海外サイト記者が選ぶ2016年のアニメTOP10

かねがね映画雑誌のようにアニメ批評家やライターが一年間のアニメを総括してランキングを発表したら、クリエイターへの刺激を生むのでは無いか。ただのファン投票とは異なる、馴れ合いではない一つの指針としてそうしたものあればいいのにと欲していた中、海外のアニメ情報サイトAnime News Networkの記者たちがベストを5作品ずつ発表していることを思い出しました。

www.animenewsnetwork.com

このサイトはアニメイベントなどで登壇した第一線のクリエイターへのインタビューも公式に行う一方、まとめサイトの早バレ情報なども記事にしてしまうので良し悪しはあるのですが、日本の映画サイトを覗いてみればまともなようで洋画のリーク情報だらけだったのでまぁどこもそういうものかなと一応納得してみています。

 

そして勝手ながら記者各位の1~5位までに5~1点までのポイントを与え、集計して総合ランキングを作成してみました。

キネ旬ベストのアニメ版のようなものが見たいという人が「アニメベスト 2016」とかで検索してみた結果、ふと行き当たって「ふーん」と参考にでもなれば幸いです。

 

その前にまず、この方式で2015年のベストもランキングにしてみました。

こんな感じです。2016年とは記者の数が違うので点数には差があります。

 

1位 血界戦線(19票)

2位 デスパレード(18票)

2位 ワンパンマン(18票)

4位 がっこうぐらし!(17票)

5位 ユリ熊嵐(16票)

6位 俺物語!(14票)

7位 響け!ユーフォニアム(9票)

8位 純潔のマリア(7票)

9位 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(6票)

10位 銀魂゜(5票)

 

どうですか。実際キネ旬ベストのアニメ版があったらこんな感じになりそうじゃないですか。

日本のようなネット発の信憑性の疑わしい数多の「流行」には左右されていない強みがあるかと思います。

 

という訳で、海外サイト記者が選ぶ2016年のアニメTOP10です。

 

 

 

1位 ユーリ!!! on ICE(36票)

 

2位 昭和元禄落語心中(25票)

 

3位 モブサイコ100(17票)

 

3位 Re:ゼロから始める異世界生活(17票)

 

5位 君の名は。(13票)

 

6位 ハイキュー!!(12票)

7位 フリップフラッパーズ(9票)

8位 坂本ですが?(7票)

9位 サンダーボルトファンタジー(6票)

10位 僕だけがいない街(5票)

 

より増したキネ旬み。

いかがでしょうか。勿論当の映画雑誌のベストにしたって見事にすべてが的を得ているなどということもありませんし(さんざん比較に出したキネマ旬報のベストだって、個人的には合いません)、誰がどんなベストを選出しようが万人の納得がいく訳はありません。

ですがただ単純に売上げの上位、あるいはファン投票の上位を並べるよりも、より純粋に質と対峙した上で選ばれた繊細な緊張感は宿りやすいように思います。

クリエイターの励みにもなり、評論家の緊張感を増し、また売れるからと繰り返される退屈なテンプレート要素に対して僅かながら歯止めをかける要因にもなりえるかも知れません。おいしい事だらけです。

日本のアニメライターたちによる公式な総合ベストテン企画があればいいのになと、改めて願います。

 

※1.アニメ雑誌などには疎いので、もうそういう企画あるよという場合は教えて頂けると幸いです。同人や個人ブログでとは別に。

 

※2.「話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選」という刺激的な企画もブログ界隈では行われており、クリエイターへの刺激という意味ではこちらのほうが大きいとも思うのですが、話数別ではなくあくまで作品毎の大枠でアニメを見たい派です

2016年劇場で観た映画トップ20

昨年は全劇場鑑賞作品をランキングに起こして非常に面倒臭かった。でもやりきった。そんな満足感があるので、今年はざっくりです。
ランキング作成にあたって、上映中居眠りしてしまった作品を改めて見返したのですが、完全にこちらの体調の問題でしたね。
自分が眠ったかどうかと作品の質とは大して関係ない。

 

こういう記事、来年に持ち越すのは精神的にあまり健全ではないので、あまり迷わずサクサクと選びます。

 

では。

 

1位 ライアン・クーグラー『クリード チャンプを継ぐ男』

www.youtube.com

元旦に観た映画がそのまま1位は身も蓋も無いのですが、本作のインパクトを上回る作品とは出会えず。すべての場面が強烈なストレート。ロッキーがフィラデルフィアを歩いているだけのショットさえ不意に泣きそうになるのは驚きでした。シリーズへの思い入れ別にないんですよ。一作目しか見ていないし、特に感銘を受けた訳でもなかったのに。
痛快で、爽快で、けれど地に足の着いた活力を与えてくれる作品。実はクリード自身はかなり恵まれた存在なのに、普遍性を獲得出来ているのも相当な離れ業。
監督主演コンビの前作『フルートベール駅で』がささやかな作品なのは、作品の性質に寄り添ってあえて抑えていたのだなと。そんな若手を後継者に抜擢するスタローンの慧眼。ハリウッドの成熟を感じます。

 

2位 ロバート・ゼメキスザ・ウォーク 3D』

あくまで3D映画としての評価ですが、それこそゼメキスの望む評価である筈。彼はもはや映画という枠組みより新しい体験を生み出したい人なのではないかと思うのです。『ハドソン川の奇跡』と比べてみると『フライト』の異質さは改めて浮き彫りになるんじゃ。あれ大好きなんですよね。
巨大な劇場のほぼ中央で客席はガラガラ。という鑑賞状況にも恵まれ、前半はやや退屈ながら、いざ綱渡り作戦が決行されてからは本当に自らワールドトレードセンターに侵入して不安定な足場の上をさ迷っているような、いえさ迷うだけならまだ良いのですが、あいつら平気で飛び跳ねるから!
一回性の体験としての価値が強い作品だからこそ、儚さを讃えたラストが胸に詰まりました。映画という枠では語りきれない、刹那の芸術。

 

3位 ポール・キング『パディントン

ウェス・アンダーソンを一般化したような才能。それって凄くないですか。
あまりに予想外の大傑作。今年最大の衝撃。社会派の急先鋒。パディントン可愛い。騙されたと思って見て欲しいです。本当に良いから。

 

4位 ドゥニ・ヴィルヌーヴ『ボーダーライン』

実写映画は本来カットが変わった瞬間に場面が切断する断片の芸術で、それをいかに持続した世界として観客に体感させるかがミソだと思うのですが、今年の映画で体感として「持続力」をもっとも感じさせてくれたのが本作。
その「持続力」が、本作のいわばオチというか真相の部分では途切れている。それさえも意図したものだとは理解しつつ、個人的にはオチの部分は余計でした。白状すればドゥニ作品はいつもオチで若干冷めてしまう。
いや、本作なんて特にラストが無かったら意味不明な映画なんですけど、意味不明なまま終わって欲しかったのです。そして本作にも通じる話が「意味不明なまま終わる」をやりきったのが、まさにリドリー・スコットの『悪の法則』だったなと思い至って、ドゥニ版『ブレードランナー』への興味高まるよね。

 

5位 山田尚子『聲の形』

明瞭なテーマだったり、正しい答えだったり、わかりやすいクライマックスだったり、そうしたものを排除した等身大の青春劇が、ポップさやルックの洗練も含めて「エンターテイメント」たりえているという、今まで洋画に出来て邦画に出来ない最大の欠落を不意に埋めてしまった一本。
「いや面白い青春映画は沢山あるよ」と反論を頂きそうですが、正直ここまで垢抜けたものには邦画で初めて出会えた気がします。内容もそうなのですが、ガワの部分でいたくお気に入り。

アニバタ『聲の形』特集号をお供にどうぞ。

アニバタ Vol.16 [特集]聲の形 | アニメ・マンガ評論刊行会

 

 

6位 片渕須直この世界の片隅に

衝撃が大きすぎてうまく整理できなくって、「もてあそばれた」という言葉が一番しっくりくる。完全に感情をもてあそばれた。ひどい映画。
まだ映画を見てこんなに動揺することがあるんだ。素朴に見えていきなり洒落にならない剛速球をぶつけてくる感触は、木下恵介の尖った作品を思い出しました。
資金難から脚本を30分カットしていて未完成な映画と言えないこともないので、完全版が出来上がるまでの保留としてこの順位につけましたが、この映画がランキングの中に入って「収まりの良い位置」など果たしてあるのかと訝しんでいます。それくらい未知のエネルギーで殴り飛ばされました。
何位でもいいです。ランキングとか無意味だなぁとなる。

 

7位 新海誠君の名は。

特にこれといって残るものはなく綺麗に楽しく見終った一本。それもまた『聲の形』同様、何より邦画に欠けているテイスト。観客の目を見て妥協の無い映画を作れば、ちゃんと観客は映画館に足を運ぶ。そんな当たり前の力強い真実を業界に見せつけた点において、本作と『シン・ゴジラ』がもたらした余波が2年後か3年後か、いずれ一気に開花するのではないかと身震いしつつ、恐らくは無残なコスプレショーに終わる来年の邦画をなんとか乗り切っていきましょう。
それにしても、スマートなエンタメから一番遠く思えた新海誠監督がそれを成し遂げた感動。サインまで頂いておきながら心のどこかで馬鹿にしてたところもあったのですが、作り続けて頂点に到達したその姿勢に今は尊敬の念しかありません。
『聲の形』『この世界の片隅に』『君の名は。』どうしても並べたかった。

 

8位 フェデ・アルバレス 『ドント・ブリーズ』

これもランキングに納めることが不可能。何位だろうと不敵に鎮座する。まだ映画を見てこんな思いをすることがあるのかという動揺を引きずって、今もうまく整理できてない。
勿論死ぬほど怖かったけれど、この衝撃は恐怖からくるものだけなのかどうか。
そんな整理がつかないほどの衝撃作が今も映画館にかかっているのだから、つべこべ言わず『ドント・ブリーズ』を観に行ってくれという気持ちです。

 

9位 リッチ・ムーア/パイロン・ハワード『ズートピア

まずエンタメとしての完成度。流れるように楽しませるって一番難しいのだから。
そこに加えて主役コンビの関係性萌えも完璧。笑いも鉄板。小ネタは渋い。
優等生的なポリコレどうこうで揶揄されているけど、アメリカ社会が本作を必要としている背景、そしてつい十数年前を振り返ってもそこまで配慮の面で洗練されていた訳ではないハリウッドがこうしてPC的な成熟に至った歴史、その努力への敬意と想像力を忘れたくはないです。

 

10位 吉田恵輔『ヒメアノ~ル』

邦画が豊作だった2016年、実写映画で推せるのは圧倒的にこの一本。
君の名は。』同様、監督が得意技も駆使しつつ、自分の安全圏から一歩逸脱したエンタメへ踏み込んで、最高の成果を挙げた。
才能ある監督をこうした新境地へ押しやれる流れがこのまま定着してくれますよう。

 

11位 トッド・ヘインズ『キャロル』

味わい深い映画です。「レズではなく百合」とかいう価値観は全然わからないのですが、そういう昨今の流行りがお好きな方にも堪能して頂ける筈。
つまりシビアな時代背景を抱えながら画面はどこか生々しさを排除していて、メロドラマにしっとり浸れる空気作りが丁寧。
監督が以前に同様のことをやりたかったのだろう『エデンより彼方に』はまったく入り込めなかったので、やっと志向に実力が追いついたのだなという感慨もありました、

 

 12位 リドリー・スコット『オデッセイ 3D』

ザ・ウォーク』とは逆に3Dではなくても評価の変わらない、というか鑑賞時の仕様を忘れるレベルで3Dが大した効果を上げていない作品。
実のところ忘れかけていたタイトルなのですが、今年観た映画を一本一本振り返った時に印象のスマートさが突き抜けていて、まぁ、普通に超面白かったです。

 

13位 スティーブン・スピルバーグブリッジ・オブ・スパイ

これも普通に良く出来ていて普通に超面白いのでコメントに困る。サラッと傑作を撮ってはすぐ次へ向かってしまうスピルバーグの速度に映画ファンはもう振り落とされている気がする。

 

14位 ギャレス・エドワーズ『ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー』

前半の一筋縄ではいかなさ。特にキャシアンの言動全般の煮えきらなさこそが本作に大人の味を与えて、無邪気に勝利の道を往く正伝の影として自然と存在感を示せていた点が好きで、むしろ終盤は収まりが良すぎるのではないかくらいに思っています。

 

15位 小泉徳宏ちはやふる 上の句』

君の名は。』と合わせてこれもまたトップクラスの洗練されたエンタメ。こういう邦画にもっと生まれて欲しい。
個人的に評判良いアニメ版は原作序盤と比べて非常に「うるさい」という印象であまり好意的に見ていなかったため、実写版に軍配を上げたいです。

 

16位 三浦大輔『何者』

普遍的な自意識の問題をそのまま具象として映像に起こすツイッターという装置の利便性。
就活がテーマでもないし、今時の若者を描きたい訳でもないことは終盤のタネ明かしでハッキリしていたと思います。
そこで主人公の○○、いやもうバラしますが主人公の「裏垢」を暴いていることが主眼なのではなく、それを表現するために描かれた光景こそが主眼であり映画的真実なので、そこの解釈を違えると途端に評価は下がるかも知れません。
言ってしまえば本作の本質に原作は関係がない。

 

17位 山戸結希『溺れるナイフ

ただカッティングが早いだけじゃなくて、そのショットの選択と切り返しのタイミングと芝居とのマッチングが、よく比較される岩井俊二大林宣彦のそれより遙かに鋭い。それだけに終盤でテンポ感を手放してしまったことが残念でした。そしてラストの劇中劇は心の底から残念でした、、、『おとぎ話みたい』のMVだとか『5つ数えれば君の夢』のEDだとか、そういうところでこそ手を抜かない信頼の山戸監督でしたのに。

 

18位 ウ・ミンホ『インサイダーズ/内部者たち』

面白いけど盛り過ぎてゴールが見えない系韓国映画。普段はこの系譜の蛇行していくグルーヴを愉しむのですが、本作は「反骨」というテーマが一貫しているのでカタルシスがある。自分を何かに駆り立てたい時に見返したい映画。

 

19位 林祐一郎『劇場版 牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』

単品ではない劇場版アニメから一本選ぶとするなら本作。綺麗に終わった傑作TVシリーズが下地にあるので、焦らず余裕を持って作画的な快楽の追求に全力を振っている。

 

20位 ピーター・ソーン『アーロと少年』

走る走る走る。それだけで映画を作ろうとしているような流れに身を委ねる快感。ズートピアの影に隠れてしまいましたが、せめてもう少し評価されて良いのではないかと思う応援枠。

 

 

対象作品は以下の通り。太字は全部ベスト。

来年はこんなに足を運べそうにありませんが、映画的には充実の一年でした。

 

ライアン・クーグラー『クリード チャンプを継ぐ男
スティーブン・スピルバーグブリッジ・オブ・スパイ
スティーヴ・マーティノ『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』(吹替)
ポール・キング『パディントン
ロバート・ゼメキスザ・ウォーク 3D 字幕』
ロン・ハワード『白鯨との闘い』
ニマ・ヌリザデ『エージェント・ウルトラ
リドリー・スコット『オデッセイ 3D』
トッド・ヘインズ『キャロル』
クエンティン・タランティーノヘイトフル・エイト
ザック・スナイダーバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 3D』
レニー・アブラハムソン『ルーム』
トム・マッカーシー『スポットライト 世紀のスクープ』
ピーター・ソーン『アーロと少年』(吹替)
ウ・ミンホ『インサイダーズ/内部者たち』
カルロス・ ベルムト『マジカル・ガール』
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『レヴェナント 蘇りし者』
ドゥニ・ヴィルヌーヴボーダーライン
リッチ・ムーア/パイロン・ハワードズートピア
アンソニー&ジョー・ルッソ『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』
ジョエル&イーサン・コーエン『ヘイル,シーザー!』
ティム・ミラー『デッドプール
アレックス・ガーランドエクス・マキナ
ポール・フェイグ『ゴースト・バスターズ(2016)』
デヴィッド・エアースーサイド・スクワッド
クリント・イーストウッドハドソン川の奇跡
ギャレス・エドワーズ『ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー』
デヴィッド・イェーツ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(吹替え版)
フェデ・アルバレスドント・ブリーズ
中村義洋残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』
小泉徳宏ちはやふる 上の句』
小泉徳宏ちはやふる 下の句』
佐藤信介『アイアムアヒーロー
瀬々敬久『64 前篇』
是枝裕和『海よりもまだ深く』
吉田恵輔ヒメアノ~ル
黒沢清『クリーピー 偽りの隣人』
黒沢清『ダゲレオタイプの女』
白石晃士『貞子VS伽椰子』
庵野秀明樋口真嗣シン・ゴジラ
三浦大輔『何者』
山戸結希『溺れるナイフ
石浜真史ガラスの花と壊す世界
田口智久『PERSONA3 THE MOVIE #4 Winter of Reverse』
サンライズラブライブ! u's Live in Theater(応援上映)』
赤根和樹コードギアス 亡国のアキト 最終章 愛シキモノタチヘ』
佐藤卓哉『劇場版 selector destructed WIXOSS
菱田正和『KING OF PRISM by PrettyRyhthm』(応援上映)
水島努『劇場版 ガールズ&パンツァー
水島努『劇場版 ガールズ&パンツァー』(2回目)
高橋渉『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』
石原立也『劇場版 響け!ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』
石原立也『劇場版 響け!ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』(2回目。ULTIRA上映)
柳沢テツヤずっと前から好きでした。~告白実行委員会~
瀬下寛之/安藤裕章『亜人 第2部 -衝突-』
林祐一郎『劇場版 牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』
宮元宏彰『ワンピース フィルム・ゴールド』
新海誠君の名は。
新海誠君の名は。』(2回目。ULTIRA上映)
山田尚子『映画 聲の形』
山田尚子『映画 聲の形』(2回目)
山田尚子『映画 聲の形』(3回目)
山田尚子『映画 聲の形』(4回目)
山田尚子『映画 聲の形』(5回目。ULTIRA上映)
山田尚子【映画 聲の形】(6回目)
川村泰/さとうけいいちGANTZ:O』
片淵須直『この世界の片隅に

 

 

本日一度誤って消してしまい挫けかけましたが、なんとか年内に書けました。

 

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2016自宅で見た映画トップ50+簡単コメント

今年も面白い映画沢山見たよ。世の中面白い映画で溢れているよ。との政治的主張を込めて記録がてら作りましたTOP50。

ランキング作って驚いたのが、面白い映画が50本では収まらなかったこと。敗北を知りたい。
どれを見ても何かしら感性が磨かれる面、あると思います。

 

アニメは別枠。
Twitterで並べたベストとは若干異なりますが、ベストは基本日替わりでどうとでもなるものですからね。是非もないよネ。

 

ワーストはぶっちぎりで『劇場霊』・・・をさらにぶっちぎりで下回る『日々ロック』。
映画見てて「うるせえ黙れ」と役者をブン殴り台本を焼き捨てカメラをぶっ壊したくなったのは『ヒミズ』以来でした。

 

では。

 

1位 デヴィッド・ロバート・ミッチェル

   『イット・フォローズ』

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ずっと妄想していた「こういうホラー映画の一場面が見たい」というあれこれが映像化されてしまって驚いた作品。自分がホラー映画をあさりながら「こんなホラー見たいなぁ」と長年妄想し続けていたという事実も、回り回って本作の成立に影響しているはず。世の中そういうものだと思う。

 

2位 ジャック・クレイトン『回転』 

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『ダゲレオタイプの女』でもオマージュの捧げられた、水原の向こうに幽霊がたたずむシーンの美しさと怖さ。

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3位 アンドレイ・タルコフスキー『鏡』

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今年は個人的にタルコフスキー元年でした。子供の頃ずっと気になっていたのに見る手段が無かったタルコフスキー古今東西の色んな映画がレンタルですぐに見れちゃう現在を享受すべきだしみんなもっと映画見ればいい。

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4位 レニー・アブラハムソン『FRANK』

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社会のレールから外れてしまったものの悲しみ。そうした人に対してひたすら不寛容な今の日本で生きていると余計わびしくも愛おしい。 

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5位 ルイ・マル死刑台のエレベーター

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超オシャレ。

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6位 アンドレイ・タルコフスキーノスタルジア

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映画に出てくる温泉のベスト。『千と千尋』を越えたかも知れない。

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7位 増村保造『巨人と玩具』

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昭和30年代の映画なんですけど完全に今日びのブラック企業の話として通じてしまう。描き方は最近の邦画よりずっとソリッドでニヒル。

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8位 アレハンドロ・ホドロフスキー

   『リアリティのダンス』

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『エル・トポ』にせよ『ホーリー・マウンテン』にせよ、カルトなのはわかるけどカルト過ぎて引いてしまうのですが、いよいよ独自のマジック・リアリズムを「映画」に落とし込めた。まだまだこれからの活躍に期待したいおじいちゃん。

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9位 マーティン・スコセッシアリスの恋

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アリスとそのクソガキの圧倒的存在感。今年見た映画で一番生きた人間をそこに感じた。

 

10位 ジョン・ヒューストン、他

    『カジノ・ロワイヤル('67)』

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スキットというかコントというか。『オースティン・パワーズ』の元ネタですね。監督もバラバラだし一本の映画としてどうなんだと思うのですが、とにかく楽しいし超オシャレ。

 

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ここにTOP10の総括を一文入れたかったのですが、是と言って共通点が見当たりませんでした。

TOP50全体を総括するなら、「ホラー」「巨匠」「超オシャレ」。

中でもハマったのが、すっかり知った気になっていた巨匠の過去作を追いかける行為で、それぞれの作家の印象が少し変わった気がします。

 

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11位 ジェームズ・デモナコ『パージ』

 「めちゃくちゃな悪法がまかり通っている近未来SFモノ」の中で、その悪法がここまで効果的に機能している作品も珍しい。パッケージに反してかなりA級の佇まい。

 

12位 ダリオ・アルジェントサスペリア2』

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ずっと『歓びの毒牙』をベストに入れていましたが、本作の間違いでした。だって構成そっくりだから。ともかくオチでビックリする。

 

13位 スティーブン・スピルバーグ『続・激突!カー・ジャック』

アメリカンニューシネマの薫りが濃厚でありつつ、ギリギリで古くさくならない魅力。スピルバーグの映画的膂力を知れる。

 

14位 ロバート・ワイズ『たたり』

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ホラーの源泉。ただでさえ哀しい運命に囚われたヒロインが悪霊にとりつかれる悲劇が痛切で、単なる見世物映画の域を超える。

 

15位 マーティン・スコセッシ『アフター・アワーズ

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大きなテーマに挑んで微妙な出来になりがちなスコセッシの描く、たった一晩のドタバタ劇。やはり本質はコメディ。

 

16位 ダニー・ボイルスティーブ・ジョブズ

 ダニー・ボイル苦手なのですが、悔しいことに非の打ち所がない作品。

 

17位 ジェームズ・デモナコパージ:アナーキー

一発屋じゃなかった。一作目とはテイストを変えながら、引き続き芯に残る魂は熱い。

 

18位 ロマン・ポランスキーフランティック

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型どおりのサスペンスをしっかりと見せつけながら、ラストダンスが儚く印象に残る作りが粋。

 

19位 ジェームズ・キャメロン『アビス 完全版』

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ロマンが溢れて画面のこちら側にこぼれ落ちてくる勢い。

 

20位 マーティン・スコセッシミーン・ストリート

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後々作る悪党たちの無法な一生の、少し手前。すごい悪党というほどでもない、ちんけなチンピラ達の適度に悪い青春譚。可愛い。

 

 

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21位 周防正行『舞妓はレディ』

周防監督の最高傑作かもしれない。言葉が、所作が、カメラが、多角的に一定のリズムで世界を構築していく。今の邦画でこうした成果は珍しい。高嶋政伸と監督夫人それぞれの一部パフォーマンスがそれを壊してしまうのが難。

 

22位 ポール・トーマス・アンダーソンインヒアレント・ヴァイス

根岸吉太郎ヴィヨンの妻』を見た時に、特定の物語ではなく「太宰治の小説世界全般」がまるでひとつの宇宙かのように存在している作りに感動したのですが、そうした試みのピンチョン版。物語を追うのでは無く、ひとつの宇宙を知る。

 

23位 ニール・プロムガンプ『チャッピー』

プロムガンプの映画は全部懐かしい。

 

24位 F・ゲイリー・グレイ『ストレイト・アウタ・コンプトン』

ストレートに面白い青春劇。HIPHOPに興味が無くても大丈夫。

 

25位 イングマール・ベルイマン『ある結婚の風景』

6時間に及び、夫婦の非常に現実的な確執の数々をこれでもかとあぶりだす会話劇。人と人が共に居ることの地獄。「でも現場はすごい楽しかったの」とメイキングで語られていて、それはそうだろうなとも思うし、そこに救いがあった。

 

26位 スティーブン・スピルバーグ太陽の帝国

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日本軍占領下の上海で収容所に送り込まれた英国人少年の日々。『千と千尋』のような異世界探検譚にも見えるし、少し少年が羨ましくさえなってしまう。

 

27位 岡本喜八ダイナマイトどんどん

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野球で因縁にケリをつけることになったヤクザ達のドタバタ。生命力で圧倒してくる。

 

28位 ガイ・リッチー『コードネームU.N.C.L.E』

スナッチ以降完全に萎んでいた監督がまさかの復活。嬉しい誤算。

 

29位 ジェニファー・ケント『ババドック ~暗闇の魔物~』

ホラー映画は、恐怖とは別に、普段は孤独に噛みしめている「心細さ」を映画と、または映画を通して世界中の観客と共有できるところが魅力だと思うのですが、本作の母子の孤独は『仄暗い水の底から』フリークとしてはたまらないものがありました。

 

30位 アンドレイ・タルコフスキー『ストーカー』

正直眠たいのですが、眠たいかどうかなどお構いなしに圧倒的に存在する現実の果ての「ゾーン」がやばい。ゾーンはあると思う。
日本も軍艦島を筆頭に廃墟には事欠かないのだから、和製ゾーンをもっと創り出してほしい。

 

 

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31位 ダリオ・アルジェントオペラ座 血の喝采 完全版』

ランキングでは数少ないのですが、今年はひたすらアルジェントを見ていたので、様式美としてはこれが一つの頂点かなぁと。『インフェルノ』も変テコで好きです。

 

32位 スティーブン・スピルバーグカラーパープル

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ネイティブアフリカンの「ノリ」に敬意を表していて、人間性としては割と酷い描き方なのが面白いなぁと。

 

33位 ベネット・ミラーフォックスキャッチャー

見る時の気分によってシリアスにもコメディにもホラーにもなりうる、基本わびしい映画。それをトップスターを起用して作れてしまうハリウッドの懐深さ。

 

34位 スティーブン・スピルバーグリンカーン

前半はやや退屈なのですが、クライマックスはやはり魅せる。失われた政治。

 

35位 ジャン=リュック・ゴダール『ウラジミールとローザ』

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説明が面倒臭い映画なのでググってください。

 

36位 イングマール・ベルイマン『叫びとささやき』

『ある結婚の風景』が結婚の地獄、もしくは他者がいることの地獄なら、こちらは老いの地獄、あるいは人が生きることの地獄。『野いちご』が美しい晩年を描いた名作として知られていますが、あれ撮った時まだベルイマン若いんですよね。

 

37位 ジャン=リュック・ゴダールメイド・イン・USA

超オシャレ。ゴダールだと他にもスパイ疑獄と拷問を描く『小さな兵隊』も異色で良かったですね。

 

38位 スティーブン・ソダーバーグエージェント・マロリー

超オシャレ。殺陣としても『ザ・レイド』に負けない新鮮さを獲得しているので、アクション映画史的にも片隅に名前を記して良いと思うのです。

 

39位 M・ナイト・シャマラン『ヴィジット』

シャマランは『エアベンダー』以外全部好きなので復活したと言われても困ります。むしろ新境地。

 

40位 前田真人『テラスハウス・クロージングドア』

超オシャレ。スタジオ部分が個人的にはやはりどうしても映画として受け止められなくて邪魔なのですが、そんな「映画外」を持ち込みながら尚、今年見た邦画の中でルックが持つ力では頭一つ抜けていた拾い物。Twitterやっていなかったら見ていなかった。ありがとうございます。選曲が良いっていうのも凄く大事。馬鹿っぽい響きだとは思うけれど、邦画はもっと「オシャレであること」を重視してほしい。

 

 

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41位 ジョン・カーペンターゼイリブ

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やってやるやってやるやってやるぞー♪

 

42位 ジョン・カーペンターダーク・スター ディレクターズ・カット版』

ラストの切れ味! 何あれ!

 

43位 ジャン=リュック・ゴダール『ありきたりの映画』

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実際のデモ活動の実録映像にいつもの政治語りを重ねるだけなのに映画になってしまうおかしさ。

 

44位 山戸結希『おとぎ話みたい』

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エンディング後についてくるMVがむしろ本編。そこへ向けてのフリとして最高。

 

45位 黒沢清『地獄の警備員』

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松重豊ばかり注目されるけど、最初に殺人鬼と遭遇した時の長谷川初範のリアクションがあまりに格好いいことは特筆されるべき。本作が好きな人は、是非黒沢清もう1つのオフィスホラー『DOORⅢ』も見て欲しいです。

 

46位 イングマール・ベルイマン『仮面/ペルソナ』

ベルイマン、意外と色んな映画撮ってるんですけど、一番奇抜で、これはもしかしてヌーヴェルバーグに感化されて「俺だってやってやる」と思って作ったのか、だとしたら可愛いなぁな一作。

 

47位 ロマン・ポランスキー『赤い航路』

赤い航路 Blu-ray

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やってることは『フランティック』と同じで、要は謎でさんざん引っ張り回しながら、観客の目には最後のダンスさえ残ればいいとなってる。ロマンがある。

 

48位 ジョージ・A・ロメロサバイバル・オブ・ザ・デッド

サバイバル・オブ・ザ・デッド [Blu-ray]

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ダイアリー・オブ・ザ・デッド』の続編。ゾンビが蔓延する世界で、この期に及んでまだ長年の因縁に囚われ人間同士対立する孤島の住民たちの愚かな顛末を描く。どこか西部劇の趣き。巨匠衰えず。

 

49位 ビクトル・エリセ『エル・スール』

エル・スール Blu-ray

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とても静かな掌品。画面に充ち満ちた繊細さに息を呑む。ホラーばかり見てる訳じゃないですアピール。

 

50位 ホウ・シャオシェン『冬々の夏休み』

トトロのいないトトロ。90年代以降の邦画に与えた影響力は良くも悪くも大きいのでは。

 

 

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対象作品は以下の通り。

 

ルイス・ギルバート『007/私を愛したスパイ
ルイス・ギルバート『007/ムーンレイカー
ジョン・グレン『007/ユア・アイズ・オンリー
ジョン・グレン『007/オクトパシー
ジョン・グレン『007/美しき獲物たち
ジョン・グレン『007/リビング・デイライツ
ジョン・グレン『007/消されたライセンス
アーヴィン・カーシュナー『(007)ネバーセイ・ネバーアゲイン
ジョン・ヒューストン、他『(007)カジノ・ロワイアル』
デヴィッド・クローネンバーグ危険なメソッド
デヴィッド・クローネンバーグマップ・トゥ・ザ・スターズ
デヴィッド・クローネンバーグデヴィッド・クローネンバーグシーバース
デヴィッド・クローネンバーグ『ラビッド』
スティーブン・スピルバーグリンカーン
スティーブン・スピルバーグ『戦火の馬』
スティーブン・スピルバーグ太陽の帝国
スティーブン・スピルバーグカラーパープル
スティーブン・スピルバーグ『オールウェイズ』
スティーブン・スピルバーグ『続・激突! カージャック』
イングマール・ベルイマン『魔術師』
イングマール・ベルイマン『夏の遊び』
イングマール・ベルイマン『夏の夜は三たび微笑む』
イングマール・ベルイマン『仮面/ペルソナ』
イングマール・ベルイマン『冬の光』
イングマール・ベルイマン『叫びとささやき』
イングマール・ベルイマン『ある結婚の風景』全6部
ジェームズ・キャメロン『アビス 完全版』
ジェームズ・キャメロン殺人魚フライング・キラー
ロマン・ポランスキーフランティック
ロマン・ポランスキー『赤い航路』
ロマン・ポランスキー『毛皮のヴィーナス』
ロマン・ポランスキーポランスキーの吸血鬼』
ロマン・ポランスキー『テス』
ロマン・ポランスキー『テナント 恐怖を借りた男』
ジャン=リュック・ゴダール『ありきたりの映画』(ジガ・ヴェルトフ集団)
ジャン=リュック・ゴダール『たのしい知識』
ジャン=リュック・ゴダール『ウラジミールとローザ』(ジガ・ヴェルトフ集団)
ジャン=リュック・ゴダールメイド・イン・USA
ジャン=リュック・ゴダール『小さな兵隊』
ジョージ・A・ロメロ『サバイバル・オブ・ザ・デッド
ジョージ・A・ロメロ『マスターズ・オブ・ホラー/ヴァルドマー事件の真相』
ダリオ・アルジェント『マスターズ・オブ・ホラー/黒猫』
ダリオ・アルジェント歓びの毒牙(きば)』
ダリオ・アルジェントオペラ座 血の喝采 完全版』
ダリオ・アルジェントサスペリア
ダリオ・アルジェントサスペリアpart2 完全版』
ダリオ・アルジェントサスペリア・テルザ 最後の魔女』
ダリオ・アルジェントジャーロ
ダリオ・アルジェント『デス・サイト』
ダリオ・アルジェントインフェルノ
ダリオ・アルジェントダリオ・アルジェントのドラキュラ』
ランベルト・バーヴァ『デモンズ』
ランベルト・バーヴァ『デモンズ2』
アレハンドロ・ホドロフスキーホーリー・マウンテン
アレハンドロ・ホドロフスキー『リアリティのダンス』
フランク・パヴィッチ『ホドロフスキーのDUNE
ロブ・ゾンビマーダー・ライド・ショー
ロブ・ゾンビ『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショーⅡ』
ロブ・ゾンビ『ハロウィンⅡ』
ポール・トーマス・アンダーソンインヒアレント・ヴァイス
ポール・トーマス・アンダーソン『ハードエイト』
マーティン・スコセッシ『アフター・アワーズ
マーティン・スコセッシエイジ・オブ・イノセンス
マーティン・スコセッシニューヨーク・ニューヨーク
マーティン・スコセッシ『最後の誘惑』
マーティン・スコセッシ『クンドゥン』
マーティン・スコセッシミーン・ストリート
マーティン・スコセッシアリスの恋
アンドレイ・タルコフスキーノスタルジア
アンドレイ・タルコフスキー『鏡』
アンドレイ・タルコフスキー『アンドレイ・ルブリョフ』
アンドレイ・タルコフスキーサクリファイス
アンドレイ・タルコフスキー『ストーカー』
アンドレイ・タルコフスキー惑星ソラリス
アンドレイ・タルコフスキー僕の村は戦場だった
ギレルモ・デル・トロ『クロノス』
ギレルモ・デル・トロ『デビルズ・バックボーン』
ギレルモ・デル・トロクリムゾン・ピーク
ジョン・カーペンターゼイリブ
ジョン・カーペンターダーク・スター ディレクターズ・カット版』
ジョン・カーペンター要塞警察
ビクトル・エリセ『エル・スール』
ビクトル・エリセミツバチのささやき
ホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』
ホウ・シャオシェン『冬々の夏休み』
ジェームズ・デモナコ『パージ』
ジェームズ・デモナコパージ:アナーキー
モンティ・オウム『RWBY Volume.1』
モンティ・オウム『RWBY Volume.2』
スティーブン・ソダーバーグエージェント・マロリー
クリス・ロフィング/トラヴィス・クラフ『死霊高校』
ニール・プロムガンプ『チャッピー』
ベネット・ミラーフォックスキャッチャー
ジョージ・ルーカスTHX-1138 ディレクターズ・カット』
ウィル・グラック『ANNIE/アニー』
リチャード・リンクレイター6才のボクが、大人になるまで。
レオス・カラックス『ボーイ・ミーツ・ガール』
デヴィッド・リンチデューン 砂の惑星 劇場公開版』
ティム・バートンビッグ・アイズ
ルネ・ラルーファンタスティック・プラネット
マイク・マッコイ/スコット・ウォー『ネイビー・シールズ
ピーター・ウィアー『キラー・カーズ/パリを食べた車』
イーライ・ロスグリーン・インフェルノ
ジェニファー・ケント『ババドック ~暗闇の魔物~』
M・ナイト・シャマラン『ヴィジット』
レニー・アブラハムソン『FRANK』
トニー・スコット『ハンガー』
ジャック・クレイトン『回転』
デヴィッド・ロバート・ミッチェルイット・フォローズ
クリント・イーストウッド『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』
トビー・フーパーツールボックス・マーダー』
ダニー・ボイルスティーブ・ジョブズ
F・ゲイリー・グレイ『ストレイト・アウタ・コンプトン』
アルノー・デプレシャン『あの頃、エッフェル塔の下で』
ルイ・マル死刑台のエレベーター
ロバート・ワイズ『たたり』
ジョン・ブアマンエクソシスト2』
ジョーダン・ルービン『ゾンビーバー』
フランシス・フォード・コッポラヴァージニア
ジャック・ドゥミ『ロバと王女』
ガイ・リッチーコードネームU.N.C.L.E』
ホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』
黒沢清『地獄の警備員』
中田秀夫劇場霊
樋口真嗣進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド
塚本晋也『鉄男 THE BULLET MAN』
岡本喜八ダイナマイトどんどん
池田敏春『人魚伝説』
増村保造『巨人と玩具』
入江悠『ジョーカー・ゲーム
入江悠『日々ロック』
周防正行終の信託
周防正行舞妓はレディ
瀬々敬久『ストレイヤーズ・クロニクル』
北野武龍三と七人の子分たち
原田眞人『駆込み女と駆出し男』
前田真人『テラスハウス クロージングドア』
三池崇史テラフォーマーズ
井口奈己『ニシノユキヒコの恋と冒険』
山戸結希『おとぎ話みたい』
横浜聡子『俳優 亀岡拓次』
田崎竜太『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4 DC版』
雨宮慶太『人造人間ハカイダー

 

来年も引き続き旧作を追いたいと思います。

 

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