2018年9月9日(日)に行われた
『TE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SS3A Live Sound Booth♪』
2日目のライブビューイングに、初参加しました
想像以上に最高の体験だったのですが、感想がとっちらかって呟きじゃおっつかなそうなので、こちらで取留めもなく吐き出します.
・ライビュ前夜
大体のPさんからしたら「何言ってるの」レベルの浅い感想かと思われますが、ライビュちょっと興味ある、くらいのPさんの参考になったら嬉しいです.
まず簡単なプロデューサー歴.
2年前にアニデレ視聴.「こ、これは、12時を過ぎたシンデレラがそこから先もシンデレラで居続ける為には自分の足で歩き続けなければならないそういう物語~」と大感動してデレステに転がり、以来、2年間走ってます.モバマスの知識はゼロですしアイマス世界はハッキリとにわかです.にわかの感想文なので気軽に読み流してください.
まず、今までアイマスのライブは現地参加はおろかライブビューイングさえ足が向いたことはなかったのですが、漠然としたその理由として「劇場で観ると静かそう」「仮に騒いで観れたとしてもヲタ芸がうるさそう」という杞憂がありました.
前者は宇多田ヒカル『WILD LIFE』のライビュで経験した、「もっと体を動かしたいのに周りがシーンと静まって着席している」という状況から、
後者はラブライブ!の楽曲シーンのみを集めたイベント上映時で経験した、「もっと曲を聴きたいのに前列のラブライバーのヲタ芸だけが盛り上がっていて全然曲の違いがわからない」という状況から.
そんな中、TLに流れてきたこちらの1日目のセトリが目に入りました.
(詳細な記録ありがとうございます)
アイマス楽曲のアレンジVer.の多様さ、中でもデレマス曲のアレンジVer.の多くがフロア志向であることは知っていたので、これだけ既存楽曲のアレンジが多いのあれば、延々ヲタ芸が続いていたたまれなくなる事はないんじゃないかという予感が働いたのと、
いつも楽しく拝聴しているあまぞうさんの実況動画を酒の肴に眺めていたらやはりその予感は正しそうだと感じたのとで、勢いライビュ観賞を決定.
・ライビュ当日
・劇場の客層
翌日、朝イチでチケットを確保してから夕方劇場へ再び訪れるまでの間に睡眠不足&体調不良のまま遠出してちょっと大変な半日を過ごしたのですが割愛します.
そんなこんなで当日夕方4時、某シネコン到着.
開演前からすでに現地の映像はスクリーンに流れていて、プロデューサーさん達のコールは鳴り響いています.ここではまだ一抹の不安が.
ただ、会場に入って少し ホッとしたのは、知ってはいましたが改めて目にした時の女性Pの多さ.声を太字にして伝えたいとこですね.子供もいたし、やはり映画館だと客と客の間の隙間もあって思ってたほどむさ苦しくない.女性でも割りと入りやすいのではないかなと.
自分は、そもそも選択肢が無かったのですが最後列.
まず左隣にはプロデューサーなのかシンデレラなのかわからないふわっふわのロリータファッションに身を包んだお姫様が.右隣には、中学生くらいの娘さんがいて、その向こうにお父さん.
「このお父さんの隣りの席が自分がチケット買う時残ってた最後の後方席だ」と覚えていて、誰か来るかなと思ってたらラフな格好の超絶美女がLサイズのビールと両手いっぱいのペンライトを装着し「うへへへ、すいませんね」と開演直前に入ってきて、「女性Pさんキャラ濃過ぎるだろ…(楓さんだ.リアル楓さんだ…)」と圧倒されました.酒臭かった気がする.
というか、そうなんですよね.皆さんペンライト(UO? サイリウム?)持ってきてるんですよね.必需品なんですね.ごめんね知らなくて!
そのレベルの人間が書いてる記事です.
この後ライブ本番中、右隣父娘のお父さんが「デレステの楽曲とアイドルには詳しいけど声優はミリ知ら」状態でイチイチ娘に解説を求めており、この娘が「デレステ博士なんですか? そして声優博士なんですか?」ってくらい詳しく説明してくれていたので、やはり声優さんのことは全然把握出来ていなかった身としては大変勉強になりました.
一方、左隣のお姫様はコールも声出しも完璧で、ペンライト裁きも凄いので絶えず香水の良い匂いと涼しい風をくれて有り難いったら無かったのですが、「しかしこの熱気、誰のPなんだろう…」と思っていたら、後半何度もこのお姫様がズビズビと号泣しだして、そして声優さんの退場時にハッキリと推しの名前を叫んでいて、担当が判明しました.
「結構最近声が付いた子じゃん…声が付くずっと前から応援してたんだろうなぁ」と、ここには自分が思ってる以上に観客各々のドラマがあると遅ればせながら気づいたりして、「他のPさんの存在を改めて知れる」という意味でも来て良かったです.
そしてこの席、非常についていたことに、自分の前列のPさん達が自分の席とは別に荷物置き場を一席ずつ確保していたお陰で、視界は良好だし風通しは良いし会場は見渡しやすいしで、抜群に見易い環境となっていました.
・ライブ本番
この日の出演者はこちら.ありがたいことに現地に行かれた方の動画が.
(何もかもありがとうございます)
(当然ながらこういうの見れるのは現地行けた人の特権なんですよね)
(ライビュもいいけど現地も良さそうだぞ)
驚いたんですけど、曲が始まったらみんな総立ちなんですよ.
当たり前だろと言われそうですが、自分は初体験でした.
そして堂々とペンを振ってヲタ芸を・・・させてくれそうで、させない!
1曲目こそ定番の『とどけアイドル』でしたが、2曲目からいきなり、本来なら島村卯月の持ち歌であるキュートな『 S(mile)ing!』を、『-For RIN rearrange MIX-』と称して渋谷凛(福原綾香)さんが滅茶苦茶クールなアレンジで歌って踊る.
2曲目の時点で既にフリを揃えずとも観客各々にリアクションしても良い空気.それでいて知らない曲という訳ではないから、みんな盛り上がれる.
そして戸惑いに勢いを消されないまま、なんと10曲以上ノンストップでのメドレー.最初のMCの時点で確か城ヶ崎莉嘉役の山本希望さんが(HIPHOP好きだけあってか、異様にMCのリズム感が良くこの日のイベントに合ってる)宣言してたと思うんですけど、「イントロだけじゃどれだかわからない曲が多いと思うけど、ペンライトの色チカチカ変えて楽しんで」と.
知ってる曲の知らないアレンジと、ステージで初お披露目される曲との連鎖で、ヲタ芸ではない観客の自然なノリを誘発するような構成になっていたと思います.
単純に 音 楽
振り付けとかコールとか覚えて無くても等しく楽しい音楽の時間がそこにありました.
それでも頑張ってコールしようとする人たちもいて、それもまた一興ですし、とりあえず数少ない「ペンライト持ってない組」の自分でも素直に楽しめたんです.
ただ、フィナーレにおけるデレステの代表曲『お願い!シンデレラ』までもJazz Ver.で流れまして、やはりジャズのグルーヴにコールやヲタ芸は合っていないんじゃないか、ツイッターでも見かけた意見ですがコールは「もう一回!」だけで、後は各々自由に体を揺らし、歓声を上げるだけの時間がそこにあってもいいのではないかという想いも抱きました.
と同時に、映画館でみんながみんな自由に踊ったらそれはそれで大変なので、踊るエネルギーを腕に集中させる為にも、振り付けはともかくペンライトは重要なアイテムなのかも知れないとも思いました.というか、持って行けば良かった.
そこまで考えてヲタ芸も決してバカにならないな、とようやく気づけたりもしました.
この日の曲目はこちら.
(詳細な記録ありがとうございます)
1.最初の挨拶
2.ノンストップメドレー前半
3.バラエティコーナー
4.ノンストップメドレー後半
5.最後の挨拶
という非常にシンプルな構成で、とにかく音楽に身を委ねるという狙いが明白.
基本的にずっと重低音がズンズン鳴ってるクラブサウンドで、間に挟まる実際にはそうではない曲までそう聞こえてくる始末.
いや、そのように調節していたのではないかな.音響の良い映画館選びは重要かも知れません.
イノタクさん、烏屋茶房さんはじめデレステの超絶コンポーザー達が本気を出して調節している為か、こんな可愛らしいポップスまで、特に「rearrange」とは表記されていないのに、劇場ではズンズン響いてました.
そんなこの曲もそうですが、合間合間に新しくソロを貰ったり最近声が付いたアイドルたちのお披露目もあって、緩急のリズムも見事なんですよね.
演歌(村上巴『おんなの道は星の道』)が決してクラブサウンドを崩さないソウルであることも証明されていて感動.「12才でシンデレラガールズを知り、19才の今ここに立っている.ここが私の楽園です」と語る会沢紗弥(関裕美役)さんの『楽園』の素朴さにも感動.
『楽園』が流れている時も感じましたが、割合としては男性Pの方が多かった筈なのに、女性Pの声の方が(コール以外の、自由に出す声が)大きかった気がします.推しが歌えば叫び、推しが喋れば泣き、去り際の周子、なつきち、しぶりんの投げキスの連打には悲鳴を上げ.
中でも絶対忘れられないのはメドレーが続いた最中に起った女性Pさんの悲鳴、
『ぎゃあ”っ お”洒”落”っ”』
人生で初めて聞きましたよ、「ぎゃあっ お洒落っ」って悲鳴.
「 Live Sound Booth♪」という副題をつけて全国の映画館をクラブへ変えてしまう試みを実行した運営の皆さんに聴かせてあげたい悲鳴でした.
何せ一曲丸々アイドルではなくバックダンサーがパフォーマンスするだけのショウケースもありましたからね.
べらぼうに格好良かった.
一方で、NocturneやFlipFlopのように元来踊りやすい曲ではチルアウトさせる凝りようで、本当にどの曲もイントロだけじゃ判明せず(イントロ時には背景のスクリーンに「Please…Wait」と出て、タイトル判明をじらす)、何よりそんな格好イイステージを作れていることに声優さんたちが誇らしげに見えたことが嬉しかったです.
Pさんなら曲目を見れば判りますが、実際にデレマスの中でクラブサウンド的とされる曲やrearrangeMIXは今回ほとんど使われていなくて、まだまだいくらでも、それこそ5時間くらい観客をフロアで踊り続けさせられるだけの弾は揃っているんですよね.
Live Sound Booth♪ の、試みがここで終わることなく、今後とも継続するよう願っています.
バラエティコーナーも、アイドルのキャラが降りてる新人たちと、既にそういうレベルではなく舞台上での立ち居振舞が身についているベテラン陣とが、「半分キャラ、半分素」の状態でアドリブを交わし合い、ガルパン劇場版で数十名のキャラが行き交う時のあの忙しさを想起する快感がずっと続いていました.
誰も進んで突っ込み役には回らないにもかかわらず、決して「素人がダラダラ喋っている」ような瞬間は訪れなかったのがスリリング.誰かが入れ替わり立ち替わり波紋を起こして、気がつけば誰かが回収している.
演劇的であり、同時に映画的.
そこには具体的にカメラによってショットが切り取られる、ライビュならではの醍醐味も付随していたと思います.「ステージ」が、「シーン」に変わる.
それでいうとカメラの中で「ドレスが回転する」アクションも物凄い快楽なのだなという発見もあったりしました.
完全に取留めなくなってきましたが、とにかく
・デレマスのサウンドは良い音響で聴くとやはりひと味違う
・疲れたら、即着席できる
・トイレも売店もすぐ近くにある
・隣りの客が振るペンライトがミニ扇風機みたいに風をくれる
・声優さんたちの群舞がカメラによって「切り取られる」ショットの快楽は、確かにある
と、ライブビューイングは楽しいことしかない、という結論を得ました.
ライブに興味あるけど現地へ行くほどではない、というPさん、いずれ足を運んでみてはいかがでしょうか.