海外サイト記者が選ぶ2016年のアニメTOP10

かねがね映画雑誌のようにアニメ批評家やライターが一年間のアニメを総括してランキングを発表したら、クリエイターへの刺激を生むのでは無いか。ただのファン投票とは異なる、馴れ合いではない一つの指針としてそうしたものあればいいのにと欲していた中、海外のアニメ情報サイトAnime News Networkの記者たちがベストを5作品ずつ発表していることを思い出しました。

www.animenewsnetwork.com

このサイトはアニメイベントなどで登壇した第一線のクリエイターへのインタビューも公式に行う一方、まとめサイトの早バレ情報なども記事にしてしまうので良し悪しはあるのですが、日本の映画サイトを覗いてみればまともなようで洋画のリーク情報だらけだったのでまぁどこもそういうものかなと一応納得してみています。

 

そして勝手ながら記者各位の1~5位までに5~1点までのポイントを与え、集計して総合ランキングを作成してみました。

キネ旬ベストのアニメ版のようなものが見たいという人が「アニメベスト 2016」とかで検索してみた結果、ふと行き当たって「ふーん」と参考にでもなれば幸いです。

 

その前にまず、この方式で2015年のベストもランキングにしてみました。

こんな感じです。2016年とは記者の数が違うので点数には差があります。

 

1位 血界戦線(19票)

2位 デスパレード(18票)

2位 ワンパンマン(18票)

4位 がっこうぐらし!(17票)

5位 ユリ熊嵐(16票)

6位 俺物語!(14票)

7位 響け!ユーフォニアム(9票)

8位 純潔のマリア(7票)

9位 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(6票)

10位 銀魂゜(5票)

 

どうですか。実際キネ旬ベストのアニメ版があったらこんな感じになりそうじゃないですか。

日本のようなネット発の信憑性の疑わしい数多の「流行」には左右されていない強みがあるかと思います。

 

という訳で、海外サイト記者が選ぶ2016年のアニメTOP10です。

 

 

 

1位 ユーリ!!! on ICE(36票)

 

2位 昭和元禄落語心中(25票)

 

3位 モブサイコ100(17票)

 

3位 Re:ゼロから始める異世界生活(17票)

 

5位 君の名は。(13票)

 

6位 ハイキュー!!(12票)

7位 フリップフラッパーズ(9票)

8位 坂本ですが?(7票)

9位 サンダーボルトファンタジー(6票)

10位 僕だけがいない街(5票)

 

より増したキネ旬み。

いかがでしょうか。勿論当の映画雑誌のベストにしたって見事にすべてが的を得ているなどということもありませんし(さんざん比較に出したキネマ旬報のベストだって、個人的には合いません)、誰がどんなベストを選出しようが万人の納得がいく訳はありません。

ですがただ単純に売上げの上位、あるいはファン投票の上位を並べるよりも、より純粋に質と対峙した上で選ばれた繊細な緊張感は宿りやすいように思います。

クリエイターの励みにもなり、評論家の緊張感を増し、また売れるからと繰り返される退屈なテンプレート要素に対して僅かながら歯止めをかける要因にもなりえるかも知れません。おいしい事だらけです。

日本のアニメライターたちによる公式な総合ベストテン企画があればいいのになと、改めて願います。

 

※1.アニメ雑誌などには疎いので、もうそういう企画あるよという場合は教えて頂けると幸いです。同人や個人ブログでとは別に。

 

※2.「話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選」という刺激的な企画もブログ界隈では行われており、クリエイターへの刺激という意味ではこちらのほうが大きいとも思うのですが、話数別ではなくあくまで作品毎の大枠でアニメを見たい派です