2018年とは逆に、一年間寝かせたお陰でラインナップに厚みが出た気がする2019年。
一部配信映画が2020年なのか2019年なのか不明瞭なのですが、wikiに入っていた分は2019年の作品にカウントしました。
候補作は142本。
1位.あなたの名前を呼べたなら(ロヘナ・ゲラ)
2位.ホテル・ムンバイ(アンソニー・マラス)
3位.失くした体(ジェレミー・クラバン)
4位.さらば愛しきアウトロー(デヴィッド・ロウリー)
5位.映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて(田中裕太)
6位.ドクター・スリープ(マイク・フラナガン)
7位.シャザム!(デヴィッド・F・サンドバーグ)
8位.ザ・レポート(スコット・S・バーンズ)
9位.ブラインドスポッティング(カルロス・ロペス・エストラーダ)
10位.ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(レミ・シャイエ)
11位.アリータ:バトルエンジェル(ロバート・ロドリゲス)
12位.女王陛下のお気に入り(ヨルゴス・ランティモス)
13位.ROMA/ローマ(アルフォンソ・キュアロン)
14位.アースクエイクバード(ウォッシュ・ウェストモアランド)
15位.ブルータル・ジャスティス(S・クレイグ・ザラー)
16位.ヴァスト・オブ・ナイト(アンドリュー・パターソン)
17位.旅のおわり世界のはじまり(黒沢清)
18位.ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(マイケル・ドハティ)
19位.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(クェンティン・タランティーノ)
20位.アド・アストラ(ジェームズ・グレイ)
既に10年代後半から、安定期の巨匠を抑え、今、重要な作家たちというものが前面に出て来ている気がします。
そうして俯瞰できる大局の一方、ベストには純粋に映画館での出会いが嬉しかったインドの掌品を。身分差のラブストーリーをあまりにそのままな高低差を持つタワーマンションを舞台に描く。スクリーンで観る画面だから持つ構造、と同時に、ロマンチックさもその画面の中に湛えていたことがグッときました。
似てるようで真逆の体験が『ホテル・ムンバイ』。映画は恐ろしい、暴力は恐ろしい、アクションは、銃声は、世界は恐ろしいということを逃げ場のない映画館で突きつけられる。『スペル』での大音響ビックリシーン連打ぶりに、そしてそれ以上に長い時間、「もうやだ映画館出たい」と思わされてしまったので、忘れ難いです。
『失くした体』はネトフリで観た海外アニメですが、上質な配信映画によく感じる「ああ、これは初見スクリーンで観たかったな」を越えて、「実際にスクリーンで観たような記憶がある」というところまでくる立体的な舞台の捉え方が素晴らしく。
デヴィッド・ロウリー、マイク・フラナガンほどの器用な作り手が量産体制に入っているという事実。
プリキュア映画は冒頭の音楽シーンからラストの音楽シーンまで多幸感が持続し(短いのに、間にアクションシークエンスもしっかりキマッている)、その幸福が物語るものが「宇宙規模の、絶対的な、永遠の孤独(だからこそ輝くものは…)」であるという点に気がつけば涙がこぼれていました。爽快な傑作。これだけの上映時間でここまで充実した実写の邦画が近年あったかというと….
『ROMA/ローマ』はキチンとイオンシネマのULTIRA上映で体感し、本質を味わえました。
とかとか、この年の映画は実際語り始めると止まらない思い入れで満ちています。
特にあらすじよりもスタイルに魅せられる映画が豊富。その最たるモノが『ヴァスト・オブ・ナイト』で、「電話交換台」「録音機」「ラジオ生放送」というディティールこそが主役になって、ただ機能しているだけで楽しい。
鑑賞時はダメな気がした『アド・アストラ』も、思い返すたびにじわじわと味が深まってきました。
他、ベスト候補。
映画 刀剣乱舞
ミスター・ガラス
サスペリア
アクアマン
アンフレンデッド:ダークウェブ
翔んで埼玉
スパイダーマン:スパイダーバース
運び屋
アベンジャーズ/エンドゲーム
ドント・ウォーリー
アメリカン・アニマルズ
アラジン
海獣の子供
7500
グッドライアー 偽りのゲーム
マザーレス・ブルックリン
トリプル・フロンティア
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に
LEGO®ムービー2
ハロウィン
名探偵コナン 紺青の拳
プロメア
さよならくちびる
僕はイエス様が嫌い
トイストーリー4
天気の子
ホットギミック ガール・ミーツ・ボーイ
ゾンビランド:ダブルタップ
羅小黒戦記
マリッジストーリー
アイリッシュマン
CLIMAX クライマックス
空の青さを知る人よ
マーウェン
アルキメデスの大戦
この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説
ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 ー永遠と自動手記人形ー
クロール ー凶暴領域ー
エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ
見えない目撃者(日本)
ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち
ジョーカー
蜜蜂と遠雷
アップグレード
ロケットマン
黒い司法 0%の奇跡
これにて、2010年代映画ベストへの準備、完了です。