最大の衝撃をキラめきを浴びた劇スオケコンから一年、小泉萌香さん出演の舞台/ライブ/イベントを追いかけ、そして再び劇スオケコンrevivalに参加して「一周」を終えました。
リアルイベントとはほど遠い人生だっただけに*1、すべてが新鮮で、振り返る余裕もないくらい無我夢中だった日々。
ここで一旦、所謂『推し活』*2体験の、今も残っている衝撃をランキング形式で振り返ってみます。
何故ランキング形式にしたのか。ちょっと振り返るのが遅すぎたのか、我が記憶ながらそうでもしないと把握出来なさそうだったから。
まず今初めて数えてみてビックリしたのですが、一年ちょっとの間に直接小泉萌香さん本人を見に行った回数 ーー 26回(一日1カウントなので、複数回参加してる日含めるともう訳が分からない)。
あくまで新鮮な体験にお金を出しているという感覚なので、自分なりに「これは行かなくていいか」と思う事もあるし、単純に日程が合わなかったり、より単純にお金が足りなかったりして色々と諦めてきたつもりだったのですが、それでも26回。
どれだけ多忙なのだ今の声優という呆れ半分心配半分の驚きと、一方で様々な業界に片足掛けている方ですので、それだけ飽きもせず様々な形態のエンタメが日々回っているのだという、未知だった世界への驚きと。
にしても、ここまで出演イベントの種類も規模も多岐に渡っている方は稀少、ほぼ唯一無比と言っていいと思いますが。
一応ランキング形式で発表していきますが、当然すべての体験がそれまではまったく知らなかった、夢のような時間だった事は間違いないです。
すべてがベストで、その中に判りやすくトピックスを設けているだけといったところ。
なんでしょうか、記憶が巨大。
対象はあくまでオケコンからオケコンrevivalまでの一年間の記憶(+前年の朗読劇一本)で、この期間を終えた後、更なる衝撃も浴びていることを最後に付け足しておきます。
では――。
第10位.
舞台『 私立探偵濱マイク ー我が人生最悪の時ー
THE MOST TERRIBLE TIME IN MY LIFE 』
(2022.12/15.初日。池袋サンシャイン劇場。濱茜役)
いきなり小泉さんどうこうじゃなくて恐縮ですが、単純に舞台としてどエラい面白かった。原作は実写映画なので厳密には2.5次元とは違いますが、2.5次元文脈の築き上げてきた舞台ギミックがこれでもかと駆使され前半は華やかに、そして後半はノワールの混沌へと誘って、闇に生きる野良犬たちの刹那の友情を照射する。
舞台の面白さをたたき込んでくれました。そんな世界の案内人のようにステージ狭しとクルクル移動し続ける濱茜、おいしい役です。『舞台やが君』千穐楽から一週間もない(!?)稽古期間であの動きを身に着けたプロ根性に乾杯。
第9位.
舞台『 少女☆歌劇レヴュースタァライト
-The LIVE エーデル- Delight 』
(2022.02/23.天王洲銀河劇場。アフタートークゲスト)
これも小泉さんは舞台の出演者ですらなく、アフタートークのゲスト。
推し目当てでいよいよ初めて観劇したスタァライトの世界。聖翔ではなくシークフェルトの物語で、ともかく乱雑にスタァライト世界の登場人物が四方八方から呼び出されて混沌のまま突き進み、レヴューシーンでは大階段にて大乱闘スマッシュブラザーズを繰り広げる。
「舞台スタァライト、面白過ぎる。。。」という発見が忘れられません。それまでは本当には判っていなかった。
また銀河劇場を訪れていた事で後に別コンテンツである『虹ヶ咲』での感動がいや増すという、体験が次なる体験を呼ぶ連鎖の舞台としても印象的です。
それと、アフタートーク中に小泉さんが自分の席のすぐ近くで観劇していた事が判明し、推しが客側として初めてスタァライトを観劇した体験を共有出来たのも素直に嬉しかった。
第8位
『 harmoe 3rdシングル「アラビアン・ユートピアン」
リリースイベント 第一部スタッフトーク 』
(2022.04/03.スペースFS汐留。𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖)
𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖のmoeの方が泣き虫である事は重々承知していましたが、開巻、サプライズでharに自作のバースデーソングを歌い出すも、自分が泣き出す⇒トチって歌い直す⇒harに伝播して双方泣く、というグダグダな流れをじかに目にすると、もう愛おしいやら面白いやら面白いやら*3。
tomgggさんと野島鉄平Pも登壇して、𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖発足時の企画書からアルバムの曲目まで怒濤の情報解禁。これら全て非常に限られた観客の小さなホールで(まだ客席も市松模様だった)共有する、という時間が、短くはあったのですが、なんだか特別な思い出となりました。
第7位
『 ODD FES オッドタクシーフェス 』
(2022.06/18. なかのZERO大ホール。市村しほ役)
声優、芸人、ラッパー入り乱れてのフェス。これは単純にイベントとしての満足度でテン上げとなりました。
割とアウェイな客席の中、果敢に芸人に取っ組みに行き、見せ場をかっさらった小泉さんに、芸人を観に来た近くの女性客がめちゃくちゃ沸いてくださっていて、嬉しくなってしまった思い出。
後日ダイアンのYouTubeでアップされた裏側の映像で、元から好きなレーベルであるSUMMIT発のトラックで「ヤバい!」と興奮している小泉さんの声込みで嬉しかったな。
推し(声優)を見に行って推し(ラッパー)のライブを楽しめるという謎の奇跡、特殊体験過ぎます。
第6位
『 AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL
ファンミーティング 』
(2022.05/08.NEW PIER HALL。夜の部)
思えばこれだけ豪華な出演者が集まっているのに会場全体に親密な空気感。けれど決して慣れ慣れしい訳ではなく、むしろプロのエンターテナーとして皆さんのサービス精神が引き立ち、昨年見たバラエティ的な声優イベントの中でもセレブ的なオーラがトップクラスでキラキラ輝いていました。
皆の役回りと個性が奇跡的にカチッと噛み合う瞬間が二時間ずっと続く。配信も無かったので余計に記憶の中で今も輝いているのですが、配信があったら出演者の集中力ももっと逸れてしまったのかも知れない。「この会場で」いかに自分を魅せ、この場を沸かすか、というプロ意識がビンビンに漲ってる特別な時間。忘れがたいです。
それはそれとして、ずっと小泉さんにベタっとひっついて私語を止めず、MCの注意も無視し、自分を見てるお客さんに片っ端からファンサし続けている礒部花凜さんのインパクトが大。
第5位
舞台『 やがて君になる Encore 』
(2022.11/25.初日。12/04.千穐楽。品川プリンスホテルクラブeX。七海燈子役)
劇スにハマった時、舞台少女に沼る過程で出会ったのが、配信されていた舞台『やが君』。そこから小泉さんのファンになり、あの印象的なロングの黒髪がコロナで延期を余儀なくされた『やが君Encore』の為にキープされていると知り、むしろその情報によって好きになったようなものでした*4。
その完結に遂に立ち会える。
知らない世界にいくつもの川の流れが走っている。ずっと、それらを遠くから眺めているような気持ちでいましたが、少しずつ色んなリアルイベントに足を運ぶことで、僅かながらも距離感を埋めて、そしてここにやっと一つの流れの行き着く先を目に出来た感慨。
何より女優:小泉萌香の、もちろん河内美里・礒部花凜の真骨頂、剥き出しの芝居と正面から向き合い、取っ組み合えたような疲労感と充実感。「生で芝居と向き合う」という事に必要な覚悟を知れました。観客は受け身でばかりじゃいられないんだ。
第四位
『 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 ライブツアー「This is 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 world」 』
( 2022.08/13. 名古屋市芸術創造センター/ 08/21.LINE CUBE SHIBUYA )
コロナ禍に入って初の旅行、且つイベントの為の遠征も初体験だった為、どちらかというとライブより名古屋の印象が勝った、二階最後列だった初日。
反して、渋谷でのツアーファイナルでは今のところ人生最初で最後の最前席! 結果、今度はすべてが目の前で一瞬に過ぎ去ってしまった為に、やはり良い意味で記憶が無い。
最高の思い出は、思い出すら残らないくらい濃いものでした。
あまりに目映いものがずっと目の前でキラキラ輝いていた。。。あとmoeが振付けで下手見るたびに目が合う(ように錯覚できる)位置だったの本当にもう。
アフタートーク付きの振り返り配信も、出演者もこっちもお酒が入ってて疑似飲み会のようで楽しかったです。
第三位
5th Live! 虹が咲く場所
Colorful Dreams! Colorful Smiles!公演 』
(2022.09/11. Day1. 有明ガーデンシアター。三船栞子役)
素直に圧巻の劇場設備と怒濤のパフォーマンス、そして半ば2.5次元のようなアニメとリアルを融合させた演出の数々に五感をブン殴られ、本当を言うとここまではどこかで舐めていたラブライブ!に土下座するしかなかった衝撃。
リアルイベント通うようになって次第に「会場フェチ」のようになって来たのですが、席がめちゃくちゃ狭くて窮屈だったにも関わらず、一番ライブを楽しむ会場として最適だと感じたのが有明ガーデンシアターでした。見切れのくせに席ガチャ勝利したのも大きいかも知れませんが。
ここよりもっと巨大な会場も体験したけれど、会場全体が一丸となった巨大な作品として襲いかかってくる体感は、劇スのオケコン1stと虹ヶ咲inガーデンシアターが二大巨頭です。
アリーナに立った侑ちゃんがステージ上のスクールアイドルに呼びかける様を、その中間地点から交互に見る、あのフィクションのリアリティラインに取り込まれてしまった浮遊感は絶対に忘れない。
第二位
『 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 canvas session Ⅲ 』
(2022.03/12.府中の森芸術劇場どりーむホール。第一部/第二部/第三部)
たぶん好きなアーティストの単独ライブを見に行った初めての経験。いきなりの全三部参加で、待機時間もずっと『アラビアン・ユートピアン』三曲が繰り返し会場に流れ続けていて、またライブ本編でも音圧も照明も強くて(推しを凝視すると目に光の残像が焼き付いて見えなくなるというジレンマ)、あの日の体感何もかもがまだ身体に浸透したまま消えてくれません。
生涯、『私のヒミツは』『Jasmine』のイントロで浮き足立つ体質になってしまった。
同様に『 canvas session Ⅳ 』の秋の空気も忘れがたく、ライブ最前を経験しておきながら贅沢なのですが、自分にとってはコンセプトの絞り込まれたcanvas sessionの方がちょうどフィットするみたいです。
そこでライブツアー第2弾はどうくるのか。まだ予想すら出来ないのが楽しみ過ぎます。
第一位
『 劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
オーケストラコンサート 』
(2022.02/06.幕張メッセイベントホール。昼の部/夜の部。大場なな役)
そして、自分にとってはここで生まれ変わったとさえ感じるこの日を一位に据えさせて頂きます。
こうして振り返るとそれぞれ『スタァライト』『𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖』『虹ヶ咲』とのファーストコンタクトが最も印象に残っているなと考えると、このままベストの思い出は揺らがない気がするのですが、今回のランキングの対象期間外である、オケコンrevivalの翌週体感したR3BIRTHのライブがこのトップ3と余裕で肩を並べる衝撃体験。
そして明日からはいよいよ舞台スタァライト#4 CLIMAXが開演するので、まだまだ未知のエンタメと出会っていけたらなと願っております。
一応、どうせ振り返るならとランキングを付けてはみましたが、一つ一つの思い出がその更に前年であれば通年のトピックスになるだろうくらい、印象深い体験ばかりでした。
色々な世界に連れ回してくれて本当にありがとう。いつもお疲れ様です。
(2021.12/05. マチネ。北千住THEATER1010。佐々木役)
初の生ぴ。そしていつぶりか思い出せない観劇体験。
朗読劇、というか実質舞台。キャストはフルに動き、セットも立体的な仕掛けで満ちていました。
本作の構造自体がラジオとリスナー(ファン)の関係性を取り込んでいて、そのリスナー代表を演じるのが小泉さんだった事もあって、総じてリアルイベントの入り口に相応しい体験だったなと今でも思います。
もしこの舞台が面白くなかったら、その後の体験の幾つかは無かったかも知れない。
・『 #D4DJ_DJ TIME + LOUNGE 』
(2022.03/06. 渋谷イープラス リビングルームカフェ&ダイニング)
配信なしの回。小泉さんと倉知さんのトークショー。
あまりに距離が近かった事と、倉知さんの機転で誕生日をお祝い出来た事、推しを見ながらお酒を飲むという経験、全て鮮烈でした。
そのまま川崎まで足を運び、劇スの極音上映を浴びて終電チャレンジした激動の一日。
(2022.05/14. ZOZOマリンスタジアム。虹ヶ咲として出演)
地元過ぎて縁遠かったマリンのイベント。あまり小泉さんと関係ないのでランキングには入れませんでしたが、この日の電音部のステージの、実寸大でスターウォーズの世界に迷い込んだような巨大機構とそこから飛び出す大音響は一生モノの衝撃。
ところで電音部で一番好きな組み合わせは犬吠埼紫杏×Moe Shopの楽曲で、一時期𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖か紫杏かしか聴いていなかったまである、𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖×電音部コラボを知って「カバーしてくれないかな」と願っていたのですが、今年の初夏上演される舞台『トワツガイ』で小泉さんと紫杏の中の人:長谷川玲奈さんがツガイを演じると知って俺は。
・『 舞台『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』THE STAGE 』
(2022.06/30初日/07/05 大千穐楽。池袋サンシャイン劇場。メアリ・ハント役)
美男美女が集まり、お姫様王子様のコスチュームプレイで踊る様が眼福でした。新規加入コンテンツに共に参加出来ているという悦びも。
元々アニメ版を見ていた為、純粋な「2.5次元」の生成過程をじかに目にしたのも初めての経験。
初日、あまりに暑かった池袋で干からびそうになった事は忘れられません。
・『 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖1stアルバム「It's a small world」発売記念イベント
(2022. 07/09. 第二部。 一般財団法人 全電通労働会館)
帰り際突如訪れた、𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖と直接お話できる初めての機会。
それぞれメアリ、オケコン良かった旨お伝え出来ました。
初めて本人と直接話せた思い出さえランキングに入らないくらい濃い一年。
・『 音泉祭りPREMIUM 2022 』
(2022, 07/25. ベルサール高田馬場)
長尺イベント。6時間、寝ても覚めてもずっと声優が喋っている……!? 不思議体験と言えばこれほど不思議な一日もなかったです。
(2022.10/01. 第一部/第三部。品川ステラボール)
これも絶対に忘れられない一日なんですよね。謎の蕁麻疹に苦しめられ、不眠不休のまま朝イチで病院駆けつけてからの参戦。品川の坂道、九九組や『やが君』の記憶の数々が宿ったその道で、脳内に流れ続けた『TWILIGHT GAME』。『私のヒミツは』同様、生涯この曲のイントロが流れるとあの秋の坂道が脳裏を過ぎるのでしょう。
・harmoe 4thシングル「ふたりピノキオ」発売記念イベント「トーク&お話し会」
(2022.10.22. 第二部。快・決いい会議室HALL-A)
この日、推しその人と直接お話出来た内容は一生の秘密です(ほぼ呟いたけど)。今って憧れの芸能人とこんな会話できることが当たり前なんです??? 伝えたかった言葉は全部伝え、願ってもない素敵なお返しの言葉も頂けた。今でも信じられないのですが。
そんな思い出さえランキングから漏れたのも信じられない。それまでの自分の人生だったらこんな日があったらその年どころか生涯のベスト・オブ・ベストですよ。
・『少女☆歌劇レヴュースタァライト -The STAGE-中等部 Regalia』
(2022.10/22. マチネ。飛行船シアター。アフタートークゲスト)
初となる、ずっと気になっていた飛行船シアター。あの距離で見る中等部の濃密なパフォーマンスが単純に観劇体験として素晴らしかったです。Delight同様、小泉さんがアフトで出なければ観に行ってなかった可能性大な訳で、連れて行ってもらえた気分。
(2022.11/13. ベルーナドーム。大場なな/笹子ジェニファー由香/三船栞子役)
巨大体験という点ではバンナムフェスに並ぶインパクト。事前にさんざんベルーナドームの悪評を目にしていた為、実際訪れてみるとドームのデザインの魅力に惹かれていました。
そして初の声出しイベント。全然声が出ずカスッカスになってはしまいましたが、それも含めて新鮮でした。
もちろん、現地観戦と同じくらいインパクトを受けた配信イベントや、番組でコメントやメールを拾ってもらえた経験などなども貴重なので、リアルイベントこそ至高という訳ではなく、それぞれのフィールドから「少し非日常に触れる」、という事が何より重要なのだと思います。
劇場版スタァライトを劇場で見返すたびに人生の断捨離のような作業を続けて過去のやり残しを整理し、同時に小泉さんの ガチ恋 推し活をする事で、耐えず「このイベント参加までにこれとこれを終える」というタスクを自分に課し続けていて、自分の環境そのものにも刺激と変化を与え続けていました。
その点でも本当に、走り続けてきたなぁという感慨深しです。
引き続き、あくまで可能な範囲で追いかけながら、自分の人生に残された宿題にも挑み続けていきたいと思います。