現場の思い出2024

はじめに

 なんと2026年に突入してからこの記事を書いています。

 前年度分はこちら。

pikusuzuki.hatenablog.com

 既に2024年を総括することも難しいくらい時が流れてしまいました。

 もっとカテゴリー別に振り返りながら記事にしようかとも思っていたのですが、そうやって先延ばし先延ばしでここまできたので、シンプルに記録し損ねた思い出を振り返っていきたいと思います。

 それぞれのステージの「感想」というより、自分がその日何をしたかや何を感じたか、といった「思い出」成分に重きを置いて。一つ一つの現場に刺激が多すぎて片っ端から記憶が薄れていくのが寂しく、けれど忘却のままにするのも惜しく。

 

 参加した現場を4クールに分け感想連ねます。

 それでは読んでください、超個人的な思い出!

 

※別途記事作成済みの感想はリンクに。

 『サンドリオン』『アイドルマスター』の現場の思い出も←の個別記事参照。

 

 

2024年通った現場

1~3月の思い出

1/6   harmoe theater stage Ⅱ 昼の部/夜の部@山野ホール

1/14 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会6thLIVE 神奈川Day2@Kアリーナ横浜

2/4 『Collar×Malice』BD上映会2024 白石景之編悲恋エンド@ニッショーホール

2/25 舞台少女大運動会revival@幕張メッセ 国際展示場ホール7・8

3/3   女勇projectⅡ寫眞展@ギャラリー・ルデコ

3/10 harmoe canvas session Ⅵ 第一部/第三部@山野ホール

3/17 harmoe 2ndLIVE『GOOD and EVIL』BDサイン会@都内某所

3/23 ANIME JAPAN 2024@東京ビッグサイト

3/24 HYPER PLAMO fes.2024@幕張メッセ

 

○『Collar×Malice』BD上映会2024 白石景之編悲恋エンド

前年にもカラマリ上映会はあり、その際は1部で小泉萌香さんが星野市香を演じた『笹塚尊編』、2部で岩田陽葵さんが星野市香を演じた『白石景之編』トゥルーエンドが上映。私は泣く泣く1部のみ参加だったのですが、とにかく男性キャスト陣の盛り立てが面白かったのでもう一度味わいたく、どうせなら一番絶望的だという(でもクリスマスに上演した)白石編悲恋エンドの上映会に改めて参加。

 相変わらずな男子の悪ノリが楽しく、せり出す形のステージを使ってランウェイしたりボトルフリップをしたり、とにかく飽きさせない。前年のもえぴはずっと呆れて男子達を見ているスタイルでしたが、この日のはるちゃんは全然男子のノリに乗っかるのも違いが出ていて面白かったです。

 笹塚は銃にトラウマがあるので、上映中銃が出てくると笹塚役伊崎龍次郎くんがぶっ倒れる。そこで「小泉市香を呼べっ!」と率先してふざけ倒すのは例によって富田翔さん。この日は配信もされていたので、「今のシーン見逃した」といきなりステージ上でスマホを取り出し、堂々と今出演中の配信を見出す。

伊崎「ウソ、この人本当に見てるよ???」

富田「配信を見ている俺が見られている……? あ、しまった大事なシーン見逃した!」

 小芝居それ自体がずっと舞台みたいで飽きないのです。

 上映会終わったら豆まき。はるちゃんが上手く投げられず、9割以上女性の客席から「かわいい~」の声が。またはるちゃんと白石役松田岳さんの身長差が萌えで。

・終わってから汐留美術館でフランク・ロイド・ライト展へ。

 

○舞台少女大運動会revival

 連番チケット取ってくれたフォロワーが神引きしまして。あの日行った人だけがその意味を解ってくれると思うのですが、「選手控え後ろ、ひな壇席の最前」でした。

 目の前には『チームTHIS IS……』(富田麻帆、佐藤日向、伊藤彩沙、竹内夢、工藤晴香、佐々木未来、佐當友莉亜)、左手に目をやれば『チーム ZERO』(小山百代、倉知玲凰、深川瑠華、遠野ひかる、佐伯伊織、松澤可苑)、右手に目をやれば実況席(三森すずこ、椎名へきる、加藤英美里)、他2チームも、実況席越しに奥に目に入りはする、見れない舞台少女が一人もいない状況。

 完全に舞い上がって、構造上多くのお客さんが「そもそもキャストが見えない」という最悪の配席になっていた事を後々知り愕然とするのですが、あくまでその時の私個人の楽しかった主観とメモから思い出を箇条書きで反芻していきます。

・すぐこちらに振り返って話しかけてくるまほさん。

・すぐこちらに振り返って客の目を見ながら無言で水分補給するくどはる。

・見られてる意識すらないリラックス具合の彩沙。

・待ち時間にエーデルのイベントをこちらに売り込んでくる夢ちゃん。

・喉の不調で声を出せないひーちゃん、たびたびちょっとドヤ顔でボードを使って声援の指示を書き、こちらに指示出してくる。←ありえん一体感が生まれる。

・隣りのチームなのに足癖悪く、座ってる椅子ごと度々こちらに流れてきては彩沙とお喋りするとのぴー。次第にチームTHIS IS……のお菓子を奪い始め、気づいた夢ちゃんと追いかけっこ。

 ひな壇「お菓子分けてあげてー!」

 この時こっち誰も競技見てなかったな。

・ハードな競技の後、体調不良で退場する佐伯さん。

・その後たびたびいなくなってた深川さんもスタッフに引っ込むよう言われるも、ムキになって「私いけます!」って言い張る。失礼ながら「成長しようとしている小鳩良子」にしか見えなくて、虚実の境目が曖昧に。

・夢ちゃんとお菓子奪い合ったり佐伯さんの背中を優しくさすっていたとのぴーが一変、先輩として厳しく深川さんを叱責し、深川さんもやっと受け入れて休憩へ。

(こんなん見れていいんですか)

・ずっとチームの体調に気を配っていたもよちゃん、佐伯さんの話も深川さんの話も「うん、うん」と慈母の如く優しく聞き続け、2人がいなくなってから代打を務め、実際に3人分の運動量とコミカルな笑いを見せて「座長」ぶりを遺憾なく発揮。

・そんなもよ、仮装が脱げず、ニッコニコで床に転がり、スタッフ総出で脱がしてもらう様がかわいい。

・たびたび自分のチームを見失い、「お母さーん」とみころんに見つけてもらう彩沙。

・途中参加の皆美さん登場で嬉しそうにエスコートするはるちゃん、その後もずーっとニコニコで皆美さん見てた。

・視界の端では完全に足長ヤンキー集団と化したもえぴ達赤チーム。

・グダグダの進行を、5時間喋りで支え続けた実況席。3人のお陰で自分はイベントの不備を、少なくとも本番中は感じずに済んだのだと確信できる。

・セッティングの不備を理解した舞台少女達の発案で、最後は総勢29人の舞台少女が会場をぐるりと回って挨拶。

 私は最前列。わかりますか。

 29人の舞台少女が、つい今さっきまで自分の荷物を置いていた足元(荷物も自主的に引っ込めただけ)を歩いて、手を振りながら通過していくのです。

 

 総じて、本当に舞台少女たちと同じ高校に通って運動会を応援しているような、そうとしか言いようのない光景が目の前で続く、夢か現かわからない5時間でした。どこ向いても舞台少女。やっぱり俺あの高校通ってた気がする。ヤンキー軍団が怖いんだけど、その中の一人が好きだったんだよね……。

 中でも『チームTHIS IS……』の距離感は完全にクラスメートのそれで。

 競技向かえば「がんばってー」戻っては「お疲れー」みんなで日向コールしたり、勝利したら一緒になって「おめでと~」そして無事優勝の喜びも分かち合い。

 だいぶ時間経ってからかなり省略された配信がありましたが、優勝チームの記念撮影に自分も映りこんでて草でした。

 

○女優展Ⅱ

 主に舞台で活躍する女優・声優を、ロケを多用した中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、汚したっぷりの戦士風衣装で撮影した写真展。

 場内には鬼束ちひろの『Castle・imitation』がイメージソングのように流れ、眺めて回ると物語が浮かんでくる。

 自分は勝手に韓国映画『武士 -MUSA-』のファンタジー版を妄想してました。

 写真を並べ雰囲気を醸成することで、能動的に客に物語を想起させる。こういうエンタメのスタイルがあるのかという驚きが強く、印象的なイベントです。

 

○𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 canvas session Ⅳ

 シングル『ふわつら』が正直あまり好みではなく乗り気じゃなかったのですが、突然の『Hyper Love Song』披露で印象ポジティブに上書き完了できました。

 そしてイベント終了後打ち上げもかねてharmoeルームメイトが50名超集まったHUBパーティーが開催されました。

 アルコールで頭ふわふわパーティーの中、会場にライブBDや生配信の𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  ティーパーティーが流れ、配信中のharmoeがこちらに話しかけたりする不思議な時間。

 一生初対面のルームメイトとお喋りし倒しました。今振り返っても最高の夜。

 

○harmoe2ndLIVE『Good and Evil』BDサイン会

 現地のサイン会、初めてだったかも。

 HUBパーティーで作った名札を下げていったら、それを見た𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  各々から。

はるちゃん「鈴木ピクさん!」

もえぴ「(HUBパーティー)存じております」と反応貰えて幸。

・終わってから東京都美術館で『印象派 モネからアメリカへ展』へ。

 

○ANIME JAPAN 2024

・劇場版総集編『パリピ孔明』ステージ(置鮎さん、本渡楓さん)。

 舞台『パリステ』のPV流れてドキドキ。

・『マンガ、鬼ほど好きなんで』(小山百代、高坂知也)ステージ。

 とにかく高坂さんのテンションとインパクト。直前にサンドリオンのお渡し会に出ていたもよちゃん、そこでファンから「高坂さんのキャラ濃いですよ」と教わり、ぶっつけ本番での初共演だったそう。笑った~。

・『Turkey!』ステージ(菱川花菜、市ノ瀬加那、岩田陽葵、天麻ゆうき)

 今思えば、全然内容に踏み込んだ話しなかったの理由があったんですね。

 天麻ゆうきさんの制服姿はよくないです。最前で目のやり場に困りました。

・『アオのハコ』ステージ(千葉翔也・上田麗奈・鬼頭明里)

 唯一当たった公式ステージ。サプライズゲストに小林千晃・内田雄馬と超豪華。

 まれによくある現象ですが、ただでさえ前方席だったのに上田麗奈さんまでの視界の直線上の席が偶然すべて空き、『アリスとテレス』完成披露試写会に続いてずっとうえしゃまを直視していられる幸せな時間が。

 イベント参加の縁は大事にしたいので、絶対『アオのハコ』見るんだと自分に言い聞かせ続けて早や2年。

・AJそのものは「チケット買ってもステージ外れる」「イベント自体が短く素気ない」「事前に色々申しこんでないと一つ一つのブースの楽しみは少ない」「ステージ当たっても席狭い」「入場待機列並びすぎ」等々、いつまでたっても不親切設計で、海外のお客さん沢山いる、世界に誇る日本のアニメのショウケースがこれでいいのかとは毎回。

・今まで一人で回って終わりだったので、現地でバッタリ出くわして挨拶できるフォロワーがいて嬉しいなと思いながら歩いていたところ、見知った顔の金髪女性に会釈される。「今のフォロワーさん、誰だったっけ」と一瞬考えた後、シャニマスのセンター:関根瞳さんだと気づいて横転(移動中だった様子)。

 

4~6月の思い出

4/6   harmoe 『ふわふわparty つられてhappy』リリイベ《1回目》@都内某所

4/11 朗読劇『私の頭の中の消しゴム 15th Letter』@大手町よみうりホール

4/21 シャニマス6th LIVE Come and Unite! Fantastic Fireworks@Kアリーナ横浜

4/29 サンドリオン『Sunny Canvas』フリラ@ヴィレッジヴァンガード渋谷店

5/3   舞台『パリピ孔明』(初回)@銀河劇場

5/4   舞台『パリピ孔明』 ソワレ・アフタートーク付き

5/6   舞台『パリピ孔明』 ソワレ・東京千秋楽

5/8   サンドリオン『Sunny Canvas』パッケージサイン会

5/26 サンドリオン『Sunny Canvas』フリラ1部/2部@タワーレコード津田沼店

6/5   harmoe 『radii』フリラ@池袋サンシャイン噴水広場

6/14 朗読劇『この色、君の声で聞かせて』チームVOICE@シブゲキ!

6/14 朗読劇『四月十一日を千二百回繰り返したと主張する男』@シアターミクサ

6/15 『蛇の道』黒沢清&ダミアン・ボナール舞台挨拶/サイン会@UPLINK吉祥寺

6/19 harmoe『radii』発売記念生放送観覧@ポニーキャニオン本社

6/23 『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:』ペア舞台挨拶@Tジョイ蘇我

 

○harmoe『ふわつら』リリイベ

久々にレポをがんばって書いていたら、同じカフェでルームメイトの皆さんが集まってワイワイしていて気まずかったのを覚えています……。

 

○harmoe『radii』フリラ

・初めてのharmoeフリラ。サンシャイン劇場での観劇帰りによく他のイベントは目にしていた会場でのイベントに、やっと本参加出来る点でまずワクワク。

 早めの会場着でモール入った瞬間、いきなり遠くの吹き抜けから聞こえてくるニキの指示だしの声。

 「これは……?」駆け足で到着すると、目の前で堂々と始まる公開リハ。

 リラックスしつつ会場の音響など確認してる𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  をスタッフ面で見守る我々。

・そして本番。吹き抜けの会場で、ぐるり見下ろす一般客を弄って巻き込むharmoe。もえぴ、こういう「一見の客イジリ」が巧いんですよね。天性の人たらし能力か、地味に下積み経験で色々やってきた故なのか。

・はるちゃんはまだ喉の負担続いて心配だったのですが、お渡し会は2人1組でカバー。

 何よりこのお渡し会の雰囲気が良くて。

 いわば日常の通り道、「外」に開かれた会場で、一般客誰の目にも入る長蛇の列。

 老若男女はおろか赤ん坊までいて問題ないモールの解放感。

 どこからがファンで/どこからがこの日たまたま通りがかって興味持ってくれた人なのか、線引きの曖昧さ。

 自分の番そのものより、待ってる間も終わってからも、色んな人が𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  に会えてはしゃぎ、また𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  もはしゃぐ、そんなお渡し会の光景をずっと眺めていられる時間が何より至福でした。

 

○『蛇の道』黒沢清&ダミアン・ボナール舞台挨拶&サイン会

・実はダミアンはサプライズ参加で、そんな国際的な俳優がノリで舞台挨拶とサイン会に応じてくれるなんて。初の生黒沢監督とも気さくに話せて、こうした「距離」の打破も、この数年色んな現場に足を運んだからこそだよなと実感したり。

 通訳介しての会話も意外といけると実地で理解。もっと会いたいぜ世界の映画人。

・終わってから池袋へ移動し、関西フォロワーと初対面&美味しいビールで乾杯。

 エルドラド神戸公演の台本頂き超絶感謝でした!

 

○harmoe『radii』発売記念生放送観覧

・暑い中、秋葉原でharmoeのアドトラを探し回るも見つからず会場へ。

 実は行きの電車で初めてアルバムをフルで聴き、そのまま2人を前にする贅沢。

・席にも恵まれ、YouTubeでよく見る光景が同じ画角で目の前に展開。さらにルームメイトのコメントも横のモニターに流れていて、配信の《向こう側》と《こちら側》との狭間にある次元にスポッと収まったみたいな、不思議な感覚を体験。

・終わった後、アドトラはharmoeに見せる為に秋葉原から引っ込んでいたと知り、若干キレたりする。

 

○劇場版総集編『ぼっち・ざ・ろっく!:Re』ペア舞台挨拶(長谷川育美、鈴代紗弓)

 カメラもMCも台本もなく、長谷川・鈴代が喋り倒す30分(余裕でオーバー)。

 上がって来るなりスクリーンをいじり(「これ触れて傷できたら損害賠償額凄いよ」と言いながらギリギリの距離で悪ふざけする)、表では言えない内幕を話し、会場である蘇我をdisったと思いきやロックフェスの思い出に繋げ、とにかく言葉が止まらない。

 ぼざろというタイトルに感じる「泥臭い成り上がり」感を肌身で理解です。

 

7~9月の思い出

7/6   Classic Movie Reading Vol.3『若草物語』ソワレ@銀座博品館劇場

7/7   ???@渋谷某所

7/19 舞台『トワツガイⅡ』 マチネ@大手町三井ホール

7/26 舞台『ささやくように恋を唄う』初日@1010シアター

7/3   harmoe『radii』オンライントーク WithLIVE12:00~小泉萌香回

8/4   九九組『Star Darling』リリイベ第2部@アニメイト秋葉原店

9/1   harmoe unofficial DJevent 『harmoexp』@秋葉原・雷神3F

9/8   harmoe 3rd LIVE TOUR『ii'm here』初日@なかのZERO大ホール

9/16 harmoe 3rd LIVE TOUR『 ii'm here』千穐楽@TOKYO DOME CITY HOLE

9/21 ディスグーニーReading mind fulness『チルモラトリアム』@シアターH

9/23 MIX JUICE『Hello,New World!』お渡し会第一部@アニメイト池袋本店

9/29 MIX JUICE ツーリズムEXPO韓国観光公社トークショー@東京ビッグサイト

9/29 MIX JUICE『Hello,New World!』お渡し会第一部@HMV&BOOKS SHIBUYA

 

○朗読劇『若草物語』

【原作】ルイーザ・メイ・オルコット

【脚本】開沼豊【翻訳・上演台本・演出】下平慶祐

【出演】有沙瞳・綾凰華・小泉萌香・星南のぞみ

【感想】

・1949年の映画版を基に、三女エイミー(小泉)・四女ベスとしての上演。

 マーヴィン・ルロイ監督による49年版は未見ながら、話は知ってる『若草物語』そのもの。ただ朗読劇といってもセットは作りこまれ、マイクがなく肉声を会場に響かせ、他の登場人物もすべて4人が目まぐるしく動き回って兼役で演じ、舞台狭しと行き来して掛け合って、ほぼストレートプレイに近い演出。

 (ちな小泉以外は元宝塚というキャスティングで、客層が面白かった)。

・ぴ曰く「舞台(トワツガイⅡ)直前だけど朗読劇ならいけるかと思って仕事入れたら、普通の舞台かそれ以上にハードで、それを全4公演……」

・きゃぴきゃぴ賑やかに始まった四姉妹の青春の行く末の無常さが、肉声の賑やかさから静けさへの移行で否が応にもそのまま現出。そこには観劇だからこそ生じるアトモスフィアがあり、その質も朗読劇より舞台のそれに限りなく近いものでした。

・終演後混ぜてもらったフォロワーの打ち上げにて。

 劇の内容とそれぞれ胸に抱えてるものとを重ねて、「あの頃はあんなに幸せだったのに…」と皆が嘆息する様。

 「古典の物語が、現在進行形で若い観客の心に活きづいてる……!」と、不謹慎ながら密かに感動しておりました。

・ところでこの日の銀座の天気は大荒れで、ダッシュで舞台に間に合った時にはなぜか手が血まみれだったりして。色々と嫌な予感を抱えつつ楽しかったなと思っていたのですが、数日後……。

 

○渋谷某所 ?????

 それはそれとしてその翌日、初めて自分の関わっている仕事のイベントを見るという経験をしました。こういう気持ちなんだ~。「こちら側」を知れて嬉しかったです。

 

 で、です。その数日後、夏のしつこいインフルに罹患しまして。

 もう次の観劇予定ダメかも……となりながらなんとか耐え。

 (2月にもコロナでMIX JUICEのファンミ諦めた事思い出し)

 隔離期間含めぴったりで快復。次の舞台へ参りました。

 

○舞台『トワツガイⅡ』

【原作】白本奈緒【脚本・演出】松多壱岱【音楽】岡部啓一・瀬尾祥太郎

【出演】大西桃香・小山百代・山本早恵/星守紗凪・各務華梨/小泉萌香・長谷川玲奈/藤井彩加・野本ほたる/本西紗希帆・飯窪春菜/松田彩希・倉知玲凰・堀越せな・梅原サエリ/小倉愛梨/川嶋芙優・澁谷穂奈美・高野美幸・高見彩己子・増本祥子・倭香

【感想】

・「快復間に合って良かったあ~~~」という気持ちが全てに勝ります。

 渡辺みり愛さんの体調不良を急遽継ぐ形で二人:小山さん山本さんが代役を務めた舞台。私は偶然もよちゃんの回に。そして「偶然」は幾つも重なって――。

・会場発表時はフラットな客席が不安視されていた大手町三井ホール。

 その声を汲む形だったのでしょう、一作目は映像演出等ライド感溢れる今時の2.5次元感が強かったのに比して、二作目はステージを高低差ある階段状に設定して、客席からの視界を考慮したオーソドックスな作りになっており、まずは安定して楽しめました。

・代役決まって僅か2週間で歌アリ殺陣アリ前任者の雰囲気の引継ぎもアリという舞台女優:小山百代の完璧ぶりが怖かったなです……。

・幼馴染のツガイの歌唱が付く回。フクロウとフラミンゴのキスシーンもこの日は多め? というか、「もえぴキスシーンあるんだ~」という事すらもう特に驚かなくなってる自分がおかしかった記憶があります。平常心で見れた。

 自分は後方に組まれた段差あるひな壇の中央席。

 視界抜群だったのに加えて、なんと斜め後方(近い!)には観劇に来ていたはるちゃん。視界には(フォロワーに教えてもらった)ママぴの後頭部。そしてステージ上にはもよとぴ。

 もよ・はる・もえの視線のトライアングルの真ん中で、ママぴの後頭部越しに娘さんのキスシーン見ながら観劇するという面白観劇だった為、リピート考えていたけれど「これ以上の体験はない」と思いやめたことを覚えています。

 

○舞台『ささやくように恋を唄う』

【原作】竹嶋えく【脚本】綾奈ゆにこ【演出】上野友之【音楽】楠瀬拓哉

【出演】渡邊結衣・石井萌々果・橘めい・天麻ゆうき・早川渚紗・華山七彩・西門志織・伊藤千由季・桜樹楓

【感想】

・Twitter施策でご招待いただけての無料観劇。

 制作は舞台『やがて君になる』『ぼっち・ざ・ろっく!』の、辻P率いるトライフル。

 まず会場で辻P自身から無料チケット貰えての入場。

 『やが君Encore』の際もお声がけしたら快く応じていただけたこともあり、改めてご挨拶と感謝をお伝えする。

 そのまま調子に乗って『佐伯沙弥香について』のEncoreをお待ちしていますと口走ったところ、辻Pから「いついかなる時も頭の片隅にあり、忘れたことはないんですよ。チャンスがあれば、絶対やる」と仰っていただけました。

・舞台の内容も非常にポジティブなもの。これは重要だと思っていて。

 まず美少女だらけのキャストを揃えた上、『やが君』のような女の子同士のキスシーンが軽々と出てきます。さらに『ぼざろ』のように俳優陣自ら演奏するバンドライブも見せ場の一つで、おそらくスタァライトやぼざろや、他ならぬ小泉さんのオタクも含め、潜在的に引き込める客層は無数に広がってそうな内容。

・何より、『やが君』でGLというジャンルを舞台で認知させたトライフルが、今度は女性同士の恋もキスもより普遍的な、当たり前のこととして舞台に持ち込んだ。

 徹底して軽いノリであることも確信犯の重要な一作だと感じ、事実その旨を呟いたところ、辻Pや主演女優にいいねもいただけて答え合わせも出来たり。

・結構フォロワーさんを舞台に誘導することも出来て自分なりにご招待いただけた分は頑張れた気もするのですが、その後2024年12月にトライフル廃業のお知らせが。

 本当に悔しいです。『やが君Encore』の時点でキャストの口から多くのスタッフが已む無く廃業してるという話は上っていましたが、『やが君』『ぼざろ』のようなヒット作があっても尚、というのが厳しいですね。あらゆる業界で加速している話でもあります。

 インボイスの撤廃を強く望みます。

 空間の広さを持て余してる印象を受けた点を除けば、本当に良い舞台でしたよ。

 

○harmoe『radii』オンライントーク

 小泉さんとの初めてのオンライン一対一。あのね、俺のスマホがミュートになっていて、会話できませんでした。それでも気づいたもえぴが咄嗟にサイレントで沢山サービスしてくれた。

 事前に注意事項の通達徹底くださりますと助かります。検索したら数年前のオンライントークでも同じ失敗してるルームメイトが観測され、また同時期同アプリの別のオンラインイベントでは注意事項としてキチンと強調して伝えられていました。

 

○スタァライト九九組『Star Darling』 リリイベ

・前日のオンライントークの失敗を引きずりながら、もよはるへ会いに。

 司会が「もう一人のもえぴ」として混乱しがちな寺澤萌さんだったので、「この方が」とちょい感動。

 イベント待機中に書いて提出したアンケートを寺澤さんに選んでいただけて――。

 楽曲への感想と、この時点でまだ未発表だったスタァライト4thライブへの期待を込め、〆の文は「もしあれば、這ってでも行きます」。

 ここをもよちゃんがすぐ拾い、「絶対だね? 言ったね?」と私を睨んでくる。

 更にはるちゃんにスイッチが入り、『競演のレヴュー』のまひるモードになって、ガチの威圧感と「あの声」でこちらをジッ……と睨んで凄む。

「約束、したからね? 本当に、来るんだよね?

 私、探すからね? 会場で。

 『ピクさん、這ってないかなぁ……』って!!!!!

 はるちゃんに見つめられて嬉しい筈なのに、本当に体が射竦められて怖かった

 でもその目に吸い寄せられて、逃げることができない。

 劇スのオケコンで最初に魅せられたはるちゃんの、あの表情だ……!

 まひるが嬉しくて、まひるが怖かった。神楽ひかりの恐怖を追体験出来ました。

 なんて貴重な。

 この後お渡し会の際もはるちゃん再び目の前で同じことしてくれたんですけど(サービス精神!)、それは普通に可愛かったんですよね。

 やっぱあの時ちゃんとお芝居スイッチ入れてくれたんだなって。

・二人と寺澤さんのお陰で、前日の失敗からなんとか立ち直れました。

・帰り、黒沢清『Chime』鑑賞。震える。

 

○harmoexp

 こちらはフォロワーの立ち上げた非公式イベント。

 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  関連楽曲縛りのクラブイベントです。

 数多のメディアミックスに関わってきた二人だけあって、縛りがあっても無限のバリエーションがあり、皆さん多彩なプレイを披露。何より重低音がよく響くクラブの音響が、canvas session Ⅲで心奪われた𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  サウンドの真骨頂を引き出していて、ある種公式以上に公式な嗜みを与えてくれました。

 ずっと「自由に踊れるスタンディングで𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  ライブやって欲しい」と願っていた身としては、不意に夢が叶った気分。

 そうして𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  モード高めた上で、3rdLIVEへ。

 

○harmoe 3rd LIVE TOUR 

なかのZEROホール

 前日に『虹ヶ咲完結編 第一章』鑑賞して想像以上に好みなアニメーションでテンション上がり、ライブ前にはharmoexp主催さんに初めての中野ブロードウェイを案内してもらい、お見送り会では珍しく二人にちゃんと反応貰える正解を叩きだせて、フォロワーからニンテンドーSwitchと『遥かなるエルドラド』をお借りし、、、と充実。

TOKYO DOME CITY HOLE

 恐らくこの時がTDCH初めて。

 会場ぐんぐん降りていく構造ですが、入場前から席へ到着するまでの道で一生知り合いとすれ違い挨拶して、𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  に出会ってからこの日までの走馬灯のような体験をした事が印象深いです。

 3rdライブそのものへの感想はまた改めて円盤でも見返して見つめ直したいなというくらいにはうまく受け止められなかった面もあるのですが*1、それでも席ガチャ大外れだったこの日、1階最後列の溝にハマったような空間、隣り空席、そもそも𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  の姿なんてほぼ見えやしない、という状況を逆手に、自分勝手に踊り続けて、harmoexpの延長戦で楽しみきったことは覚えています。

 

○MIX JUICE『Hello,New World!』発売記念イベント

池袋トークショー&お渡し会

 この日はイベント後即帰宅し憂鬱なmtgに参加する必要があったので、気が気でない参加。初めての整番一番後ろで――。

 まず花凛ちゃん。『ささ恋』観劇時に辻Pとした話を伝えたら、言い終わる間もなく食い気味に「私も!忘れた事ないよ!(私「また演じて欲し…」)絶対私やるからね!」

 思い出すと胸が痛インボイス撤廃を強く望みます。

 次いで船戸さん。この前年に前田佳織里さんと登壇された千葉経済大学の学園祭に行ってたので、その時の話を。

 そしてもえぴの番。正直この時点でもう接近で話す内容なくなりつつあったのですけど、そのせいかこの後控えてる不安な仕事の相談をしてしまい(思わず内容まで話してしまった)、驚かれつつもエールをいただけました。

 そして最後に「カギ閉めおめでと」と言われ「?」となりながら、三姉妹に見送られるなかなか贅沢な退場。

 表出るとフォロワーさんにも「カギ閉めおめでとー」と言われ、更に「?」。

 ここでやっと「カギ閉め」の意味がわかりました。

 なんかフォロワーさん達にもエールをいただいた気がする。ありがとう。

ツーリズムEXPO

 MIX JUICEは写真集やツアーでお世話になってる韓国観光公社ブースでトークショー。

 直前にK-POPダンサーのパフォーマンスがあったり、ANIME JAPANで通いなれた会場でオタク文化以外の巨大なエキスポがあり、ここにはここのコアな客層がいる、という事実を知れたりと、新鮮なイベントでした。

 この直後に渋谷でのお渡し会があるので参加できたオタク少な目で、結果、透け感あるドレスの美脚ぴを目の前も目の前で拝める良席確保できました。

渋谷お渡し会

 急いでお台場から間に合ったというだけで一仕事終えた感ありましたが、こちらで会えたフォロワーにツーリズムのトークショーでもえぴのお土産当たった人の話してたら、エスカレーターの後ろにいた人が「それ、俺です」とその場でお土産見せてくれたのがバカ面白かったな。

 相変わらず「もうぴに話すこと特にないかも……」になってたので*2、フォロワー達の用意していたおふざけに便乗したらもえぴはおろか花凛ちゃんにまで大ウケだったので大助かりです。

 『きみやすみ』のお渡し会でこの会場に来た時は一人だったので、ワイワイ出来て幸せでした。

 

10~12月の思い出

10/5 daichi yamamoto "Radiant" tour@zepp shinjuku

10/6 シャニマス6.5th LIVE "chapter283" Day.2@武蔵野の森総合スポーツプラザ

10/19 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会7th Live! Day.1@Kアリーナ横浜

10/20 サンドリオン ミニライブ@K-stage O!

10/27 テレコムセンター展望台×虹ヶ咲学園コラボ@テレコムセンター展望台

10/27 爆音映画祭『Chime』上映会+トークショー@アクアシティお台場

11/2   早稲田大電波ジャック2024ヤーレンズ/宇多丸@早稲田キャンパス14号館

11/3  『黒木ほの香は進級したい!』@明大和泉キャンパス第一教室

11/15 舞台スタァライト『別れの戦記』千秋楽@品川ステラボール

11/17 シャニマス『ECHOS04 アルストロメリア』リリイベ@都内某所

11/24 サンドリオン ラジオ振り返り@文化放送サテライトスタジオ前広場

11/30 JJJ Novツアーファイナル@日比谷公園大音楽堂

12/9   サンドリオン ベストアルバムリリイベ@文化放送サテライトプラス広場

12/15 アイマスエキスポ シャニマスLIVE SHOWCASE@幕張メッセ

12/21 スタァライト朗読劇『遙かなるエルドラド・序章』@東京建物Brillia HALL

12/25 harmoe ChristmasAcousticLive マチネ/ソワレ@横浜ランドマークホール

 

・daichi yamamoto "Radiant" tour

 現場の幅を拡げたく、勇気出してえいやっと乗り込んだhiphopの現場。

 ライムスター主催の人間交差点は行ったことありましたが*3、フェスとかでなくガッツリとラッパー単体を観に行ったのは初めて。

 トー横の地下4Fなのがまた「本丸」って感じでド緊張。多忙の中向かったので冴えないオタク風貌むき出しで、トイレですれ違ったヘッズ達に「客層も変わったな」とボヤかれ、目が合った瞬間に「いい事だよなー」と謎のフォローを入れられました。

 ライブ本当に素晴らしくて。

 前座から参加のkzyboostが繰り出すトークボックスの魅力とゴスペル調のコーラス隊が合わさり、Daichiの抒情漂うラップが数々の光景を浮かべ、ソウルフルなhiphopが空間を満たしていく。

 ゲストで来てくれたJJJ。

J「昨日、実はdaichiが家に来てくれて、一体どうしたの?と聞いたら……」

会場「ざわざわ……何……?」

J「『お誕生日おめでとう』ってプレゼントくれて。ライブを控えてるのに。なんていい友達なんだって」

 思い出したのはこの前年、tofubeatsのライブで見たJの盟友STUTSの言葉。

STUTS「これ、言っていいのかな……」

会場「ざわざわ……何……?」

STUTS「あの、tofuくん、お誕生日おめでとう!!!」

 あなた達の抱えた繊細でピースフルなバイブスが大好きです。大好きだったよJ。

 

 ゲストの告知なかったので誰が来てもはしゃぎましたが、予想してなさ過ぎたGAPPERと仙人掌まとめて出てきた時は記憶が飛びました。

 モデルみたいな黒人女性が関係者通路へ消えていった。

 

・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会7th Live!

 Kアリーナ、三連続でレベル7。今までKアリーナで自分の席に向かうのに「階段を降りたことがない」と言えばその高さと不運さ伝わりますでしょうか。

 不思議とシャニマスのライブはレベル7でも楽しめたのですが、6thに続いて虹ヶ咲は本当に「足元でなんかやってんな」だけで通り過ぎていく。

 6thの時は音響に集中して楽しめたのですが、「またか」と思うとちょっとしんどかったかも知れない……。

 期待してた『完結編 第一章』の世界観の再現もあまり強く感じられず。三線パフォーマーとして地元のアイドルの子が参戦してたのですが、「三線パフォーマーが参戦してた」という事実にも気づけなかったレベルで何も見えなかったのです。

 

・爆音映画祭『Chime』上映会+トークショー

・テレコムセンター展望台で虹ヶ咲コラボ巡ってから、お台場へ。

・二度目の清、初めての爆音映画祭。

 流石に土地柄と作風が合わなさ過ぎたのか広い劇場がガラッガラだったのですが、それでも陰鬱な映画のイメージと違いちゃんとオチのあるトークが出来る黒沢監督のサービス精神が光りました。

 「吉岡睦雄が駆けだすシーンは『"ザ"・スーサイド・スクワッド』の、ハーレイ・クインが走り出すとみんなが付いて来るシーンが大好きで、そこを見せて再現してもらった。だから吉岡睦雄はマーゴット・ロビーなんです

 会場入り口で関係者らしき人たちが延々お喋りしていて、これがウワサの「イヤな業界感」か……と感動。

 

・早稲田大電波ジャック2024ヤーレンズ回/宇多丸回

 この頃本当にあちこち行ってますね。人気ラジオを公開で味わおう、といった趣き。

 相互になっていただいた主催さんがMCまでして宇多さんと話してる様、大学生にしてその行動力に嫉妬しつつ、スタッフの学生さん達が「やってる感」出したいのかずっと大仰に忙しなく動いて視界の邪魔だったのも微笑ましかったです。

 帰り、この日トークに出たシャマラン『トラップ』を鑑賞し、その感想メールをアトロクに送り、タマフル時代から苦節十数年、初めてお便り読まれました

・早大でもこの翌日に黒木ほの香さん目当てで足を運んだ明大でもアカペラサークルの発表を鑑賞。さすがにParabolaみたいな音楽性のバンドはいなかった。

 

・舞台スタァライト『別れの戦記』

 こちらも舞台の感想そのものはいつか別途書きたいなと。

 それより忘れられない出来事がありまして。

 

 私が握れたのは千秋楽のチケットのみ。一律スタァライトシート値段なのに二階席という不合理をグッと堪えて観劇に臨んだのですが――。

 開演前、普段のルーティーンとして一度トイレへ向かい、残り5分のところで戻って来る。すると、何故かスタッフに止められる。

「暗幕が開くと配信用のカメラに光が入ってしまうので、しばらくお待ちください」

 意味がわからず何度か訊ねるも、異様に申し訳なさそうに振舞うスタッフ。

 少しの問答あってから腕時計を確認。まだ開演前まで3分ある!

 狭い入り口の暗幕横にカメラさんいた事は確認してましたし、たしかに係の人が入場を急かすアナウンスをしていましたが、だからこそ余裕もって席を立って早めにトイレも済ませ、小走りで戻ってきたのです。

 まさか本番前から入れないとは思わないじゃないですか。

 少しするともう一人のお客さんも入場止められ、係員に憤る様を何故か私が慰めたりしましたが、その後やってきた数名は明らかに開演時間後だったのでこれは仕方ないとは思う。客降り演出の関係で開演直後の入場制限はよくある話です。

 問題は、自分はそんな事知ってたから早めに動いたのに止められたという点です。

 しかも絶対客降りなどない狭い二階席で、開演前に入場規制されるのは話が違う。

 いまだにYouTubeに上がってる本編冒頭映像見れません。

 せめてOPナンバーは諦めるかと思ったけど、本編が始まってからも入れてもらえないのは本当に吃驚した。この公演だけでも配信4回目ですよ? 対策も周知も出来たでしょう

 帰りに大戸屋でフォロワーに愚痴を聞いてもらい、その後も思い出したようにあちこちでボヤいて、そろそろ自分の中で腹の虫も鎮まってきたかなと思っていましたが、こうして文字に起こして振り返ると改めて腹が立つ。

 腹が立つ以上に本当にショックで、これがもう千穐楽だと知っている、二度と生で出会えるチャンスのない公演の歌が、芝居が、お客さんの笑い声が、閉ざされた扉の向こう側から聴こえてくる時間の哀しみが今でもフラッシュバックします。

 対応するスタッフがパニック起こしてまともな受け答えが出来なかったのも本当にしんどかった。怒ってる他の客との仲裁を何故自分がしなくてはいけないのか。

 帰りにSEおじさん見かけてその旨伝えたらそばにいたネルケの方を紹介され、その場で一応カンタンには伝えましたが、全然スッキリせず。

 

 ……以上の理由でミュージカルパートでは没入出来なかったのですが、悔しいかなライブパートではそれなりの充足感を得ました。いつもながら九九組の、あらかじめすべての観客が十全に楽しめてる訳ではないとわかっているかのような行き届いたサービス精神を、この日ほど痛感したことはなかったです。

 また客観的に見た場合、九九組舞台の新路線としてポジティブな要素が多かったことも、確か。いつかこのやるせない印象が癒えて気持ちよく振り返れたらと願っております。

 

・JJJ Novツアーファイナル

 会場は日比谷野音。初めて行きました。

 尺八、箏、コントラバス奏者をバンドセットに従えてのツアーファイナル。

 開幕からOMSB、Campanella、KM、CFN MALIKの単独パフォーマンスがかなりの長尺続き、ようやくJのライブ本編、で終わってからまたKID FRESINOの長いDJタイムが続き、粉雪がチラつきだす。

 「仲良い友達とのフェスのようにしたかった」*4彼の意図は会場にうまく伝播していなかったような気はするし、周囲の野暮なヘッズのお喋りはうるさかったけど、ワンマン行きそびれたOMSBの大迫力(腰を痛め車椅子で登場)や、生でこそのキャンピーの技巧の、声であり楽器のような魅力も堪能できたし、空のfebbへ届けようとするKMの言葉に始まり、JもFRESINOも声を空へ向けて放つように歌って、野音ならではなライブだったのは間違いなく。

 一人欠けた『2024』を2024年に聞けたこと、セトリのラストのChanges、三原山のプロジェクション素材、総じて風と一体化するような時間。

 この日はなんとヘッズが並ぶ中で大場ななのアクスタを落としてスタッフに拾ってもらうという大恥かいたりして、でもまぁこういう失敗も重ねて少しずつ現場に慣れていけばいいなぁと能天気に未来を想っていた。Daichiのライブ、この日、そして年明けてのSTUTS公演とどこにでもJは現れたので、「まだまだこれからも会えるんだろうな」と当たり前に信じてもいました。

 今すべての印象も意味も変わってしまった。

 翌年春にJJJ没。

 都政から9人が天下りした三井不動産によって、噴水の老朽化を口実に日比谷公園全体が住人への説明もなく再開発を開始、歴史ある野音も今の姿を消しました。

 確かこのライブの翌週くらいにMyGOの野音ライブを見に来たフォロワーを見送りにもう一度足を運んだりもして、最後にこの会場を内から外から眺められたのは良かったです。野音再開発はバリアフリーの為という名目でしたけど、スロープありましたね。

 あの公園に解き放たれた彼の歌声が、いつまでも風に舞ってると信じてます。

www.youtube.com

 

・スタァライト朗読劇『遙かなるエルドラド・序章』

・急遽、年末に生えてきたスタァライトSPECIAL3DAYS。

 DAY.1「舞台朗読劇『遥かなるエルドラド・序章』」

 DAY.2「スタァライト楽曲総選挙」

 DAY.3「スタァライト応援上映会」

 行けて一つだったのでDAY.1を選んだところ、後日DAY.1だけが配信決定……。

・実はこの日のイベントはほぼ覚えてないのですが、印象として『別れの戦記』~『エルドラド・序章』~翌年明けての『4th LIVE』は繋がっていて。

 今まで一つのステージにつき一つ、もしくは二つずつ、あくまで分かたれたセクションのまま開けていたスタァライトの大きな引き出し(アニメと舞台を混同しない、メインとなる話を絞る、といった具合に)。

 いつのまにかずい分増えた(しかも小分けの)引き出しを、一つのステージ上で次々開けては取り出すという、メディアを越えて長年枝葉を延ばしてきたコンテンツだからこそ出来ることをしているなという感触が共通していたのです。

・冒頭からスタァライトのイベント初参加だという声優陣、雨宮詩音役:広瀬さやさん、眞井霧役:篠宮あすかさんの登場。

 一方で舞台畑から参入した飛龍つかささんがズルフィカールのレヴューを披露。

 『エルドラド』の朗読といっても劇中劇本編のサブストーリーと、劇中劇を演じる99期性の華恋たちと、劇中劇の中でバラエティを行う九九組ちゃんとがいる。

 こういう複層的な状態をステージ上に当たり前に展開することに躊躇がなくなったことで見えてきた、野放図な可能性。

 実はあまりスタァライトというコンテンツの未来が見えていない期間が長かったのですが、ここら辺から「どうとでも広がるな」という楽観的な気分になれました。

 

・𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖   ChristmasAcousticLive

 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖  初のアコースティックライブ。

 ダンス・ミュージックが売りなのに? そんな疑問も抱えつつ向かいましたが。

 前後のタイアップといった商業的要請やテーマの縛りもなく、FCイベントなので初見用の配慮も必要なく、純粋に作り手が置きたい、そしてファンも聴きたい、理想のセットリストが実現。

 幸いにしてというかランダム性どうなってるんだというかフォロワー共々1部最前、2部もほぼ最前という理想的な座席から、透明図鑑さんのピアノ(アレンジも手掛ける)、MAOさんのギターの妙技にも浸りつつ、二人の歌声を堪能しました。

 アコースティックになったことでダンサブルな曲調の揺れがよりミニマムで心地よいものとなり、ペンラを振るより体を左右に揺らしてたくなるリズムに。

 何より聖夜に相応しい二人の純白衣装も美しく……。

 

 すべてが完璧すぎて、かえって記憶に残らない。という幸福な経験ができました。

 映像に残っていないのが寂しいけれど、クリスマスイブの魔法がかかった印象から記憶された知覚は、記憶のままだからこそ完璧な夜であり続けるんだと思います。

 

おしまい

 

 

こっそり欲しいものリストを公開しています。

www.amazon.jp

*1:カーテンコールでのコメント纏まって無さすぎる辺りに、コンセプトの問題が集約されていると感じたり

*2:「お台場から来ました」と言ったら「え、この短時間で?」と驚かれ、「あなた達もでしょ」と笑う

*3:途中から嵐に見舞われ、帰宅後本当に呼吸困難で死にかける咳喘息になって思い出深い

*4:Daichiのライブに続き、マリクのことをフックアップしたいのだなという気持ちは伝わった

『#舞台創造科の貸出図書』読書感想文・2

Amazon.co.jp: 成瀬は天下を取りにいく : 宮島 未奈: 本Amazon.co.jp: 同志少女よ、敵を撃て : 逢坂 冬馬: 本

はじめに

 舞台創造科(スタァライトファンの呼称)の方が生み出したハッシュタグ『舞台創造科の貸出図書』で推薦されていた本を読み、簡単な感想を書く。

 そんな記事の第二弾になります。第一弾はこちら。

pikusuzuki.hatenablog.com

 

 最後にハッシュタグで紹介された本をまとめたリストを貼ってあります。

 では。

 

 

安壇美緒『金木犀とメテオラ』

【あらすじ】

 12歳の春。東京出身の宮田佳乃は、家庭の事情で北海道にある中高一貫の女子高に入学する。それは秀才でプライドが高い彼女には、受け入れ難い進路だった。一方、地元出身の奥沢叶は、新入生総代に選ばれるほどの優等生。パッと目を引く美少女で誰もが羨む存在だが、周囲には知られたくない"秘密"があり……。

 思春期の焦燥や嫉妬、葛藤をふたりの視点で描く、青春長編。スピンオフ短編も収録。

【感想】

 特別な事件を起こさず、北海道の山中に新設された中高一貫の女子進学校で育つ二人の優等生の内面にある葛藤をつぶさに描き、最後にわずかな交感へ至る瞬間へ向かう。

 文学的な衒いや野心がなく、シンプルなほどそぎ落とされた文章に、最近読書づいてきた分、「あ、これ上手な小説だ」という贅沢な手触りを覚えました。

 文学には「わざわざ付箋を貼りたくなる突出した文がないという美しさ」があるのだという発見。状況に対して文章が先走らない。即物的なまでの描写は、しかし「それを描写した」という取捨選択の意味を一行ずつ的確に伝えてくれる。

 本来ならもっと宮田と奥沢の劇的な交感や、あるいはそれぞれ本当の姿が周囲にバレてしまう、といった見せ場が用意されてもいい。でも、あくまで彼女たちの自意識を支点とした半径ほんの10メートルほどの景色—―もっと狭いかも知れない。それは星空を見に行った時でさえ変わらない――で捉えたものを端的に描写として「置いて」いく。

 いつだって自分の見えるものに精一杯で、死角だらけで、だけどそれ以上増えようのない景色。だからこそ、共感できるできないを越えて、その視界を共有できる。

 終盤では「結局見落としていた外の世界の流れ」がじわじわ効いてくる残酷な構成でもあるので、本作の小さな視野に寄り添った在り方も必然。

 良い書き手と出会えなという気分。他にも読んでみたい作家さんです。

 

ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』(福田恆存 訳)

【あらすじ】

 城に現れた父王の亡霊から、その死因が叔父の計略によるものであるという事実を告げられたデンマークの王子ハムレットは、固い復讐を誓う。道徳的でない公的な彼は、日夜狂気を装い懐疑の憂悶に悩みつつ、ついに復讐を遂げるが自らも毒刃に倒れる――。

 恋人の変貌に狂死する美しいオフィーリアとの悲恋を織りこみ、数々の名セリフを残したシェイクスピア悲劇の最高傑作である。

【感想】

ハムレット「それはハムレットの仕業とは言えぬ。ハムレット自身、それを否定する。それなら、何者の仕業か? ――ハムレットの狂気がやったのだ。そうなれば、ハムレットも被害者の一人、狂気は非力なハムレットの敵ということになる」

 冒頭で門番たちが見ているから幻覚ではないとわかった上で亡霊に出会うハムレットが、そこで決定づけられた宿命に対して実際に動き出すまで意外と猶予があり、世界でもっとも有名な復讐劇にしては弛緩している。

 ではハムレットは行動に至るまでの間に生きるべきか死ぬべきか本当に悩んでいるのかと言えばどうも己の役割を弄ぶ道化のような振舞にも見える。

 で、このハムレットが結局何をしたいのかよくわからない時間が退屈かといえば、なんだかんだ各キャラクターの言動だけで過不足なく時は過ぎていく、

 そして描写されないが話には語られるノルウェーの王子がデンマーク攻めの為に今も何かしているのではないか? とハラハラしていると、むしろデンマーク側の内政が急激に事態を動かす。

 その頃本筋ではオフィーリアは気が狂い……という描写に気合いが入る。

 『この世の間接が外れてしまったのだ。なんの因果か、それを直す役目を押し付けられるとはな!』

 序盤で自身こう予言した通り、それでも最後はハムレットの行動がそれぞれの因果を然るべき悲劇に収束させ、一瞬で事態は収まる。

 

 ところで新潮文庫版の面白いのは、訳者で自身も演出家であるという福田恆存(つねあり)の長々とした『シェイクスピア劇の演出』という、これからシェイクスピアを演じ/演出する諸兄へのアドバイスが付記されている事。

 演出家がこの戯曲に隙を見つけて勝手な独自色で染めたり、役者がキャラの言動に矛盾を見つけて勝手に整合性ある感情線を見出したり、そういう一切を批判し、役割に準じて「劇」を盛り上げ、それを当時に合わせた速いスピード感で演じることを推奨している、というよりそうでなければウソだと言わんばかりの熱弁。

 読んでいて不意に、2.5次元の芝居がどうして演出上は大胆にアレンジしても、話そのものは(細かいどうでもいい台詞まで)原作を再現しようとするのか。その意図が掴めたような気がしました。

 岩田陽葵さん出演の舞台『インサイド・ウィリアム』予習として初めて触れた古典。得るもの大きすぎて、引き続きシェイクスピア読み続けたいと思います。

 

夕木春央『方舟』

【あらすじ】※今まで公式文を引用していましたが、ここから自分なりに

 大学時代の友達で長野の別荘に遊びに来ていた柊一たちは、裕哉が密かに発見したという山中に埋まる廃施設を探索中、巨大地震でその施設内に閉じ込められてしまう。

 三階建ての方舟のような建物の中、偶然居合わせた者も含め閉じ込められたのは十名。だがここから全員が無事に脱出する為には、一人の生贄が必要だった……。

 やがてこの偶然生じた奇怪な状況下にも関わらず、殺人事件が発生する。生贄を選ぶまでのタイムリミットは一週間。果たして犯人を見つけ出せるのか。そしてここから無事、脱出できるのだろうか――。

【感想】

 近年もっともドンデン返しが話題になった一作でしょうか。

 個人的に(新本格以降の?)ミステリに顕著に感じるノイズが2点あって。

 一つは、ともすれば台本のト書きレベルで情報を抑えた地の文の素っ気なさと、それ故に世界が「ドンデン返しから逆算して存在している」かのような味気なさとをどう消化していいのかが自分の中ではまだ定まってなくて、ここら辺も読書苦手な原因の一つだったりするのですが。

 正直本作も中盤まで「うお、こういう素っ気ない文体で殺人へのリアクションも薄くて虚構めいてるミステリやつだ……」と身構えていたところがあったのですが、中盤提示されるとあるテーゼが個人的には我が意を得たりで、そこで心の隙間にスッと入ってこられたところがありました。『コンビニ人間』で語られていたこととリンクするような、社会が知らず選別している人間の価値の話。

 こういう入っていける要素一つあるだけで没入度が変わって、そこからは素直に謎解きにドキドキし、そして「いや言うてドンデン返す要素ある……?」と思っていたらちゃんと最後にひっくり返されて、そのことに斜に構えず驚ける自分がいました。

 中盤語られたテーゼがオチと微妙に結びついてない気はしますが、それでも残るものはあった。

 

 さて自分がミステリに感じていたもう一つのノイズ。

 それは、「ドンデン返しを期待し過ぎるあまり、何か想像を超えたSF的な仕掛けがあるような気がしてしまう」という昔からの癖です。

 あまりに何かある何かあると煽られたり、あまり生活臭のしない淡白な文章を綴られた結果、そこにあるアリバイ工作やら細かなトリックやらがどうでもよくなってしまい、真相が伏せられれば伏せられた分だけ壮大な妄想が膨らみ、そして結果最後のオチで明かされる、どこか小手先の真実に驚きつつも少し落胆する。

 まずあらかじめ断っておけば本作「方舟」が出て来るからといって世界が終わるような大洪水が起きたり、方舟自体にヤマトのような機能があって発射したりはしません。

 いえ、自分は本当にミステリ読んでてそういう真相を勝手に期待してしまう性質なので……。

 だからシンプルに謎に挑めばいいだけの話と言えますが、その上で尚、ちゃんと「満足いく驚きを与えられるドンデン返しだった」とだけは言いきれます。

 「言われ過ぎると構えてしまって驚けない」でお馴染みなのがドンデン返しで、実際自分も世間で評判のドンデン返し系、アレとかアレとかアレとか全然認めてないんですけども、本作はちゃんと素直に驚けました。これはデカい。面白かった。

 作者はとある出自により実はまともに学生時代を過ごしていない、という話を読了後に知る。

 

佐藤究『QJKJQ』

【あらすじ】

 市野亜季亜(アリア)は普通の女子高生とはちょっと違う。群れることと監視カメラを嫌い、中古ショップでマリリン・マンソンのグッズを買い集め、鹿のはく製から作ったスタッグナイフを自分で作り、そしてそのナイフで人を殺す。

 兄も母も父も殺人が得意で、大きな一軒家でそれぞれの作業部屋を持っている。痕跡なんか勿論残さない。私たちは、【狩る側】だから――。

 だが、その日家族が一人惨殺され、その痕跡さえ一瞬にして消されてしまった。【狩られる側】に回ったアリアは、初めて覚えた恐怖の中で、それでも野蛮な憎悪と冷静な殺し屋の手つきで真犯人を探す。

 そしてこの家に隠されたある物に気が付き……?

【感想】

 前半、上手くやれてる伊坂幸太郎というか、荒唐無稽な話に比して地名・商品名・作品名含むディティールの具体名の出し方が上手で、アリアの見る世界が信じられ、アリアの怒りに同調して人を殺したくなるような痛快さに引っ張られる。

 江戸川乱歩賞受賞作品なので(単行本で読んだのですが、巻末に選評が掲載され面白かった)当然ただシリアルキラーの凶状を追うエンタメにはならないけど、この世界の歴史や社会の冷酷さ、人類の愚行をすべて強引に一点に引きつけようとしながらそれでも根底のところで人類史規模の俯瞰や諦観(今風に言えば冷笑)に対する怒りを感じさせる筆致で、その怒りの射程範囲がとにかく広いという点に、知的なというより熱い義憤を覚えて滾るものがありました。

 選評で某氏に書かれちゃってるけど、たしかに前半これだけ破天荒に飛び出していきそうなアリアが後半ほぼ受け身なので消化不良感は残る。

 それでも小説が持つ熱意そのものに共鳴する高揚感は得難いものがあり、作者の他の作品も読みたくなりました。アレか、話題になった『テスカポリトカ』の作者か。

 

安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』

【あらすじ】

 全日本音楽著作権連盟に勤める橘樹(たちばな・いつき)は、広報部から資料部に異動となる。その狭い地下の資料室で橘が言い渡された任務。それは大手音楽教室に生徒として潜り込み、音楽教室のレッスンで使用された楽曲の使用料を支払わせるため証拠音声を録音してくること、だった。その為にチェロ経験者の橘が抜擢されたのだ。

 だが橘は、幼少期のトラウマによりチェロから遠ざかっていた。それだけでなく、人間関係も遮断し、不眠症状に苛まれながら孤独に過ごしている。

 社命により再びチェロを手にし、音楽教室の門戸を叩く橘。そこで出会ったがさつな教師・浅葉桜太郎の音色が、スパイとして生きる橘の心に予期せぬ波紋を生じさせ…。

【感想】

 『金木犀とメテオラ』の愚直なまでの素朴さ、色目を使わない文章の美学から一転、冒頭から情報の出し方が的確で、心理ドラマとスパイ要素が巧みに混ざり合うプロのエンタメ小説に。何よりJASRACとヤマハ音楽教室を想起させる著作権訴訟問題という題材がキャッチーで、地味な心理を綴ってもスリルが持続する。

 張り合いのない日常に少しずつ約束が増えること。わずかでも他者の影響を受け、またそれを自身ものとしてインプットすること(自分にとってこの『#舞台創造科の貸出図書』がそうであるように)。そしてひとり抱え込んでいたはずの想いが不意に外の世界へと吐き出される瞬間の、風が吹き抜けるような解放感。

 そうした皮膚感覚での繊細な心理の捉え方はやっぱり一貫している。読み終わって少し肩の荷がほどけたような気になる一冊です。

 映画にするなら最後は「あの掛け合い」で即エンドロールに突入、ジャズでも流れたら最高だなと妄想。

 

コードウェイナー・スミス『スキャナーに生きがいはない 人類補完機構全短編1』

【あらすじ】

「人はもう決して自分の姿を裏切るようなことはしない。われわれはそう心に決めた。人類補完機構を設立する――慈愛にもとづく、専制的ではない組織だ」

 

 本名はポール・マイロン・アンソニー・ラインバーガー博士。中国で過ごした幼少期には家族ぐるみで孫文との交流もあり、アメリカで政治学者となってからは対日政策で重要な役割を果たし、ケネディ大統領の顧問も務めた政治学者である。

 彼には隠れた顔があった。

 ペンネームはコードウェイナー・スミス。自分の頭の中に数百世紀(!)に及ぶ人類の醜悪で輝かしい歴史を「人類補完機構」の意志を中心として思い描き、その断片を多数の短編小説として投稿していたのである。だがその何者とも知れぬ作家の投稿はSF雑誌でボツにされ、実際に陽の目を見るまでには時間がかかり、その代わりいざ陽の目を浴びた短編には(世間には発表されていない「人類補完機構」の歴史がすでに彼の中には沢山あるので)まったく読者の知らない概念の謎のワードがあふれかえる、圧倒的な奇想の世界が広がっていた。

 何せこの1冊目の中だけでも最初の物語(『夢幻世界へ』)の舞台は19世紀、第一次世界大戦を背景としたソ連なのに対して、ラスト十五話目の物語(『黄金の船が――おお!おお!――』)はあの偉大なる罪人〈スズダル船長〉の起こした世紀の犯罪と思しき「猫スキャンダル」から20年後、つまり130世紀未来に起こった、堕落した人類補完機構と人類を滅ぼすラウムソッグとの「起こらなかった壮大な戦争」の戦いの記録なくらいなのだから――。

【感想】

 大抵のアニオタは『人類補完機構』の方に意識が引っ張られると思いますが、舞台創造科的には『スズダルキャット』に興味津々ですよね。わかります。

 実際にC・スミスは猫好きだったそうで、『スズダル中佐の犯罪と栄光』は勿論、人類が平面航法で宇宙を渡るようになった時代、猫がいかに我々の救世主となるかを描いた『鼠と竜のゲーム』にその偏愛ぶりがあふれている。

 人類が宇宙へと巣立っていく序盤の短編集の、どれも突き抜けるようなシンプルな想像力でたった一点のロマンチックな瞬間に到る鮮やかさがとにかく素晴らしく、私が鶴巻和哉監督を特別視する理由――『トップをねらえ2!』『ヱヴァ:破』『龍の歯医者』のラストが与えてくれるあの得も知れぬ突き抜け方に確かによく似た爽快感で満たされ、スミスが世に知られるきっかけとなった表題作より一個前、『昼下がりの女王』の時点でこの短編集をオールタイムベストに推したいくらい好きになっていました。

 後半は人類補完機構が堕落と退廃の時代に陥るにしたがってブラックコメディ的なテイストも強くなり序盤の爽快感から若干トーンダウンするのですが、この時期もきっと人類補完機構全体にとっては意味があるのでしょう。

 ドイツからロケットで宇宙に打ち上げられ、異なる時代に帰還した「フォムマハトの三姉妹」それぞれの物語の美しいロマンス・SF・ファンタジーぷりが異色かつ圧倒的に魅力なのだけれど、一部はスミスの死後夫人ジュヌディーヴ・ラインバーガーが加筆したものらしく。存命時もしばしば夫婦で共同執筆しており、『星の海に魂の帆をかけたた女』や『青を心に一、二と数えよ』の宇宙を渡る女性像は当時かなり進歩的だったのではと想像に難しくありませんでした(『たったひとつの冴えたやりかた』には確実に影響を与えているはず)。

 早く残り二冊を読みたい。それだけで積読崩すモチベも上がります。

 

斜線堂有紀『私が大好きな小説家を殺すまで』

【あらすじ】

 人気小説家・遥川悠真が失踪した。高級マンションのおよそ生活臭に欠ける彼の部屋で刑事たちが発見したのは、ウォークインクローゼットの中に張り巡らされた、物語にもなっていない小説の断片の原稿用紙と、まるで小学生の女の子がそこに縮こまって暮らしていたかのような痕跡。そしてロックもかけずに、読んでもらいたがっていそうにPCに残された小説。

 その小説の中の主人公は、母親からネグレクトを受ける小学生の女の子。彼女はある日、踏切で自殺しようとした様を大好きな小説家:遥川悠真に見とがめられ、「俺の本を持ったまま死なれたら迷惑だから」と、彼のマンションに引き取られていく。

 親子でも恋人でも兄妹でもない二人の蜜月は、思わぬ方向へ流れていき……。

【感想】

 『スタァライト』チーム最新作『ラブコブラ』脚本家でもある斜線堂先生の初期作。

「才能に愛されてしまった人間は、その才能を失った後にどうすればいいのか」

「誰かを神様に見立ててしまった人間は、変わりゆくその人とどう向き合えばいいのか」

 それが本書のテーマだとあとがきで作者は語っていますが……。

 

 夢小説だあー!!! 究極の夢小説だこれ。

 

 文学少女の夢じゃないでしょうかってくらい、鬱っぽい描写と裏腹に憧れがめいっぱい詰め込まれたライトノベルなので、気負いなくサクサク読めます。まず「天才小説家の小説」という観念を具体として表現できないので作者の掲げたテーマその1は空転していて、テーマその2も「最初から最後まで主人公が気持ちよくなるための都合の良い男」でしかないので何も裏切りなどなく、やはり全然描けてはいないと思うのですが、作家の正気衝動とピュアな欲望が衒いなく発露していて、いっそ終わりまで清々しい。

 ミステリとしての仕掛けに期待すると肩透かし気味なのですが、それはいつものようなというか、それよりデカダンで耽美的なロマンチックな場の創出が斜線堂先生の持ち味とするなら、ニヤニヤと少女の夢に浸る時間はそう悪くないものでした。

 

逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』

【あらすじ】

 ドイツによるソ連侵攻の不穏な気配が迫るイワノフスカヤ村。母から狩りを教わるセラフィマの腕前も確かなものになってきた頃、突如、フリッツ(ドイツ兵の蔑称)が村を襲い、セラフィマ以外の村民は虐殺されてしまう。すんでのところで乗り込んできた赤軍兵士によりセラフィマは救われるが、そのソ連兵の女将校イリーナは母や村人たちの遺体の尊厳を愚弄し、セラフィマに突きつける。

 「戦いたいか、死にたいか」

 そしてセラフィマは命の恩人であるイリーナへの復讐を誓い、同時にイリーナの教育の下で狙撃兵を目指す。セラフィマ同様に家族を皆殺しにされた少女たち――お嬢様の様な口調のシャルロッタ、カザフの冷徹にして凄腕猟師アヤ、みんなのママのように振舞うヤーナ、ウクライナ・コサックの出で複雑な心中を抱える心優しきオリガ――は、過酷な訓練による選抜を乗り越え、第三九独立小隊の隊員となり、いよいよ戦況の激化する第二次世界大戦の只中へと突入していく……。

【感想】

 現実に多くの女性兵士が前線に出ていたソビエト連邦の歴史と『ガンスリンガー・ガール』ライクなアニメ的興趣をそそる女性小隊のキャラ立ちのわかり易さとが調和しそうでしないまま両立し、作戦と作戦の間にミリオタっぽい戦史ダイジェストが入り込む構成が独特なリズムを生む。

 闇雲に戦場や少女達の悲劇をロマンチシズムとして消費するのではなく、根底に状況が人を追い込む普遍的な(強者=国家/軍隊/男性による)加害の構図、すべての女性の被害をなくしたいというセラフィマの願いと怒りがあり、単なるナチスへの抵抗ではなく、自身もまた内戦と占領の歴史を抱えるソ連という体制への複層的な視座もキャラクター配置に自然と込められている。

 あくまでフィクションであるという自戒/それでも忘れてはならない多くの抑圧が現実に存在すること、スナイパー同士の戦いや敵地攻略の興奮/圧倒的な戦場の虚無と悲惨、乖離したまま同居する娯楽/歴史双方に対して、現在の日本のオタクがアプローチしうる限りの神経を張り巡らせた誠実な作品だと思う。

 ともかくキャラクターへの愛着が沸き、それゆえに哀しみが尾を引くが、それだけに終わらない女性たちの闘争への共鳴が残る。

 終幕で急に戦史から離れたエンタメになってグダグダしたといった評を見たがむしろ逆で、それまでのマクロの戦史に基づく積み重ねがあった上で、最後にミクロの視点での決闘へもつれこむとき、そこに積み重なった諸要素が絡み合う様に何よりの興奮を覚えました。

 それにしても祈りに似た本作を書き上げた後、現実にロシアがウクライナ侵攻を(すでにクリミア侵攻等事態は動いていたにせよ)開始した際の作者の困惑はどれほどのものであったか。

 実はフォロワーだったのですが、ある日突然名前を変えてデビューされ、間もなくロシアによるウクライナ侵略戦争が開始すると報道ステーションに生出演されて、緊張しながらも誠実な声明を発表されておりました。

 その感想を呟くと即いいねいただけて少し舞い上がりつつ、その活躍ぶりにどこかコンプレックスも覚えたことを、読むまでこんな時間かかった言い訳とさせてください。

 本当に傑作でした、○○○さん。生涯ベストに加わるくらいに刺さった。

 

宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』

【あらすじ】

 二百歳まで生きるつもりで、今から健康の為に出来るすべてを行い、ルーティーンの勉強に励んで学業優秀、それでいて興味のあることには止まらない。大津にある西武百貨店の閉店を知った時、M-1に出ようと決めた時、かるたの大会を目指した時、即座に閉店を中継するテレビに映りにいき、同級生の島崎と漫才の練習をはじめ、『ちはやふる』を全巻読破する。

 成瀬あかりとはそういう人物だ。

 あらゆる世界に手を伸ばし、いつか一つでも何かを残せたらいい。それから、、、その過程で出会った人々に対して、いつだって胸襟を開いている。彼女が触れた世界は、少しずつ新しい線でつながっていく。

【感想】

 岩田陽葵さんが出演された朗読劇を観劇し先に話には触れていた、コロナ禍での大ヒットシリーズ第一弾。朗読劇としてはどうも硬さが先立つ演出で、内容も淡白に思えてその際はあまりヒットの理由は掴めずにいました。小説を読み始めても最初は同様の印象を覚えていたのですが、、、読後感の裡からこみ上げてくる「親しさ」の温もり。

 成瀬に会いに行きたい。今何しているのかを教えてほしい。

 もっと長々と短編を連ねたくなりそうな話なのに、あくまで6篇だけで、最小にして最大の効果を発揮する構成の妙と、読んでいる間はそうと感じさせない技巧。

 気づけば夢中です。

 

 読み始めて早々にこれは令和の『涼宮ハルヒ』なのだなと感じ、勿論一般文芸なのであちらのような派手な展開は見込めないのだから、日本の小説らしい閉じた世界を見守りましょうかという態度でいたのに、気づけばその印象は逆転している。

 全能感から醒めて自分の卑小さを理解してしまった涼宮ハルヒの無自覚が起こす騒動は、どこまでもハルヒ自身の世界への希求がもはや閉ざされている、いずれ認める現実までのモラトリアムを拙速に消費する切ない一時期の物語に過ぎない。

 対して成瀬あかりは、自分に限界があることを知った上で世界に関与し続ける。誰の見返りも求めない単独行動が、ほんのわずかな伝染を起こし、1つ1つは些細な影響としか思えないのに僅か6つの短編が終わった時には、こうして成瀬は天下を取りにいくのだろう。いや、成瀬が天下を取りにいくことで、世界は変化していけるのだろうとさえ確かな実感を覚えてしまう。

 それでいて成瀬は特別な人間ではない、ということが6篇目、成瀬の視点で島崎を想うことで明かされる。ここも『涼宮ハルヒ』が実は語り部である「キョン」の自意識の物語であったことに相似する。

 特別な女だった成瀬にとって特別な女だった島崎。言うまでもなく本書の開始時点で島崎とは「特別な成瀬を見つめる私(読者)」であり、つまり本作は私たちの行動その一つ一つがいかに世界に影響を及ぼすか、その価値を高らかに謳っている。

 コロナ禍で口元を覆われ、イベントの客席は市松模様で、不景気で想い出の地さえ失われた地方の少女たちに、あなたこそが実在するハルヒ、いやそれ以上の、成瀬あかりと同等の可能性の塊なんだよと、それが揺るがぬ事実であるかのように伝える。

 なんかこうして感想書くことでどんどん好きになってくる、そんな小説でした。

 続編も読みたいけど、読まずとも、続編が刊行されずとも、成瀬の物語に続編があり続けるのは当たり前のことだと思う俺がいる。

 

『#舞台創造科の貸出図書』タイトル一覧

 

 人の作ったハッシュタグに便乗して烏滸がましいとは思いつつ、タイトル一覧を作者名順でリストにしてみました。

 自分用に読了本に印をつけていますが、こちらコピペして読んだ本、あるいは気になる本にチェック入れるなど、ご活用いただけると幸いです。

 漏れなどございましたらご報告くださいませ。

 

○逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』

・相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠

○相沢沙呼『雨の降る日は学校に行かない』

・青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス』

・浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』

・浅田次郎『地下鉄に乗って』(佐藤日向さんセレクト)

・朝日新聞出版『Taiwan guide 24H』

○芦沢央『火のないところに煙は』

○安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』

○安壇美緒『金木犀とメテオラ』

・阿部智里『烏に単は似合わない』シリーズ

・天沢夏月『吹き溜まりのノイジーボーイズ』

○綾辻行人『十角館の殺人』

・新井一樹『シナリオセンター式 物語のつくり方』

・荒木俊馬『大宇宙の旅』

・荒俣宏『帝都物語』

・有川浩『シアター!』シリーズ

・有川浩『キケン!』

・有川浩『県庁おもてなし課』

・石原藤夫・金子隆一『軌道エレベーター 宇宙へ架ける橋』

○伊藤計劃『虐殺機関』

○伊藤計劃『ハーモニー』

・泉鏡花『海神別荘』

・内田康夫『天河伝説殺人事件』

・絵楽ナオキ『旅猫物語』シリーズ

○江戸川乱歩『黒蜥蜴』

・大澤昭彦『高層建築物の文化史』

・おーちようこ『2.5次元舞台へようこそ 

          ミュージカル『テニスの王子様』から『刀剣乱舞』へ』

・大原健一郎、野口尚子、橋詰宗、グラフィック社編集部『印刷・加工DIYブック』

・小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』

・小川哲『ゲームの王国』

・小川洋子『劇場という名の星座』

・小内一編『てにをは連想表現辞典』

・恩田陸『蜜蜂と遠雷』

○恩田陸『チョコレート・コスモス』

○恩田陸『木漏れ日に泳ぐ魚』

○恩田陸『中庭の出来事』

・海堂尊『ブラックペアン』シリーズ

・梶尾真治『おもいでエマノン』

・春日太一『東映京都撮影所血風録 あかんやつら』

・角川文庫『作家の手紙』

・上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』

・神崎紫電『ブラックブレット』

・神田桂一・菊池良『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』

・菊池秀行『吸血鬼ハンターD』

・貴志祐介『新世界より』

・北村紗衣『批評の教室』

・久保(川合)南海子『「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か』

・倉知淳『星降り山荘の殺人』

・紅玉いつき『今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる』

○呉勝浩『スワン』

・小林泰三『メルヘン殺し』シリーズ

・今野雪緒『マリア様がみてる』シリーズ

・榊一郎/美月めいあ『D4DJ The Prologue of Peaky P-key』

・桜庭一樹『青年のための読書クラブ』

○桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』

・笹本祐一『妖精作戦』

○佐藤究『QJKJQ』

・左右社編集部『〆切本』

・塩野七生『ローマ人の物語』シリーズ

・清水潔『殺人犯はそこにいる』

・清水杜氏彦『うそつき、うそつき』

・斜線堂有紀『ゴールデンタイムの消費期限』

○斜線堂有紀『私が大好きな小説家を殺すまで』

・新野剛士『あぽやん』

・須川亜紀子『2.5次元文化論』

・住野よる『「か」「く」「し」「ご」「と」』

・全卓樹『銀河の片隅で科学夜話 

     物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異』

・全卓樹『渡り鳥たちが語る科学夜話』

・創元SF文庫『ロマンティック時間SF傑作選 時の娘』

・高田大介『図書館の魔女』シリーズ

・高殿円『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』

・竹書房怪談文庫『恐怖実話 怪の残滓』

・竹書房文庫『シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選』

○武田綾乃『響け!ユーフォニアム』シリーズ

・橘みのり『トマトが野菜になった日 毒草から世界一の野菜へ』

○田中ロミオ『人類は衰退しました』

・千葉雅也『センスの哲学』

・千葉雅也『現代思想入門』

・辻村深月『ハケンアニメ!』

・辻村深月『名前探しの放課後』

・辻村深月『きのうの影踏み』

・辻村深月『スロウハイツの神様』

・辻村深月『かがみの孤城』

・読書猿『アイデア大全』

・読書猿『独学大全』

・飛浩隆『零號琴』

・飛浩隆『グラン・ヴァカンス』

・戸村文彦『まちの映画館 踊るマサラシネマ』

・中谷美紀『オフ・ブロードウェイ奮闘記』

・中野京子『名画で読み解く12の物語』シリーズ

・凪良ゆう『わたしの美しい庭』

・夏目漱石『こころ』

・ナンシー関『記憶スケッチアカデミー』

・南木義隆『蝶と帝国』

・新国誠一詩集

・西尾哲夫『アラビアン・ナイト ――文明のはざまに生まれた物語』

・西加奈子『ⅰ』

・野瀬泰申『天ぷらにソースをかけますか?』

・林トモアキ『戦闘城塞マスラヲ』

・原田マハ『サロメ』

・伴名練『なめらかな世界と、その敵』

・東野圭吾『虹を操る少年』

・東野圭吾『時生』

・平野啓一郎『マチネの終わりに』

○藤野可織『ピエタとトランジ』

・藤原印刷『本が生まれるいちばん側で』

・ブラッド・レー・モンド/フィリップ・ニンジャ・モーゼス『ニンジャスレイヤー』

・古野まほろ『その孤島の名は、虚』

・片理誠『エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と』

・ほぼ日刊イトイ新聞・編『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』

・堀井憲一郎『あなたが知らないディズニーランドの新常識44』

・堀川恵子『戦渦に生きた演劇人たち』

・三浦しをん『風が強く吹いている』

・三浦俊彦『エンドレスエイトの驚愕』

・三木那由他『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション』

・三島由紀夫『金閣寺』

・宮木あや子『花宵道中』

・宮澤伊織『裏世界ピクニック』シリーズ

・宮沢章夫『牛への道』

○宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

○宮島未奈『成瀬は天下を取りに行く』

・宮田眞砂『夢の国からめざめても』

・宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』

・宮本直美『ミュージカルの歴史 なぜ突然歌い出すのか』

・武者小路実篤『友情』

・森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』(佐藤日向さんセレクト)

・森見登美彦『熱帯』

・森村誠一『人間の証明』

○矢部嵩『〔少女庭国〕』

・山崎豊子『沈まぬ太陽』

・山崎豊子『不毛地帯』

○夕木春央『方舟』

・百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』

・百合小説アンソロジー『貴女。』

・吉井澄雄『照明家人生 劇団四季から世界へ』

・吉行淳之介『鬱の一年』

・吉行淳之介『赤と紫』

○米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』

○米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』

・渡部潤一『賢治と「星」を見る』

・アーサー・C・クラーク『2001年宇宙の旅』

○アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』

・アガサ・クリスティー『検察側の証人』

・アルフレッド・べスター『破壊された男』

・アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』

・アンソニー・ホロヴィッツ『殺しへのライン』

・イアン・フレミング『007/ムーンレイカー』

・イ・コンニム『殺したい子』

○ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』

・エドワード・ゴーリー作品群

・エリン・ハンター『ウォーリアーズ』シリーズ

・エリン・モーゲンスターン『地下図書館の海』

・エル・フランシス・サンダース『翻訳できない 世界のことば』

・オスカー・ワイルド『新訳 サロメ』

・ガブリエル・ゼヴィン『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』

・キャサリン・M・ヴァレンテ『パリンプセスト』

・ゲルハルト・リヒター作品集

○コードウェイナー・スミス『スキャナーに生きがいはない 人類補完機構全短編1』

・コードウェイナー・スミス『アルファ・ラルファ大通り 人類補完機構全短編2』

・サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』

・ジェイムズ・P・ホーガン『ガニメデの優しい巨人』

・ジョン・ヴァーリィ『逆行の夏』

・ジョン・スラデック『スラデック言語遊戯短編集』

・ジョン・スラデック『チク・タク×10』

・スティーブ・ホーキング『ホーキング、宇宙を語る』

・ソーントン・ワイルダー『わが町』

○ダグラス・アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』

・チャールズ・L・ハーネス『パラドックス・メン』

○テッド・チャン『あなたの人生の物語』

・トマス・ハリス『ハンニバル』

・トミー・アンゲラー『すてきな三にんぐみ』

・トム・ストッパード『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』

・バリントン・J・ベイリー『カエアンの聖衣』

・バリントン・J・ベイリー『禅銃』

・ピーター・ブルック『なにもない空間』

・フィリップ・K・ディック『ユービック』

・フランシス・ホジソン・バーネット『秘密の花園』

・M・R・アレクサンダー『塔の思想 ヨーロッパ文明の鍵』

・ミシェル・バストゥロー『BLEU 青の歴史』

・ミヒャエル・エンデ『モモ』

・ミュッセ『二人の愛人』

・ユリウス・カエサル『ガリア戦記』

・ヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』

・リシャット・ムラギルディン『ロシア建築案内』

○リチャード・バック『かもめのジョナサン』

・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』訳:渡辺守章の光文社古典新訳版

○ロバート・A・ハインライン『夏への扉』

・ロラン・バルト『エッフェル塔』

 

コミック

・原百合子『繭、纏う』

・米代恭『あげくの果てのカノン』

・弐瓶勉『BLAME!』

○斉木久美子『かげきしょうじょ!!』

・きゆづきさとこ『棺担ぎのクロ 懐中旅話』

・Quro『恋する小惑星』

・Magica Quartet/富士フジノ『魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギア・レコード』

・なるめ『ILY』

・清水玲子『秘密 THE TOP SECRET』

・つるまいかだ『メダリスト』

○施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』

○竜騎士07/他『うみねこのなく頃に』シリーズ

○保谷伸『まくむすび』

○大須賀めぐみ『マチネとソワレ』

○高松美咲『スキップとローファー』

・鈴園カリオ『花と星』

○つくみず『少女終末旅行』

○市川春子『25時のバカンス』

○轟斗ソラ/中村彼方『少女☆歌劇レヴュースタァライト オーバーチュア』

・タヤマ碧『ガールクラッシュ』

 

 

 

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2024→2025振り返り:シャニマス編

 

はじめに

タイトル通りの内容となっております。

シャニマスを追って通った、ほぼ一年間の現場の記憶。

本文でもこの様につい「リアルイベント」=「現場」と表現しがちですが、もちろんアニメの【現場】はアニメ視聴、ゲームの【現場】はゲームプレイ、音楽の【現場】は音源を聴くことで、リアルイベントもオンタイムで配信を流したらそこがどこであろうと【現場】だと思います。

 

では一年間、8つの現場の思い出を順に。

 

①『HYPER PLAMO fes.2024』アルストロメリアステージ×2

日時:24/03/24(日)/会場:幕張メッセ 国際展示場ホール7

異次元フェスを経て興味が高まったところで、近所に来てくれたアルストに会いに。

展示場を所せましとプラモのブースが埋め、謎解きツアーが楽しめる無料イベント。

アルストロメリアのトークは2ステあり、人ごみで背伸びしてなんとか見えたり隠れたりの視界。

6年間アルストを担当しながら、3人揃ってトークしてるとこを直に見るのはこれが初めてで。

せっかく壇上にアルストがいるのにイルミネのVTRを見る時間が長すぎて、「よっしゃ沸かせるぞ」と気合入れて登場した3人が不完全燃焼ぽかったのが物足りず。

 

プラモのイベントそのものは満喫。

後日。

 

②『6th LIVE TOUR Come and Unite! Fantastic Fireworks』Day2

日時:24/04/21(日)/会場:Kアリーナ横浜

名刺を作り、事前に秋葉原に立ち寄って甘奈のアクスタを買い、今まで距離を置いていたシャニマスの、というかアイマスのリアルイベントとの距離を適切に埋めていく。

会場着いて早速名刺配り体験させていただきました。

下手するとこの文化を知ってから8年越しくらいにやっと実地で参加出来た。

そして虹ヶ咲6thに続いて二度目のKアリ、二度目の天井席(LEVEL7)へ。

開演前、モニターに流れるMOIWのダイジェストにテンション上がる。

 

トップバッターはデビ太郎と謎のお兄さんお姉さんたちとの準備運動の時間。

「体をひねる運動。ネガティブを絞り出しちゃいますよー?(にちか)」がツボ。

 

そして本編。

モニターに広がる花火のイメージの中、いつのまにかステージと、ステージからアリーナの真ん中までを囲うような円形の花道の上に散らばっているアイドル達。

天井席から見ると本当にいつのまにか黒い点が散らばっていて、LEVEL7のモニターで見てもみんなの姿がボヤけたシルエットのようで、もう当たり前に知ってはいたけれど「キャスト」ではなく「アイドル」その人としてフィルターがかかって見えている。

そしてサンバ・アレンジの『Spread the Wings!!』。流石に優勝。

 

セトリはこちらから

https://imas-db.jp/song/event/shinycolors_6th_ff_day2.html

 

ここからユニット毎に順に歌唱。まずはノクチルから。

これは一年の体験通して何度も再確認したことですけど、「歩き方のシルエット」だけで浅倉透になってしまう和久井優さんがすごい。今までは役に合わせて一番「何もしない」を選んでる印象があっただけに、実際目にするとリラックスしてぶらっと歩いてるだけで、どんな遠くからでも「あ、浅倉あそこ歩いてる」と気づけてしまう。

カンタンに虚実のステップを渡ってた。2.5次元へのこういう寄せ方もあるんだ。

 

あらかじめ以降の感想の結論を述べてしまうと、この一年でのライブとしての満足度は圧倒的にこの日の6thが強かったです。

いくつかある要因の一つが最初のユニット曲が続く流れの中、間奏で、キャラクターとして一人ずつ挨拶してくれたこと

正直、「20名を超すアイドル一人一人の自己紹介に割く時間あるならもっと沢山曲聴かせてほしい」と思っていたので、6thのこの演出は今でも最善だったなと思います。

 

この日、事前にどうしても聴きたかった曲はアルストの『VERY BERRY LOVE』『Give me some more…』そして架空CMソングの中でも『輝きにかわる』でした。

6thライブツアーもこの日が最終日。

果たしてどこまで聞けるかハラハラしていたのですが――。

 

『くだらないや』→『SWEETEST BITE』→『BURN BURN』→『Love Letter』

自己紹介兼ねての登場ソングのセクションで、好きな曲×4が続き爆上がり。

『BURN BURN』のラスサビ終わったかな、と思わせてから一拍空けての重低音デーン!な構成が、Kアリの音響に活きる活きる。この為の曲じゃないかというくらい。

SHHiSに至ってはすべての曲が良いので出て来てくれるだけで期待しかないですし、シャニマス一のスルメ曲、アルスト『Love Letter』の強さも現地で実感。

 

明けてのMCパートも、自己紹介は終えてるからこそ一曲ずつ端的に触れていけるのでテンポが良く、また最初にMC担当したほのけの安心感たるや。

登場と同時に「もう座ってる」「シャツ買ってない人~」で会場沸かせる。

一週間後に配信コメンタリーで河野ひよりさんが「言葉ってどうしても用意してしまうものだけど、ほのけはいつもその場で浮かんだ言葉で盛り上げてくれる(意訳)」と表現されていて「それな」と感動し、その言葉をサンドリオンのリリイベでほのけに伝えるという……声優の言葉のリレーに混ざろうとするオタクをあれほど憎んでいたのにやってしまった、すごい反省。

 

続いて全アイドルを3組にシャッフルしての越境セクション。

ここでは『Fashionable』から『Dye the sky.』への流れにいたく感動しまして。

理由としては、どちらも客席に求められるコールが「WOWOW……」だけで構成されている為。若干苦手なコーレスのオタ臭のようなものがナーフされている。

サンバで始まったライブがこのチャントに繋がり、いよいよFantastic Fireworksのサブタイトルに相応しい内容になってきます。

 

シャッフルに次ぐシャッフル。このまま本ツアーの目玉企画DJパートへ。

この日のDJ担当は愛依。

D4DJよりもDJパートの意義がある広義の「remix」の楽しさが満ちていましたが、最低限ターンテーブルはイジって音出ししてほしかったというのもまたD4DJのライブを何度か目にした故の不満点ではありました。

だぶるはの『アルストロメリア』はご褒美。配信Day1『ダブル・イフェクト』の美琴のステップが超かわいくて、アルスト曲やっぱここぞに配置してくれるんだなという嬉しさが。

その後も『Fly and Fly』→『SOS』→『また明日』とご褒美シャッフルが続く。

『また明日』にいたっては、歌い手は甜花じゃないとは言え、ライブで見ることは諦めていたので夢のよう。

 

そしてシャッフルに次ぐシャッフルに次ぐシャッフル。

架空CMソングセクションへ。

RIP SLYME(3/5)プロデュースの『GOTCHA』は面白い振付*1、ラップ、そして踊りながら歌うhookというややこしさを、のびやかにこなす声優の本領を見た気がしました*2

 

このセクションに入ったということは――満を持して、目当ての『輝きにかわる』が!

嬉しかった……この日の目標達成したよ……という話も後日ほのけにお伝え。

ぽの「ライブ超緊張してたのにアンちゃんが『またセンターじゃん』ってプレッシャーかけてくんの。リハから千紗とおみほに勇気づけられてなんとかやれたよ」

 

個人的なハイライトは以上でしたが、ここまででもまだ全体の2/3いったかいってないかくらいなんですよね。

 

夏に配信で見た「LIVE FUN!」を挟んで――*3

 

③『6.5th LIVE "chapter283"』 Day.2

日時:24/10/06(日時)/会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ

2Fスタンド席。花道にも届かず、ずっと斜めにステージを見る形。隣席が巨漢でも視界に支障はなく、こと2Fくらいまでなら悪くないハコと感じました。

 

セトリはこちらから

https://imas-db.jp/song/event/shinycolors_6_5th_day2.html

 

モニター上でページがめくれて、4つの章題と共に進むライブ。

 

第一部 形而上の翼とその証明

祈りは神を変えず、祈る者を変える -キルケゴール

 

アイドル登場と同時にバックモニターにシャニソンの3DMVが流れて、この日はそこにあまり意味を感じていませんでしたが、元々ライブ会場で流す2次元アイドル画像はシルエットでしかなかったというアイマスの歴史を踏まえると、ここから続く新しいモード=キャストから離れ、3DCGモデルもライブをする『XR』ライブ形式、への分岐点を提示されていたのかなと――つまり、次元を跨ぐ実在という「形而上の翼」。

 

シャニソン曲の流れなのに、アルストだけ期待していた『mellow mellow』じゃなくて哀しみ。

逆にユニットは好きだけど曲が全然ツボじゃないノクチルの『青空』が会場で聴くとエモかったです。凝り過ぎてない、等身大のストレートさって現地で「見守る」という感覚とマッチするのかも。

 

コメティック加入以降のシナリオを全然読めておらず、まだ「斑鳩ルカ」が自分の中で孤立と屹立の中間くらいの強度で存在を主張している身としてはルカ単独の姿を見れないことを少し寂しく思っていたのですが、『無自覚アプリオリ』でおもむろに花道を歩いて、センステで一人きりになる様が目に焼き付いてます。

服を着た虚像が不機嫌に歩いている、その存在感。

川口莉奈さん、シンプルに表現力のバロメータが全方位に高い。

 

そしてなんと言っても「kawaii」に振り切ったSHHiSの『Happier』。

片方が歌ってる時にもう片方がサザエさんのフルーツから飛び出てやるやつみたいな、手上げてする腰のアイソレがso cute。

 

第二部 鏡面に映る自己に対する考察

誰もが世界を変えようと考える。

 だが、誰も己を変えようとは思わない。 -トルストイ

 

ここからキャスト挨拶のターンへ。やっぱ長い。己を変えてくれシャニマス。

この日嬉しかったのはなんといっても近藤玲奈さんがライブに復帰し完全版イルミネーションスターズの色々を見せてくれたことで、『枕木の歌』もまたノクチル『青空』同様、素朴さが故にステージ上に等身大のキャラクターを創出出来ていた気がします。

 

花冠をしたヴィーナストロメリア衣装*4のアルストも初めて見た気がする。

聴きたい曲が多すぎてまた『アルストロメリア』かぁという気持ちもありつつ、この衣装なら歌わせたいよなという気持ちもわかります。

一部も二部もシャニソンの新しい曲を流しながら、アルストが定番曲で〆て位相を元に戻すという構成なんですね。保守的じゃない?

アルストという、シナリオ面に於いては時の流れの無常を絶えず意識させるユニットが、リアルコンテンツに於いてはシャニマスの不変のホームのような温かさを湛えている。

 

第三部 人生についてのふたつの問い

人生とは自分を見つけることではない。

 自らを創り出すことである。 -バーナード・ショー

 

『Forbidden Paradise』のサビでやや様のマイクが手から滑り落ちてしまい、それでも即座に回収して自分のフレーズに問題なく戻った、そのあまりに自然な動きに目を奪われたことは覚えています。

『mellow mellow』は聞けずじまいで若干落ち込んでいたら――。

コメティックが『ハナムケのハナタバ』を! 歌ってくれて!

個人的にコメティックは一番苦手な歌と好きな歌の落差が激しいユニットで*5、正直ここまで2曲苦手な曲だったので油断しており。

たった1曲望んでた曲を聴けるだけでこんなに感動するもんだなという、現地ならではの感情が凝縮されてスローになる時間を体感していました。

配信で見るとルカの「振り返ればそこにあなたが笑ってる気がして」に観客の映像がオーバーラップし、ちょうど自分の席の辺りが。俺笑ってるよルカ!

 

完全版イルミネによる、夏のハプニングを克服し、更新する形の『Twinkle way』。

灯織が今までを取り返すかのように、配信に映る一人の背後でカメラの死角になったほうの相方(真乃、めぐる)を抱きしめたりキスしようとしたり、一生尊い姿を目に焼き付けましたし、「配信『も』ある現地ならでは」の盛り上げ方として面白かったです。

 

そしてまたも全然マークしてなかったノクチル『グッバイ』に心つかまれる。

6thLIVEこそ至高と言いつつ、「終盤に向けての曲のエモ」では6.5thの方が上回ってたかも。

ただシャニマスの軌跡を彷彿とさせる構成故に、その軌跡で「もっと大きく繊細な」ドラマを描けるという夢もあきらめきれないのですが――。

 

シャニマスに抱く消化不良感。

・キービジュのchapterの「ページの端がめくれそう」だったこと。

・昨年412の日の天井努による予告めいたメッセージが思わせぶり過ぎた。

・最後のufotableの映画予告みたいな仰々しい7thライブの告知映像。

どれも「予感」だけは「シャニマスに期待されうる劇的で挑戦的な何か」を存分に詰め込みながら、実際にはその先に何もお出しされないこのもどかしさ。

本当はもっとやりたい事がある、と透けて見えているように期待してしまう空気。

 

この需要と供給がほんの刹那合致したのは、最後の告知コーナーでコメティックのGRAD予告映像が流れた時だった気がします。会場が沸いていた。

実はこの日のライブで一番、運営の「やりたい事」とファンの「見たいもの」が重なった瞬間だったのでは。

 

ちなみに最後の章題は

 

終幕 境界

自分らしくあれ。

 他の役はみな、すでに取られているのだから。 -オスカー・ワイルド

 

キルケゴールやトルストイが出てきても「まーたやってるよ」とクスクスしてた会場が、最後の言葉だけは「おぉ……」という感じで息を呑んでたのが印象的。

 

 

閑話休題。大型ライブ。

虹ヶ咲とシャニマスのそれを交互に体験する中で一番シャニマスに感じた不満は、ライブもほぼ終盤に入ってからMCで「ライブも折り返しになりました」と言ってしまうこと。

虹ヶ咲のアンコールが実際には「第三部の幕開け」くらいその後も続くことを思うと、6.5thこそ盛り沢山でしたが、以降シャニマス大型ライブは若干ボリュームが薄く感じ、折り返しどころかそのMCから割と早いうちに終わってしまうので、やや肩透かし感を負って帰るのが物足りないです。

 

④明治大学学園祭 紫紺の会主催『黒木ほの香は進級したい!』

日時:24/11/03(日)/会場:明治大学和泉キャンパス第一教室

 

シャニマス名物と言えば一生シャニマス声優同士で互いに番組やイベントに呼び合っているシャニマス互助会

揶揄的に使われるスラングだろうとは理解しつつ、このぬるま湯によってもたされる癒しに救われた日も数知れず。

もっと早くこの輪を知っていれば、、、と悔やみながらどこかしらシャニマス声優現場行きたいなと思っていたので、いつも一番笑かしてくれてるほのけの出る学園祭へ。

自分の数少ない学園祭イベント体験で一番お客さん入ってて吃驚。

内容はほぼ彼女のトーク力に依存したシンプルな構成。黒木さんの人柄をよく知った実行委員会が敢えて引き算の美学で用意したイベントという感じがして、学生は最低限のMCに徹しつつ、イジられ役も引き受ける。

イベントとして成立し過ぎてて逆に嫉妬しました。

ぽの「この学園祭終わったら、君たち明日から燃え尽きちゃうね?」

実行委員「いえ。明日からアイマスEXPOとコミケに向けて始動します」

 

大学コンプレックスがあるのですが、自身も大学は通ってないほのけがサラリと「これからでも通おうかなと思ってる」という話をしていて、少し励まされました。

 

ちなみに当ブログのタイトル的に触れたかった後日談。

 

⑤『ECHOS04 アルストロメリア』リリースイベント第1部

日時:24/11/17(日)/会場:一ツ橋ホール

リリイベにまで手を出した。

十数kを支払って天井席から小さな演者を見るライブが当たり前のコンテンツなのに、シングル1,2枚のシリアルでリリイベには参加出来てしまうのお得過ぎる。

昼夜分かれての昼のみ参加。

披露された曲は『アスタラブビスタ』一曲ではあったんですけど、リリイベ恒例行事となったらしい「キャストみんなで一斉に大声で回答発表する」を現地で楽しめたり、CDに付いてたボイスドラマを朗読劇で再演するにあたって、アドリブで子供たちパートを観客に任せたり(オタク達台詞覚えてて怖い)、何より本当にトークが安定している3人なのでまったり楽しめました。

たった一曲。されど一曲。生でパフォーマンスを見れることを噛みしめる。

初の神保町でもあったので、古書店を覗いて回るの楽しく、ついでに初・大阪王将に入りもし、今思うと微妙にほのけを意識して行動してた気が(本と大阪)。

 

⑥『M@STER EXPO/LIVE SHOWCASE {"THE CUBE"(6151851920)}』 Day.2

日時:24/12/15(日)/会場:幕張メッセ 国際展示場展示ホール3

アイマスEXPOにピンポイントで参加。

アルストとノクチルが参加した、シャニマス初の「XR」ライブ。

運よく、参加したDay2はアルストをメインとした構成に。

 

最初は甘奈がソロでダンス(Day1は浅倉)。

以降はずっと、3Dモデルのアイドル達がキューブ状の枠の中に立ってステージング。

曰く『パフォーマーそれぞれが、CUBE状の映像投影装置に代入されることにより、数列で示された自然の様相を人工的なライブ空間に規定する試み』。

リアルキャストのライブとXRライブを並走させる最近のアイマスの傾向*6にシャニマスなりの理屈が欲しい、というところかも知れない。

これは「ステージ上に送られたデータ」だという、虚実両面からその事実に嘘はない。

 

アソプレに入る余裕はないので例によってほぼ最後列の一番端。

視界も非常に良くない。

正直言って少しでも気を抜くと「そこに本物()がいる」という臨場感を失いそうになるのですが、近くにいた、自分より身長も低くほとんど見えてないだろう中国系の女の子たちが「ひにゃにゃあああああ(雛菜)」と、完全に「やっと本物に会えた」テンションで叫び散らかしていて、このぐらいステージと共犯関係にならなければいけないのだと気を引き締めました。

 

念願の『Give me some more…』を初めて見れたのが本物(?)のステージになるなんてという、奇怪な体験。

個人的に脳内シャニマス世界に近いのは手描き2Dアニメなので、実は3DCGモデルにもそこまで本物を感じないというノイズはあるのですが。

 

何よりこの日最大の発見は、『VERY BERRY LOVE』の背景に流れたプロジェクション。

紅葉に染まる夜の深い森を、仰角で進んでいく臨場感あふれる映像。

現地音響と相まってのこの没入感、こんな後ろの端でもそうだったのだから、前方で浴びたら呑まれちゃったのではないかと思う。

シャニアニが最後まで見せてくれなかった、効果的なシャニマスソングと映像との相乗効果の最適解を浴びた想いでした。

そしてこの感慨を思い出す時、たしかに「それはアイドルの後ろで流れていたV」という印象で、逆説的に背景を思い浮かべることで「あの時、うすぼんやりとそこに立つアルストロメリア本人たちを見ていた」という記憶が生じもするのです。

 

年末、こんな嬉しいことも。

 

⑦『2nd Season LIVE Over the prism』Day.1

日時:25/03/01(土)/会場:横浜ぴあアリーナMM

『chapter283』が「シャニソン主体」のライブなら、『Over the prism』は「シャニアニ主体」のライブ。

さんざっぱら自分の抱えてたイメージとの齟齬に苦しみながら映画館に通いシャニアニを全て見届けた者の務めとして、最後まで付き合う覚悟で参加。

 

セトリはこちら

https://imas-db.jp/song/event/shinycolors_over_the_prism_day1.html

 

ちょっと振り返っても改めてビックリしてしまいまして。――

シャニアニ2期のほぼ唯一の美点として、「ハロウィンライブは面白かった」があり、恐らくライブで再現する為の回なんだろうなと思っていたのですが。

なんとハロウィンライブ要素が二日に分けられて小出しで、さらに「サプライズで披露した」とMCで説明されたこと。

サプライズも何もそれが主眼と違うの? シャニアニ2期準拠のライブなのに……? 

『ねえ、ねえ、ねえ』絶対聴けると思ってたんだけどな。

冒頭、ストレイライトの登場シーンの再現と完全版ではないハロウィンライブと。

シャニアニ要素の再現として興奮したのはここくらい。

逆にいうとこれらの場面は明確にenza版じゃない「シャニアニ」の記憶として色濃いからなんでしょうね。

これはそこまで個別のアニメ話数が記憶に残ってないこと、『straylight.run()』『天塵』や『薄桃色にこんがらがって』はあくまでenza版の記憶で心に留めていて、アニメ版の描写はあらゆる点で足りていないよう思っている私見にも起因します。

 

この日のライブの良さとしては、背景モニターに流すVとの相乗効果が。

『よりみちサンセット』に合わせてシティポップ動画みたいなシンプルな背景素材が数点ループされることによるエモが増大。

ここは長年の蓄積の上にある引き算の美学を感じました。

 

しかしどうにも想像していたよりこの日のライブならではといった独自色に欠け、入り切れずにいた中、アルストロメリアが『グラデーション』→『VERY BERRY LOVE』を連続で披露してくれたことでようやくギアを上げることが出来ました。

CUBEでその強さを確信したのか、再びベリラのサビのバックで流れる映像が強い。アルストロメリアの花が川面に浮かんでいるだけのシンプルな映像と演奏が合わさって、ステージのその向こう、一層奥まで誘ってくれる立体的な抒情性。

この臨場感こそが個人的にシャニアニに求めていたもので、映画館で音楽題材のアニメをかけるならそういう瞬間を生み出すべきでしょうと何度でも強く想う。

 

ぴあアリーナMMは初。

安定の天井席でしたが、しかしKアリーナの『4階(実質7階)』と違って『4階(実質4階)』なので、遙かに見えやすく感じてしまう日頃の席運の悪さが憎い。

しかもトロッコの通り道がすぐ眼下にもあるので、花道さえ遠かった6.5th武蔵野の2階席以上にキャストとの距離は近く感じました。

真下に手を振ったら4階まで直でレスくれた冬優子のプロっぷり、忘れない。

また3階にあるカフェが普通にフリースペースとしても活用出来て、無料で入れることをスタッフが終始喧伝していたりして、そこはとてもお気に入り。

 

⑧『裸足じゃイラレナイ/明日もBeautiful Day/ハナムケのハナタバ/青空』連動発売記念イベント』1部 

日時:25/04/12(土)/会場:都内某所

応募から半年経ってやっと出た当落。

イベント前週、永井真里子さんが体調不良によりイベントキャンセルする旨発表されましたが、そもそも各部に誰が出てくれて何をやるのかもよくわからない状態だったので「キャンセル……ということは出る予定だったんだ……?」と困惑の反応。

それでも決まってる範囲でシャニマスの現場はこれでラスト、内容どうあれ楽しむぞという前向きな気持ちで会場IN。

 

結果。。。神イベでした。

 

会場は前方フラットで、後方段差席。

自分の席はこの後方席のセンブロ下手端、前めでいて自分の前の席が空いている形。

センター下手寄りに立たれたキャストさんと目線が同じ高さで、どうしても目が合ってしまう。

登壇されたキャストは、お休みされた永井さん除く放クラ・アルスト・ノクチル・コメティック。

ほのけこと黒木さんだけでなくちゃんりおこと土屋さんの配信や、なりちゃんこと川口さんのホラー映画語りに参加してみたりしてきた日々が、この時間に集約されるような豪華なひと時。

 

内容は発売楽曲の音源収録やライブパフォーマンスの裏側を話した後、片部だけでもちゃんと全曲フルで披露してくれる贅沢な仕様に。

なんと発売から一年以上経ってのリリイベということで、キャストそれぞれ既に曲をモノにし、ライブでの発表も回数重ねている為に勝手知ったる感。

初手放クラからいきなり実際の制作途中の裏話(主に振り付け)を前に出てきて実演してみるという流れが出来上がり、ずっと眼福で*7*8

 

トークだけでも相当に豪華で充実してたのに、4曲フル歌唱。

振付も表情も衣装も、至近距離ですべてが見れる――そればかりか。

上述通りフォーメーション上直線に来てくれたアイドルと、ガチで目が合う席。

折角の幸運、これは盛り上げるべきと思い、自分が持ってた数少ない個別ペンラの色の組み合わせ、そして時に空いてる方の手でジェスチャーを行い、ちょうどいい位置に来てくれたキャストさんほぼ全員に向けて、熱心なそのアイドルのファンという役割で共鳴してみるパフォーマンスを。

 

結果、正面から長時間目を合わせたまま歌ってくれたアイドルが3名。

 

一人目・大崎甘奈さん/黒木ほの香さん(確信率60%)

甘奈のペンラは揃っていたので、正面からちゃんと目線もらえた気がしますが、逆にいうと同じ装備のお客さんも多かったので埋もれた感はあります。

 

二人目・園田智代子さん/白石晴香さん(確信率80%)

詳細は忘れたのですが持ち合わせていたペンラを駆使すると智代子推しフル装備のようなカラーリングとなり、長いこと目が合う。

よく泣かれる方だと思うしこの日も色々と不憫可愛くて、目が合った時に瞳がうるうるしてるの確認できました。アシㇼパさん……。

 

三人目・斑鳩ルカさん/川口莉奈さん(確信率97%)

『サヨナラのハナタバ』を歌うルカが好き――。

という気持ちと、この一年インライでなりちゃんの色んな思いを聴いてきた感慨とで、片手にはコメティックのペンラ、片手は敬意を示すとあるポーズを取り応援。

と書いているのですが「とあるポーズ」って何? 思い出せないけれど、そのポーズ取ってからジッとこちらをまっすぐ見つめてくれた時間が。エモ極まってました。

 

内容を事前にほぼ明かさない為か、普段ドーム公演してるコンテンツの割に、競争率低くあっさり参加できるリリイベ。ですが日によってはこんな贅沢な内容のこともあるのかと。

 

おわりに

どんな現場も通い続けていると、時たま奇跡のような時間に出会えるのですが、中でも今一つかけた額に見合わないシャニマスの現場を、ステージから遠く離れた席の数々からそれでも手応え感じるまで通い続けて丸一年。

まるで秘密の抜け穴のように用意されていたリリイベで、どんな巨大ホールにも適わない特別な時間を過ごせたこと。

こういう日常の延長上にある、必然的な奇跡(確率で言えばいつかは訪れるから)それそのものがシャニマスのコミュっぽくて、最後に充実した達成感を味わえました。

 

そしてまたこうした積み重ねで得た経験、見聞きした時間空間の数々が、シャニマスのコミュのディティールの味わいをより深めてくれるはずなので、ここから先はまた溜めに溜めたシナリオの数々と向き合っていこうかと思います。

金と余裕が出来れば、すぐにでもまた現地参加したいですが!

 

オマケ:MOIW2025

ここまでの文章をほぼ書き終えてから投稿するまでにも一年かかってしまいました。

そこから先シャニマスの現場には足を運べていませんが、感動したイベントの記憶を。

 

それは年末に行われた

『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD2025』

2Days.

アイドルマスター6ブランド+αが終結した合同ライブを配信で視聴。

性別の差、年齢の差、誤解なきよう言えば通常アイドルでは見られないような体型まで含めて多様な容姿の差、それら全部を乗り越えて、アラフィフのママさん声優から10代の新人声優までが集まり、闇鍋のように「どのブランドのどの曲を誰と誰が越境して歌うかわからない」というシャッフル状態で、それでもアイドルになりきって、ドーム会場を沸かせ続ける。

そして彼女ら彼らをまごう事なき「アイドル」としてファンが熱狂的に声援を送る。

 

ここから先はもっとVtuberや、あらかじめアイドル的なルックスを備えた若手声優がメインとなってしまうかもしれません*9

ですがこのライブには何か、アイドルという文化、あるいは2.5次元という文化が孕んだ、誰が何になってもいいし、誰もが誰かに応援され応援する存在であるという、すべての人間を讃えているような幸福な理想を実現しているように思えて――すべての観客と演者が、同じ地平に立っているような――尋常じゃないくらい感動を。

 

「"成った"な、、、アイドルマスター」と、ひとり肯いておりました。

*1:一度広がって一気に集まるターンで「集まりやすさを意識せずちゃんとギリギリまで広がれ」という指導があったそう

*2:もはや歌もダンスもラップも声優の本領な酷な時代

*3:イルミネのハプニングとその対処素晴らしかった。

*4:正式名称ビューティフルウェイフト

*5:個人的な倫理観によるものなのですが、作詞家のポスト見てやっぱりこいつダメだなと思ったことが

*6:面白いのは、XRライブが行われている日時に、積極的にキャストは別の仕事、イベントなり配信なりをしたり、なんなら本人が会場で目撃されたりして、同時間に存在しても許されている事

*7:コメティックノートを来た三川華月さんの後ろ姿、本人があの独特なキャラでずっと面白をやっているのに生足が妖艶過ぎてよくないです。

*8:※わかさまへ。マイクで急な大声ネタは本当に鼓膜が危ないのでやめましょう。

*9:このMOIWも、一番若い学園アイドルマスター組の容姿のアイドル的説得力と、それを上回る圧倒的な実力の地肩が感動を呼んだ面も大きい