十月の映画の採点

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『愚行録』

【評価】B

【監督】石川慶(蜜蜂と遠雷

【制作国/年】日本/2017年

【概要】絵に描いたような幸福な一家、日向家一家三人惨殺事件から一年。世間ではすっかり忘れ去られようとしていた。新聞記者の田中は、娘への虐待疑惑から精神施設に収容された妹の存在に悩まされながら、日向家の関係者たちへのインタビューに逃避。やがて人それぞれの抱く悪意が浮かび上がっていく。

【感想】

 ルックの綺麗な石川慶監督×ピオトル・ニエミイスキ撮影監督コンビの長編デビュー作にして、変にカメラが揺れるその後の『蜜蜂と遠雷』『Arc アーク』と比べても一番画角が落ち着いて安心して観れる。

 ただ人の悪意をあぶり出す話の羅列が筋である為、高級なワイドショーの再現VTRを観てるような印象も否めなかった。『葛城事件』を観ても思ったけど、もう少し撮影からして「これはブラックジョークです」と示す手管みたいなものを邦画は失ってしまったのだろうか。吉田恵輔監督作品などは実際に悪意で笑わせてくれたりもするが、それでも画の力による…のとは違うし。

 

『テッド2』

【評価】C

【監督】セス・マクファーレン(荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~)

【制作国/年】アメリカ/2015年

【概要】ジョンはロリーと離婚してしまったが、意思持つヌイグルミのテッドとタミ・リンの結婚生活は順調であった。しかし子供が欲しいと奔走したテッドは、最終的に法的人権が無いという決定を下され、ただのヌイグルミ以上の人権を失ってしまう。その頃、トランスフォーマーやマイリトルポニーで知られる人気オモチャメーカー、ハズブロ社の魔の手がテッドに忍び寄っていた…

【感想】

 実名ネタジョークを無限に詰め込む笑いの取り方がテンポ悪い。上映時間が倍くらいに感じる。笑える場面も沢山あって、同じくらい「はいはい」「ちょっとその人知らない」となる笑えないジョークも沢山あった。「スタンダップコメディに野次を入れて邪魔する遊び」「コミコンでオタク仲間のフリをしてオタクをイジメる遊び」は悪意がいき過ぎてて良かった。スタッフ実際にやったことあるだろ!

 それでも人権問題について芯のところの理解は流石。

「歴史上何度も繰り返されてきた問題です。声を上げる人たちの正しさはいつだってずっと後に証明されてきた。今回も同じことです。いつもの悪魔が邪魔をしているのです」

 

『続・夕陽のガンマン

【評価】A

【監督】セルジオ・レオーネ(荒野の用心棒)

【制作国/年】イタリア・西ドイツ・スペイン・アメリカ/1966年

【概要】南北戦争時代の荒野。ここにどちらの軍にも属さない三人のならず者が行き交っていた。裏切りをものともしない〈卑劣感〉のテュコ。残虐な〈悪党〉のエンジェル。そして二人に比べればまだ〈善人〉のニヒルなブロンディ。やがて重傷の兵士が大金のありかを告げて事切れたことから、お宝争奪戦が始まる。

【感想】

 漸く見れたクラシック。タランティーノで見たことある演出がわんさか。てっきり三人のガンマンの生き様を等しく映し、最後にさあ誰が生き残るのかをやるのかと思ったら、基本はブロンディとテュコのドタバタ珍道中。最後の決闘よりも戦争に一矢報いる場面が痛快。これを踏まえて『グッド、バッド、ウィアード』を見返したい。

 

『わたしはわたし ~OL葉子の深夜残業~』

【評価】C

【監督】城定秀夫(アルプススタンドのはしの方)

【制作国/年】日本/2018年

【概要】雑誌編集の葉子は極端な男性恐怖症。なのに、日中変な男から「昨夜は熱かった」と言い寄られる。体の疲労も蓄積し、やがて夜になると性に奔放なもう一人の自分が目覚めることに気づく。夜の葉子は昼の葉子の恋を応援し、葉子に想いを寄せる小説家に、そっと葉子のトラウマの解き方を教えるのだった。

【感想】

 ピンク映画はそういうものなのかも知れないけど、キャラ付けの極端さにどうも乗り切れないし、以前見た『ケイコ先生の優雅な生活』同様、基本的に女性賛歌でありつつ、性の解放で女の成長を描くジャンルの要請が結局古い価値観を露呈させてしまうのも、夜の葉子は良いキャラなのだが物足りない。ピンク映画とは言えパワハラ上司にはSEXさせねーし脅迫するだけ、というのは面白かった。

 

『怪談』

【評価】

【監督】小林正樹切腹

【制作国/年】日本/1964年

【概要】構想10年、多額の制作費をかけて撮影された、ラフカディオ・ハーン原作の怪談オムニバス。カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。貧しさから妻を裏切った侍の慚愧【黒髪】、有名な【雪女】、源平合戦語り部だった盲目の琵琶法師が平家の怨霊に夜な夜な呼ばれる【耳なし芳一】、そして未完の怪談【茶碗の中】。

【感想】

 古典怪談に水木洋子脚本で登場人物の情念を滲ませる。それが面白さにまで至ってるのは【耳なし芳一】くらいで(にしても冒頭の弾き語りは長い)、『日本昔ばなし』が10分で済ませる話を30分も50分も長々と見せられても面白くない。或いは耐久年数を過ぎてしまった映画なのか。「風」の捉え方や巨大なお屋敷セット、芳一を囲む平家の怨霊等、金をかけただけの見せ場もあるが、書き割りの効果は木下恵介楢山節考』(本作より六年前)に遠く及ばない。

 名匠を自由にさせ過ぎるのはやはりギャンブル。

 

『プラットフォーム』

【評価】B

【監督】ガルダー・ガステル=ウルティア

【制作国/年】スペイン/2019年

【概要】ゴレンが目を覚ますと、そこは殺風景な四角い部屋だった。真ん中に空洞があり、上下に長い穴が延びている。無数の階層がこの穴で繋がっているようだ。そして上の階から降りてくる台座と食料。恐らく最初は広いテーブルにめいっぱいのご馳走が乗っていて、それが階を降りてくるごとに食い散らかされて減っているらしい。一番下の階の人間まで食料を届けるには、皆が自制する必要があるが…

【感想】

 まだまだアイデアのつきないシチュエーション・スリラー。口だけの『SAW』と違って真剣に自己犠牲と他己的な愛について考え、苦悶する内容。期間を置くと階層もパートナーも入れ替わる為、童話のように様々な人間との出会い、衝突、影響のドラマが描かれる。ちょっとゴレンの幻視を入れ過ぎててクドいのが惜しいけれど、どんなジャンルも自分たちの色に染めるスペイン映画の今の勢いを物語る一作。

 

『マリアンヌ』

【評価】A

【監督】ロバート・ゼメキス(フライト)

【制作国/年】アメリカ/2016年

【概要】第二次世界大戦下、フランス領モロッコ。英国工作員マックスは先にナチス・ドイツ社交界に馴染んでいたマリアンヌと偽装夫婦として暮らし、要人暗殺を成し遂げる。偽装に留まらない思いを抱いたマックスはマリアンヌに結婚を申し込み、英国に帰国した二人は晴れて幸福な結婚生活を送るが…?

【感想】

 『マーティン』『魔女がいっぱい』と明らかに画面が老境の枯淡に入っていたゼメキス(その上で『マーティン』は好きですが)。その前作はしかしまだ若かった。脚本スティーブン・ナイトの存在も刺激になったのかも知れない。パーティーシーンで長回しを使わず賑やかさを演出する僅かな手管とかやはり巧いんですよ。

 ギミック多めの画面の中だからこそ下界と途絶された「車中」が二人だけの真実として危うく緊張感を持って動いていく。ラストは甘めですが、その過程の揺さぶりで十分画面を堪能しました。非常に好き。

 

『リビング・デッド サバイバー』

【評価】A

【監督】ドミニク・ロッシャー

【制作国/年】フランス/2018年

【概要】サムが別れた彼女の家に置き忘れたカセットテープを取りに行くと、そこはモラルも忘れた若者たちのパーティー会場。明らかに空気のそぐわないサムは寝室に閉じこもり寝入るが、目が覚めると会場は血まみれ。ドアを開ければゾンビ。階下の老人は自殺。たった一人、アパートの中に閉じ込められてしまった…

【感想】

 語弊ある表現ながら、純映画的な手触りを持ったゾンビ映画ゾンビ映画の外面の装飾としての面白さは『ドーン・オブ・ザ・デッド』が極めた。逆に内面の本質、対世界の孤独を突き詰めるかのよう。静謐も含めた音との戯れ、個の視点で世界を見るしかない画面との戯れ、大げさでなく(良い映画がそうであるように)「映画」を再発見していく愉しさ。登場人物ほぼ一人でも画面が豊かなら十分面白い。

 台詞のないゾンビ役がドニ・ラヴァンで、どういうこと? と思うけど、「確かにそのゾンビは演技うまい人であってほしい」という配置で笑った。

 韓国の『#生きている』が物足りなかった理由も本作の後半見てて判った。

 

『邪願霊』

【評価】A

【監督】石井てるよし(電光超人グリッドマン

【制作国/年】日本/1988年

【概要】これはとある取材テープを再構成したものである。アイドルをいかにマーケティングして売り出すか、そんな今時のレコード会社の取材を始めたTVクルー。リポーターの女性は次第にアイドルの周囲に奇怪な現象を察知していく。やがてプロデューサーが非業の死を遂げ、邪悪な何かが暴れ始める…

【感想】

 Jホラーの礎といわれるVシネ、ようやく鑑賞。いや面白い。脚本のみならず技術面でも関わった小中千昭さんの徹底した拘り。「ただ映っているだけの女性をこの世ならざる存在に見せる」「フェイクドキュメンタリーの仕掛け」といった、その後のホラー映画の王道演出の走りを見ている興奮もさることながら、「別にモキュメンタリーに見えなくても、『リアル調のそれっぽい会話』はそれだけで面白い」という点が重要で、その後のJホラーの巨匠とされる人たちが結局本作より上手にそれを出来て無いじゃないかというイラ立ちまで覚えてしまった。

 怖くはないが、やり過ぎてしまうクライマックスもワクワクする。まだお金あった時代なんだね。本作を経て『女優霊』の見方も変わりそう。

 

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』

【評価】E

【監督】中田秀夫(女優霊)

【制作国/年】日本/2020年

【概要】連続殺人鬼・浦野が逮捕されて数ヶ月後。新たに女性の白骨遺体が見つかるも、ターゲットは浦野の殺人対象のカウンセリング像からズレていた。浦野を逮捕した加賀谷刑事は浦野と接触し、浦野に知恵を与えた「M」という存在に探りを入れていく。一方その頃、加賀谷の恋人・美乃里のスマホを何者かがハッキングする…

【感想】

 そんな『邪願霊』~『女優霊』と継承されていったはずの歴史が、何故こうも酷い現代映画に繋がってしまうのか。仮にもジョセフ・ロージーのドキュメンタリーとか作ってた監督が、もう20年くらい最近の映画も見てないし世間の動向も知らないとこうはならんやろという、隅から隅まで全てがダサい画面を作ってしまうのか。

 テロップもダサいし説明台詞もダサいし芝居もダサいしその芝居をいちいちカット割って寄るのも説明×説明でしんどいし。前作で「ヒッチコックやってみました(はあ?)」とか言ってた割りに、白石麻衣を窃視するスリルに絞ることも出来ない(その割りにレイプ未遂という下世話な見せ場はあって辟易する)。

 刑事役で出演するアルピー平子が普段キャラとして演じてるクサさのリアリティがこの映画全体を覆うので、結果平子が一番良かった。

 

ミッドナイト・ランナー

【評価】A

【監督】キム・ジュファン

【制作国/年】韓国/2017年

【概要】警察大学に入学した、直情的なギジュン(パク・ソジュン)と理論派のヒヨル(カン・ハヌル)。ウマが合わないのになんだかんだ二年間を共にし、警察大の教えにもウンザリし始めていたある日、二人がナンパしようとした女学生がいきなり怪しい男たちに拉致される。警察に駆け込むが、まともに取り合ってくれない。実践経験の無い二人は、僅かな知識を元に彼女の救出に向かい動き出す。

【感想】

 本作、ギジュンとヒヨルのキャラ立てしかしてない。二人の人間を描き続けるだけで話は生まれるし場面は動いていく。コメディとシリアスの綱渡りも肉体的な説得力がリアリティラインを支える。タイトルに反して一夜の話で終わらないとこはズッコケるんだけど、そこも含め「二人を描く」ことで徹底してる。

 劇中、どう考えても『哀しき獣』じゃんとなるコンビニのシーンがあるけど、本作は非道な犯人側を中国朝鮮族として描いている為差別的だと批判されていたと知り(後に製作会社が謝罪)、朝鮮族の被差別民を主人公とした『哀しき獣』を引用してそれは何。。。? という呆れが生じて残念。

 

『日本のいちばん長い日』

【評価】A

【監督】岡本喜八(独立愚連隊)

【制作国/年】日本/1967年

【概要】1945年8月14日、鈴木貫太郎内閣は連合軍のポツダム宣言を受け、その対応に意見を交わしていた。とうとう天皇の聖断があり、ポツダム宣言受諾を国民に伝える玉音放送への準備が始まる。放送は24時間後、正午。この決断が陸軍将校たちに行き渡り、形骸化した天皇制度のみ残す事実上の無条件降伏に反旗を翻す…

【感想】

 やはり映画の構造、そして構図が二重に無類に面白いが、陸軍軍人・竹下正彦の日記を事実として元にしている為、非常に都合が良い美化も行われている他(阿南陸軍大臣が後の者は腹を切らなくていいと言ったとか、それで免罪符になるのか)、もし事実こんな真剣で優秀な人間が集まっていたと言うのなら、どうしてあんな沢山の命が奪われなければならなかったのかと、面白いがゆえに怒りもこみ上げる。だからこそ映画のラストクレジットに岡本喜八はここには映らない死者の数を入れ、『シン・ゴジラ』でもその数字を庵野秀明が継承してみせたのだが。

 「言葉」の齟齬から戦争が激化したとする冒頭の解説から、ひたすら「言葉」の危うさ、コミュニケーション不全が全体を貫いていき、しかしその「言葉」が決定打となる玉音放送というラストに行き着く。

 映画の中心を貫くのは狂い続ける黒沢年雄(畑中少佐)で、時折カウンターのように各役職の人間がその軍人の狂熱を相対化してみせる辺り、岡本の賢明さも滲む。が、ギリギリの映画だと思う。

 

蜘蛛の巣を払う女

【評価】A

【監督】フェデ・アルバレスドント・ブリーズ

【制作国/年】アメリカ・スウェーデン・イギリス・カナダ・ドイツ/2018年

【概要】女性を虐待する男性を懲らしめる「ドラゴン・タトゥーの女」として有名になったリスベットには幼い頃、双子の妹がいた。GRU職員である父から虐待を受け、リスベットは逃れたが、妹は家に残ってそれきり亡くなってしまった。現在、新たな世界的な陰謀に立ち向かい、とある少年と逃走するリスベットは、敵側に妹の姿を目にする…

【感想】

 スウェーデンで三部作、ハリウッドで第一作が映画化された『ドラゴン・タトゥーの女』四作目を合作で映画化(生みの親は亡くなっているので、四作目から作者は交代)。制作を停滞させない為にキャスティングも臨機応変に変更(ラキース・スタンフィールドだけ有名だが、多作な彼のフットワークの軽さを物語っている)。

 こうした効率的なスマートさが映画にも溢れ、画面は絶えず冴え渡り、特別なアイデアのある話ではない(被虐待児の話の〆方としてもこれでいいのかは疑問)が過剰過ぎず、しかし淀みなくスリラーとアクションが続く。ミカエルの存在感の薄さが凄いことになってるがキャスティング的にも敢えてだろう。

 ちょうどいい映画。とてもちょうど良かった。

 

『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』

【評価】A

【監督】スパイク・リードゥ・ザ・ライト・シング

【制作国/年】アメリカ/1985年

【概要】ノーラについて、彼女を愛する人々は口にする。彼氏のジェイミー、遊び人のマーズ、元カレのグリアー、レズビアンオパール。それぞれが見たノーラ像と、結局いかにノーラを自分のものにしたいかという欲望。ノーラはセックスは好きなので誰とでも寝るけれど、誰の束縛も鬱陶しい。愛ではなくエゴばかりが行き交い、ノーラは呆れるのだった。

【感想】

 実験的とされてそうな手法を全部使いながらお洒落なまとまりの良さがエンタメになってる。歪さが売りの監督だと思っていたけど、そういえば職人に徹した時はスマートな人だって事を思い出す。ゴダールらヌーヴェルバーグのオタク達が隠しきれない「女性へ求める可愛げ」もここでは袖にしているので、更に先進的。

 ノア・バームバックもグレタ・ガーヴィグもこのくらい「崩して」いいのに。

 

G.I.ジョー バック2リベンジ』

【評価】B

【監督】ジョン・M・チュウ(イン・ザ・ハイツ)

【制作国/年】アメリカ/2013年

【概要】コブラのザルタンがアメリカ大統領に擬態したことで、G.J.ジョーは壊滅、わずかな新メンバーを残し、なんと主人公デュークまで死んでしまう。そして東京で別行動を取っており壊滅を免れた光の忍者スネークアイズが動き出す。一方、コブラの側にいた闇の忍者ストームシャドーはコブラが自分を裏切っていた事を知り…

【感想】

 スティーブン・ソマーズのお馬鹿超大作だった前作のバイブスは失ったが、「さも前作から主役でした顔のドウェイン・ジョンソン」「今回スポット浴びるイ・ビョンホンレイ・パークとの忍者大戦」「忍者の師匠がRZA」「キャラ作りもクソもないブルース・ウィリス」「ジョナサン・プライス一人二役」何より、コブラが世界の核保有国首脳陣をサミットに集めて仕掛けるガンダムみたいな大ボラの楽しさ。

 トータルとしてはダメなんだけど、個別の要素のせいで飽きなかったのが悔しい。恐らく大抜擢だったのだろう、エンドクレジットで一番最初に出るD・J・コトローナが完全に割りをくい、存在感が皆無に近くてスゴい。スゴい可哀想。

 

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』

【評価】C

【監督】デヴィッド・ヤロヴェスキー(ナイトブック)

【制作国/年】アメリカ/2019年

【概要】カンザス州ブライトバーン。子供を望む夫婦、トリとカイルは、家の裏手の森に何かが墜落した衝撃を感じる。時を経て、二人は息子ブランドンを可愛がり、幸福な家庭を築いていた。しかし、ブランドンが自身の過剰な力に気づいてから、夫婦の周囲で次々と人がいなくなり…

【感想】

 「もし、スーパーマンが邪悪な存在だったら?」というIFに挑むワンアイデアホラー。シンプルである事と脚本が整理されている事は違う。ブランドンの葛藤も、トリとカイルの葛藤も、掘り下げる手前で話のコマになってしまうので、もっと生じて然るべき「他者と違う苦しみ」「死角のある愛情」といったテーマが浮かばないから、ホラーへの落差も面白くない。

 ジェームズ・ガン製作でこのていたらくはどうかと思っていたら、エンドロールで「ああ、こういう事がしたいのか」とハッキリして、そこにかかるビリー・アイリッシュで笑ってしまうが、時すでにおすしなのだ。

 

『古城の亡霊 The Terror』

【評価】B

【監督】ロジャー・コーマン(アッシャー家の惨劇)

【制作国/年】アメリカ/1963年

【概要】1806年。ナポレオンに仕える将校デュヴァリエは軍隊とはぐれ、彷徨いついた浜辺で謎の美女に惹かれる。彼女に会いたいと願ったデュヴァリエは崖の上の古城で暮らすレッペ男爵の元へ辿り着く。男爵はここでは自分と執事の二人暮らしで、デュヴァリエが見た美女は20年前に亡くなった妻だというが…

【感想】

 B級映画の帝王ロジャー・コーマンが、エドガー・アラン・ポー作品の量産体制に入ってる最中、古城の豪華セットを流用して手がけた「ポーっぽいオリジナル作品」。実際はコーマンはすぐに現場を離れ、弟子筋にあたるコッポラ、モンテ・ヘルマン、さらには主演のまだ若々しいジャック・ニコルソンが交代で監督を務めたとされる。

 その為に短いストーリーの中で設定は複雑に入り乱れ、辻褄は合わず、最終的にそこに映っている人が誰なのかわからなくなる(魂の交替が肉体まで変質させる)。それはそれとして見世物として残酷描写やスペクタルも見せ、ラストは後のインディ・ジョーンズを先取りする「顔面腐敗」でドーン!とエンドマーク。

 フィルムの状態が最悪なのでヘドロのような青と緑。事故的に、実際に作られた60年代よりずっと古い映画に見えてくるのも面白かった。

 

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』

【評価】

【監督】フレデリック・ワイズマン(パリ、オペラ座のすべて)

【制作国/年】アメリカ/2017年

【概要】ドキュメント。ニューヨーク公共図書館。それはハリウッド映画にもたびたび登場する巨大な4つの中央図書館の他に、88ヶ所の分館、計92館からなる巨大な図書館である。その予算はニューヨーク市のみならず、民間からの寄付によっても成り立っている。誰に何を返すべきか。その功績から如何にして更なる予算へ繋げるか。そして、如何に多くの生活困難者の為に役立つべきか。日々重ねられる会議と、行われるイベント、講義、授業。人が生み出す理想の社会へ向けた努力の積み重ねが、205分に渡って紡がれる。

【感想】

 人の叡智の営みなどという大それた言が平然と口を吐いて出てしまう。これほどの理想、しかし凡庸なシニシズムより遙かに現実に立脚した、正しい公共の場の在り方を、BGM無し、ナレーション無しのワイズマン・スタイルで確かにそこにあるものとして記録していく。

 それでも本作はとても雄弁で、各分館の外見を通してそれぞれの図書館で語られる言葉から言葉へとバトンタッチするように人の志が繋がれている。

 恣意的な演出が無いことで映像のドキュメント性に拠る、特別な瞬間を切り取っていく…という訳では実はなく、むしろ映像は特別ではない、この世界に普遍的に存在する凡庸な瞬間の切り抜きで構わないとしている開き直りを感じた。

 赤ん坊の泣き声、手前でアイコンタクトしてる人、背後を動き回る人、そうした普通に「しまらない」聴衆に囲まれながら、己の理想を、開かれた大多数の他者に対して伝えようと言葉を発する人々の姿が、特別ではないほどに記録される価値を持つ。そこにいるのは今ここにいる私でもいいのだ。私でもなれるのだ。

 本編の言葉を借りるなら、一人一人が地味で小さな「必要な面倒ごと」を引き受けていけば。

 という訳で初めての「S」点けさせて頂きました。映画を越えているので採点基準が異なる。これは人類がこの宇宙に確かに存在して、理想を志した証。

 全ての公務員、及び政治家にも観て欲しい。

 公式サイトで読めるトークショーも面白かったです。

moviola.jp

 

『キャンディマン』

【評価】B

【監督】バーナード・ローズ(サムライマラソン

【制作国/年】アメリカ/1992年

【概要】シカゴの大学院生ヘレンは、都市伝説の研究中に殺人鬼「キャンディマン」の噂の舞台が自宅の近所である事に気がつく。低所得層住宅地から目を逸らす為に埋められた壁。その向こう側にある景色へと足を踏み入れていくと、そこでは荒れた土地で暮らす貧しい黒人達が、今もそこにある恐怖としてキャンディマンを語っていた。

【感想】

 スラッシャームービーかと思ったら「都市伝説」についての考察のようなホラー。『ハロウィン』『エルム街の悪夢』から『イット・フォローズ』に至るミッシングピースを見たようでもあり、黒人の被差別の恨みを弱者を犠牲にして語り継いでいくキャンディマンの悲惨さはしかしズバ抜けて強烈。肝心のキャンディマン自身が登場しちゃうと何も怖くないのだけど、もの悲しい静謐なホラーが好きなのでかなり好み。

 スラムのプロジェクト(団地)の光景を記録していくという意思。『仄暗い水の底から』のうら寂しさも思い出す。

 

『ケンネル殺人事件』

【評価】B

【監督】マイケル・カーティスカサブランカ

【制作国/年】アメリカ/1933年

【概要】ヴァン・ダイン推理小説を映画化。ドッグショウを経て愛犬家が密室で自殺した。ヒース警部と事件のあらましを知った素人探偵ファイロ・ヴァンスは、あのような意気込みでドッグショウに参加した男が自殺するだろうかと怪しみ検死結果を待つ。すると事件は意外な真相を明らかにしていくが、犯人を絞るには容疑者が多過ぎて…

【感想】

 欲の無さが凄い。高速横移動で場面間を繋ぎ、当時としては普通だったかも知れないが序盤で街をミニチュアで見せる事と実際に事件解明にミニチュアを用いる事とが重なって箱庭っぽさも強調される。一時間ちょっとで終わる話にして複雑な真相を示す他、各容疑者の動機を匂わせ、警部や検死官の笑い、ヴァンスの小粋な振る舞いも織り交ぜる。今の監督が同じ映画を撮ってこの尺に収められるだろうか。

 

アニメ映画の採点 その4

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『サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~』

【評価】E

【監督】糸曽賢治(コルボッコロ)

【制作国/年】日本/2019年

【概要】ノエルはクリスマスを嫌っていた。両親は離婚、父は仕事、一人用のケーキさえ買えない。一人孤独に帰宅すると、家の中が巨大な工場になり、外はフィンランドに。ここはサンタクロース達がクリスマスのプレゼント配送を準備するサンタ・カンパニーで、父はその役職付きだったのだ。ノエルはカンパニーで働く年の近い子供たちと知り合い、自身もサンタになることを目指してプレゼント配りに取り込む。

【感想】

 冒頭から唖然とするほどの説明台詞、微妙な歌、一切観客を冒険の舞台へ誘うつもりのない気の抜けたサンタ・カンパニーの美術で、ここまで期待値を下げてくる映画も無い。娘ほったらかしにしてる父の描写に魅力が無いのも辛い。何より動的な予感を一切感じさせない平面的なカットが多過ぎる。普段当たり前に見てるアニメのカット割りがちゃんとそれを感じさせるよう作られてるプロの仕事である事がよくわかった。

 どうでもいいけどこの監督と同じ場に居合わせた事あると気づいて急に悪く言い過ぎちゃったかな、って気持ちが沸いてきました。でもダメだと思うよ。

 

『青鬼 THE ANIMATION』

【評価】B

【監督】濱村敏郎

【制作国/年】日本/2017年

【概要】歴史ある建築物の高校に集う、民俗学研究部の部員たち。彼らはOBの古い同人誌に採集された民話に記録された「桔梗鬼」なる存在が、昨今巷で流行りのフリーゲーム「青鬼」の元ネタではないかと気づき、作者に取材を持ちかける。やがて作者の自殺が報道され、部員たちは校舎に閉じ込められた。そして、地下の秘密部屋が開かれる…

【感想】

 パッと見どうしたものかとなるチープなCGアニメながら、青鬼定番のストーリーや従来のレギュラーキャラから離れた我孫子武丸のオリジナル脚本が「邪悪な『氷菓』」とも言うべきミステリーホラーを巧みに仕掛ける。わずか60分で(しかも青鬼が暴れ出すのは終盤近くなってからなのに!)しっかり恐ろしく、グロく、驚きに満ち、ホラー的お約束とその裏切りを両方与えてくれる。佳作です。

 

『劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!』

【評価】B

【監督】湯山邦彦劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲)

【制作国/年】日本/2017年

【概要】マサラタウンの少年サトシは、ポケモントレーラーデビュー当日、寝坊して始まりの三種類ヒトカゲフシギダネゼニガメを全て仲間にし損ねてしまう。代わりにオーキド博士から預けられたのは、ポケモンボールに入るのを拒むピカチュウだった。サトシはトレーナー仲間のマコト、ソウジと切磋琢磨しながら、ピカチュウと共にいつか見上げた幻のポケモン、ホウオウとバトルする日を夢見る。

【感想】

 20周年を機に仕切り直しを行ったポケモン映画。後に『ココ』の監督を務める矢嶋哲生が今作から副監督に入り、サトシの旅立ちの物語を新たに描く。ポケモンの数を最小限に絞ることで世界を豊かに映し出すアニメーションの魅力が前面に。ポケモン世界の問題点である動物の扱い方を自覚した上で引き受けるような描写(野生に返すポケモンもいる)、終盤「ピカチュウが喋る」「サトシが死ぬ」といったタブーも畳みかけ、全てのシンプル過ぎる台詞や展開に何かしら意味が詰まっている。昨今の挑戦的なポケモンアニメの嚆矢だったのかも知れない。

 やはり白眉は中盤サトシが見る夢の世界。そこではポケモントレーナー達は現実の小学校で過ごす生徒たちで、屋上の金網越しに、街の向こう側へと旅立つことに憧れていた。あの日ポケモンを通して冒険していた私たちの、ありえたかも知れない姿が映画の中のサトシたちなのか? エンドロールも全然アニメシリーズ知らないのにウルッときてしまう仕掛け。

 

『劇場版 ポケットモンスター みんなの物語』

【評価】A

【監督】矢嶋哲生劇場版ポケットモンスター ココ)

【制作国/年】日本/2018年

【概要】風車やパビリオンの立ち並ぶ風と坂の街フラウシティでは、風祭りの日に伝説のポケモン・ルギアを呼ぶことで「恵みの風」をもたらす風習があった。入院中の弟の為にイーブイをゲットしに来たリサは、フラウシティで旅の途中のサトシ、そしてそれぞれの思惑や人生を背負った様々な人々と交錯することになる。

【感想】

 いよいよ矢嶋監督がメインに登板しての新生ポケモン第二弾。制作はWIT STUDIOで、シナリオもWITアニメ関係者が多く関わる(構成補佐として『リゼロ』『ViVy』の作者も)。サトシの視点を最小限にした群像劇で、とにかく人と人が絡まるたびに話が動く、という物語構造と、巨大パビリオンを頂点として海へと下っていく坂の街の舞台構造とが絶えず抜けの良さを画面にもたらす。秘匿していた土地の罪を明らかにする、という裏テーマも人/歴史と二重にかかっていて誠実。爽やかな風のような映画。

 

『LAIDBACKERS -レイドバッカーズ-』

【評価】D

【監督】橋本裕之ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~)

【制作国/年】日本/2019年

【概要】京都で人知れずあやかしと戦う少女たち。彼女たちはかつて異世界で魔王と戦った者たちーーと、すっかり弱体化した魔王本人だった。少女たちと魔王にはすでに京都で戦う理由はないが一部わだかまりだけは残った状態で、現実を乱しかねない「魔王の欠片」を集めながらも共闘してはそれぞれの日常を送る。けれど五山送り火祭りの夜、多くの願いにうんざりした神様が「魔王の欠片」の力を得て暴れ出し……

【感想】

 wikiにある解説文の「自由をベースに構成」「声優たちの演技でキャラの性格付けを行う」「監督はアルバイト感覚で受けた」って、一歩間違えばダダスベリしそうなんだけど見事に一歩間違えてダダスベリしていた。「作ってる方は楽しいんだろうなとは伝わる」という点とテイストの類似性でローリングガールズフリップフラッパーズが浮かんだ。

 

『劇場版 誰ガ為のアルケミスト

【評価】C

【監督】河森正治劇場版マクロスF

    高橋正典(異能バトルは日常系の中で)

【制作国/年】日本/2019年

【概要】ここではない異世界。暗黒竜デストルークに魔法使いのリズ達は立ち向かっていたが、次第に一人また一人とやられていく。世界は暗黒に支配された。一方、現代の日本では女子高生カスミが不思議な声に導かれて、川に飛び降りてしまった。異世界で目覚めたカスミを見て、リズは嘆息する。この世界を護るためにカスミの力が必要で呼び寄せた。でもそのせいで現代世界のカスミは死んでしまったのだと。

【感想】

 ザ「最近のサテライトアニメ」で、立体感溢れるCG、フランス勢の手がける美しい美術世界、水準以上のクオリティの作画をキープしつつ、キャラ造形がデザイン込みでどうにもダサいというか古いというか浮き上がっていて、入り込めない。ソシャゲの映画化としては悪くないような気もするが、どうしたって『エスカフローネ』を想起させる映画オリジナル部分のアイデアの新味の無さは如何ともし難かった。

 

Gのレコンギスタ Ⅰ 行け!コア・ファイター』

【評価】A

【監督】富野由悠季機動戦士ガンダム

【制作国/年】日本/2019年

【概要】TVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』を五部作劇場版として再編集・新規カット追加したその第一作目。宇宙世紀の後のリギルド・センチュリー。エネルギー源のフォトン・バッテリーを宇宙から受け取るキャピタル・タワーを護るキャピタル・ガード候補生ベルリは、宇宙から謎のMS「G-セルフ」と共に降下し幼児退行を起こしたラライアや大陸国アメリアから派生した海賊部隊のアイーダとの出会いを経て、戦いの中でその運命を流転。気がつけば宇宙へ飛びだしていく。

【感想】

 TV版との違いはよくわからなかったが、ともかく全編活力が漲っている。理解不能な専門用語が多くさして説明も得られないのは、「実際に未来に飛び込んでそこでカメラを回しているもの」と思えばいい。台詞で何か説明してくれそうな場面になるとわざわざカメラが外に飛んで騒音でかき消してしまう!

 誰かが悩んでようが関係無く周囲ではそれぞれが忙しく自分のことで躍起。人のエネルギーというものが溢れてる。『キングゲイナー』と『Gレコ』で富野由悠季が示してくれたこの活動性とでも呼ぶべきパワーがこれからのアニメの核になれば強いんだけどなぁ。元気になれました。

 

『Gのレコンギスタ Ⅱ ベルリ 撃進』

【評価】

【監督】富野由悠季機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

【制作国/年】日本/2020年

【概要】ベルリ一行を乗せ、海賊部隊と母艦メガファウナは地球圏を脱出。追撃するキャピタル・アーミィと交戦し、混乱の中でベルリは自分を連れ戻しに来たかつての教官デレンセンをMSごと撃ち抜いてしまう。再びの殺人に戸惑うベルリの元へ、事故で飛びだしてしまったフリをして母ウィルミットが合流する。マスクの追撃迫る中、一行はキャピタル・テリトリィを訪れる。そこには現在の地球の中枢を担う機構が敷かれていた。次々戦力が混ざり合う海賊部隊に対して、好戦的なキャピタル・アーミィは直線で戦争へと突き進む。そこには被差別民クンタラとして生まれたマスクの意地があった。

【感想】

 これといった話の区切りは無く前作の延長線上なのだけど、依然、活動的な画面の楽しさがひたすら優先され、あらゆる感情を飲み込んで世界は前へ前へと流れていく。この運動がもたらす楽観性。MSの整備に降下しようとして砂浜に落っこちちゃう整備士、流れで見栄張った後で「嘘ついちゃった」とベロを出すアイーダさん、死にそうになって自分ではどうにもならないのに「私には犬死にというチョイスは無い!」と喚くクリム・ニックetc… みんな確かに生きてるよな。

 鑑賞前に専門用語を覚えておけば、まだ実はそこまで複雑ではない。

 

『劇場版 王室教師ハイネ

【評価】C

【監督】菊池カズヤ

【制作国/年】日本/2019年

【概要】王室教師ハイネが面倒を見る、グランツライヒ王国の4人の次期国王候補の王子たちは今日も絶賛学習中。と、そこへロマーノ王国から絶世の美男である双子の王子が訪れた。グランツライヒの王子候補から何か学べるものはないかとやってきた双子だが、その高飛車な物言いに4人は衝突。仲良くなれる訳がない。ハイネはどこまでも穏やかに見守り、4人が自ずと導き出す答えを待っていた…

【感想】

 not for meではあったのだけど、「この内容で映画にしてしまうのか」「この衒いのないクライマックス逆に初めて見た気がする」という新鮮さは確保出来ている。バトルもなければミステリーもラブもサスペンスもない。見た目に反して幼稚園児みたいなイケメンたちの喧嘩と和解。そのとある和解の表現がクライマックスとなる。そこはやけに快感だった。

 エンドロールであんなものまで展開するのなら、本編でももっとやり過ぎるくらいでも良かったのでは。

 

『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ ~逆襲のミルキィホームズ~』

【評価】B

【監督】森脇真琴(ドラミちゃん ミニドラSOS!!!)

    桜井弘明アキハバラ電脳組 2011年の夏休み)

【制作国/年】日本/2016年

【概要】旅行先の群馬で、いつものように刑事チームや怪盗チームと争っていた探偵チームのシャロたちミルキィホームズ。そこへ謎の襲来者が現れ、またしてもミルキィホームズは特殊能力「トイズ」を奪われてしまう。続々現れる強敵たちの目的は、シャロの偉大なるおじいちゃん、シャーロック・ホームズとの因縁に絡んでいた…

【感想】

 どれだけアニメーションで遊べるかを競争相手不在のまま全力で競ってるツッコミ不在の世界。まだここまで自由奔放な画面が映画で展開したんだという楽しさ嬉しさがある。比べると『劇場版このすば』はとてもウェルメイドだし、『えいがのおそ松さん』は中途半端だったな感。

 TV版の2期が不条理さの中に独自のグルーヴ感を醸す傑作だったので、本作も最後の敵のトイズを如何に乗り越えるかという部分にそこまでの主人公サイドの無茶を全て投入して「3秒じゃ済まないくらい混乱する」をしてくれれば完璧だったのにな、という無いものねだりがあるけど、それでもお祭りコンテンツの最後に打ち上げた大きな花火、堪能しました。

 

BanG Dream! FILM LIVE』

【評価】C

【監督】梅津朋美(BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage)

【制作国/年】日本/2019年

【概要】ブシロードの人気メディアミックスコンテンツ「バンドリ」の劇場版第一作。ドラマのある作品ではなく、二次元のライブを構築していく。野外コンサート会場に、人気ガールズバンドPoppin'Party、Afterglow、Pastel*palettes、ハロー,ハッピーワールド!、Roseliaが結集。彼女たちの歌と演奏が鳴り響く。

【感想】

 アプリは早々にやめたし先に観たEpisode of Rosalia二部作があまりに映画未満のものだったし劇場版スタァライトを推すべき時期にブシロがこちらにも注力していたのが不満だしで圧倒的悪印象しかなかったバンドリ。でもこの試みは面白いと思った。さながらアニメ版『ブロックパーティー』も可能なんじゃないかと思わされる、バンドリのみならず様々な可能性の試金石。ライブ中に空の色が暮れ、夜になっていくのが良い。

 何より終盤インサートされる「バックヤードの長回し」が、合わせて2時間半あったEpisode of Roseliaよりよほど「映画」していたのだ(2nd Stageにも欲しかった)。

 本作を経て2nd Stageでは歌と演奏の生っぽさがより強化されるので、掛け合いにももっと「生っぽさ」が欲しいな。

 

雲のように風のように

【評価】B

【監督】鳥海永行(科学忍者隊ガッチャマン

【制作国/年】日本/1990年

【概要】中華風の架空の王国「素乾」にて、若き親皇帝の妃候補を集める宮女狩りが行われていた。溌剌とした町娘・銀河も妃候補として後宮に呼ばれ、そこで花嫁修業の日々に勤しむ。やがて意外な新皇帝の正体を知り…? 一方、山賊の身から宮仕えにまで上り詰めたイリューダと渾沌は、退屈な日々に飽いて反乱を企てていた。

【感想】

 監督は押井守の師匠たる大御所である一方、ジブリスタッフを引き抜いて作っている為印象はジブリに寄る。本作から『千と千尋の神隠し』に流用されたかに思えるイメージが散見されてニヤニヤ。一部既に古いなと思う価値観があったり、中盤がダイジェストになってしまうので全てが感慨の一歩手前といった寸止め感はあるものの、微妙に記号に収まりきらないキャラクター達の細かい所作や台詞が楽しい。『ユンカース・カム・ヒア』と並んで、ずっと以前からその存在は知りながら見る方法がわからずにいた作品の一本なので、ようやく両方とも鑑賞出来てスッキリ。

 

『劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL』

【評価】

【監督】新房昭之魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語)

【制作国/年】日本/2011年

【概要】ほぼ未完のまま省略気味に終わった原作最終章後のエピローグを、原作者・赤松健の原案を元にアナザーエンディングとして映画化。宇宙規模の魔法大戦を終え、卒業を間近に控えた麻帆良学園3年A組では、翌日にはネギ先生がたった一人のパクティオーの本契約社を選び、他の生徒達からは魔法に関わる全ての記憶が消えることが明らかになる。生徒たちは思い思いの決断をするが、上空に火星が出現し…

【感想】

 まどマギの陰で粗雑に扱われたと話題だった劇場版ネギま、冒頭から完全に擁護不可能な作画崩壊を見せ、ただでさえ映像生理的に破綻してるシャフト演出が完全に馬脚を現した状態に。実際には共同制作のスタジオパストラルが原因らしく、アマプラには状態の良いシーンだけを繋げた再編集版も入っているが、そちらを観ても問題の本質は作画崩壊より根本の演出術の方にある気がしてならない。卒業式のシーンがもう目も当てられない…

 とは言え、アニメ版を見たのも声の付いたネギま!キャラに触れるのも初めてだった為、見ている間は原作の記憶を無数に刺激され、オタ活的には楽しめた。麻帆良学園都市の空間的魅力をシャフトで再現することは恐らく不可能と思われる為(背景美術的には健闘)、いずれ原作の学園祭篇をどこか最新のスタイルを備えたスタジオで改めてアニメ化して欲しいという悲願があります。

 

『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』

【評価】B

【監督】天衝(劇場版 きんいろモザイク Thank you!!)

【制作国/年】日本/2019年

【概要】アニメ化もされた人気ゲーム『グリザイア』最新シリーズを、クラウドファンディングで劇場版アニメ化。全3作の内、エピソード1『SORD』とエピソード2『ソウル・スピード』を併せたもの。国の組織CIRS(サーズ)によって組織された特殊技能訓練校「美浜学園」に所属する女生徒達が、危険も顧みない奔放さで暗殺の仕事を請け負っていく。

【感想】

 あくまで組織の手駒として動くだけなので『ブラック・ウィドウ』以降に真面目に見たい話ではないし、『ガンスリンガー・ガール』の悪趣味の方が設定のグロテスクさに対して誠実だった気はするが、単純にアニメーションが流麗でアクションが鮮やか。ゲーム原作だから仕方ないのだろうけど、どっかでマスター殺さないかなと思って見ていた。この後単独公開されたエピソード3がdアニにない。

 

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♩ マジLOVEキングダム』

【評価】B

【監督】古田丈司(DOUBLE DECKER! ダグ&キリル)

    永岡智佳(名探偵コナン 緋色の弾丸)

【制作国/年】日本/2019年

【概要】巨大なキングダムが建造されたステージ【マジLOVEキングダム】に、人気アイドル達が集う。ST☆RISHQUARTET NIGHTHE★VENS。彼らはシャッフルして様々なユニットで、勿論オリジナルメンバーで、最後には全員集合して究極のパフォーマンスを披露してくれるだろう。歌と踊りとトークで、王子様達との絢爛豪華な社交界に酔いしれよう。

【感想】

 何気に興行収入18億円をたたき出し、多くのリピーターを呼びながらもカルト化には至らなかった印象のある作品。前半のパフォーマンスの畳みかけだけでも、アニメで描くライブステージとして現在その極北に位置する金字塔だと思うし、間違いなく一見の価値はあるが、完全に構成ミスで、終盤長いトークコーナーの後に一曲で終わってしまう為、積み上げてきたカタルシスが消失してしまった。上記したバンドリの「バックヤード」に匹敵するワンアイデアも必要だったかも知れない。

 マジLOVEとバンドリが構築した「アニメライブ」という形が今後どう展開していくのか気になる。

 

『劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~』

【評価】A

【監督】博史池畠(フリクリ プログレ

【制作国/年】日本/2020年

【概要】リブラシティでの戦いを経て二年後。妖怪人間ベムの面影を追い求める刑事ソニアは、怪しい製薬会社「ドラコ・ケミカル」の捜査を始める。一方、ドラコ・ケミカルに勤める社員ベルムは、人並みの家族、親しい隣人、愉快な同僚に囲まれ幸福な生活を送っていた。何か自分自身に違和感を覚えながら。ドラコ・ケミカルのある都市でバラバラに生きるベラ、ベロに出会ったソニアは、遂にベムの面影をした男に辿り着くが…?

【感想】

 誰もが知ってるあの有名なキャッチフレーズを回収し、完結。久しぶりにアニメ見て推しCPに出会えましたくらいベムとソニアの関係値萌え。TVシリーズは未見だったけれど、どこか薫る『DARKER THAN BLACK』の匂いですぐに浸れる。劇場版GARO(アニメ)二作、或いはI.Gの一連の劇場版アニメにも通じる、「TVシリーズでキャラを完成させ、改めてオーソドックスな物語を映画でしっかり見せます」シリーズ。こういう作品群が当たり前に楽しめるという事はありがたい。

 ゲスト声優のキスマイ宮田が普通に馴染んで、且つハマっている。

 

ストライクウィッチーズ 劇場版 501部隊発進しますっ!』

【評価】

【監督】伊藤史夫(ワールドウィッチーズ発進しますっ!)

【制作国/年】日本/2019年

【概要】ストパンの世界をコミカルにコミカライズした『501部隊発進しますっ!』を、『劇場版ストライクウィッチーズ(2012)』と同じタイムラインのみ切り取って劇場版アニメ化。この世界線に於ける宮藤もネウロイとの戦いを終えて帰郷し無職。人目を気にしていたが、坂本の提案で欧州の学校へ留学を目論見、みんなに会いに行くことに。宮藤に憧れる服部も同行するが、宮藤はとんだむっつりスケベだった。

【感想】

 紙芝居風の省エネ作画でわずか30分の劇場版とは舐めた真似そのものだけど、人型ネウロイをぞんざいに始末して以降、何やっても真面目に見るだけ損をする気がするシリーズに見切りを付け、もう劇場版を最後についていけなくなった身としては、胸がすいた。また、この一年色々見てきた「ぬるぬる動くがキツいギャグアニメ映画」の数々と比べても見やすく素直に笑え、ギャグアニメ(notコメディ)はこのくらいの省エネ作画が最適解の気もする。沢城みゆきさん始め、名だたる声優陣がこの規模のギャグを全力で演じるのも楽しい。

 それはそれとして佐伯昭志監督のルミナスウィッチーズは楽しみですね。

 

『劇場版 世界一初恋 ~横澤隆史の場合~』

【評価】

【監督】今千秋(劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal)

【制作国/年】日本/2014年

【概要】親友・高野にフラれてしまった出版社社員・横澤隆史は、やけ酒を呷っている最中に人気少年マンガ誌「ジャプン」編集長・桐嶋禅に声をかけ、そのまま意識朦朧。翌朝目覚めるとホテルでベッドの上にいた。編集部では強面で通す横澤だが、桐嶋の存在が気になって仕方ない。しかし、ある時桐嶋の家に呼ばれると、そこには幼い娘がいて…

【感想】

 映画としての魅力は特に無いのだけど、横澤が桐嶋に惹かれていく過程を丁寧に、そして堀内賢雄×蒼月翔(変名です)というベテラン声優の掛け合いで見せるので、不思議と落ち着く。実年齢問わず自由にキャラを演じられる声優の醍醐味をちゃんと提示出来ている作品だと思った。同じ話を若手人気声優が無理に渋く演じたとして、ここまでの落ち着きを出せるかというと怪しいだろう。

 誰もヘテロかゲイか気にしてない(ように見える)世界なのも面白かった。

 

『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-』

【評価】

【監督】桜美かつしアリスと蔵六

【制作国/年】日本/2019年

【概要】人気シリーズ劇場版。監督は第一期の山川吉樹からバトンタッチされた他、脚本を原作者大森藤ノが自ら手がけるオリジナルストーリー。ベルくんは、女神アルテミスがヘルメスを使って主催していた「とある矢を引き抜く」催しにて見事、成功する。アルテミスはベルのファミリアを引き連れて、モンスター・アンタレスの討伐に出発。神代よりアルテミスとは旧知の仲であったヘスティアは、次第にアルテミスへの違和感に確信を覚え、時折切ない表情を見せるが…

【感想】

 恐ろしく単調で凡庸。既に記憶が遠いので美化してしまっているかも知れないけれど、山川監督の第一期はストーリーよりも、ファンタジー空間やそこでの些細な芝居のディティールを立体的に捉える、端々のハッとする瞬間が魅力的だった。そうした繊細さは失われ、猥雑さを生み出す筈のレギュラーキャラの圧倒的な多さもまるで真の賑わいを醸し出さず、全ては事務的に処理されていく。監督が替わるとこうも…という。

 また、流石に2019年にもなってまだ「ただの女の子だよ」「女の子は守ってあげなきゃ」「泣いてる女の子は~」的な台詞を頻発させてる原作者のセンスも疑う。

 ガッカリ映画でした。

 

天使のたまご

【評価】A

【監督】押井守うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

【制作国/年】日本/1985年

【概要】ほとんど説明のない世界。地形はこの世のそれでなく、空に昇る異形、街を漂う巨大な魚影、それを追う人々、すべては夢幻の如く。その中を、大事そうに卵を抱えて少女が駆けていく。十字架のようなものを掲げた少年と出会い、少年と少女はしばしの邂逅を見るが、やがて少女は卵が砕けたことを知る。

【感想】

 24時間起きてる状態で「絶対眠くなる」と言われる本作にチャレンジしたけれど、特に鑑賞して眠いということはなかった(『アサルト・ガールズ』とかに比べたらメチャクチャ観客の目を見て作ってる)。天野喜孝の意匠と小林七郎の美術、レイアウトが綺麗に融合して、独特のイメージは非常にキャッチーなものが羅列される。後生大事に抱えた卵の中身は何か。その答えは人の数だけあるだろうが、ミニマルさに逃げず宗教的モチーフを手放さない事で得られるスケール観が残る。

 恐らく10代の多感な頃に見たら繰り返し浸ってしまったのではないかと思う。こうして浸れる空間を持ったアニメ映画は今意外と少ない。タルコフスキーノスタルジア』を想起したが、『惑星ソラリス』の影響があるとのこと。

 仏教モチーフとされてる『宝石の国』の「月人」って、むしろ本作が元ネタでは…?

 

配信映画の採点 その2

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NETFLIX

 

『ペンギンが教えてくれたこと』

【評価】D

【監督】グレンディン・イヴィン(ラスト・ライド~最後の旅立ち~)

【制作国/年】オーストラリア/2021年

【概要】家族とタイ旅行へ行った先で事故に遭い、下半身不随となったサム。夫と三人の息子に囲まれ新生活を始めるが、絶望感が押し寄せる。そんな中、家の敷地に迷い込んだ傷ついたカササギに「ペンギン」と名付けて可愛がり始めることで、少しずつ彼女は前向きな気持ちを見いだしていく。

【感想】

 ナオミ・ワッツの一人芝居を見せつけられる感じなのだけれど、サムの家が裕福感たっぷりでどうも危機感を共有出来ないのと、結局ペンギンと出会えたことで何を乗り越えたのかよくわからなかった。サムと息子、どちらに視点を寄せていいかもわかっていない様子。最後にカメラが飛翔する瞬間に、なにがしかのカタルシスは生じて欲しかったが…

 

『ラブ&モンスターズ』

【評価】A

【監督】マイケル・マシューズ(ファイブ・ウォリアーズ)

【制作国/年】アメリカ/2020年

【概要】隕石落下の危機を乗り越えた人類。しかし今度は地球上の人間以外の生き物が巨大モンスターと化し、地上を跋扈し始める。他の生存者たちとシェルターに隠れた青年ジョエルだが、7年間も過ごしているとシェルター内のカップルから余ってしまう。そんな中、遠くのシェルターに恋人エイミーが生存している事が判明。ジョエルは野生の王国と化したアメリカを渡る決意をする。

【感想】

 『ゾンビランド』のノリを流用してるので新味は薄いのだけど、青年と犬のシンプルなアドベンチャーを楽しく見せて、結果その旅が彼の心に何をもたらすのか、という着地が綺麗。真ん中に一本筋が通っている作品は強いなという当然の気づきを抱く。いかにも同行者となりそうな出会いにも潔く手を振り別れるのはただしく旅情があった。

 

『ミッドナイト・スカイ』

【評価】C

【監督】ジョージ・クルーニーグッドナイト&グッドラック

【制作国/年】アメリカ/2020年

【概要】人類が北極を大移動してどこかへ向かう時代。余命いくばくもないオースティンは一人、基地に残ることを選んだ。しかしその基地にもう一人の闖入者を見つけ、奇妙な共同生活を始める。一方、そんな地球の状況を知らず帰還を目指す宇宙探査船のクルーは、それぞれ物思いに耽るのだった。

【感想】

 人類の黄昏の時代。一向にテンションの上がらない淡々とした北極/宇宙の同時進行が、これといったサプライズ無く繋がる(あるにはあるが、予想の範囲内)。面白くはないが、そもそも面白がらせようとさえしておらず、『アド・アストラ』などもそうだったけれど、「宇宙」というのは一見壮大な舞台のようで、作家の趣味性を発揮させる非常にインディーズな空間なんだなぁと再認識。

 

『密航者』

【評価】B

【監督】ジョー・ペナ(残された者 ー北の極地ー)

【制作国/年】ドイツ・アメリカ/2021年

【概要】二年間の研究ミッションに出発した宇宙船。搭乗員はマリーナ船長、学者のデビッド、狭き門を越え合格したゾーイ。しかしそこに第四の搭乗員、マイケルの存在が明らかになる。宇宙船打ち上げスタッフの一人だったが、気がつけば船内で倒れていたのだ。船内に残された酸素は三人分しかないのだが…

【感想】

 「冷たい方程式」と呼ばれるSFジャンルのパターンに、映画から名乗りを上げた一作。究極の選択が命題としてあり、逃げ場があってはいけないので演出は非常に生真面目。それ故に葛藤さえ優等生の域を出なかったが、ホラーでも観念でもなく無慈悲な空間としての「宇宙」に徹し、ちゃんと嫌な息苦しさを覚える。

 

サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~』

【評価】C

【監督】ベン・ファルコーン(スーパーインテリジェンス)

【制作国/年】アメリカ/2021年

【概要】一部の人々に超能力が目覚め、ヴィラン(ミスクリアン)として暴れだす世界。中年のリディアは学生時代に喧嘩別れした天才エミリーの会社を訪ねる。そこは一大企業に成長しており、リディアはエミリーの開発した人工的に超能力を得る力で「怪力」を獲得する。「透明」を獲得したエミリーと共に、ミスクリアン退治を始めるが…

【感想】

 オクタヴィア・スペンサーがいつものように「やれやれと見守る目」をし、メリッサ・マッカーシーがいつものようにアドリブを連発。別にアメコミ映画に参戦!といった雰囲気ではない。

 ヴィラン側は鬼舞辻無惨のパワハラ会議よろしくボスが「いかに不機嫌に部下を殺すか」を少し演出して考えてたり、「横走り」を得意とする怪人カニ男がジェイソン・ベイトマンだったりで、むしろこちらの方が笑える。

 

アイリッシュマン』

【評価】A

【監督】マーティン・スコセッシグッドフェローズ

【制作国/年】アメリカ/2019年

【概要】その男の名はフランク・シーラン、アイリッシュアメリカ人。通称アイリッシュマン。フィラデルフィアで食肉を運ぶトラック運転手をしていたが、イタリア系マフィアのラッセル・バファリーノ、全米トラック協会の委員長で大統領に次ぐ権力者と言われたジミー・ホッファとの出会いを通じて、伝説のヒットマンとなっていく。

【感想】

 夢のような布陣。上映時間が長いが余計な装飾はなく、しかしいつも以上に必要な「間」が、分断され点で配置された「とある旅行」の道中に割かれることになる。

 切れでいうとスコセッシの中では一枚落ちると感じたが、ラストシーンがあまりに見事で感嘆。脚本ザイリアンの案だろうか、スコセッシの案だろうか。本作と被る映画群やアメリカ史を勉強しながら繰り返しねぶるともっと味が出てくるだろう作品。

 

『嵐の中で』

【評価】A

【監督】オリオル・パウロインビジブル・ゲスト 悪魔の証明

【制作国/年】スペイン/2018年

【概要】1989年嵐の夜。自宅で留守番していた少年ニコは事件を目撃する。その25年後、同じ家に今は看護師のベラが夫、娘と共に暮していた。ある夜、25年前と同じような嵐が訪れ、ベラは不思議な現象に遭遇する。それは複雑に流転する運命の起点だった…

【感想】

 活気づくスペイン映画から、繊細なSF映画の傑作が誕生。あらすじ何も知らずに見始めたので冒頭から翻弄され、話が次にどこへ向かっているのかという予測を何度もミスリードされる。ゴールを少しずつズラして推進していくのが巧み。効率的な省略そのものに潜む意味。内容説明したくない。見て損なしです。

 

『ボイス ー深淵からの囁きー』

【評価】B

【監督】アンヘル・ゴメス・ヘルナンデス(長編デビュー)

【制作国/年】スペイン/2020年

【概要】引っ越し先の家をリフォームしているとある一家。父ダニエル、妻サラ、そして息子エリック。やけに「蠅」がうるさいこの家に、不思議な気配を感じるエリックを両親は心の病気と理解し、カウンセラーを迎える。しかし間もなくカウンセラーは不審な事故死を遂げ、やがて両親も異常を察知し始め…

【感想】

 定番フォーマットの見せる順番を変えるだけでこうも凶悪なホラーになる。冒頭の移動俯瞰ショットが印象的で、それを回収するラストショットもまた凶悪。襲いかかる「それ」の抱える恨みもまた強いものであるからこそ、事態の最悪さに説得力が帯びる。エンドロール後の続編への色目で「え、そっちで続くの?」とちょっと笑う。

 

『ブレスラウの凶禍』

【評価】C

【監督】パトリック・ヴェガ

【制作国/年】ポーランド/2018年

【概要】美しきポーランドの街ヴロツワフで、猟奇的な連続殺人事件が発生。鬱々とした想いを抱えた女刑事ヘレナは、ワルシャワからやってきた知識豊富な刑事イウォナと共に、この殺人が毎日夕方6時、かつて疫病が流行った時代、それを鎮める為に行われた見せしめの処刑をなぞらえたものだと突き止める。果たして犯人の思惑とは…

【感想】

 かなりの問題児らしいパトリック・ヴェガ監督。ともかくグロい。美しい街を舞台にしながら躊躇なく残虐描写を繰り広げ、それをくたびれた中年女性たちがダウナーなテンションで追いかけていくギャップの悪夢感。たとえば街中で馬が暴走したらどんな画が出てくるか、と考えて「一番嫌な想像」をちゃんと見せてしまう。

 いかにも「この先の犠牲者となる愚者です」という感じで出続ける二人の不快な脇役が最後まで特に話に絡まずただいるだけ(でも後日談まで映る)みたいな雑で謎な点もあり、変な映画を見た… 本当に変な映画を見た。

 

『エクストレモ』

【評価】B

【監督】ダニエル・ベンマヨール(サバイバル・フィールド)

【制作国/年】スペイン/2021年

【概要】日本でヤクザと過ごしてから狂ったとされるマフィアのルセロに付き従い、組織を壊滅させたマックス。しかしルセロの狂気はマックスにまで及び、息子を殺害されてしまう。それから二年。静かに牙を研いでいたマックスに、近所の悪ガキ、レオが懐き始める。マフィアたちのコンクラーベが始まる中、マックスは復讐を開始する。

【感想】

 スペイン映画が肉弾アクションでも仕掛けてきた。冒頭のマフィア皆殺しのテンションがずっと続けば『シャドー・オブ・ナイト』『ザ・レイド2』級の傑作になったかも知れないが、自動車修理工場での「その場にあるものを使った殺戮ショー」、本作の良心でもあるヤクザとのスデゴロ、日本刀を振り回すルセロとの決闘、とバリエーション豊かでありつつ、しかし迫力は話が進むごとにトーンダウンしていくのがやや惜しい。

 

『FYRE 夢に終わった史上最高のパーティー

【評価】B

【監督】クリス・スミス(ジム&アンディ)

【制作国/年】アメリカ/2019年

【概要】史上空前の大失敗とされる巨大音楽イベント、ファイア・フェスティバルの顛末を綴るドキュメント。成り上がりの自信家、ビリー・マクファーランドは大御所ラッパーのジャ・ルールをパートナーにつけ、セレブを呼べるアプリ開発と、その宣伝の為のバハマビーチ音楽フェスを立ち上げる。ノウハウなど何も持たないまま…

【感想】

 事実が面白過ぎるのでどのようにも切り取れる話ながら、クリス・スミスは簡潔に伝える。責任者が無能なまま動き始め、そのまま止まらない不出来なシステムの恐ろしさ。2021年東京に向けてこの数年間動き続けていたことは、正に本作が描いた笑うしか無い壮大な虚しいコントの国家総動員版なのだ。

 惨憺たる事態とは別に、ビリーという誇大妄想家の人間性への興味も抱く。

 

『狩りの時間』

【評価】C

【監督】ユン・ソンヒョン(視線の向こうに)

【制作国/年】韓国/2020年

【概要】近未来、国際通貨の導入によってウォンが藻屑と消えた韓国。出所したばかりのジュンソクは地獄のようなこの国を逃げ出す為、親友のギフン、チャンホ、更に賭場で働くサンスも引き入れ、暴力団の資金横領を計画する。やがて彼ら4人を追い込むためにある男が動き出し、「狩りの時間」が始まるともつゆ知らず…

【感想】

 クソ惜しい映画。ただの廃墟や町並みを序盤はSF的、次第に「逆『コラテラル」といった空気に変えていく撮影の魅惑。「たった一人のヤバイ男に追われ、狩られる」という設定の妙味。この男ハンの顔が照明でボヤかされた時の「人間じゃない」感。その全てがめちゃくちゃ気持ちいいのに、話は妙に情緒に寄り添って煮え切らない。

 追いかけっこに終始して欲しかったなぁ。

 

『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』

【評価】

【監督】アリス・ウー(素顔の私を見つめて…)

【制作国/年】アメリカ/2020年

【概要】田舎町の駅舎で父と暮らす、中国移民の高校生エリー。当然のように疎外された存在だが、地頭の良さから代筆業で僅かな小銭を稼いでいた。ある日、いかにも頭の悪そうなアメフト部のポールから、学園のマドンナ・アスターへのラブレターの代筆を依頼される。アスターこそは、エリーが密かに想っている相手であった…

【感想】

 決して感情を大ぶりさせない丁寧さで、ささやかな青春を綴る。エリーがポールを見直す瞬間、ああいう優しい場面に弱い。

 ジョギングするポールと自転車に乗るエリーの掛け合い。日常的に線路上で見送る列車。この2つが最後に一つの絵としてマッチする。大傑作『ローラーガールズ・ダイアリー』の旅立ちのバスを思い出しつつ、新しい傑作誕生に胸が暖かくなる。

 

『バーシティ・ブルース作戦:裏口入学スキャンダル』

【評価】B

【監督】クリス・スミス(FYRE 夢に終わった史上最高のパーティー

【制作国/年】アメリカ/2021年

【概要】大学受験カウンセラー、ウィリアム・シンガーが多くの受験生の親をそそのかし、アイビーリーグを中心に名門大学への裏口入学を行ってきた事件の再現ドキュメント。そもそもがおかしい寄付金システムの裏を突いてきたシンガーの手口が一度に50件以上バレ、事件は全米を巻き込むスキャンダルとなっていく。

【感想】

 クリス・スミス監督はここでは主犯シンガー自ら盗聴したテープを元に、リッチな映像の再現VTRを豊富に用い、視聴者を現場に誘っていく。アメリカのエンタメ型ドキュメントとフィクションの境界線の曖昧さを自明のものとしているよう。

 映画の中心に居続けるのにまったく心が見えてこないシンガーの空白が印象的で、『FYRE』と併せると、クリス監督の興味の対象が明白になってくる。

 

『13th -憲法修正第13条-』

【評価】A

【監督】エイヴァ・デュヴァーネイ(ドラマ『ボクらを見る目』)

【制作国/年】アメリカ/2016年

【概要】アメリカにおける黒人の被差別の歴史。表向きは撤廃された奴隷制が、どのようなシステムに形を変えて生き残ってきたか。一見無関係に思える法整備や、映画で見慣れた場面が持っている隠れたプロパガンダとは何か。それら全てがまったく過去のことではなく、現代まで地続きであることを冷静に暴いていくドキュメンタリー。

【感想】

 脳内で、アメリカの歴史について描いてきたあらゆる映画の記憶が凄まじい勢いで繋がっていく。映画で見慣れた、「ドラッグをやっている人間のもとに銃を構えた警官が乗り込んでいく」という場面の意味が根底から覆る。そして背後で蠢くロビー団体ALEC(米国立法交流協議)」の存在。そのまま「日本会議」と訳していいくらい。

 とにかく情報量が多く、まだ消化しきれてない。また5年後の今見てもあまりに意義深く、また現実で起こっていることを確かめる為の物差しにもなるので、今後定期的に観ていこうと思う。

 本作の次にネトフリが推奨する本作の監督デュヴァーネイとオプラ・ウィンフリーの対談も非常に面白く、オプラの知性に驚いた。誰だオプラのことアメリカの上沼恵美子って言った奴、失礼にも程があるだろ(当然オプラに)。

 

『本当の僕を教えて』

【評価】A

【監督】エド・パーキンズ(次回作『ダイアナ(原題)』)

【制作国/年】イギリス/2019年

【概要】ドキュメント。10代の終わりに交通事故で記憶を失ってしまったアレックスは、唯一覚えていた「マーカスは双子の兄弟」という事実を頼りに、マーカスに教わるままに赤ん坊レベルから人生をやり直す。けれど32歳になったある日、アレックスはマーカスから「自分についての本当のこと」は教わっていなかった事に気づいてしまう。

【感想】

 現在54歳のアレックスとマーカスがそれぞれ無人の部屋でカメラに向かって自分語りをして、次第に真相へ近づいていく。アレックスは記憶喪失によって、マーカスはアレックスに嘘をつき続けたことによって、互いに人生が欠落している二人が、「自分」を取り戻すあまりに辛い告白の三幕目。その「画面」が持つ、それを搾取する残酷性と、たしかに「埋め合わされた」と感じさせる映像の業。

 映画の再現ショットが箱庭療法のようにも機能していく。非常にヘビー。

 

 

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星の王子ニューヨークへ行く2』

【評価】A

【監督】クレイグ・ブリュワーブラック・スネーク・モーン

【制作国/年】アメリカ/2021年

【概要】あれから30年。国王に就任したアキームだったが、あのクィーンズで過ごした日々の中、酔わされて撒いた子種が立派な息子に成長し、今もニューヨークで暮していると知らされる。再びクィーンズへ渡り、息子ラヴェルに出会うと、次期国王候補としてザムンダ王国に連れ帰るが…

【感想】

 オリジナルを尊重しまったりコメディもやりつつ、音楽場面だけは急に軽快。アメリカの文明を持ち上げることはなく、さりとてザムンダも保守的なまま。この見事な塩梅の内に、本当の「バカらしいこと」を力まず浮かび上がらせていく。

 前作に続き、クレイグ・ブリュワーはサブスクと戯れることでハリウッドとの付き合い方の正答を見つけたのかも知れない。

 

『ウィズアウト・リモース』

【評価】A

【監督】ステファノ・ソリマ(ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ

【制作国/年】アメリカ/2021年

【概要】シリアでCIA工作員を助けることに成功したネイビー・シールズジョン・ケリー。しかし帰国後、仲間たちが次々襲撃され、とうとう身重のケリーの妻までも殺害されてしまう。ロシアの連邦保安庁FSB)への怒りに燃えるケリーは、言動の疑わしいCIA工作員リターも渋々仲間に引き込みつつロシアへ渡るが…

【感想】

 トム・クランシー原作、監督・脚本が『ボーダーランド/ソルジャーズ・デイ』コンビ、主演がマイケル・B・ジョーダン、と込み入っているが、内容はシンプルにアクションの面白さを突き詰めていて、如何に各シチュエーションを魅力的な殺し合いの場として組み立てるかにあらゆるアイデアが注ぎ込まれている。アクションの照明として今年なら『21ブリッジ』や本作みたいな陰影が個人的にベストだなー。

 

サウンド・オブ・メタル ー聞こえるということー』

【評価】

【監督】ダリウス・マーダー(『ブレイス・ビヨンド・ザ・パインス/宿命』脚本)

【制作国/年】アメリカ/2020年

【概要】恋人と組んだメタルバンドのドラマー、ルーベン。ライブハウスを転々として生計を立てていたが、ある日突然難聴状態になる。回復の見込みは無いと知らされ自暴自棄に陥るが、聴覚障害者の自助グループで共同生活を始め、音の無い生活に馴染み始める。それでも音楽を諦めきれないルーベンがした選択とは…

【感想】

 序盤が爆音の世界、中盤が無音の世界、そして終盤に、第三の音の世界。自分自身が当事者として音の世界に巻き込まれていく得がたい体験。個人的にずっと右耳に不安を感じているので他人事ではなかったし、終盤の音の世界は言葉で説明してもしょうがない。観て聴いて。全身に焦燥感を宿すリズ・アーメッドの芝居も良い。

 

『トゥモロー・ウォー』

【評価】

【監督】クリス・マッケイ(レゴバットマン ザ・ムービー)

【制作国/年】アメリカ/2021年

【概要】突如、30年後の人類の軍団がタイムワープで訪れる。30年後の人類は謎の生物の襲撃で壊滅状態。もはや兵士の数が足りず、祖先達の力を借りたいと現れたのだ。望んでいた転職が白紙となり失意に暮れていた元軍人の生物教師ダンは参戦を決意。中高年が大半を占める市民部隊と共に、ろくな訓練もないまま30年後の戦場に飛ばされる…

【感想】

 徹底して不条理な前半が最高。スラップスティックな悪夢的事態を世界的規模で進行させる「大嘘」のブラックコメディ。最初から提示されて然るべきドラマ要素が中盤で明かされそのまま中盤で収束しちゃうのも、「見せたいのは別にそれじゃない」ってことなんだろう。ミニマルな終盤も懐かしさがあり、そこに父子揃っての格闘シーンがプラスアルファで長々付いてくるのも楽しい。

 

久々に映画の採点

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『妖怪人間ベラ』

【評価】B

【監督】英勉(はなぶさ つとむ。読み方覚えたい)

【制作国/年】日本/2020年

【概要】『妖怪人間』のソフトが新たにBOXとして発売される事になった。部下の「今時『ベム』が当たるかよ…」とのボヤキを耳にしながら、担当を任される事になった大人しいサラリーマン・新田は「幻の『ベム』の最終回」の存在を知る。一方、とある女子高に美しい転入生・ベラが現れていた。

【感想】

 椎名林檎の手がけた主題歌以外話題にもならなかった新アニメ版が映画化されたり、こんな変な実写版企画が通ったりした謎のベム推し展開も含めて本作の導入部に吸収されるようなメタ構造。清水崇作品の脚本で(特に『犬鳴村』『樹海村』)気を吐く保坂大輔の脚本が絶好調で、ポジティブな意味で「B」の判を捺したくなる。

 ベラの女子校パートと森崎ウィンの『フォーリングダウン』パートが完全にかみ合っていないので、クライマックスの視点の主がとってつけたようであるのは惜しいけど、それでも飽きさせないサービス満点の映画だった。

 

『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』

【評価】A

【監督】山本迪夫

【制作国/年】日本/1970年

【概要】ゴシックホラー『血を吸う』シリーズ第一弾。半年ぶりに日本に帰国した佐川和彦は、婚約者の夕子に会いに深い森の中にある屋敷に向かう。そこで夕子の母から夕子の訃報を聞かされる。崖から車ごと落下したのだという。しかし、泊まり込んだ屋敷に鳴り響く風の音は、よく聴くと女のすすり泣く声だ! 夕子は生きているのか…?

【感想】

 あまりに個人的な嗜好を突かれてしまい、虜になった作品。露骨にヒッチコックから引用した構成、ハマー・フィルム的ゴシックホラーの世界。それを日本で展開して嫌みがないのは、映す場面を限定してる事と、何より画面がしっかりしているから。色味的には昼に撮影して夜に見せるDAY FOR NIGHTの手法で撮られてると思われる。屋敷は元より森の中でもその湿ったゴシック情緒が消えない。

 そしてすすり泣きの音…… こういうホラーが今でも観たいです。今更乍ら鶴田法男監督が『おろち』に挑んだ意味が見えたような。

 

『呪いの館 血を吸う眼』

【評価】

【監督】山本迪夫

【制作国/年】日本/1971年

【概要】ゴシックホラー『血を吸う』シリーズ第二弾。幼い頃に見た不思議な館の悪夢に今も囚われ、怪しい瞳の幻想画を描く秋子。彼女とその婚約者である医師・佐伯の周辺で、とある湖で急速に血を失ったり異変を起こした人々の症例が頻発する。そしてとうとう妹の夏子にまで異変が。そして秋子は「吸血鬼」に遭遇する。

【感想】

 ロケ地となる館は前作と一緒? 今度は秋子の心理的なメロドラマを水面下で揺るがせながら、終盤になるまでほぼ説明なく「吸血鬼としか言い様のない何か」である岸田森が着々と暗躍していく、その展開の速さで不条理さを引き立たせる。でも最後に明らかになる秋子の本心で、余韻は言いようなく切ない。ただ吸血鬼にしては怪力を持ち合わせていない事に少々不満…吸血鬼はつおいんだぞ。

 よくある「クローゼットから殺人鬼の様子を窺う」と「吸血鬼は鏡に映らない」を融合させたシーンは、どちらの要素もありふれてるからこそその手があったか!となった。

 この時点で大滝秀治はもう老人役なのか(やたら恰幅は良いが)。

 三部作通して一番の美女はズバ抜けて夏子役の江美早苗で、白塗りメイクによって余計作り物めいた美しさが生えるが、この人他にどんな映画出てるんだろうと彼女のwikiを覗いたらあまりにもあまりだった……本作での美しさがより印象に残る。

 

『血を吸う薔薇』

【評価】

【監督】山本迪夫

【制作国/年】日本/1974年

【概要】ゴシックホラー『血を吸う』シリーズ第三弾。長野県字魔ヶ里村にある聖明女子短期大学に教師として赴任した白木は、道中悲惨な事故の痕を目撃。学長夫人が亡くなったばかりだという。そして出会った学長は、白木を次期学長にしたいと言い出す。眠る夫人の亡骸。夢で会った失踪した女生徒。悪魔は次の生け贄を欲していた……

【感想】 

 魂が乗り移っていく意外とややこしい話をしているが、学園ゴシックロマン、早々に敵が明確となる対決姿勢、などから表面上はわかりやすい話に見える。前作同様、クライマックスで今見ても「おっ」となる特殊メイクが出てくる。そしてシリーズ全作に共通する、幕引きの簡潔さ。最後まで一作も90分超さなかったな。

 

田園に死す

【評価】A

【監督】寺山修司

【制作国/年】日本/1974年

【概要】寺山の歌集を元にした実験的青春映画。恐山の麓の村で母親と二人暮らしの少年「私」は、イタコに父の魂を呼び寄せてもらい、近隣に住む若い人妻に憧れ、怪しいサーカス団を覗きながら、この村を出ようと密かに決意していた。そんな「私」の映画を制作中の寺山修司は、映画にした瞬間「過去」は私のものではなくなり、そもそもこんな話も美化された嘘であると自嘲し始める。

【感想】

 思った以上にポップで、清順『ツィゴィネルワィゼン』(期待し過ぎて、ガッカリしてしまった)より遙かに見やすかった。映画としての脈動がある。実験的というけれどあらすじはとてもわかりやすく、ヌーヴェルバーグにも親しんだ寺山の映画的記憶が観客に向けて開けている。庵野秀明は寺山になりたかったのかも知れないが、このバランス感覚は欠如していると思った。

 

『ブラインドスポッティング』

【評価】A

【監督】カルロス・ロペス・エストラーダ

【制作国/年】アメリカ/2018年

【概要】カリフォルニア州オークランド。黒人青年コリンは暴行事件の咎で保護観察期間中。残り3日間、問題なく過ごさなければならなかった。コリンの幼なじみで大親友の白人青年マイルズは黒人の妻子がおり、いつもイキッては問題を引き起こす。コリンはマイルズの言動にハラハラしながらオークランドの日常を過ごし、親友との間にある人種という埋められない溝を感じていく。

【感想】

 実際に親友である主演ダヴィード・ディグスとラファエル・カザスの共同脚本で、人種間に横たわる問題、そして最悪だが生き生きとしたオークランドのワルの生態を生々しく描き出す。まずこの二人と映画を通して出会えたことが嬉しい。そのくらいキャラが生きている。シリアスなところへ向かうにも関わらずお遊びで満ちた演出の軽さが、これまた映画が「生きている」と感じさせてくれる。

 同じオークランドを舞台にした『ホワイトボイス』(これは最後までふざけっぱなしだが、含む問題や映画演出の定石の「壊し」具合は同じ)もあることから、リアルな映画がちゃんと生まれているだろう状況に羨ましくなる。ドラマ『アトランタ』も並べても良いかもしれない。

 

『AI崩壊』

【評価】D

【監督】入江悠

【制作国/年】日本/2020年

【概要】2030年。高齢者と生活保護者で溢れた日本で、科学者・桐生の生み出したAI「のぞみ」が個人情報を管理していた。しかし「のぞみ」が突如暴走を開始。国民の命の選別を始める。警察は桐生によるテロと断定し、桐生は逃走生活を余儀なくされる。しかし「のぞみ」と同じスペースに閉じ込められた桐生の娘は過酷な環境に置かれ、徐々に衰弱していき…

【感想】

 「のぞみ」ってネーミングセンスが全て。と言いたいところだけどこの「のぞみ」のある空間はちょっと邦画離れした画がしっかり決まっていて、この空間だけで90分の映画作ったほうが面白かったんじゃないか。逃走シークエンスになんの目新しさもなくて、後はエンタメ風の何かを作れた気になっている退屈なシーンが続くだけだった。

 

『貞子』

【評価】D

【監督】中田秀夫

【制作国/年】日本/2019年

【概要】心理カウンセラーの茉優は、母親を火災で喪った少女を受け持つ。怪しげなオカルト商法にハマっていた母親からネグレクト同然の扱いを受けていた少女には不思議なところがあった。一方、芽の出ないYouTuberをしている茉優の弟が行方不明になる。茉優の母親が死んだアパートに侵入して撮影していた弟の動画に、謎の女の姿が…

【感想】

 オリジナルシリーズと同じ役で再登場した佐藤仁美の役の物悲しさや、『仄暗い水の底から』的な時空を越えた哀しみの連鎖等、メロドラマを愛する中田監督らしい映画になっているが、そのことが面白さにも怖さにも一切付与しなくて凄い。一見すると似たようなプロットを過剰にやってのけた英勉『貞子3D2』のほうがまだ見世物小屋にはなっていた。

 

ジャスティス・リーグ ザック・スナイダーット』

【評価】B

【監督】ザック・スナイダー

【制作国/年】アメリカ/2021年

【概要】監督交代劇を前後して数多の問題を生んだ2017年公開ジョス・ウェドンジャスティス・リーグ』。ファンの署名活動などが功を奏し、当初の監督ザック・スナイダーの意図に合わせて多数の再撮カットなどを付け加え、上映時間二倍相当の「スナイダーカット」が配信された。

【感想】

 どんなに手を加えても元の話の薄さは変えられない為、なんの意味も無い場面を無駄に荘厳な演出で情緒過多に引き延ばし、「神話的ビジョンのイメージビデオ」あるいは「グラフィックノベルの感触の再現」を試みる、ほぼ実験映画の領域。一場面ずつ抜き出すと陳腐の誹りも免れないと思うが、それが四時間続くと奇妙に昂揚してくる。テレンス・マリックがやってる事だって似たようなものだし。

 全体がスローになった事(あと合成素材を増やしている?)で、ザック版のゴッサム・シティの造形が純粋に美しいと気づけた事が発見だった(スーパーマンの墓碑周辺、エイミー・アダムスの背後に広がっている都市部)。

 実写版『るろ剣』みたいな劇伴の嘆きのコーラスはダサくて勘弁願いたかった。

 

『映画 賭ケグルイ

【評価】C

【監督】英勉(はなぶさ つとむ)

【制作国/年】日本/2019年

【概要】私立百花王学園に、「非ギャンブル、生徒会への不服従」を掲げる白装束集団ヴィレッジが勃興していた。寡黙なリーダーはかつて桃喰綺羅莉に勝利しながらギャンブルをやめた男、村雨。生徒会はヴィレッジを壊滅させる為、新ゲーム「生徒代表指名選挙」を開催する。かくして夢子陣営、生徒会、ヴィレッジ三つ巴の闘いが始まる。

【感想】

 あまりにバラエティ色が濃かったドラマシリーズに比べればだいぶまとまりが出てきたが、これだけの舞台と役者が揃ったならもう少し腰を据えてフィクションの世界を構築してくれればいいのに、『賭ケグルイ』はその場として絶好のタイトルなのに、という惜しさは否めない。劇場版ゲストのオリキャラ達も十分アニメ的なルックスを湛えていて素晴らしいのに。

 話的には、村雨の「非ギャンブル」というアンチテーゼから上手く逃げててちょっとズルい(それ突き詰めたら作品全否定になるので)。

 

『不吉な招待状(インビテーション)』

【評価】B

【監督】カリン・クサマ

【制作国/年】アメリカ/2016年

【概要】NETFLIXに入るにあたって邦題が加わった映画。幼い息子を亡くしたトラウマを抱えるウィルの元に、元妻イーデンからの招待状が届く。旧友たちの集うパーティーが行われるという。ウィルは今の恋人キラと共にかつて妻子と過ごした自宅へ訪れ、イーデンの新しい夫デヴィッドのもてなしを受ける。事情を知る友人たちも努めて明るく振る舞ってくれるが、ウィルの脳裏を息子の記憶がフラッシュバックする。

【感想】

 過去の罪を暴く『ザ・ギフト』系か何かが忍び込む『サプライズ』系か。予断を許さず、あっと気づいた時にはパーティーはその様相を変えていく。ただこの手の映画は不思議なもので、本来なら更なるトラウマとしか言いようのない出来事が起こるのに、冒頭からずっと苦しんでいる主人公が悲惨な難局を乗り越えていくことで妙に吹っ切れた爽快さが余韻として残るという。大きく期待を上回りはしないけれど、すべてが「ちょうどいい」映画でした。オチも事実としては酷いのに、気持ちいいと感じてしまう。

 

『劇場版 ドーラといっしょに大冒険』

【評価】A

【監督】ジェームズ・ボビン

【制作国/年】アメリカ/2019年

【概要】ヒスパニックの子供(学校へ通えない層含む)向けの米国アニメの実写版。ペルーのジャングル地帯で冒険家の両親と共に育ったドーラ。大きくなり、広い世界を知って欲しいという両親の願いから、ロサンゼルスへ引っ越した従兄弟ディエゴの家へ居候する。天真爛漫、動物とも喋れるドーラは現代的なロスの高校生たちに笑われるが、やがて同級生たちと共に伝説の財宝を巡るアドベンチャーに巻き込まれる。

【感想】

 教育番組的理想像を体現するドーラが現実世界へ紛れ込み、どう変わるかというドラマのその一歩手前で切り上げてむしろお前らが変われと都会の若者たちを冒険へ連れ出す。冒頭はアニメだし、割と下品だったり狂っていたりのギャグも厭わず、様々なジャンルを越境しながら、自分のルーツを大事にして、けれど囚われず、より広い世界へ旅立つ歓びを伝える。いや「教育番組の実写化」として理想的な形を見せたんじゃないか。

 ドーラは自身が浮いてることについて自覚的、というのも良い。

 

『暁に祈れ』

【評価】B

【監督】ジャン=ステファーヌ・ソヴェール

【制作国/年】アメリカ・イギリス・フランス・中国/2018年

【概要】実話の映画化。イギリス人ボクサー、ビリーは再起を図る為コーチとして滞在していたタイでドラッグに溺れ、収監される。そこは全身に刺青を入れた囚人たちが暴力で支配する地獄であった。怯え、震えることしか出来なかったビリーだが、そこで囚人ボクシングの存在を知り……

【感想】

 映画としては非常にシンプルでストイックな作りで、「刺青だらけの囚人たちとギュウギュウになって暮らす生活」というものがこの世にあるのだと示し、体験させてくれるだけで価値はある。嫌すぎる! 序盤本当になんの救いもない世界に見えて、他と見分けのつかない刺青だらけのおじさんが「お前ら喧嘩しかねえのか! ちったぁ落ち着け!」とあまりにまっとうな意見で場を鎮めたり、変に秩序もあるのがどこかおかしい。

 

ヘルボーイ

【評価】

【監督】ニール・マーシャル

【制作国/年】アメリカ/2019年

【概要】ギレルモ・デル・トロ版に続き、『ゲーム・オブ・スローンズ』にも参加したニール・マーシャルによる二度目の『ヘルボーイ』映画化作品。ヘルボーイ役はロン・パールマンから『ストレンジャー・シングス』のデヴィッド・ハーパーへバトンタッチ。悪魔の子・ヘルボーイアーサー王に退治された魔女ニムエの復活を阻止する為に人類に協力しながら、次第に自身の出生の秘密を突きつけられていく。

【感想】

 大きくデル・トロ版と変化することはなかったが、旧作のゴシック趣味に比べるとハッキリとゴア趣味が前面に出ている。その拘りゆえか、最後に『BLOOD-C』みたいな大虐殺を繰り広げる地獄の住人たちとヘルボーイとのバトルをもっとガッツリ見せて欲しくなってしまった。だってあの場面が一番描きたかったんでしょ?w ブタ人間とミラ・ジョボヴィッチではどうにも物足りない。『ゴールデン・アーミー』では『もののけ姫』っぽい絵が出てきたが、今作では『ハウルの動く城』っぽい絵が出てくる。まぁその中で子供さらって殺してるんですが。

 

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

【評価】

【監督】ジョン・リー・ハンコック

【制作国/年】アメリカ/2017年

【概要】世界最大のチェーン店「マクドナルド・コーポレーション」創設秘話。ミルクシェイク・ミキサーのセールスマンをしているレイ・クロック(マイケル・キートン)は、ある日効率的にアメリカの家庭の味を提供するマクドナルド兄弟の店に出くわし、そのシステムに商機を見いだす。兄弟に変わってチェーン展開を担うことになるが、レイの野心はどこまでも燃え広がっていった。

【感想】

 天下のマクドナルドは乗っ取られたものだった、というスキャンダラスな事実を、人生の折り返し地点も過ぎて引き返せない男の燃えさかる情動として描く。『ハミングバード・プロジェクト』や『ソーシャル・ネットワーク』の青さと違って、この男は実際にやりきってしまったからな、と思うともう少しペーソスがあっても良いかも。或いは一連の中年ディカプリオが演じてきた一代記のような豪快な振り切り方か。

 繰り返し映される、マクドナルドの看板の最初のデザインである赤いアーチを前にたたずむレイの後ろ姿が一枚絵として目に焼き付く。

 この映画観てから、マクドナルドに行くたびに、実際には『マクドナルド(から奪ったチェーン)』なんだな、という事実を噛みしめるの面白い。

 

『AWAKE』

【評価】

【監督】山田篤弘

【制作国/年】日本/2020年

【概要】2015年に開催されたプロ棋士VSAIの将棋バトル、「将棋電王戦FINAL・第五局」の盤面で起こった出来事をクライマックスのモデルにしたオリジナル作品。幼少期から人付き合いが苦手で将棋一筋だった清田英一は、やがて才能の壁を前に挫折する。英一は遅れて入学した大学でプログラム将棋の作り方を覚えると、AIを通して奨励会時代のライバル、浅川陸との決着に挑むこととなる。

【感想】

 ルックが綺麗で、ウェルメイドなバトル物としての完成度も高い。実話でもある人間VS AIの結末が苦いものである分、そこに向けてのお膳立てが足りていたかは怪しいし、浅川の描写に何かもうひと味欲しかったし、ひたすら将棋に絞ったストイックな内容にしては上映時間がやや長い気もするけれど、邦画の当たり前の平均値というものを技術的に底上げしている作品の一つなのは間違いない。『青くて痛くて脆い』に続き、吉沢亮の根暗なブチ切れ芝居が光る。

 

『ハリエット』

【評価】C

【監督】ケイシー・レモンズ

【制作国/年】アメリカ/2019年

【概要】実在する奴隷解放運動家、女性参政権運動家、ハリエット・タブマンの苛烈な半生を描く。奴隷の娘として生まれたアラミンタ・ロスは、フィラデルフィアへの脱走に成功。黒人解放運動「地下鉄道」の「車掌」に加わり、ハリエット・タブマンとして自由人に生まれ変わる。危険を乗り越え自らの足で奴隷を次々解放していくハリエットを、かつての主人一家の息子ギデオンが「奴隷狩り」を伴って追走する。

【感想】

 自身がベテラン女優でもあるケイシー・レモンズの演出手腕はかなり怪しく(昔『ケイブマン』というサミュエル・L・ジャクソン主演の変な都市伝説映画を撮っていた)、ここぞという見せ場で弛緩するので下手だと思うのだけど、一方でハリエットを神がかり的な存在にしたり、ハリエットもギデオンも芯のところにかなり個人的な私怨が行動動機となっていたり、映画そのもののバランス感覚も不思議で、ピントが定まらないまま宗教的なエンパワメントとして一気に見れてしまう謎の勢いがある。「地下鉄道」の活動にスポットが当たる昨今、そのピースとして見て損はないかと。

 

『THE GUILTY/ギルティ』

【評価】A

【監督】グスタフ・モーラー

【制作国/年】デンマーク/2018年

【概要】緊急通報室のオペレーターに転属になった警官アスガーは、その晩、か細い声の女性からのコールを受け取る。また酔っ払いか何かかと思ったが、そばで男の声がする。アスガーは「子供に話しかけてる体で」自分に話しかけ続けるよう女性に伝える。そして訊ねる。「あなたは誘拐されていますか?」返事はYESだった。

【感想】

 作品を知った時は『search/サーチ』とかのワンアイデアもの、というかハッキリとブラッド・アンダーソン『ザ・コール 緊急通報指令室』を想起し、「別に目新しい映画じゃないよなー」と舐めた態度で鑑賞したので、鑑賞後感に割と愕然とした。このたった80分間で背負ってしまった重荷をアスガーと共有できる。音の臨場感がまったく違うので、イヤホン、ヘッドフォン推奨。

 

『シンプル・フェイバー』

【評価】A

【監督】ポール・フェイグ

【制作国/年】アメリカ/2018年

【概要】シングルマザーのステファニーはお人好しで少し浮いた存在。そろそろ亡き夫の保険金も切れそう。そんな彼女の前に現れたのは、息子の同級生の母、キャリア・ウーマンのエミリーだった。旦那は作家で大学教授、家は豪邸。何より颯爽と格好良く生きる彼女との交流でステファニーは少しずつ感化されていく。しかし彼女が失踪し…

【感想】

 コメディを得意とする監督がそのノリのままサスペンスを作る、という趣きが掌品として綺麗に嵌まっている快作。例えばこういう映画を邦画の監督は予算を言い訳に否定できないよね。女性映画でありながら、ひねりも効いていて説教やメッセージじみた贅肉がない。アナ・ケンドリックの当て書きじゃないかなってくらいアナが得意としてきたキャラ(永遠の「一生懸命な新米」)が十全に生きたステファニーとエミリーの対比が魅力的。良かったです。

 

『女は女である』

【評価】B

【監督】ジャン=リュック・ゴダール

【制作国/年】フランス・イタリア/1961年

【概要】ストリップダンサーのアンジェラと暮らすエミール。ある日、アンジェラはエミールに「子供が欲しい。24時間以内に」と要求してくる。のらりくらりかわすエミール。一方、アンジェラは他の男でもいいと別の男にもちょっかいをかけ、エミールは意地で否定しない。とにかく男と女は噛み合わない掛け合いを続けるのだった。

【感想】

 女のわがまま、男の無責任。せっかくのミシェル・ルグランの音楽がここぞと気持ち良いところで流れるも切り貼りされてもてあそばれる。アンナ・カリーナにもてあそばれたいゴダールの欲望とシンクロするように。映画全体が遊んでいるので何をやいわんや感はあるが、当時まだ先進的であったろう「奔放で感情的でよくわからない女性像」がもう古い気もする。映画美学校系の監督の「自称コメディ」が別にちっとも笑えないのは、彼らの思う「コメディ」はこういう映画だからだと思うんですよね。

 

テレビアニメ&アニメ映画ベスト10で振り返る2010年代(+ゼロ年代

こちらの企画に参加させていただきます。 

amberfeb.hatenablog.com

 

……と、ねりまさんの記事に触発されて書き始めたのが一月。

変に長文となってしまって全く収拾がつかず、それから半年、ほぼ手が止まっておりました。

なので仕切り直し。元の文の序盤だけ僅かに残した後は、シンプルにセレクトと簡単コメントに絞ります。

 

どこら辺までが1月に書いた文章の名残りなのか、ご想像にお任せして。

 

序.

 思えばTwitterを始めて長いこと「『○○(アニメタイトル)』から10年、というTLの感傷について同調してしまうけれど俺アニメ見始めてまだ10年経ってないや、後追いだわ、うっかりうっかり」という旨の内容を呟き続けていましたが、本格的に深夜アニメを視聴するようになったのが2010年のことなので、既にもうアニメの思い出を10年単位で語っていい立場になっているのだと気づきました。

 ちょうどきっかり「10年代」というディケイドと共に歩んだアニメ視聴歴。2010年の秋には全ての新作深夜アニメを視聴してやろうと張り切っていましたが(それが可能と思える放送本数だったのです。マッドハウス版『アイアンマン』が地上波で視聴出来ないと気づいて諦めました)、今に至っては最新話まで追えてる新作本数は片手で数えるほどもあればいいほう。むしろ0が平常運転です。

 振り返るとギリギリ気になるアニメを大体追えていたのが2016年。以降は気になりながらも見逃したタイトルが山積しており、なので10年代のTVアニメベストを選んだところで前半と後半とで熱量とフォロー領域に大幅な違いが生じている点はご容赦願います。

 

先にねりまさんがバランスの取れた納得のベストを挙げてくださっているので、そちらの選外作品からベストを選出しました。

 

テレビアニメ編

 

ねりま氏ベスト

・『氷菓』(2012年、武本康弘京都アニメーション

・『STAR DRIVER 輝きのタクト』(2010-1年、五十嵐卓哉ボンズ

・『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年、新房昭之、シャフト)

・『輪るピングドラム』(2011年、幾原邦彦ブレインズ・ベース

・『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』(2015-6年、水島精二ボンズ

・『SHIROBAKO』(2014-5年、水島努P.A.WORKS

・『四畳半神話大系』(2010年、湯浅政明マッドハウス

・『ガッチャマンクラウズ(2013年、中村健治タツノコプロ

・『放浪息子』(2011年、あおきえいAIC Classic)

・『リトルウィッチアカデミア』(2017年、吉成曜、TRIGGER)

 

制作会社や制作者などの固有名がなるべく重複しないかたち」という選択基準も踏襲し、マイベスト10を以下のように絞りました。

それでは制作年度順にまいります。

 

1.『Angel Beats!』(2010年、岸誠二P.A.WORKS

 

 アニメを見始めた頃、既に間に合わなかった00年代の作品を後追い摂取しながら、10年代以前のディケイドを「ボンズプロダクションIGマッドハウス、ゴンゾの時代」として受け止めていました。重々しい作画の魅力で芝居に重力を与えつつ、映画的、シリアス寄りのリアリティラインに沿ったストーリーを長期間に渡って展開する作品が多数溢れていた時代(実際にそれらのタイトルがメインストリームであったかどうかは定かではありませんが)。

 と同時に、ここからの10年代をハッキリと「京都アニメーションP.A.WORKSufotableの時代なのだろう」と確信して捉えていたことも覚えています。

 地方にスタジオを置き、背景美術や撮影の立体感を重視、個性としたそれらのスタジオのアニメはやはり視覚的に新鮮な魅惑をくれて、「最新の映像体験をしている」「別に乗り遅れた訳じゃない」と自分に言い聞かせることを良しとしてくれました。

 

 脚本に京アニとのKey三部作で知られる麻枝准、監督に『瀬戸の花嫁』で破天荒なギャグコメディを2クール走り抜けた岸誠二を迎え、P.A.WORKSが本格的に、当時まだその言葉が強かった「覇権」の奪取に乗り出した『Angel Beats!』。

 P.Aの映像美をフルに活かし、ゲームフィールドのように自在に動き回れそうな「あの世の学園」を舞台にして、青春に未練を抱いたまま非業の死を遂げた人々の魂が神様に反逆する青春コメディ。バンド演奏シーンが登場したり、京アニ作品がブランド化しつつあった学園ユートピアの象徴性だけを凝縮した究極形を創造しようというアニプレックスの野心があったのかも知れません。

 それはアニメを通じて遅れてきた青春を味合わんとしている当時の自分の心境とあまりにフィットして、巷で言われる脚本の粗も気にならずこの世界に没入していました。湯浅政明四畳半神話大系山田尚子けいおん!!』と同クールに放映されていた事も、より青春の疑似体験という感覚を強化してくれていたと思います。

 

2.『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011年、長井龍雪、A-1Pictures)

 

 岡田麿里のビビッドでいて秩父の街を細かく行き来する活動的な脚本と、長井龍雪監督の芝居の濃淡によってアニメを一瞬に滞空させることも加速させることも出来る時間操作演出術(長井監督の本質はここにあると思います)が相まって、その場その時間に自分も巻き込まれ、限りあるタイムリミットに焦れていくような感覚。

 『AngelBeats!』でSSS(死んだ世界戦線)の一員となって報われなかった青春を送り出し旅立つということと、『あの花』で超平和バスターズの一員となって不慮の死を遂げためんまを送り出すということ。いずれもアニメに理想の青春を仮託し、そこから先へ歩み出すための通過儀礼として必要な体験でした。

 また、両作品共に一週間ごとに別れの時が近づく、というリミット効果がすさまじく、TVアニメという媒体が持つリアルタイムの経験込みでの評価ともなっています。バイト先のバックヤードでじんたんに矛盾した気持ちを吐き出すあなるの焦燥感に、近づく夏の気配(『あの花~』は4月放送作品)と相まってどうしようもない気持ちにさせられました。今ではめんまがマスコットキャラとして定着し儚さが消失したことで、作品の本質を味わう分には不幸な結果を呼んでいると思います。

 

3.『UN-GO』(2011年、水島精二ボンズ

 

 10年代から本格的にアニメを見始めたということは、アニメに興味を持つ契機は00年代に既に訪れていた訳ですが、入り口として抱いた興味は上記のような青春の追体験ではなく、アニメだからこそ描ける巨視的な世界観を通してエンタメが社会にコミットしていけるという可能性でした。単発的にハマっていた『攻殻機動隊S.A.C』、その神山健治監督による新作としての『東のエデン』に興奮しつつも、本格的にアニメを見始める中でこうした志はアニメ界では異端なのだなと残念な気持ちも抱いている中で始まったアニメが、旧作版『鋼の錬金術師』チーム再結集で生まれた本作

 『明治開花 安吾捕物帖』をベースに、坂口安吾の外に開けた内省感とでも言うべき精神性を近未来SFに置き換える荒技。會川脚本の「誠実に苦悩し、業を抱え空回りしながら、よりよい答えを模索しあがき続ける」という至極まっとうな理想論を、愉快なガジェットの数々で紡いでいきます。放映中にエピソード0が極一部の単館で上映される(お台場で鑑賞しました)形式はあまり功を奏したとは思えませんが、「まだ仕掛けようとしている人たちがいる」と非常に胸躍ったことを覚えています。

 

4.『さくら荘のペットな彼女』(2012-3年、いしづかあつこ、J.C.STAFF

 

 岡田麿里作品をもう一作入れたいなと思い、今数ある候補から適当に選んだ一本。原作に無いサムゲタンが出てきたからというしょうもないにも程がある理由で炎上してしまった、オタクのレイシズムネトウヨイズムの醜悪さとまとめサイト的煽りの不毛さを象徴する一本にもなってしまいましたが、その責任は当然作品側には一切なく、もっと評価されて然るべきタイトルだと思います。

 厳然と存在する才能の差の問題を主軸にし、本作もやはり焦燥感と疾走感が核でありながら、それを包み込むいしづかあつこ監督の鮮やかなパステルカラーの世界によって、情景としてはリアル路線の『あの花』ともまたひと味違った青春の真空パックを味わえました。

 本作、『Just Because!』、『青春ブタ野郎』と、10年代アニメの中で原作者・鴨志田一の描く若者たちはアニメ的な記号を纏いながらも、いつも等身大の、恐らくは10代の視聴者こそもっとも感じ入るだろう「今そこにある悩み」と対峙している事も印象的です。

 

5.『東京レイヴンズ』(2013-4年、金崎貴臣エイトビット

 

 こうしたベストを選ぶ際、どうしても映画を語るように「一つの完結した作品」として触れられるタイトルを選びがちですが、実際には世に放たれる日本の深夜アニメの大部分は原作付き、メディアミックス、スピンオフ、スタッフ一新etc… 諸事情によって話の途中で寸断され、或いは途中で始まり、一貫した作家性さえ保持できないものばかりです。

 そんな中にあって、せめて担当したそのシーズンだけでも如何に面白い暇つぶしを提供できるか。そんな試行錯誤の作品群を評価する上で、その代表として、今たまたま本作が思い浮かびました。

 話は途中から明らかに情報過多となり、そのまま情報が膨れ上がった状態で中断され、結局未だに二期の報せはありません。

 監督は金崎貴臣。『これはゾンビですか?』シリーズ、『この素晴らしい世界に祝福を!』シリーズと、作画崩壊の汚名も恐れず堂々とアニメーションで遊ぶ楽しさを提供してきたコメディ二作品のその間で手がけたのがアクションアニメの本作。

 既に記憶は遠いのですが、恐らく3DCGなども積極的に織り交ぜ、立体的な絵作りがあのテこのテで画面を賑やかし、あらすじを把握出来ていないにも関わらず毎週本作のアニメーションを見ることが楽しみでした。恐らくは十全に何かを語りきることは出来ないと判断した上での、それが本作の戦い方だったんだろうと思います。

 

6.『神撃のバハムート GENESIS』(2014年、さとうけいいちMAPPA

 

 そうした、「フォーマット的に話の完遂は難しいけどアニメとしては飽きさせず頑張った一群」から頭一つ抜けたのが本作。メディアミックス作品とは言え、原作ゲームの世界観をベースにした上でオリジナルキャラクターによる冒険活劇を展開。同じ世界観の続編も作られましたが、本作のみで単品として綺麗に完結しています。

 一本の面白いアドベンチャー映画を分割して見ているような、流れるような展開がお見事でした。特に思い入れも感慨もなく、自信を持って「誰が見ても面白い」と言えるアニメ。

 

7.『響け!ユーフォニアム』(2015年、石原立也京都アニメーション

 

 10年代の京アニはその精緻な作画密度をどの方向でコントロールするかで試行錯誤を繰り返していた印象を受けます。より写実的な視界の再現に徹した『氷菓』方向と、実験的で奔放な画面の混沌に走った『日常』方向と。

 写実的な方向で極端に振り切ったのが『響け! ユーフォニアム』。実は序盤はデフォルメされたコメディタッチも挿入されているのですが、中盤でなりを潜め、いよいよ覚悟を決めたように感じました。

 その果てで目撃する、恐らく人の記憶に一生こびりつくだろう青春の記憶のリアリティは、写実的であるという点に留まらず、その作画密度に相応しいシチュエーションと演出が伴ってこそ実現したものであったと思います。

 

8.『宝石の国』(2017年、京極尚彦、オレンジ)

 

 この10年で存在感を増していった3DCGアニメ。とは言えまだまだ供給に対し需要が追いついておらず、ターゲット不在としか言いようのない作品も少なくありません。人物の表層が無機質につるっとしていて、生きた存在として入り込めない。

 そうしたCGアニメの弱点を理解した上で作品制作に挑んでいるオレンジのパイオニアとしての存在感が光ります。

 中でも『宝石の国』の宝石たちの生き生きとした魅力。恐らく2Dアニメであったとしてもアニメの美しさや原作に似たアートワークの繊細さは表現出来るでしょうが、「宝石が宝石のままに動いている」という実感をこうまで与えてくれたのはCGという手法ならではでした。

 時に過剰ではあったけれどCGだから許されるカメラワークの自由度。と同時にそうした自由をキャラの魅力によって縛るための、プレスコ手法による声優の芝居の間を活かした生々しい掛け合いのテンポも他のアニメとの差異化を主張し、新鮮な刺激がありました。二期待ってます。

 

9.『SSSS.GRIDMAN』(2017年、雨宮哲、TRIGGER)

 

 こちらは『ユーフォニアム』と『宝石の国』に於いて主に主演の黒沢ともよが担っていた生っぽい芝居の自由さをほぼキャラ全体に敷衍させ、ストーリーテリング以上に場面場面の掛け合いこそが魅力となった、しかしロボアニメという珍しいバランスの作品。並行してYouTubeで発表されるオーディオドラマと合わせて、声の芝居が形成する空気に魅せられました。

 ではアニメとしての魅力がないかというと無論そんなことはなく、ダウナーな会話のノリとお決まりのロボットアクションの緩急によってタイトに絞られていたと思います。

 そして全ては物語全体を包むギミックのフリになっているのです。

 『ユーフォ』の久美子、『宝石』『グリッドマン』と、偶然にしては重なっていった従来の深夜アニメの芝居とは異なったセリフのありようが、今年もまた『ワンダーエッグ・プライオリティ』『SSSS.DYNAZENON』『オッドタクシー』『SonnyBoy』と個別に誕生しており、次の変化の到来を予感しています。

 

10.『アグレッシブ烈子』(2018年、ラレコ、ファンワークス)

 

 配信アニメ黎明期の中から、NETFLIXオリジナルの一本をセレクト。監督自身が「30年前からよくあるアイデア」と語る、擬人化された動物OLの日常を描く作品ですが、既にプロトタイプ版を『王様のブランチ』内ショートアニメとして100話も制作していた蓄積が功を奏してか、完成度の高さは近年のアニメでも屈指のものでした。

 よくあるアイデアだからこそ、一見すると類型的な役割を与えられたキャラクター達がそのキャラクター性の裏側を垣間見せた瞬間の、他者性へ向ける優しい眼差しがさりげなくも胸にきます。

 

 

アニメ映画編

 

ねりま氏ベスト

・『リズと青い鳥』(2018年、山田尚子京都アニメーション

・『君の名は。』(2016年、新海誠コミックス・ウェーブ・フィルム

・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年、庵野秀明、カラー)

・『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〔新編〕叛逆の物語』(2013年、新房昭之・宮本幸裕、シャフト)

・『涼宮ハルヒの消失』(2010年、石原立也武本康弘京都アニメーション

・『この世界の片隅に』(2016年、片淵須直、MAPPA

・『花とアリス殺人事件』(2015年、岩井俊二、ロックウェルアイズ、スティーブンスティーブン

・『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション』(2018年、京田知己ボンズ

・『ペンギン・ハイウェイ』(2018年、石田祐康、スタジオコロリド)

・『傷物語』三部作(2016-7年、新房昭之尾石達也、シャフト)

 

 

1.RED LINE(2010年、小池健マッドハウス

 

 7年の歳月をかけた執念のレースアニメ。主演・木村拓哉というバリューを持ちながらもひっそり公開されひっそり終わってしまったことが残念でなりません。劇場版アニメには「良い作品は生まれるが、観客に見つからない」というジレンマが10年代半ばまで(それこそ『この世界の片隅に』のロングヒットまで)確実に存在していました。SNSを通じファン一人一人が盛り上げていける現在の風潮は、その弊害もあるでしょうが、より良い環境が育ってきたと感じています。


2.マクロスF 恋離比翼 サヨナラノツバサ(2011年、河森正治、サテライト)

 

 前後編の後編。前編で総集編のようなフリをしていた殻を破り、刑務所ライブでの「みんな、脱獄するわよ!」を含めて異常にアッパーなテンションで繰り広げられる宇宙規模の音楽の祭典。

 TV版最終回に負けず劣らず、音楽とアニメを融合させる見せ場に興奮しきりでした、

 3.11を挟んで復旧した映画館で初めて観た、日常への帰還とフィクションの力を実感させてくれた作品(初見は震災前)としても忘れられません。


3.おおかみこどもの雨と雪(2012年、細田守スタジオ地図

 

 常々80.90年代邦画へのリスペクトを語る細田守だからこそ描き得た、相米慎二的な世界の向こう側に感じる、雨降る校舎と山中のカットバックで見せるクライマックス。そのあえかな「気配」による別離の演出の繊細さは日本のアニメの一つの到達点であると思うのですが、橋本カツヨの亡霊に縛られたアニメファンから見過ごされ、また細田自身もその後挑まなくなってしまったことが残念でなりません。


4.言の葉の庭(2013年、新海誠コミックス・ウェーブ・フィルム

 

 これまでの新海誠は過大評価だと鼻で笑い、言葉に支配された日本のアニメ脚本を必ずしも肯定的に見ていた訳ではなかったのですが、言葉がサンプリングされて景色、音楽、作画と一体化するクライマックスの勢いには呑まれてしまいました。『君の名は。』に至る確信がすでに宿っていたと思います。『天気の子』では些か音楽がそのバランスを崩した気がするのですが。


5.魔女っこ姉妹のヨヨとネネ(2013年、平尾隆之ufotable

 

 アニメで映画の画面とはこう作るのだ、という確信が全編に宿りつつ停滞しない活劇性。今敏の薫陶とufotableの映像美、双方を経験した平尾監督のバランス感覚がもっともフラットな形で発揮された快作。こうした映画を作ったプロダクションが後に日本映画興行収入歴代ナンバーワンを獲得する、という歴史の誕生は悪くないものです。


6.ジョバンニの島(2014年、西久保瑞穂Production I.G

 

 もっと教養めいた内容を予想していたら、サスペンスとして全編走り抜けたことに感銘を受けました。北海道の歴史を語る上で明らかにある視点が欠けていて、その点で誠実とも言い切れないのですが、アニメを通して歴史にコミットしていくという志は絶えず機能してほしいと願うところです。


7.たまこラブストーリー(2014年、山田尚子京都アニメーション

 

 京アニと一括りで語るのはどこか乱暴な気もしていて、あくまで山田尚子に焦点を絞り、その中では劇場版では唯一のオリジナル作品である本作を。

 山田監督もまたマルチな技巧を駆使しながら、石原立也監督と同じく本質的には「タイミング」の演出家であること、加えて「音」の演出家であることを強く意識させられます。

 2014年の時点では生ぬるくさえあった本作のユートピアが、今ではとても遠くなってしまったことに愕然としながら、藤原啓治の歌声を受け継ぐ覚悟を引き受けていきましょう。


8.屍者の帝国(2015年、牧原亮太郎、WIT STUDIO

 

 アニメ化原作の枯渇が叫ばれる昨今ですが、少し目線をズラすだけでまだまだ原作には事欠かず、例えばSF小説がそれである、という可能性の萌芽を感じさせてくれた一作。

 この一定の達成に対し、project itohなる呼称をことさらこすって笑いものにして足を引っ張るだけで終わってしまっていいんですか皆さん(ドンッ。


9.さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年、岡田麿里P.A.WORKS

 

 10年代前半を支えたP.A.WORKS岡田麿里が映画という形でその活動の結晶を残してくれたことにカタルシスを覚えました。オリジナルのハイファンタジーで、独自のテーマ性をスペクタクル、ロマンス、美麗な世界観に絡めて描くなかなかの難易度に挑戦し、その挑戦はほぼ成功していると感じられました。

 『屍者の帝国』と並べると、自分の好みがなんとなく見えてきます。


10.映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて(2019年、田中裕太、東映アニメーション

 

 宇宙規模の果てしないスケールの生命賛歌を、アニメ的なラストのイリュージョンで体感させてくれる。あらゆる孤独さえ包括する希望がそこには描かれていました。というより孤独と祝祭をイコールにしてしまった凄みがあります。何の話だと思われるかも知れませんが、是非見て欲しい。

 2016年に刺激的な劇場版アニメを摂取し過ぎた反動か、そこからしばらくもう大きく心が動くことはなくなっていたのですが、『ANEMONE』と本作と出会えたことで「まだまだ劇場版アニメを追いかけよう」と思い直すことが出来た、そういう意味でも思い出の一作になっています。

 

 

結果

 

TVアニメ

・『Angel Beats!

・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

・『UN-GO

・『さくら荘のペットな彼女

・『東京レイヴンズ

・『神撃のバハムート GENESIS

・『響け!ユーフォニアム

・『宝石の国

・『SSSS.GRIDMAN』

・『アグレッシブ烈子』

 

アニメ映画

・『RED LINE』

・『劇場版 マクロスF 恋離比翼 サヨナラノツバサ

・『おおかみこどもの雨と雪

・『言の葉の庭

・『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』

・『ジョバンニの島

・『屍者の帝国

・『さよならの朝に約束の花をかざろう

・『映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』

 

 

勢いなので、このままオマケでゼロ年代のアニメベストも作成してみます。

ルールは10年代と同様。

・ねりまさんのベスト選外から選出

・制作会社や制作者などの固有名がなるべく重複しないかたち

 

amberfeb.hatenablog.com

 

TVアニメ

 

ねりま氏ベスト

・『攻殻機動隊S.A.C』(2002-3年、神山健治Production I.G

・『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年、石原立也京都アニメーション

・『鋼の錬金術師』(2003-4年、水島精二ボンズ

・『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』(2007年、岡村天斎ボンズ

・『巌窟王』(2004-5年、前田真宏、ゴンゾ)

・『電脳コイル』(2007年、磯光雄マッドハウス

・『天元突破グレンラガン』(2007年、今石洋之ガイナックス

・『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006-7年、谷口悟朗サンライズ

・『サムライチャンプルー』(2004年、渡辺信一郎マングローブ

・『BACCANO! -バッカーノ!-』(2007年、大森貴弘ブレインズベース

 

マイベスト

 

.hack//SIGN(2002年、真下耕一、ビィートレイン)

プラネテス(2003-4年、幸村誠サンライズ

桜蘭高校ホスト部(2006年、五十嵐卓哉ボンズ

N・H・Kにようこそ!(2006年、山本裕介、ゴンゾ)

瀬戸の花嫁(2007年、岸誠二、ゴンゾ・AIC

モノノ怪(2007年、中村健治東映アニメーション

神霊狩/Ghost Hound(2007-8年、中村隆太郎Production I.G

けいおん!(2009年、山田尚子京都アニメーション

東のエデン(2009年、神山健治Production I.G

とある科学の超電磁砲〈レールガン〉』(2009-10年、長井龍雪J.C.STAFF

 

 アニメ映画

 

ねりま氏ベスト

・『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年、原恵一シンエイ動画

・『千と千尋の神隠し』(2001年、宮崎駿スタジオジブリ

・『イノセンス』(2004年、押井守Production I.G

・『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』(2005年、水島精二ボンズ

・『時をかける少女』(2006年、細田守マッドハウス

・『パプリカ』(2006年、今敏マッドハウス

・『秒速5センチメートル』(2007年、新海誠コミックス・ウェーブ・フィルム

・『ストレンヂア 無皇刃譚』(2007年、安藤真裕ボンズ

・『空の境界 第一章 俯瞰風景』(2007年、あおきえいufotable

・『エヴァンゲリオン新劇場版:破』(2009年、庵野秀明鶴巻和哉摩砂雪スタジオカラー

 

マイベスト

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』(2000年、原恵一シンエイ動画

メトロポリス(2001年、りんたろうマッドハウス

東京ゴッドファーザーズ(2003年、今敏マッドハウス

マインド・ゲーム(2004年、湯浅政明STUDIO4℃

トップをねらえ2!OVA)』(2004-6年、鶴巻和哉ガイナックス

スチームボーイ(2004年、大友克洋サンライズ

鉄人28号 白昼の残月』(2007年、今川泰宏パルムスタジオ

空の境界 第五章 矛盾螺旋(2008年、平尾隆之ufotable

『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』(2008年、今石洋之ガイナックス

マイマイ新子と千年の魔法(2009年、片淵須直、マッドハウス

 

以上になりました。

オマケとは言えゼロ年代のベストも組んでみたことで、選外の作品も含めて、当然ながらディケイドなんて枠組みに実際意味はないなちゃんと過去から現在まで地続きで業を背負った才人たちが蠢いているな、と、確認出来て安堵しました。

 

選外で触れておきたい点として、10年代に4本もの劇場版アニメを監督し、内3本が傑作であった藤森雅也監督(『おまえ うまそうだな』『劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段』『映画 かいけつゾロリ ZZのひみつ』)の名前はより広く認知されたしと願います。

 

既に過去オールタイムベスト100を選出した時点でもうアニメの振り返りはやめたつもりだったのですが、縛りをもうけての選出は面白そうだなとつい色気を出してしまい、結果いつまでも書けないことで煩悶としておりました。

 

pikusuzuki.hatenablog.com

 

pikusuzuki.hatenablog.com

 

映画に続いて、これにてアニメのオールタイムの類いとはオサラバします。

ハッシュタグ遊びなら参加するかもですが)

それでは、文字通りの駄文乱文に最後までおつきあい頂きありがとうございました。

 

もう振り返らない。

 

 

2000年代(ゼロ年代)映画ベスト100/2010年代映画ベスト100番外編

2010年代映画ベスト作成中、「全然観るべき映画を観てない」という実感と焦燥に駆られながら、「だとしたらもっと畏れなくなんでも観ていた2000年代映画ベストの方が自信を持って作成出来る筈」との思いが募っており、必ず続けて作ろうと誓っていました。

リストはこちらから(このリストアップ作業が一番大変だった)。選定基準も記してあります。

pikusuzuki.hatenablog.com

  

「映画を観れば観るほど畏怖すべきタイトルも増えて、かえって選択肢が狭まる」「それはそれとして1クリックで観られる映画の選択肢が無数に増えて、いくらでも易きに逃げ込める」「その逃げ込んだ先にもとんだ拾いモノがある」そうして鑑賞の方向性がもはや収拾もつかないほど散漫になってきた今となっては、あの頃頑張れば「今見るべき映画は全部見たな」と充足できた感覚が少し懐かしいです。

単純に、子供の頃は情報を持っていなかったというのも大きいですが、今では今後もう絶対に「全部見た」とは思えないだろう事に贅沢な寂寥を覚えます。

 

今回も一監督一作品(じゃないとイーストウッドやらジョニー・トーやらフレッシュな時期のウィンターボトムやらが大量に占めてしまうので)。邦画には下駄履かせていますが、これでも純粋な思い出補正作品は削ってあるつもりです。

 

これにて、映画のオールタイムベスト的な企画は最後にしようかと思います(続けてアニメで別企画に参加しますが、そちらもそれで最後)。

 

記憶を反芻したりしながらじっくり味わって眺めてください。

それでは。

 

 

 
・エレファント(ガス・ヴァン・サント
夏時間の庭オリヴィエ・アサイヤス
エルミタージュ幻想アレクサンドル・ソクーロフ
シークレット・サンシャインイ・チャンドン
千と千尋の神隠し宮崎駿
・コッポラの誇張の夢(フランシス・フォード・コッポラ
息子のまなざしジャン=ピエール・ダルデンヌリュック・ダルデンヌ
・ハプニング(M・ナイト・シャマラン
ミスティック・リバークリント・イーストウッド
・ギフト(サム・ライミ

 

マグノリアポール・トーマス・アンダーソン
楽園をくださいアン・リー
パンズ・ラビリンスギレルモ・デル・トロ
天国の口、終りの楽園。アルフォンソ・キュアロン
イノセンス押井守
ロード・オブ・ドッグタウンキャサリン・ハードウィック
マルホランド・ドライブデヴィッド・リンチ
・世界(ジャ・ジャンク-)
珈琲時光ホウ・シャオシェン
・楽日(ツァイ・ミンリャン

 

イン・ハー・シューズカーティス・ハンソン
・箪笥(キム・ジウン
父、帰るアンドレイ・ズビャギンツェフ
・銀河ヒッチハイクガイド(ガース・ジェニングス)
ゴーストワールドテリー・ツワイゴフ
・ミスト(フランク・ダラボン
・武士 ーMUSAー(キム・ソンス)
フロスト×ニクソンロン・ハワード
・回路(黒沢清
スリーピー・ホロウティム・バートン

 

ビフォア・サンセットリチャード・リンクレイター
花とアリス岩井俊二
花様年華(ウォン・カーワイ)
マイ・ボディガードトニー・スコット
ランド・オブ・ザ・デッド(ジョージ・A・ロメロ)
殺人の追憶ポン・ジュノ
・キングス&クィーン(アルノー・デプレシャン
狼の死刑宣告ジェームズ・ワン
堕天使のパスポート(スティーブン・フリアーズ)
・PTU(ジョニー・トー

 

サマリアキム・ギドク
・スーパーバッド 童貞ウォーズ(グレッグ・モットーラ
鬼が来た!チアン・ウェン
・25時(スパイク・リー
・バス174(ジョゼ・パジーリャ、フェリペ・ ラセルダ)
時をかける少女細田守
・13デイズ(ロジャー・ドナルドソン
ヤンヤン 夏の想い出(エドワード・ヤン
モンスターズ・インク(ピート・ドクター、デヴィッド・シルヴァーマン、リー・アンクリッチ)

・ルート225(中村義洋

 

チョコレート・ファイタープラッチャヤー・ピンゲーオ

ブラック・スネーク・モーンクレイグ・ブリュワー
悪魔とダニエル・ジョンストンジェフ・フォイヤージーク
リトル・ミス・サンシャインジョナサン・デイトンヴァレリー・ファリス
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲(原恵一
コーヒー&シガレッツジム・ジャームッシュ
プライドと偏見ジョー・ライト
ヒルズ・ハブ・アイズアレクサンドル・アジャ
僕らのミライへ逆回転ミシェル・ゴンドリー

・息子の部屋(ナンニ・モレッティ

 

ひかりのまちマイケル・ウィンターボトム
・マクダル パイナップルパン王子(トー・ユエン)
潜水服は蝶の夢を見るジュリアン・シュナーベル
藍色夏恋(イー・ツーイェン)
・きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏(ウェイン・ワン
仄暗い水の底から中田秀夫
ロング・エンゲージメント(ジャン=ピール・ジュネ)
フライト・オブ・フェニックスジョン・ムーア
下妻物語中島哲也

トーク・トゥ・ハーペドロ・アルモドバル

 

・ハリウッド★ホンコン(フルーツ・チャン
メトロポリスりんたろう
セレンディピティ(ピーター・チェイソム)
・あの子を探して(チャン・イーモウ
・クジラの島の少女(ニキ・カーロ)
テラビシアにかける橋ガボア・クスポ)
東京ゴッドファーザーズ今敏
・JSA(パク・チャヌク
魔法にかけられて(ケヴィン・リマ)

サウスパーク/無修正映画版(トレイ・パーカ-、マット・ストーン)

 

インファナル・アフェアアンドリュー・ラウ
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破庵野秀明摩砂雪鶴巻和哉
ドニー・ダーコリチャード・ケリー
イン・アメリカ/三つの小さな願いごと(ジム・シェリダン
・TSUNAMI 津波(バハラット・ナルルーリ)
暗い日曜日(ロルフ・シューヴェル)
カナリア塩田明彦
ゴースト・オブ・マーズジョン・カーペンター
・セッション9(ブラッド・アンダーソン

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブヴィム・ヴェンダース

 

・ゾディアック(デヴィッド・フィンチャー
・春の惑い(ティエン・チュアンチュアン
レイチェルの結婚ジョナサン・デミ
ゴスフォード・パークロバート・アルトマン
宇宙戦争スティーブン・スピルバーグ
アイデンティティー(ジェームズ・マンゴールド
・リンダ リンダ リンダ(山下敦弘
ファム・ファタールブライアン・デ・パルマ
ヴァンダの部屋ペドロ・コスタ

ギャング・オブ・ニューヨークマーティン・スコセッシ

 

 

以上です。

もう振り返らない。

2000年代(ゼロ年代)映画鑑賞記録/ベスト作成に向けて。

2000年代(ゼロ年代)ベスト作成に向けてのリストアップ。

wikipediaの年度別公開映画一覧とYahoo!映画のMyムービーに残っていた記録をかき集めてきました.

当然、漏れもあるとは思いますが、一時期までの自前の記録を破棄してしまった自業自得です。記録は大事。

流石にここまで遡ると正直「見た記憶さえ無い」映画も多々ありますが、、、

 

選択基準としては、

・今も感動の場面、或いは映画的強度が印象に残っていて

・思い入れ補正も考慮しつつ(全く無視する訳でも全て汲み取る訳でもなく)

・一定の完成度は保っている作品

 

その中から、勢い任せで現時点での自己評価の高い順に緑の太字赤の太字黒の太字に分けました。この緑の太字のタイトルを、ベスト候補作として並べ、そこから真剣に100本、厳選していくことになります。

単純にリストアップするこの記事が一番大変だったまであります。

 

では。

 

2009年

 

TAJOMARU
ウルヴァリン X-MEN ZERO
ホワイトアウト
ラッシュライフ
フィリップ、きみを愛してる!
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
インビクタス/負けざる者たち
チェ 28歳の革命
ワンダーラスト
ラーメンガー
渇き
感染列島
007 慰めの報酬
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
誰も守ってくれない
マンマ・ミーア!
チェ 39歳 別れの手紙
ロルナの祈り
愛のむきだし
20世紀少年〈第2章〉最後の希望
ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ヘブンズ・ドア
13日の金曜日
フェイク・シティ ある男のルール
少年メリケンサック
チェンジリング
7つの贈り物
ロックンローラ
ハルフウェイ
オーストラリア
罪とか罰とか
パッセンジャーズ
ヤッターマン
ジェネラル・ルージュの凱旋
ドラゴンボール・エボリューション
映画は映画だ
ホノカアボーイ
SR サイタマノラッパー
リリィ、はちみつ色の秘密
イエスマン”YES"は人生のパスワード
ワルキューレ
フィッシュストーリー
ドロップ
フロスト×ニクソン
ウォッチメン
トワイライト~初恋~
チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室
ザ・バンク-墜ちた巨像-
レッドクリフ PartⅡ
ピンクパンサー
クローズZEROⅡ
マックス・ペイン
ミルク
レイチェルの結婚
スラムドッグ$ミリオネア
鴨川ホルモー
クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国
名探偵コナン 漆黒の追跡者
ひぐらしのなく頃に 誓
天上人とアクト人 最後の戦い
バーン・アフター・リーディング
グラン・トリノ
サスペリア・テルザ 最後の魔女
劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇
交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい
レイン・フォール/雨の牙
チェイサ
GOEMON
ウォーロード/男たちの誓い
バンコック・デンジャラス
バビロンA/D/
余命一ヶ月の花嫁
THECODE/暗号
天使と悪魔
セブンティーン・アゲイン
60歳のラブレター
おと・な・り
夏時間の庭
消されたヘッドライン
インスタント沼
チョコレート・ファイター
重力ピエロ
スター・トレック
ROOKIES ー卒業ー
路上のソリスト
アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン
ウルトラミラクルラブストーリー
ハゲタカ
精神
ターミネーター
真夏のオリオン
レスラー
愛を読むひと
トランスフォーマー/リベンジ
剱岳 点の記
いけちゃんとぼく
それでも恋するバルセロナ
ディア・ドクター
呪怨 白い老女
呪怨 黒い少女
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
MW ームウー
ノウイング
モンスターVSエイリアン
ごくせん THE MOVIE
セブンデイズ
あんにょん由美香
ハリー・ポッターと謎のプリンス
アマルフィ 女神の報酬
バーダー・マインホフ 理想の果てに
ボルト
山形スクリーム
サマーウォーズ
そんな彼なら捨てちゃえば?
G.I.ジョー
HACHI 約束の犬

3時10分、決断のとき
南極料理人
劇場版 空の境界 第七章 殺人考察 後編
ナイトミュージアム
色即ぜねれいしょん
30デイズ・ナイト
ホッタラケの島 ~遙と魔法の鏡~
96時間
ノーボーイズ、ノークライ
ちゃんと伝える
センコロール
クリーン
女の子ものがたり
マーターズ
グッド・バッド・ウィアード
20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗
サブウェイ123 激突
BALLAD 名もなき恋のうた
しんぼる
火天の城
プール
ドゥームズ・デイ
くもりときどきミートボール
カムイ外伝
リミッツ・オブ・コントロール
空気人形
テイルズ・オブ・ヴェスペリア~The First Strike~
私の中のあなた
ワイルド・スピード MAX
悪夢のエレベーター
ATOM
ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ
エスター
狼の死刑宣告
カイジ 人生逆転ゲーム
さまよう刃
パリ・オペラ座のすべて
パンドラの匣
クヒオ大佐
アンナと過ごした4日間
戦慄迷宮3D
ファイナル・デッドサーキット
携帯彼氏
沈まぬ太陽
パイレーツ・ロック
マイケル・ジャクソン THIS IS IT
母なる証明
スペル
ソウ6
大洗にも星は降るなり
脳内ニューヨーク
Disney’s クリスマス・キャロル
なくもんか
ゼロの焦点
ロフト.
イングロリアス・バスターズ
2012
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
マイマイ新子と千年の魔法
劇場版 マクロスF 虚空歌姫イツワリノウタヒメ
曲がれ!スプーン
戦場でワルツを
東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden
カールじいさんの空飛ぶ家
インフォーマント!
パブリック・エネミーズ
ONE PIECE FILM ストロングワールド
宇宙戦艦ヤマト 復活篇
フォース・カインド
レイトン教授と永遠の歌姫
のだめカンタービレ 最終楽章 前編
蘇りの血
牛の鈴音
アバター
よなよなペンギン
海角七号 君想う、国境の南
エレジー
シャッフル
ベッドタイムストーリー
群青 愛が沈んだ海の色
人生に乾杯!
サンシャイン・クリーニング
湖のほとりで
引き出しの中のラブレター
きみがぼくを見つけた日
ASSAULT GIRLS
ウルルの森の物語
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
晴れ ときどき くもり

 

2008年


DISCO ディスコ
メーターの東京レース
赤い糸
ピューと吹く!ジャガー ~いま、吹きにゆきます~
天国はまだ遠く
俺たちステップ・ブラザーズ ー義兄弟ー
ラスベガスをぶっつぶせ
ロック・ミー・ハムレット
キミに逢えたら!
ワン・ミス・コール
つみきのいえ
同窓会
最後の初恋
実験4号 It's a small world
幸せの1ページ
アメリカン・ティー
ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝
Mr.ボディガード/学園生活は命がけ!
エージェントゾーハン
プロムナイト
砂時計
猟奇的な彼女 in NY
マジシャン・プレスト
犬と私の10の約束
悲夢
銀色のシーズン
ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
シルク
28週後
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
ヒトラーの贋札
ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ
人のセックスを笑うな
ちーちゃんは悠久のむこう
テラビシアにかける橋
フローズン・タイム
陰日向に咲く
母べえ
音符と昆布
ウォーター・ホース
アメリカン・ギャングスター
ラスト、コーション
歓喜の歌
リアル鬼ごっこ
潜水服は蝶の夢を見る
チーム・バチスタの栄光
L change the WorLd
劇場版 空の境界 第三章 痛覚残留
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
ファーストフード・ネイション
デイ・ウォッチ
奈緒
ライラの冒険/黄金の羅針盤
ペネロピ
4ヶ月、3週と2日
地上5センチの恋心
ガチ☆ボーイ
明日への遺言
ONE PIECE THE MOVIE エピソード・オブ・チョッパー+冬に咲く、奇跡の桜
ジャンパー
ダージリン急行
バンテージ・ポイント
映画 クロサギ
魔法にかけられて
ノーカントリー
コントロール
犬と私の10の約束
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
燃えよ!ピンポン
The FEAST/ザ・フィースト
マイ・ブルーベリー・ナイツ
デッド・サイレンス
Sweet Rain 死神の精度
口咲け女2
カンフーくん
受験のシンデレラ
クローバーフィールド/HAKAISHA
うた魂
ぼくたちと駐在さんの700日戦争
ヒットマン
ブラックサイト
つぐない
パラノイドパーク
靖国 YASUKUNI
大いなる陰謀
銀幕版スシ王子!~ニューヨークへ行く~
クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者
名探偵コナン 戦慄の楽譜
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
アイム・ノット・ゼア
スパイダーウィックの謎
紀元前1万年
愛しき隣人
砂時計
君のためなら千回でも
東京少女
プライスレス 素敵な恋の見つけ方
88ミニッツ
フィクサー
さよなら。いつかわかること
モンテーニュ通りのカフェ
あの空をおぼえてる
正体不明 THEM-ゼム-
相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン
ブレス
ミスト
ハンティング・パーティ
P2
光州5・18
隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS
ひぐらしのなく頃に
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
ランボー/最後の戦場
幻影師アイゼンハイム
パリ、恋人たちの2日間
山のあなた~徳市の恋~
アフタースクール
劇場版 空の境界/第四章 伽藍の洞
幸せになるための27のドレス
フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石
山桜
僕の彼女はサイボーグ
リボルバー
シークレット・サンシャイン
神様のパズル
ザ・マジックアワー
築地魚河岸三代目
ぐるりのこと。
休暇
JUNO/ジュノ
イースタン・プロミス
REC/レック(スペイン)
DIVE!
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
奇跡のシンフォニー
西の魔女が死んだ
屋敷女
ミラクル7号
歩いても 歩いても
花の袋
スピード・レーサー
BUG/バグ
ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-
クライマーズ・ハイ
純喫茶磯辺
カメレオン
ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌
闘茶~Tea Fight~
百万円と苦虫女
ジャージの二人
崖の上のポニョ
カンフー・パンダ
ハプニング
ドラゴン・キングダム
きみの友だち
インクレディブル・ハルク
画家と庭師とカンパーニュ
闇の子供たち
スカイ・クロラ
片腕マシンガール
トワイライト・シンドローム デッドクルーズ
ダークナイト
アクロス・ザ・ユニバース
ベガスの恋に勝つルール
この自由な世界で
TOKYO!
トワイライトシンドローム デッドゴーランド
劇場版 空の境界 第五章 矛盾螺旋
セックス・アンド・ザ・シティ
言えない秘密
デトロイト・メタル・シティ
ハンコック
デイ・オブ・ザ・デッド
コッポラの誇張の夢
20世紀少年〈第1章〉終わりの始まり
死にぞこないの青
イントゥ・ザ・ワイルド
シャッター
落下の王国
グーグーだって猫である
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇
パコと魔法の絵本
おくりびと
ウォンテッド
蛇にピアス
おろち
東南角部屋二階の女
アキレスと亀
アイアンマン
トウキョウソナタ
コドモのコドモ
容疑者Xの献身
ゲットスマート
私がクマにキレた理由
僕らのミライへ逆回転
その土曜日、7時58分
フレフレ少女
ジーニアスパーティ・ビヨンド
P.S.アイラヴユー
イーグル・アイ
ピアノチューナー・オブ・アースクエイク
真木栗ノ穴
バイオハザード:ディジェネレーション
リダクテッド 真実の価値
ハロウィン(ロブ・ゾンビ
センター・オブ・ジ・アース
ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢
ICHI
アイズ
レッドクリフ Part1
ハンサム★スーツ
ブタがいた教室
その日のまえに
ヤング@ハート
櫻の園 -さくらのその-
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
BOY A
ハッピーフライト
トロピックサンダー/史上最低の作戦
1408号室
バンク・ジョブ
ブラインドネス
私は貝になりたい
ソウ5
デス・レース
青い鳥
ウォーリー
エグザイル/絆
252 生存者あり
地球が静止する日
ワールド・オブ・ライズ
ラースと、その彼女
永遠のこどもたち
Kー20 怪人二十面相・伝
魔法遣いに大切なこと
空の境界/第六章 忘却録音
悪夢探偵
THE FROGMAN SHOW 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE2〜私を愛した黒烏龍茶
アウェイ・フロム・ハー君を想う
たみおのしあわせ
告発のとき
キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー
ハート・ロッカー
オー・マイ・ゴースト!
口割け女0~ビギニング~

クリスマス・ストーリー

 

2007年

 

北極のナヌー
TATARI タタリ/呪いの館
グローバル・メタル
バトル・イン・シアトル
ジェリーフィッシュ
狂気の海
ユメ十夜
クライモリ デッドエンド
受験のシンデレラ
エバン・オールマイティ
スーパーバッド 童貞ウォーズ
サウスランド・テイルズ
雨の翼
東京少年
エクステ
全然大丈夫
KIDS
ヒットマン
シューテム・アップ
ラストラブ
Life 天国で君に逢えたら
ホテル・シュヴァリエ
鉄板英雄伝説
グミ・チョコレート・パイン
エンジェル
幽霊ゾンビ
マーゴット・ウェディング
ブレイブワン
秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~
幸せのレシピ
リーピング
恋しくて
モンスター・ハウス
悪夢探偵
ディパーテッド
マリー・アントワネット
不都合な真実
エレクション
それでもボクはやってない
幸せのちから
グアンタナモ、僕達が見た真実
幸福な食卓
魂萌え!
どろろ
世界最速のインディアン
墨攻
善き人のためのソナタ
あなたになら言える秘密のこと
天国は待ってくれる
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
ドリームガールズ
エクステ
ボビー
さくらん

松ヶ根乱射事件
今宵、フィッツジェラルド劇場で
パフューム ある人殺しの物語
パリ、ジュテーム
秒速5センチメートル
龍が如く 劇場版
ONE PIECE エピソード・オブ・アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち
ラストキング・オブ・スコットランド
サン・ジャックへの道
パラダイス・ナウ
バッテリー
ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~
ナイトミュージアム
デジャヴ
ハッピーフィート
アンフェア the movie
口割け女
超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!
ホリデイ
ブラックブック
アルゼンチンババア
蟲師
鉄人28号 白昼の残月
檸檬のころ
ブラッド・ダイヤモンド
ママの遺したラブソング
黄色い涙
大帝の剣
ブリック
サンシャイン2057
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
こわれゆく世界の中で
ラブソングができるまで
ハンニバル・ライジング
ドレスデン、運命の日
明日、君がいない
机のなかみ
神童
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾
名探偵コナン 紺碧の棺
劇場版 灼眼のシャナ
キノの旅 病気の国-For You-
バベル
恋愛睡眠のすすめ
ゲゲゲの鬼太郎
あしたの私のつくり方
スパイダーマン
スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
初雪の恋 ~ヴァージン・スノー~
俺は、君のためにこそ死ににいく
眉山 ーびざんー
赤い文化住宅の初子
主人公は僕だった
パッチギ! LOVE&PIACE
14歳
新SOS大東京探検隊
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
インビジブル・ウェーブ
しゃべれどもしゃべれども
ザ・シューター/極大射程
監督・ばんざい!
そのときは彼によろしく
大日本人
300〈スリー・ハンドレッド
アポカリプト
プレステージ
選挙
ゾディアック
舞子haaaann!!!
キサラギ
きみにしか聞こえない
ジェイムズ聖地(エルサレム)へ行く
アヒルと鴨のコインロッカー
憑神
転校生 -さよなら あなた-
殯の森
サイドカーに犬
図鑑に載ってない蟲
ダイハード4.0
シュレック
そして、デブノーの森へ
吉祥天女
アドレナリン
封印殺人映画
街のあかり
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
こわい童謡 表の章
こわい童謡 裏の章
ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ
ジーニアス・パーティ
ファウンテン 永遠につづく愛
ルネッサンス
西遊記
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
インランド・エンパイア
ゴースト・ハウス
ピアノの森
レミーのおいしいレストラン
夕凪の街 桜の国
天然コケッコー
河童のクゥと夏休み
トランスフォーマー
怪談
オーシャンズ13
呪怨 パンデミック
恋する日曜日 私。恋した
ブリッジ
フリーダム・ライターズ
消えた天使
長江哀歌
ベクシル2077 日本鎖国
伝染歌
遠くの空に消えた
シッコ
ラッシュアワー
TAXi④
恋するマドリ
デス・プルーフinグラインドハウス
プラネット・テラーinグラインドハウス
ブラック・スネーク・モーン
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
ホステル2
ミリキタニの猫
サッド・ヴァケイション
HERO
スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ
包帯クラブ
CLANNAD
ファンタスティック・フォー:銀河の危機
夜の上海
めがね
劇場版 アクエリオン
幸せのレシピ
ヒルズ・ハブ・アイズ
エディット・ピアフ ~愛の讃歌
クローズド・ノート
ストレンヂア 無皇刃譚
パンズ・ラビリンス
サウスバウンド
キングダム/見えざる敵
インベージョン
ヘアスプレー
クワイエットルームにようこそ
スターダスト
タロットカード殺人事件
ゾンビーノ

アレックス・ライダー
クローズZERO
自虐の詩
バイオハザードⅢ
ONCE ダブリンの街角で
ALWAYS 続・三丁目の夕日
恋空
オリヲン座からの招待状
ボーン・アルティメイタム
ディスタービア
転々
やじきた道中 てれすこ
ソウ4
君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956
カフカ 田舎医者
ミッドナイト・イーグル
ブラザーサンタ
XX 魔境伝説
椿三十郎
劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景
スリザー
マリと子犬の物語
アイ・アム・レジェンド
ザ・シンプソンズ MOVIE
ユゴ 大統領有故
スマイル 聖夜の奇跡
リトルDJ 小さな恋の物語
ナショナル・トレジャーリンカーン暗殺者の日記
再会の街で
俺たちフィギュアスケーター
パルス
迷子の警察音楽隊
魍魎の匣
AVP2 エイリアンVS.プレデター
劇場版 空の境界 第二章 殺人考察(前)
マリア
モーテル
マイティ・ハート/愛と絆
扉をたたく人
ゴーストライダー
ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森

 


2006年

 

26世紀青年
ボーダータウン 報道されない殺人者
SPIRIT
ラッキーナンバー7
アイランドタイムズ
ベティの小さな秘密
ジーザス・キャンプ ~アメリカを動かすキリスト教原理主義
チルドレン
ビッグ・トラブル
接吻
レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨
トゥヤーの結婚
ここに幸あり
TSUNAMI 津波(BBC)
ぼくの大切なともだち
勇者たちの戦場
カオス
春の居場所
シムソンズ
ピクニックの準備
恋愛小説
サルバドールの朝
ありがとう
愛の流刑地
象の背中
ビッグ・リバー
ハリヨの夏
こま撮りえいが こまねこ
春のめざめ
もしも昨日が選べたら
アートスクール・コンフィデンシャル
みえない雲
コンフェッティ 仰天!結婚コンテスト
海でのはなし。
ウルトラヴァイオレット
真夜中の少女たち
ラブ★コン
天使の卵
RV
ラフ
ギャング・オブ・ホラー
銀色の髪のアギト
輪廻
プルーフ・オブ・マイ・ライフ
スタンドアップ
プライドと偏見
ホテル・ルワンダ
THE 有頂天ホテル
カミュなんて知らない
ギミー・ヘブン
レジェンド・オブ・ゾロ
博士の愛した数式
ブラックキス
天使
あおげば尊し
フライトプラン
オリバー・ツイスト
ピーナッツ
最終兵器彼女
エリ・エリ・レマ・サバクタニ
ミュンヘン
ベロニカは死ぬことにした
日常
クラッシュ
ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
サイレン ~FORBIDDEN SIREN~
燃ゆるとき
春の居場所
ジャーヘッド
アサルト13 要塞警察
アメリカ、家族のいる風景
ナイト・オブ・ザ・スカイ
県庁の星
好きだ、
ダウン・イン・ザ・バレー
ブロークバック・マウンテン
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
シリアナ
うつせみ
ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵
機動戦士ZガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-
イーオン・フラックス
エミリー・ローズ
ヒストリー・オブ・バイオレンス
かもめ食堂
マクダル パイナップルパン王子
ルート225
超劇場版ケロロ軍曹
まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん
春が来れば
サウンド・オブ・サンダー
ナイスの森
雨の町
ファイヤーウォール
ナイト・ウォッチ
君とボクの虹色の世界
プロデューサーズ
タイフーン
立喰師列伝
ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌
クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!
アイス・エイジ
アンダーワールド:エボリューション
スポンジ・ボブ/スクエアパンツ
ニュー・ワールド
Vフォー・ヴェンデッタ
ぼくを葬る
トム・ヤム・クン
チェケラッチョ!!
RENT/レント
ブロークン・フラワーズ
隠された記憶
キャッチ・ア・ウェーブ
小さき勇者たち~GAMERA~
LIMIT OF LOVE 海猿
ピンクパンサー
グッドナイト&グッドラック
ナイロビの蜂
アンジェラ
青いうた~のど自慢 青春編~
明日の記憶
間宮兄弟
陽気なギャングが地球を回す
ジャケット
ダ・ヴィンチ・コード
心霊写真
雪に願うこと
GOAL!
嫌われ松子の一生
トランスポーター2
ポセイドン
花よりもなほ
インサイド・マン
春の日のクマは好きですか?
トリック劇場版
初恋
やわらかい生活
ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン
キングス&クィーン
タイヨウのうた
デスノート
着信アリ Final
カーズ
レイヤー・ケーキ
ダメジン
ミッション・インポッシブルⅢ
サイレントヒル
ローズ・イン・タイドランド
ゆれる
ブレイブ・ストーリー
機械じかけの小児病棟
日本沈没
笑う大天使
時をかける少女
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
怪談新耳袋 ノブヒロさん
恋する日曜日
ハチミツとクローバー
ザ・フォッグ
ゲド戦記
太陽
ハッスル&フロウ
ユナイテッド93
スーパーマンリターンズ
マッチポイント
花田少年史 幽霊と秘密のトンネル
キンキーブーツ
ハイテンション
楽日
UDON
親指さがし
マイアミ・バイス
40歳の童貞男
グエムル ー漢江の怪物ー
アキハバラ@DEEP
X-MEN:ファイナルデシジョン
LOFT ロフト
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ
シュガー&スパイス 風味絶佳
出口のない海
サムサッカー
フラガール
ストロベリーショートケイクス
レディ・イン・ザ・ウォーター
デビルズ・リジェクト マーダーライドショー2
悪魔とダニエル・ジョンストン
カポーティ
オトシモノ
涙そうそう
夜のピクニック
ワールド・トレード・センター
いちばんきれいな水
サンキュー・スモーキング
16ブロック
ブラック・ダリア
スネーク・フライト
百年恋歌
地下鉄に乗って
父親たちの星条旗
ホステル
トンマッコルへようこそ
ウール100%
木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
ただ、君を愛してる
虹の女神 Rainbow Song
7月24日通りのクリスマス
手紙
デスノート the Last name
サッド・ムービー
プラダを着た悪魔
ソウ3
トゥモロー・ワールド
麦の穂をゆらす風
椿山課長の七日間
暗いところで待ち合わせ
パプリカ
007 カジノ・ロワイアル
武士の一分
イカとクジラ

硫黄島からの手紙
スキャナー・ダークリー
市川崑物語
NANA2
エラゴン 遺志を継ぐ者
リトル・ミス・サンシャイン
気球クラブ、その後
酒井家のしあわせ
鉄コン筋クリート
ブロックパーティー
家の鍵
トランスアメリカ
エコエコアザラク R-page

 

2005年

釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪
ブギーマン
カンバセーションズ
サハラ 死の砂漠を脱出せよ
愛されるために、ここにいる
タイフーン
ある子供
ミルコの光
2番目のキス
恋人はゴースト
メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー
愛してよ
真昼の花
怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション
夢の中へ
誰がために
@ベイビーメール
あそこの席
female
ゴーヤーちゃんぷるー
恋愛睡眠のすすめ
酔いどれ詩人になる前に
不完全なふたり
ジェームズ・フランコVSエイプ
きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏
パニック・フライト
ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状
ホルテンさんのはじめての冒険
カンフーハッスル
ネバーランド
北の零年
東京タワー
オーシャンズ12
パッチギ!
レイクサイド・マーダーケース
フリック
火火
Ray/レイ
オペラ座の怪人
トニー滝谷
雨よりせつなく
AIR
着信アリ2
きみに読む物語
ビフォア・サンセット
復讐者に憐れみを
THE JUON/呪怨
ボーン・スプレマシー
MAKOTO
ダブリン上等!
セルラー
ビヨンドtheシー 夢見るように歌えば
サイドウェイ
香港国際警察/NEW POLICE STORY
ローレライ
ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島
ロング・エンゲージメント
デーモンラヴァー
あずみ2 デス・オア・ラブ
カナリア
ナショナル・トレジャー
エターナル・サンシャイン
コントロール
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月
鉄人28号
いぬのえいが
ハサミ男
アビエイター
クライシス・オブ・アメリカ
世界で一番パパが好き!
サマリア
恋は五・七・五
コーヒー&シガレッツ
真夜中の弥次さん喜多さん
隣人13号
フライト・オブ・フェニックス
コーラス
バッド・エデュケーション
名探偵コナン 水平線上の陰謀
富江 BEGINNING
コンスタンティン
海を飛ぶ夢
インファナル・アフェアⅢ 終極無間
クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃
阿修羅城の瞳
ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ
キャビン・フィーバー
さよなら、さよならハリウッド
ウィンブルドン
甘い人生
コックリさん
PTU
ドッジボール
ベルリン、僕らの革命
9 SONGS
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
ブレイド
ライフ・アクアティック
交渉人 真下正義
メールで届いた物語
バタフライ・エフェクト
プライド 栄光への絆
ブルー・レクイエム
タナカヒロシのすべて
炎のメモリアル
ザ・インタープリター
イン・ザ・プール
ミリオンダラー・ベイビー
オペレッタ狸御殿
機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者
おわらない物語 アビバの場合
エレクトラ
最後の恋のはじめ方
ホステージ
バス174
四日間の奇蹟
電車男
ニライカナイからの手紙
-less レス
サハラ 死の砂漠を脱出せよ
戦国自衛隊1549
いつか読書する日
ザ・リング2
バットマン ビギンズ
50回目のファースト・キス
蟲たちの家
ダニー・ザ・ドッグ
Dear フランキー
樹の海
埋もれ木
宇宙戦争
逆境ナイン
亀は意外と速く泳ぐ
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
ヴェラ・ドレイク
フライ、ダディ、フライ
HINOKIO
星になった少年
姑獲鳥の夏
運命じゃない人
アイランド
ライディング・ザ・ブレット
リンダ リンダ リンダ
劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
チーム★アメリカ/ワールドポリス
亡国のイージス
妖怪大戦争
サヨナラCOLOR
ふたりの5つの分かれ路
ノロイ
劇場版×××HOLiC 真夏ノ夜ノ夢
劇場版ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君
奥さまは魔女
ランド・オブ・ザ・デッド
南極日誌
容疑者 室井慎次
さよならみどりちゃん
メゾン・ド・ヒミコ
NANA
サマータイムマシン・ブルース
銀河ヒッチハイク・ガイド
チャーリーとチョコレート工場
タッチ
シンデレラマン
ファンタスティック・フォー
亀も空を飛ぶ
SHINOBI
深紅
8月のクリスマス
シン・シティ
蝉しぐれ
ステルス
真夜中のピアニスト
ベルベット・レイン
空中庭園
この胸いっぱいの愛を
スクラップ・ヘブン
アワーミュージック
フォーガットン
エコーズ
メリンダとメリンダ
リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
蝋人形の館
ティム・バートンのコープスブライド
ドミノ
ランド・オブ・プレンティ
私の頭の中の消しゴム
エスタデイ、ワンスモア
まだまだあぶない刑事
SAW2
ヴェニスの商人
春の雪
機動戦士ガンダムⅡ 恋人たち
ブラザーズ・グリム
仮面ライダー THE FIRST
TAKESHI’S
ALWAYS 三丁目の夕日
乱歩地獄
絶対恐怖 ブース
イン・ハー・シューズ
ダーク・ウォーター
エリザベスタウン
親切なクムジャさん
Jの悲劇
奇談
大停電の夜に
変身
ハリーポッターと炎のゴブレット
探偵事務所5" -5ナンバーで呼ばれる探偵達の物語-
Mr.&Mrs.スミス
ブレイキング・ニュース
狼少女
SAYURI
ザスーラ
ロード・オブ・ドッグタウン
ディア・ウェンディ
東京ゾンビ
あらしのよるに
キング・コング
ロード・オブ・ウォー
イン・トゥ・ザ・ブルー
ミリオンズ
秘密のかけら
歓びを歌にのせて
ディック&ジェーン 復讐は最高!
ドア・イン・ザ・フロア
真夜中のピアニスト

 

2004年

 

世界
ネバーランド
ダーウィンの悪夢
恋愛小説
アマレット
隣のリッチマン
about love アバウト・ラブ関於愛(クワァンユーアイ)
ポリーmyLOVE
NOEL ノエル
テイキング・ライブス
人喰殺人鬼
さよなら、僕らの夏
やさしきキスをして
釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない !?
Jam Films Sエス
帰郷
雨よりせつなく
青い車
うつせみ
ZOO
ホワイト・ライズ
モーツァルトとクジラ
灯台守の恋
レーシング・ストライプス
ミスティック・リバー
半落ち
タイムライン
リクルート
解夏
着信アリ
油断大敵
DEAD LEAVES
PARASITE DOLLS
25時
シービスケット
ハリウッド的殺人事件
ラブストーリー
コンフィデンス
ニューオーリンズ・トライアル
みんなのうた
ラブ・アクチュアリー
オアシス
嗤う伊右衛門
赤い月
ドラッグストア・ガール
この世の外へ クラブ進駐軍
渋谷怪談
ロード・オブ・ザ・リング王の帰還
ゼブラーマン
恋する幼虫
アップタウン・ガールズ
グッバイ、レーニン!
ドッグヴィル
悪い男
ゴシカ
マスター・アンド・コマンダー
問題のない私たち
レジェンド・オブ・メキシコデスペラード
ケイナ
ホテルビーナス
イノセンス
ONE PIECE 呪われた聖剣
ペイチェック 消された記憶
ヴァンダの部屋
かまち
クイール
東京原発
花とアリス
テキサス・チェーンソー
ぼくは怖くない
きょうのできごと a day on the planet
エレファント
ルーニー・チューンズ:バック・イン・アクション
殺人の追憶
ロスト・メモリー
スパニッシュ・アパートメント
ディボース・ショウ
ドラムライン
真珠の耳飾りの少女
列車に乗った男
バーバー吉野
イムリミット
ロスト・イン・トランスレーション
オーシャン・オブ・ファイヤー
永遠の語らい
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
名探偵コナン 銀翼の奇術師
恋人はスナイパー 劇場版
アップルシード
リアリズムの宿
キル・ビルVol.2
ホーンテッドマンション
みなさん、さようなら
CASSHERN
MAY -メイ-
スクール・オブ・ロック
フォーチュン・クッキー
パッション
ゴッド・ディーバ
犬と歩けば チロリとタムラ
ミッシング
世界の中心で、愛を叫ぶ
ジャンプ
死に花
ビッグ・フィッシュ
ドーン・オブ・ザ・デッド
ショーン・オブ・ザ・デッド
スイミング・プール
トロイ
レディ・キラーズ
ヒューマン・キャッチャー/ジーパーズ・クリーパーズ2
キューティーハニー
下妻物語
深呼吸の必要
ヴェロニカ・ゲリン
21グラム
デイ・アフター・トゥモロー
エージェント・コーディ
4人の食卓
シルミド
天国の本屋~恋火~
スターシップ・トゥルーパーズ
海猿 UMIZARU
白いカラス
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ブラザーフッド
友引忌-ともびき-
アメリカン・スプレンダー
スパイダーマン
69
ラブドガン
ディープ・ブルー(ドキュメンタリー)
スチームボーイ
茶の味
シュレック2
キング・アーサー
バレエ・カンパニー
マッハ!
箪笥
ドリーマーズ
地球で最後のふたり
風音
父と暮せば
サンダーバード
堕天使のパスポート
誰も知らない
マインド・ゲーム
華氏911
マーダー・ライド・ショー
IZO
劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!
MASK DE 41
ミラーを拭く男
デビルズ・バックボーン
LOVERS
NIN×NIN 忍者ハットリくん
ヴァン・ヘルシング
バイオハザードⅡ アポカリプス
ヴィレッジ
フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白
CODE46
父、帰る
スウィングガールズ
珈琲時光
アイ、ロボット
ジェリー
トゥー・ブラザーズ
インファナル・アフェアⅡ 無間序曲
スクール・ウォーズ HERO

子猫をお願い
くりいむレモン
SURVIVE STYLE5+
ヘルボーイ
感染
予言
オーバードライヴ
最狂絶叫計画
クライモリ
モーターサイクル・ダイアリーズ
デビルマン
恋の門
スクービー・ドゥー2 モンスター・パニック
シークレット・ウインドウ
2046
コラテラル
ソウ
エイプリルの七面鳥
ターンレフト ターンライト
春夏秋冬そして春
いま、会いにゆきます
笑の大学
透光の樹
隠し剣 鬼の爪
砂と霧の家
オールド・ボーイ
チューブ
血と骨
雨鱒の川
ニワトリはハダシだ
海猫
イブラヒムおじさんとコーランの花たち
雲のむこう、約束の場所
ハウルの動く城
ポーラー・エクスプレス
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
ニュースの天才
バッドサンタ
Mr.インクレディブル
犬猫
恋文日和
ゴジラ FINAL WARS
五線譜のラブレター
僕の彼女を紹介します
ヴィタール
レディ・ジョーカー
エイリアンVSプレデター
ジャッカス・ザ・ムービー
ターミナル
マイ・ボディガード
ベルヴィル・ランデブー
理由
約三十の嘘
ULTRAMAN
スーパーサイズ・ミー
インストール
トルク
スタスキー&ハッチ
理想の女(ひと)
クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち
スカーレット・ヨハンソンの 百点満点大作戦

 


2003年

 

エルフ ~サンタの国からやってきた~
ツインズ・エフェクト
Mirror 鏡の中
ハーヴィー・クランペット
ゴシカ
ブラック・ダイヤモンド
イン・ザ・カット
ニューオーリンズ・トライアル
世界でいちばん不運で幸せな私
ある朝スウプは
釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!
1980
新しい風 若き日の依田勉三
ハードラックヒーロー
ドラえもん のび太とふしぎ風使い
許されざる者
女子高生チェーンソー
ハリウッド的殺人事件
ワンダフルデイズ
運命の女
ゴーストシップ
T.R.Y
カンパニー・マン
アカルイミライ
壬生義志伝
黄泉がえり
ボウリング・フォー・コロンバイン
ボーン・アイデンティティー
猟奇的な彼女
呪怨
ラヴァーズ・キス
トランスポーター
ケミカル51
レッド・ドラゴン
アレックス
13階段
曖昧な未来、黒沢清
ホワイト・オランダー
戦場のピアニスト
Mr.ディーズ
新・仁義なき戦い ー謀殺-
船を降りたら彼女の島
ビロウ
ロード・オブ・ザ・リング二つの塔
エルミタージュ幻想
歓楽通り
ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険
007 ダイ・アナザーデイ
リロ・アンド・スティッチ
ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲
過去のない男
青の炎
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
24アワー・パーティー・ピープル
リベリオン
ブラック・ダイヤモンド
スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
blue
デアデビル
WATARIDORI
11'09'01/セプテンバー11
鏡の女たち
わたしのグランパ
ネメシス/S.T.X(スタートレック
ミレニアム・マンボ
星に願いを
ぼくんち
シカゴ
ドリームキャッチャー
ベッカムに恋して
MOON CHILD
名探偵コナン 迷宮の十字路
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード
ラーゼフォン 多元変奏曲
サイドウォーク・オブ・ニューヨーク
ボイス
魔界転生
ばかのハコ船
X-MEN2
散歩する惑星
集団殺人クラブ
ロスト・イン・ラマンチャ
BULLY
春の惑い
あずみ
めぐりあう時間たち
サラマンダー
エニグマ
TAXi3
アバウト・シュミット
トゥー・ウィークス・ノーティス
ハンテッド
灰の記憶
8マイル
アニマトリックス
NARC ナーク
神に選ばれし無敵の男
チルソクの夏
六月の蛇
水仙
ザ・コア
マトリックス リローデッド
二重スパイ
マナに抱かれて
ニューヨーク 最後の日々
メラニーは行く!
スパイ・ゾルゲ
ホテル・ハイビスカス
恋愛寫眞
ソラリス
ブルークラッシュ
ミニミニ大作戦
ALIVE
人生は、時々晴れ
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
ムーンライト・マイル
トーク・トゥ・ハー
シティ・オブ・ゴッド
デブラ・ウィンガーを探して
テープ
さよなら、クロ
ターミネーター3
エデンより彼方に
ハリウッド★ホンコン
バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌
地獄甲子園
ナイン・ソウルズ
踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
パンチドランク・ラブ
藍色夏恋
茄子 アンダルシアの夏
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
フリーダ
ハルク
キリクと魔女
H story
コンフェッション
HERO
ゲロッパ!
ファム・ファタール
ワイルド・スピードX2
28日後・・・
天使の牙B.T.A
呪怨2
ドラゴンヘッド
座頭市
月の沙漠
蛇イチゴ
ロボコン
偶然にも最悪な少年
17才~旅立ちのふたり~
シモーヌ
閉ざされた森
クジラの島の少女
トゥームレイダー
ROCKERS
ドッペルゲンガー
S.W.A.T
マッチスティック・メン
バリスティック
アララトの聖母
陰陽師
蕨野行
スパイキッズ3-D:ゲームオーバー
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
月曜日に乾杯!
SSU
インファナル・アフェア
巌流島-GANRYUJIMA-
集団殺人クラブ Returns
フレディVSジェイソン
ほえる犬は噛まない
キル・ビル Vol.1
アイデンティティ
ティアーズ・オブ・ザ・サン
死ぬまでにしたい10のこと
赤目四十八瀧心中未遂
木更津キャッツアイ 日本シリーズ
マトリックス レボリューションズ
阿修羅のごとく
g@me
スカイハイ 劇場版
昭和歌謡大全集
東京ゴッドファーザーズ
イン・ディス・ワールド
ルールズ・オブ・アトラクション
マグダレンの祈り
フォーン・ブース
ブラウン・バニー
幸福の鐘
アンダーワールド
バッドボーイズ2バッド
ファインディング・ニモ
ラストサムライ
イン・アメリカ/三つの小さな願いごと
息子のまなざし
MUSA ー武士ー
ジョゼと虎と魚たち
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
劇場版とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡
アイデン&ティティ
ミシェル・ヴァイヨン
すべては愛のために
フル・フロンタル
アメノナカノ青空

 

2002年

 

北京ヴァイオリン
永遠のマリア・カラス
コール
抱擁
ハイ・クライムズ
コーリン
卒業
デブラ・ウィンガーを探して
アバウト・ア・ボーイ
アイ・スパイ
釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪! (
ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけど HAPPY
美しい夏キリシマ
ぷりてぃ・ウーマン
荒ぶる魂たち
なんくるムービー あじまぁのウタ 上原知子―天上の歌声
カクト
水の女
船を降りたら彼女の島
昭和歌謡大全集
DAKKAN 奪還 アルカトラズ

TAMALA 2010 a punk cat in space
ヘイフラワーとキルトシュー
頭山
ブルークラッシュ
クリスティーナの好きなこと
ドッグ・スター
玩具修理者
ヴィドック
素敵な歌と舟はゆく
カンダハール
DEAD OR ALIVE FINAL
息子の部屋
仄暗い水の底から
ラット・レース
オーシャンズ11
地獄の黙示録・特別完全版
ジェヴォーダンの獣
ピアニスト
アモーレス・ペロス
コンセント
ジーパーズ・クリーパーズ
ソウル
化粧師 KEWAISHI
マルホランド・ドライブ
助太刀屋助六
パコダテ人
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
キリング・ミー・ソフトリー
モンスターズ・インク
ロード・オブ・ザ・リング
家路
エネミー・ライン
ヒューマン・ネイチュア
Laundry ランドリー
自殺サークル
ぼくの生まれた日
グラスハウス
パルムの樹
害虫
シッピング・ニュース
ミスター・ルーキー
とらばいゆ
ビューティフル・マインド
ブラックホーク・ダウン
WXIII 機動警察パトレイバー
ドメスティック・フィアー
D-TOX
友へ チング
able エイブル
光の旅人 K-PAX
白い犬とワルツを
陽だまりのグラウンド
サンキュー、ボーイズ
コラテラル・ダメージ
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦
名探偵コナン ベイカー街の亡霊
バーバー
アザーズ
ケイブマン
翼をください
鬼が来た!
ハッシュ!
KT
スパイダーマン
スパイダー
突入せよ! あさま山荘事件
ナースのお仕事ザ・ムービー
パニック・ルーム
アトランティスのこころ

白い船
サウンド・オブ・サイレンス
ALI アリ
ノー・マンズ・ランド
暗い日曜日
UNLoved
愛しのローズマリー
少林サッカー
アイ・アム・サム
模倣犯
ニューヨークの恋人
ブレイド
ザ・プロフェッショナル
ルーヴルの怪人
陽はまた昇る
トーキョー×エロティカ
ワンス・アンド・フォーエバー
セッション9
マジェスティック
es
春の日は過ぎゆく
プレッジ
青い春
富江 最終章 ~禁断の果実~
メン・イン・ブラック
笑う蛙
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
ゴースト・オブ・マーズ
ダスト
チョコレート
海辺の家
タイムマシン
ピンポン
猫の恩返し
海は見ていた
ドッジGO!GO!
イン・ザ・ベッドルーム
パワーパフガールズ・ムービー
アイス・エイジ
トータル・フィアーズ
天国の口、終りの楽園。
ぼのぼの クモモの木のこと
スクービー・ドゥー
モンスーン・ウェディング
ウインドトーカーズ
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
DRIVE
13ゴースト
ドニー・ダーコ
スナイパーウェズリー・スナイプス

リターナー
スパイキッズ2 失われた夢の島
ザ・ロイヤルテネンバウムズ
インソムニア
ディナー・ラッシュ
ズーランダー
アバウト・ア・ボーイ
千年女優
竜馬の妻とその夫と愛人
サイン
ジャスティ
完全犯罪クラブ
ダウン
なごり雪
ロード・トゥ・パーディション
酔っぱらった馬の時間
阿弥陀堂だより
宣戦布告
群青の夜の羽毛布
明日があるさ THE MOVIE
最新絶叫計画
エンジェル・アイズ
容疑者
Dolls
木曜組曲
ごめん
9デイズ
OUT
凶気の桜
トリプルX
ゴスフォード・パーク
ダーク・ブルー
tokyo.sora
マッスルヒート
浅草キッドの「浅草キッド
ザ・リング
プロフェシー
たそがれ清兵衛
セレンディピティ
チェンジング・レーン
トリック劇場版
ラストシーン
ウェイキング・ライフ
ショウタイム
バースデイ・ガール
恋に唄えば♪
ハリー・ポッターと秘密の部屋
ジョンQ 最後の決断
フレイルティー/妄執
8人の女たち
AIKI
夜を賭けて
マイノリティ・リポート
ブラッドワーク
アイリス
刑務所の中
いたいふたり
K-19
スパイダーパニック!
火山高
仔犬ダンの物語
ゴジラ×メカゴジラ

ギャング・オブ・ニューヨーク
スコルピオンの恋まじない
SWEET SIXTEEN
Jam Films
ストーリーテリング
マドモワゼル


2001年

 

コースト・ガード
戦争のはじめかた
時の香り リメンバー・ミー
ピアニスト
フレイルティー/妄執
プレッジ
釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇
まぶだち
ドラえもん のび太と翼の勇者たち
天国から来た男たち
ギリーは首ったけ
カタクリ家の幸福
千年の恋 ひかる源氏物語
玩具修理者
無問題2
O〔オー〕
姉のいた夏、いない夏
女子高生ロボット戦争
ロードキラー
追撃者
うつつ
押切
岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPISODE I
アート・オブ・ウォー
ファイナル・デスティネーション
ギャラクシー・クエスト
EUREKA
アヴァロン
リトル・ダンサー
クリムゾン・リバー
BROTHER
弟切草
狗神
風花
ペイ・フォワード 可能の王国
ザ・ウォッチャー
楽園をください
溺れる魚
オータム・イン・ニューヨーク
アンブレイカブル
ふたりの男とひとりの女
回路
処刑人
ギプス
キャスト・アウェイ
ハイ・フィデリティ
バガー・ヴァンスの伝説
ユリョン
ONE PIECE ねじまき島の冒険
小説家を見つけたら
スナッチ
小さな目撃者
プルーフ・オブ・ライフ
ギター弾きの恋
あの頃ペニー・レインと
ブラックボード 背負う人
アカシアの道
サトラレ
ザ・セル
日本の黒い夏 冤罪
富江 re-verse
連弾
ドッグ・ショウ
花様年華
ハンニバル
山の郵便配達
バトル・ロワイアル 特別篇
スターリングラード
ザ・メキシカン
隣のヒットマン
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の野望
名探偵コナン 天国へのカウントダウン
ダブルス
トラフィック
ショコラ
天使のくれた時間
ミリオンダラー・ホテル
シーズンチケット
アタック・ザ・ガス・ステーション!
LIES/嘘
走れ!イチロー
LOVE SONG
アメリカン・サイコ
ベティ・サイズモア
ガールファイト
ジュエルに気をつけろ!
ユマニテ
東京マリーゴールド
ムルデカ17805
15ミニッツ
彼女を見ればわかること
降霊 KOUREI
あしたはきっと…
リトル★ニッキー
JSA
メトロポリス
DISTANCE
非・バランス
ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
誘拐犯
マレーナ
みんなのいえ
ギフト
案山子 KAKASHI
ザ・コンテンダー
RUSH!
ココニイルコト
A.I.
テイラー・オブ・パナマ
すべての美しい馬
レクイエム・フォー・ドリーム
姉のいた夏、いない夏
パール・ハーバー
夏至
千と千尋の神隠し
焼け石に水
チェブラーシカ
アリーテ姫
PLANET OF THE APES/猿の惑星
ゴースト・ワールド
ジュラシック・パーク
チアーズ!
蝶の舌
真夜中まで
シャドウ・オブ・ヴァンパイア
ビヨンド・ザ・マット
反則王
RED SHADOW 赤影
釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇
キス・オブ・ザ・ドラゴン
魚と寝る女
贅沢な骨
ザ・ミッション 非情の掟
カウボーイビバップ 天国の扉
ブロウ
ファイナルファンタジー
ウォーターボーイズ
忘れられぬ人々
スコア
ラッシュアワー
ブリジット・ジョーンズの日記
YAMAKASI ヤマカシ
アメリカン・ナイトメア
少女〜an adolescent
トゥームレイダー
ROCK YOU!
タイガーランド
リリィ・シュシュのすべて
陰陽師
Quartet カルテット
GO
エスター・カーン めざめの時
ターン
レーニングデイ
オー・ブラザー!

おいしい生活
ワイルド・スピード
ファニーゲーム
どんてん生活
スウィート・ノベンバー
ピストルオペラ
エボリューション
ソードフィッシュ
メメント
赤い橋の下のぬるい水
冷静と情熱のあいだ
かあちゃん
ムーラン・ルージュ
世界の終わりという名の雑貨店
少年と砂漠のカフェ
ハリーポッターと賢者の石
プラットホーム
アトランティス 失われた帝国
光の雨
シュレック
スパイ・ゲーム
スパイキッズ
シャンプー台のむこうに
耳に残るは君の歌声
ゴジラモスラキングギドラ 大怪獣総攻撃
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険
修羅雪姫
バニラ・スカイ
キプールの記憶
殺し屋1
サクラ大戦 活動写真
Dr.Tと女たち
バンディッツ
約束 ラ・プロミッセ
まぼろし
フロム・ヘル

 

2000年

 

ユー・キャン・カウント・オン・ミー
あしたはきっと・・・
偶然の恋人
アンダー・サスピション
GO-CON!
千里眼
ぼくの、おじさん THE CROSSING
柔らかな頬
episode 2002 Stereo Future
ドラえもん のび太太陽王伝説
ドラえもん おばあちゃんの思い出
LOVE/JUICE
東京ゴミ女
フォー・ザ・バース
ドラキュリア
グリンチ
太陽に恋して
幸せになるためのイタリア語講座
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
ブルー・ストリーク
雨あがる
リング0 バースデイ
ISOLA 多重人格少女
ラブ・オブ・ザ・ゲーム
シュリ
ガラスの脳
シビル・アクション
007 ワールド・イズ・ノット・イナフ
シャンドライの恋
うずまき
富江 replay
アメリカン・ヒストリーX
親指スター・ウォーズ
遠い空の向こうに
スリーピー・ホロウ
マグノリア
ノイズ
発狂する唇
オーディション
ダブル・ジョパディー
ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer
ドラえもん のび太太陽王伝説
ONE PIECE
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム
トイ・ストーリー
氷の接吻
破線のマリス
ブリーポップは笑わない
バレット・バレエ
グリーンマイル
ストレイト・ストーリー
救命士
ヒマラヤ杉に降る雪
U.M.A レイク・プラシッド
スクリーム3
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NYPD/15分署
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マーシャル・ロー
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名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル
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世にも奇妙な物語 映画の特別編
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十五才 学校Ⅳ
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ナトゥ 躍る!ニンジャ伝説