コール&コール ー 『AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2023』感想

 

2023.03/04(土)、Day.1 LINE CUBE SHIBUYAにて現地参加して来ました。

 

 出演:牧野由依、田野アサミ、富田美優、佐藤日向、小泉萌香、前田佳織里礒部花凜船戸ゆり絵、和泉風花。

 Day.1は現地、Day.2は配信。その選択は結果どうだったのという話。

 

 鑑賞前呟き。ホクホクしていますね。

 

 鑑賞後呟き第一声。

 

 一体何があったのでしょうか。全部呟いてますが。

 公式がプレイリストを公開してくれているので、順に振り返ってみます。

open.spotify.com

 

 開演前。段々と拍手や歓声が大きくなっていき、特に1階客席真ん中の通路から後ろにかけて、どうも仲間内で盛り上がって気が大きくなっちゃってる典型的な人たちがうるさくはありました。まぁ声出し解禁したらこういう人たちが増えるは増えるか、と、そこまでは普通に納得を。

 

1.Fine! Fine!(全員)

 

 ここでアミュボについてボンヤリした知識で振り返り。

 コロナ禍で自宅待機が続いたアミューズ女性声優陣が活動できる場として、2020年の春に始動したYouTubeチャンネル『AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL』。

 最初は探り探りではあったけれど、在籍してる声優陣が次々ヒット作出演、キャラ立ち要素もバズるようになりバラエティ的に徐々に盛り上がる。

 2021年秋最初のイベント『AMUSE VOICE ACTORS FES 2021』開催。

 バラエティーあり、森ハヤシ脚本による朗読劇あり、カラオケあり、そして主題歌『Fine! Fine!』お披露目。

 

 翌2022年、春も過ぎた頃に今度はファンミーティング開催。ここに夜の部のみ参加しました。

 参加に向けてYouTubeの未見の回を一気に見て昂揚していたこちらのコンディションもあり、とにかく楽しかった。すべてのピースがカチッとハマるような、キャストのショー精神がひたすら噛み合っていく。

 今でも思い出の中で煌びやかに華やぐ夢の一夜です。

 マネージャーさん達が裏方で奔走する手作りの親近感も漂い、自分が漠然と抱いていた「芸能界」との距離感が少しバグったような不思議な感覚。

pikusuzuki.hatenablog.com

 ただ唯一、ライブパートが無かったのが寂しかったですけどね。

 ファンミのラストで告知されたオリジナルアルバム制作とフェス2023開催が2Daysに渡っていよいよ実行に移されたのが今回。

 

 初めて生で見る『Fine! Fine!』。

 上下二段に分かれたステージで作夢さんのカラフルな衣装を纏ったアミュボメンバーが揃って歌う様、Soゴージャス。

 音源で聞くと「ハイスクール・ミュージカルみたいだ」という気持ちが勝ってしまうのですが、ハイスクール・ミュージカルを実際に見れたらそれは楽しいよ!という簡単な話でした。

 

2..Lucky Me(礒部・前田・牧野)

 

 オリジナルアルバム『first Channel』より。

 実は今回公式にこのようなアナウンスがありました。

 そして発表されたコンテンツの数々(アイマスウマ娘スタァライト!等)。

 てっきり、「Day.1はコンテンツ作品でお祭り。Day.2はオリジナル曲」という括りなのかも知れないと思い、またDay.1は配信なしという情報がその推測に拍車を掛けてしまって、「あ、アルバム曲やるんだ?」と、ここでやや躓きを覚えていました。

 ちなみにDay.1のみ配信なしの事実はチケット買ってだいぶ経ってから知った事なので、個人的にだから損得どうこうは全くないのですが。

 

○自己紹介

 

 アミュボ新メンバーとして初めて参加した和泉風花さんのことを見守り。

 

3.ONI PAN! PAN!(全員)

 

 コラボ曲一発目が、昨年アミューズタレントでダンス動画をリレーしていた『おにぱん!』主題歌。

 告知なしのタイトルまで出てきたことで、まだ混乱している脳内、やはり今日はコンテンツ曲を沢山見せてくれるのでは? と過度な期待を抱いてしまう。

 

○朗読劇1

 

 三度び森ハヤシ脚本。ちゃんと世界観は共通していて、2021ではアニメ内幕モノ、2022では劇中劇、そして2023では再びアニメ内幕に戻り、企画会議とその内容となる劇中劇がWで楽しめる。

 

4.お願いシンデレラ(牧野・富田)

 

 『アイドルマスターシンデレラガールズ』から代表曲を。スタァライトの前に強いてハマっていた「コンテンツ」があるとすればデレマスで、昨年のバンナムフェスに続き思わぬところで運命の再会。デレステにハマっていた頃はまだ現地に行ったりなんて遠い国の出来事だと思っていたので不思議なものです。

 オタク達のコールが完全に完成されていて、そして気圧されてしまい、せっかくのおねシンなのにどうも入っていけない自分を感じ、要所要所参加するも「もう一回!」言いそびれたのは超心残り。

 俺は俺の好きなようにおねシンにノリたかったのに、声の圧に邪魔される。

 で、今回一番楽しみにしていたのは実はここで、デレマスの曲をアミュボメンバーで3,4曲はやってくれるんじゃないか、最低でも牧野さん演じる佐久間まゆ、富田さん演じる砂塚あきらのソロ曲はやってくれるんじゃないかと思っていたので……

 一曲で終わり!? というショックが尾を引いてしまいました。

 

5.Star Divine(佐藤・小泉)

 

 そんなショックを引きずった状態でスタァライト。ただでさえ数日前に#4CLIMAXを現地で見守ったばかりで非常に感情が迷子。天堂真矢の痛切なアカペラStar Divineが脳裏を過ぎっておりました。

 ここもまた、富田美憂さんもスタリラ内にて舞台少女を演じていますから、何かしら絡みがあるんだろうなと踏んでいたのですが、、、無し! NOお!。

 それでも貴重な時間、めちゃくちゃ上がったのですが。 

 

6.Multicolored Flowers(船戸・前田・富田・礒部)

 

 アサルトリリィですね。

 

○アミュボ新作動画

 

 昨年のアミュボフェスに続いて、イベント会場でわざわざみんなでYouTubeを観るという変な体験。。。意外と良いのです。

 トランプタワーでしたっけ? 何かでタワー作っていて、それをドーン! ガシャーン!と崩す時の小泉さんの顔。

 

○朗読劇2

 

 もえぴがイケメン主人公を演じハーレム状態のパロディに。

 会場の笑いもヒートアップしてきました。それが良くなかったのか。

 

7.シアワセノハカリ(礒部・田野)

 

 アルバムを最初に聴いた時、楽曲として一番良さが飛び込んできた曲。

 ずっと念願だった「礒部花凜の生歌」を初めて聴けましたが、さすがミュージカルコース卒業、この日ずっと聞き惚れていました。

 

8.Here We Go Again(佐藤・富田)

 

 ここも地味に、お二人が格好良さに振れていて楽しかったです。

 

○朗読劇3

 

 ここだったと思いますが。前田さんに「前田」って叫べば面白いみたいなオタクノリ(Day.1かDay.2で「前田じゃなくて佳織里って呼んで」って前田さんが声掛けてたの良かったな)の延長線上で、とうとう朗読劇の会話に割って入って叫ぶオタク。

 わかりますよ、最初はその声が会場でウケたんですよ。嬉しくなっちゃったんでしょうね。そこからもう止まらない。

 朗読劇の笑いがだいぶキレキレになっていくのに、オタクが気になってしまって気が散る、楽しむに楽しめない状態。

 元々一階後方の隅席で音が籠もる、キャストの顔はほぼ見えない、隣りのオタクはなんか独り言ブツクサ言う、加えて叫ぶ厄介オタクが気になるという。

 

 厄介集団の一味っぽい女性が視界前方の席にいて、すぐ席を立ってステージにアピールするのですが(花凜ちゃんファンかな?)、同時に離れた席の仲間たちと何度もアイコンタクトを取っていて、大胆なのか臆病なのか、オタクの生態……ってなってました。

 この女性が最期めっちゃペンラでアピールするので集合写真自分は顔も隠れちゃったと思いますが、そもそも写真に厄介オタのUOが映り込んでたせいかその写真そのものもすぐに公式Twitterから削除されていました。辛い。

 

9.ようこそジャパリパークへ メタルVer.(船戸・小泉)

 

 もえぴのユニットで唯一現地回収出来ていなかった×ジャパリ団。一人欠員の状態ではありますが、ここで出会えて良かったです。

 ただここも、ちゃんと予習したのにこの曲か。。。という拍子抜けはありました。

 「Welcome to The ジャパリパーク!」って声出し出来て良かった。

 

10.うまぴょい伝説(佐藤・礒部・前田)

 

 スゴかったですね。。。ここのオタクの盛り上がり。

 もうちょっとオタクの声より声優さんの歌声聞きたかったな。

 え? 「俺の愛馬が!」? 叫びましたけども。

 

○MC

 

11.ビッグバン☆エモーション(佐藤・船戸・前田)

12.Weekday Dreamers(小泉・田野・富田・船戸)

13.Master of light speed(小泉・牧野)

 

 アルバム、最初に聴いた時、あまり曲が刺さらなかったのもあるけれど、「そもそもどういうコンセプトでどういう気持ちで聞けばいいんだろう」という戸惑いがあり、なかなか聞き込めなかったのですが、流石に歌唱力お化け、そしてパフォーマンス慣れした歴戦の猛者たちなので、あまり馴染んでない曲も馴染みのアニソンか何かのように楽しませてくれました。

 ジャパリ団を引きずってるもえぴと牧野さんのMaster of light speed、タオルぶん回して、先ほどやや消化不良だったメタル要素を回収してくれる。

 こういう、オタクのコール的な「決まった乗り方」の無い曲はこっちも素直にブチ上がり易いです。

 体が覚えてるからな~、この曲楽しかったな。

 

○MC

 

 前方でうるさくしてたオタクがもえぴに注意されてました。

 たぶんキャストさん達も悪い意味での治安の悪さは感じていて、もえぴがたまらず、といったところだったのでしょう。指摘されたオタクの反応含めて痛々しい。

 ただ後方の地獄からすると前方は全然可愛いものだと思いました。

 

 しきりに関係者席いじりをするキャスト達が面白かったです。自分の席からは何も確認出来ませんでしたけどね!

 

14.Secret Promise(全員)

○アンコール

15.Fine! Fine!(全員)

 

 「あ。終わりなのか。。。」という妙な消化不良感と共に閉幕。

 この日の混乱を今だから整理すると

 

Day.1はコンテンツ祭りだと期待していた

 

 個人的なものなのですが、事前にタイトル出されて煽られたのと、内、デレマスとスタァライトには思い入れある楽曲が無数にあるものですから、アミュボメンバーで入れ替わり立ち替わり色々やってくれるのかなと期待してしまっていた事。

 これを中途半端に諦めきれなかったので、テンションの緩急が付け辛かった。

 特に砂塚あきらは良曲参加しまくり女なので。

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 新曲!

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 期待しちゃうじゃん……!?

 結構この日参加した人で色んな組み合わせで自コンテンツの何が歌われるのかなーって期待してセトリ考えてた人多いと思うんですよね。

 

声出し解禁されたオタクたちのリビドーはスゴかった

 

 色々書きましたが、これは単純に厄介オタクの問題だけではないと思っていて。

 今回事前の運営のレギュレーションが緩くてその隙を突かれたと言われていますが*1、同時に、同じくらいオタクの側も自分たちのテンションをコントロール出来なかったという点も大きいのではと思いました。

 大型コンテンツの有名曲が次々声出し解禁され、それでいてライブの構成がランダムで把握し辛く、メリハリを付けられないまま一度入ったスイッチを切れなかったのではないかと。

 Day.1は波を掴みづらいイベントだった印象で、朗読劇と楽曲をリンクさせたり、何某かの縦の線があるとより良かったのではないかな、なんて。

 

 前述の通りーー

 開演前からUOをグルグル回したり、立ち上がって内輪のノリで声出し合って盛り上がっているオタクたちの様にイヤな予感は、、、実はしていなかったのです。

 そもそも声出しの現場というものをよく知らず、昨秋ベルーナドームのブシロフェスでもスタンド席からアリーナの狂騒を眺める形で、こちらは比較的行動の自由が効いたので、警戒しきれていなかった。

 だからこそ少しショック受けてしまったんですね。

 「声出しの現場なんて元からそういうものだよ」とオタクは言うかも知れない。

 だとすると余計に、声出し禁止以降現場に通うようになった自分みたいなオタクとはそこに温度差があるなという危惧。

 「コーレス」と言いますが、あらかじめ決められたレスポンスをどでかい声でなぞって叫ぶオタク達はさながら「コール&コール」で、ステージ上とのコミュニケーションが実は取れていないのではないか? という初歩的な疑問を抱く日でした。

  最近ブシロフェスにせよアニサマにせよ「皆さんお待ちかねの声出しですよ」と言った公式からのアナウンスに違和感を覚えるのは、別に待ってない客だっているのに、そうした新規層が透明化してしまっているように感じるからかもですね。

 

 もちろん、根本的にスタッフの想定を上回るような厄介はよくないが大前提ですが。

 彼ら彼女らにとっては、むしろ自分が輝ける場所、仲間たちとちょっと無茶やって厄介認定されたり声優に怒られたり批判の声を「お気持ちw」でかわしたり、そうして承認欲求を満たしているのでしょう。

 けれど、本当に世間に「承認」してもらう為に人生フルで芸事に捧げてきたプロ達がステージ上に立っているにも関わらずそれは、身勝手で恥ずべき振舞でしかないと思うのですが。

 

コンセプトが結局のところ漠然としていた

 

 身も蓋もない話なのですが、前回のファンミがひとしきりアミュボチャンネルのコンテンツが多彩に盛り上がった一年を経ての開催だったのに対して、今はその役割をほぼ終えたかに見えるアミュボチャンネルは既に更新頻度も減り、そして『first channel』もまたそんなアミュボチャンネルともあまりリンクしている訳ではなく。

 イベントの核がどこにあるのかよくわからないままだったので、自分のようにどこか固有の「作品」としてライブを楽しみたい、これまた別種の厄介オタクにとっては余韻を受け取りづらい一日になっていたなという。そんな感想を抱きました。

 

 

 Day.2は配信にて視聴。

 この日は最初からアサミさんがオタクに釘を差し、つつがなく進んだようで何よりでした。じゃあ限られた予算でDay.2の方に行きたかったかと言えば、それでもDay.1の楽曲群に立ち会えたのは、その、楽しかったよねー。

 でもソロ曲メドレーは流石に現地で聞きたかったが。

 Day.2は前田佳織里さんが主役でしたね。

 

 突然ですが最後に好きなアミュボ動画ベストいくつか!

 

○もえぴとそらまめの出会い

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○ループって怖くね?

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○harmoeとアミュボとまえかおさん*2全部好きになるきっかけ

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○存分に癒やされておくれ

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○ぴと一緒にロケバスに乗って移動したいなーというニッチな夢の仮体験

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○「アミュボの夏休み」シリーズ全部 こういうのでいいんだよ

 ファンミの開演前にも一部流れていて、スクリーンで見るの良かったな

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 でも全部ひっくるめて、アミューズのスタッフさん(おじPも?)の手作りホームパーティーにお呼ばれして、中には酔っ払っちゃった厄介な客もいたなアレ誰が連れて来た? みたいな、そうした親しい距離感の思い出は残りました。

 

 散々だったけれど、やはり見ないよりはDay.1参加出来て良かった。

 小泉さんが非常にフラットなふてぶてしさで存在していたのも、「コンテンツを介さない」良さがありましたね。

 何より朗読劇は初見の会場の笑いが一番新鮮。

 

 ファンミ2022があまりに楽し過ぎたんだ。。。

 

*1:だからと言って自分可愛さで他の客に迷惑掛けて良い訳がない事は皆さん理解出来ると思いますが

*2:???「いや、まえかおさんって呼んでいいのは私だけなんですけど。誰このオタク」