アニサマのジレンマ ー 『Animelo Summer Live(アニサマ)2023 -AXEL-』感想

 

 8月25日(金)さいたまスーパーアリーナにて、人生初のアニサマに参加しました。

 普段は参加したリアルイベントをなるべく好印象中心に記録するようにしてるのですが、今回は根底に肯定しきれない齟齬を、それも要素が絡まった状態で感じたので、お気持ち表明的な内容になっていると思います。

 

  前提として、

 ・目当ては𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖(九九組のいるDay.2と悩まされたしこりは残っている状態)。

 ・過去のアニサマの放送や配信などは見ていて、内容には少し首を傾げていた。

 ・席はアリーナ後方上手、正直ステージもセンターステージも何も見えない。

 ・(チケ代+交通費は手痛い出費)

 という条件の人間の感想となります。

 識者の皆様にとっては色々と「わかってねえなー」と款に障るポイントもあるかと思いますが、こんな自分にもわからせて欲しかったです。

 

 愚痴の多い感想になるかとは思いますが、同時にアニサマの問題点として以前から挙げられていた諸々の箇所が今も変わっていない事、ただ運営側も別に手をこまねいている訳ではなく改善の糸口を探ろうとしていると感じた事、それでも迎える限界などなど見えてきた部分多々ありました。

 なのでただdisりたいだけでもないですと言い訳。

 

 あくまで席ガチャ外れ、その上で「楽しんでいこう」というモチベーションを維持出来ず(理由はすぐ解る)、イベント特有のハイ状態に陥らなかった人間のバイアスありきの感想ですの悪しからず。

 

 その時その時感じたモヤモヤの一つ一つを、セトリ順に振り返りながら思い出してみます。

 

 また、自分のみならず同ブロックのオタクの皆さんの反応が非常に素直で、そうした反応も含めて記録しておきます。

 ちなみに皆んな、口では色々と愚痴りつつも必要な声出しやペンラには嬉々として協力していましたし(自分も可能な限りは参加しました)、逆に言えば声出しやペンラに協力している人たちが皆フルに楽しんでいたかというとそういう訳ではないという、当たり前ですが良い景色を見ている送り手の人たちには決して見えてこない死角がそこにはありました。

 

 まず𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖ファンとしては渋谷駅に寄りーー

 ギリギリに腹ごしらえすませてのーー

 人生初さいたまスーパーアリーナ、通称SSAへ。

 

 開演前、QUEENU2が流れて会場のボルテージを上げ、盛り上がってるお客さんの姿を次々モニターに映していく事で一体感を煽る。アニサマ関係ないけど一応ロックがテーマの年なので。*1

 

 オープニングアクト

1.ReoNa ×TRUE 『Independence』

 (TVアニメ『ソード・アート・オンライン ガンゲイル・オンライン』劇中歌)

 

 「誰と誰が出て来て何を歌ってるんだろう?」と把握出来ないまま終了。

 ReoNaはSAO『ガンゲイル・オンライン』の神埼エルザというキャラの歌唱パートを担当していたそうで、その劇中歌みたいです。*2

 ガンゲイル・オンラインは数年越しの2期も決定しているので、上がる人は上がるんだろうなと思いましたし、タイトルの大きさとしてもオープニングに相応しいよなと今は思います。これは知らなかった側の負け。

 それでも周囲は「何だっけこの曲。。。?」みたいな空気で、いきなりアニサマの問題ではなく「話題作だけでもアニメが多すぎて皆で知識を共有できない」という現実の壁が立ちはだかっている気がしました。

 

 ところで直前に(本当にギリ)ご飯食べながらこんな事思ってました。

 

2.harmoe 『Love is a portion』

 (TVアニメ『ポーション頼みで生き延びます!』ED)

 

 トップバッターだった!

 まず『unfair mirror』のインスト(アウトロ?)に合わせてスクリーンに童話風朗読劇が流れ、そこからのモチーフ『白雪姫』繋がりで、まだ放送されてもいないアニメの主題歌であるこの曲へ。

 新しいアニメから始めるぞ、という試みなんでしょうか。

 

 一番はharの高音が適切に聞こえてきたのですが、二番はmoeの低音がボリューム大きく聞こえてきて、非常にアンバランスになっていたのは機材系のミスなのか果たして。自分のブロックまでは主メロがちゃんと伝わってこなかったのが惜しまれます。

 ましてほとんどのお客さんには認識されていない曲なので、正直歯痒い思いで見ていました。

 いえ、実際のところ視界的には見えませんでした。

 絶対にharmoeダンサーズと面白い振付けしてるんだろうなと思いながら見えない。モニター見ればいいのに生で見れないのが悔しくて目を凝らしてしまい、見えない。双眼鏡でもうまく見えない。

 

3.harmoe 『ふたりピノキオ』

 (TVアニメ『継母の連れ子が元カノだった』ED)

 

 童話風朗読劇の続きが流れ、続いてこちらへ。

 朗読劇は共に作:中村彼方 朗読:三森すずこ(会場じゃ全然わからない)。

 

 こちらの曲は多少はアニサマの観客にも浸透していたでしょうか。あまりそういう空気ではありませんでしたが、、、ただどちらの曲もドロップに突入した時だけ観客のノリが非常に良くて、本質的に𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の楽曲の強さと方向性の正しさは実感していました。

 それだけにもっと「掴める」選曲はアニソン以外にあったのではないかと。

 

 自分より更に後方の席から「萌香あーっ!」と何度も叫ぶ強火の女性がおり、ちょっと周囲で「萌香w」と笑いが起こったのが悔しかったので、「harmoeえーっ!」と全力で叫んでそんな周囲を黙らせるやつをやっていました(ヤベーオタク)。見えないなりの応援の仕方がある。「『はるもえ』って読むんだって」と隣りのカップルが確認していたので覚えてもらえたと思います! ちょっとCD持っていって布教すれば良かった。

 

 そして2曲で終了。

 

 先日の2ndLIVEの反応にも顕著でしたが、こちらに引きずり込めれば絶対にハメることが出来る音楽的な質は保証されているのに、その入り口がともかく狭いというか見つからない𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖にとって、こうした外部のイベントは貴重かつ絶交の機会だと思っていました。

 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖が登壇したアニサマ発表会で出演が決まってからこの日までずっと、どうすれば新規のファンを掴めるか、『Villans:impress』のインパクトなら引き込めるんじゃないか、セトリは何と何が正解だろう、やっぱりタイアップは一曲はやらなきゃダメなのかetc……。

 何ヶ月もずっとこの時に向けて妄想し続けていたので、あまりにあっさりと、手応えもなく全てが過ぎ去ってしまったことに意気消沈していました。

 

 同時に、今まで外側からアニサマを見ていて感じた疑問点の多くがここで確かなものにも変わり、アニサマのジレンマ、その答え合わせをしているような気分にも。

 

 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖としては確かに今までの作品からのヒストリーを組み込もうという演出意図は徹底されていたのですが、それは本当に初見殺し、内向けのものとなっていて、自分はひたすら正統な、いわばフェス用、外向けの演出を願っていたので、そこにも齟齬を感じてしまいました。

 

 でもとりあえず青と緑のペンラを振っていたら周囲の人が一瞬で真似してくれて、同様に青と緑の光が会場全体に拡がっていく様は本当に美しかったです。

 他のアーティストでも可能な限り求められている演出には参加しようと誓った瞬間でした。

 

 という訳で、始まっていきなりモチベーションが無になるという状態で、ここから4時間の長丁場に挑まなくはいけなくなりました。コロナ怖いのに周囲はマスクしてないし、この日はアーティストもみんなコロナなんか終わったと言わんばかりの空気だゾ。ピンチ!

 

4.Liyuu 『bloomin'』

 (TVアニメ『はたらく魔王さま!!(2期) 2nd Season』ED)

 

 同日Liella!も出演するとは言え、まさかの1曲のみ。

 ちょっとした詐欺なのでは。

 (公式サイトのセトリではこうなってるのですが、

  記憶の中では『TRUE FOOL LOVE』も披露していた様な?)

 元々りーちゃんのアルバムは好きで正直Liella!の曲より遙かに聴いていたので、ここでもシンプルにアニメタイアップの曲がそこまでは印象に残らず、harmoeと同じ問題が起こっていた気がします。

 

5.麻倉もも 『ピンキーフック』

 (TVアニメ『カノジョも彼女』ED)

 

 この日のラインナップで𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖以外に楽曲ファンとして期待していたのがLiyuu、そして麻倉さんの『ピンキーフック』。序盤から3連チャンで目当てが出続ける事態。

 テンション上がりつつ、「どうしよう、マジでここから先モチベーションどうしよう」とかなり気持ちがMyGO!!!!!になっています。

 自分が苦手だと感じていた所謂「アニサマ的なアニソン」の中では明らかに洗練されてる部類の3組(麻倉さんの普段の楽曲はよく知らないけれど)の音が最初に鳴ったという事は微かな変化の兆しも感じたのですが、本当にそうした楽曲に運営が興味あるのかどうかは怪しいとも感じる扱いに思えました。

 

 そしてまた、「アニサマ的なアニソン」ではない(自分の好きな)楽曲は、必ずしもアニサマでの盛り上がりに貢献しない、という、アニサマが培ってきた旧態依然としたノリそのものがアニサマを時代から取り残してしまっているのではないかとも。

 この疑問は終盤で確信に変わります。

 

6.麻倉もも 『花に赤い糸』

 (劇場版アニメ『好きになるその瞬間を。告白実行委員会~』劇中歌)

 

 麻倉さんで初めて、やっとMCらしいMCの時間が登場し、アニサマへの思い入れと共にデビュー曲だというこの曲を。

 過去回などを視聴していて、こうした「アニサマを特別視した発言のオンパレードへの違和感」も感じていたので、ここでも答え合わせが起こっていました。

 所謂音楽フェスのように自分のステージを20分~30分やりきれるならともかく、顔見せのような僅かな出番の為に自分とアニサマの関係をアピールしなくてはいけない。さいとーぴーに気に入られなくてはいけない。外様としては、すごく閉じた世界を感じてしまうのです(これは『POP YOURS』でも感じたことだったので、アニサマだけでなく形態の問題だと思いますが)。

 

7.なすお☆ 『バグちゃん』

 (TVアニメ『聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~』OP)

8.なすお☆ 『ハニージェットコースター』

 (TVアニメ『可愛いだけじゃない式守さん』OP)

 

 本当に何も知らない人ですが、自分が知られていないという事を理解した上でMCされていたので風通しが良かった方。

 もえぴが彼女のYouTubeのファンらしく、共演出来て良かった。

 

 ここで初のセンターステージ使用。

 どうも自分の席からはメインステージだけでなくセンターステージも見えないという事が判明し、もうマジで何を楽しめばいいんだと項垂れています。

 普段の自分は後方席の視界を遮断していないか、改めて気にしたい所存。

 

 という訳で、どうせ何も見えないならと自分の視界から見える会場を観察してました。

 

 ヒドいブロックにあたったとはいえそのブロックの中では前の方で、それでも前を遮る壁が3つくらいあった、誰か一人がしゃがんでも事態は好転しない状況だったので、その内の一人に所謂「UOグルグル」マンがいても特に不快感はなく、意外と「ずっとハイテンションではない」「定期的に座り込んでしっかり休む」と、生態が見ていてちょっと面白かったです。

 

 会場グルッと見渡すと、スタンド席はほぼ平地から生えていて近いし、市松模様の段差つきで見やすく過ごしやすいし、とても快適そうに見えました。

 正直、VIP席の為に興味ない回のアニサマの高い円盤を買った上、更に抽選に申し込み、そしてたった2曲の推しの為に25kするチケットを買う余裕は無いのです。それが適正価格だとも思いません。

 それよりスタンド当てる方が一番得してたのではないかという印象を。

 

9.島津彩矢 × 相羽あいな 『新時代』

 (劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』劇中歌)

 

 ここの『新時代』最初のサビが流れた時の「おおお?」(↗)という盛り上がり、

 歌い手が演歌歌手だとわかった瞬間の「おお…」(↘)という盛り下がり、

 しかしあまりに高い歌唱力への再びの「おおお」(↗)という盛り上がり、

 この一瞬で終わるオタクの汚い声のジェットコースターは最高でした。

 

 そこにあいあいも加わってのデュエット。

 

 ここでやっと開幕前のQUEEN以来となる「会場みんなが知ってる」曲が流れるのに、それがまったく文脈のわからないデュエット。

 「みんなが知ってるような流行りのアニソンとアニサマ的なアニソンの齟齬」が視覚化されたような瞬間で、同時に「そこが弱いとわかってて選曲してる」苦肉の策である事も伝わってしまうので、どこか生暖かい空気に。

 この苦肉の策は3日間続いた様子でした。

 

10.島津彩矢 『I CAN’T DO ANYTHING -宇宙よ-』

 (「ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」主題歌)

 

 主題歌だった『ガンダム THE ORIGIN』の映像と共に堪能。

 この日、初めて「あ、これアニメの祭典なんだ」という意識出来ました。

 というのも、ムーディーな歌謡、ペンラの青に染まる会場、そこに流れる『ガンダム』の映像、という光景が非常に臨場感を醸し出していたんですね。

 ちゃんと会場と音楽とアニメが一体化していた。多分みんなほとんどこの曲知らないのに(オリジン擁護派の自分も覚えていなかった)。

 「安彦監督に依頼されて~」と、MCでこの日ほぼ唯一アニメ制作側に触れて発言してくださったのも、他業界である島津彩矢さんだったことはなかなか皮肉でもありました。

 結局アニソン歌手の方がアニメを自分を売るツールとして利用してしまう、その気が無くても相互依存の関係に陥ってしまうというところに、所謂「アニサマ的なアニソン」が「知名度高い一般アーティストのタイアップ曲」より弱い側面があると思っています。

 

 そう、島津彩矢さんも実はアニサマが呼べない側の他業界歌手なんですよね。

 その方の出番でこの日最初に「アニメ」を感じられたのは象徴的な出来事。

 

11.島津彩矢 × 遠藤正明 『勇者王誕生!

 (『勇者王ガオガイガー』OP)

 

 歌唱力お化け対決にコールで参加出来て面白かったです。

 ガオガイガーって何?

 遠藤さん自身も「なんでここに自分がいるのかわからない」と語っていて、当人も違和感を覚えているくらいのラインナップにはなっている、言うてアニサマも変化しているのだなとは感じつつ、遠藤さんだからこそ出来た水木一郎兄貴への言及は、水木一郎さんのアニソンをまったく通ってこなかった自分でも胸にくるものがありました。

 

12.遠藤正明 『ご唱和ください我の名を』

 (『ウルトラマンZ』OP)

 

 もえぴがPeaky P-keyでカバーしているウルトラマンZの曲。ワンチャンあるかなーと思ってたけど、ぴは来ませんでしたね。愛美も別日なので仕方ない。

 遠藤さんも卑下してるし古いウルトラマンの曲なんだろうなーと思ってたら、最近じゃねーか。

 

13.SCREEN mode 『TRUE STORY』

 (『文豪ストレイドッグス』4期OP)

 

 自分が「アニサマ的なアニソン」と揶揄してしまう感覚、多分同様の「受けつけなさ」を感じている人としか共有できない、ニッチで少し陰湿なものだと思うんですけど、例えばSCREEN modeも正にそれで。

 どこにどうノレばいいか解らない継ぎ接ぎじみたメロディーラインの歪さ。

 こうしたタイプの曲を守りながら、一般アーティストの作るより普遍的な音楽の魅力で満ちた曲を外様として扱いたがる、そういう保守的な傾向が心底苦手なのです。

 

 ただ、、、こう、、、途中で見るの停めてた文ストの映像が流れて、アニサマがどうこうじゃなく、「アニサマ来てるのに女性声優にばかり現を抜かしてアニメ全然見てない自分」という、普段目を伏せてる最大の問題点がここら辺から浮上してきました。

 

14.SCREEN mode 『Wake up Deaker!』

 (『ウルトラマンデッカー』OP)

 

 ウルトラマンデッカーの曲。デッカーさん全く存じ上げなかったのですが、元気よく呼び込んだら着ぐるみ達のウルトラマンデッカーSHOWが始まりました。ウルトラマンはよく知らないけどよ、デッカーさんと俺はマブです。

 ステージでゴチャゴチャやられても視界悪いので全然見えないのですが、上の段でキングジョーが何かわからない悪役ぽいのに倒されたまま動かなくなり、そのままウルトラマンSHOWは終了しました。

 

 ???

 

 後ろのオタク

 「え、あの敵っぽいの、ウルトラマンの味方なの???」

 「キングジョー倒れたまま動かないんだけど・・・」

 

 ウルトラマンに協力する隊員みたいな人達も呼び込まれて出て来たんですけど、よりによってアニサマの舞台で「スフィア」という名前だったので、観客が不要な盛り上がりを見せて一瞬で凪いだのは笑いました。

 観客に浸透していないものばかり次々に出てくる。

 流行りのアニメすら追い切れない中で、流行ってもいないアニメの主題歌が沢山流れた上で、アニメですらないウルトラマンの2連チャン。

 統一感が無さ過ぎる。

 

15.Liella! 『Second Sparkle!』

 

 この日の目玉の一組、Liella!登場。

 バンナムフェスの際にはまだ5人で、白い衣装でめくるめくフォーメーションが鮮やかで、とても魅せられたことを覚えています。

 今回はフルメンバーではなかったらしいのですが、それでも人数はあの時より大分多く、そして全員分のコーレスの時間が。

 時間巻いてるのかなんなのか、このコーレスの説明もまた聞き取れたり聞き取れなかったりで、自分が辛うじてアニメの知識で補完していた台詞を叫んだら、周りの人全然声出せてなかった瞬間が続きました。意地悪じゃなく、聞き取れなかった様子。

 

 優遇されてるような、損しているような。

 

16.Liella! 『ビタミンSUMMER!』

 (TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』2期劇中歌)

 

 これはズルい。アニメ本編でMVを作ってるラ!の強みがここに来て、YouTubeで上がってる動画でも伝わりづらい重低音がこの日一番響き出すと同時に、スクリーンの中で大写しのアニメキャラ達が踊り出す。

 一気にSSAがアニメ世界に巻き込まれたような愉しさがありました。

 ガンダムラブライブ!と、一体感を感じた時は「ステージ見えなくてもスクリーン見るだけで演出が完成する」瞬間が多く、つまりは「アニメ」が主役になっている時間だったのだろうと思います。

 

 そしてこの曲に乗りながら痛感する想いーー

 

 「𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖、Villansやれば良かったのに!!!

 

 勿論、アニソン縛りが無かったとしても。

 ・「トップバッター」としてのパフォーマンスが必要だった事

 ・𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖の、より現代的な音楽が「アニサマ的なアニソン」に合わない事

 ・つまり実際の「アニソンの流行」ともかけ離れている場で、なのに「アニソン縛り」が頑なに存在している矛盾

 などなど、アニサマに蔓延る無数の「中途半端さ」から来る問題点があるので、ここでシンプルにVillansをやればそれで上手くいったのかどうかも怪しいです。

 願わくば「オープニングで可愛いGOODな𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖を一曲だけ魅せて」

 「中盤で今度はEVILな𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖が再登場し、ゴリゴリに会場を揺らす」

 とかやれたら一番効果的だったのかなと思いますが、流石に叶わぬ願い過ぎて。

 

 やれるとしたら「一曲目どちらか片方をアニソンにして、『GOOD and EVILの二面性を引き立てる』朗読劇で繋げて、二曲目でVillansの曲に反転させる」までが限界だったと想うのですが、この日目玉の一組であったLiella!でさえ、二曲だけでは不完全燃焼で、会場のボルテージが上がりきらなかったのは確か。

 

 出演アーティストの数が無闇に多すぎて、全員を短い時間でそれぞれの文脈の上で輝かせようとしても、その文脈を共有できない多くの観客にとって、目当て以外の多くのアーティストが何してるのか伝わらず、また文脈を越えた楽曲の魅力で勝負出来てるアーティストはそう多くなかった。

 結論早いですが「音楽フェス」の一種として見た場合真っ先に来る感想がそれ。

 

17.Cö shu Nie 『bullet』

 (TVアニメ『PSYCHO-PASS3』ED)

18.Cö shu Nie 『asphixia』

 (TVアニメ『東京喰種:re』OP

19.Cö shu Nie 『give it back』

 (TVアニメ『呪術廻戦』1期OP2)

 

 その点でいくと、重厚な音だけで有無を言わさずノセてくれるCö shu Nieはフェスアーティストとして頭一つ抜けてました。

 文ストに続き途中で視聴停止してた『PSYCHO-PASS3』の映像が流れ、再び「いいからもっとアニメ見よう。。。」という自省が頭を過ぎり、これまた非常に「アニメのフェス」らしい体感。

 

 これは貴重で、結局流行りのアニメのアーティストをほとんど呼べていない為に、この日ほとんどのアニメで映像が流れても観客側が全然反応出来ず、なんならアニサマ側の演出としてもただ映像流すだけになっちゃってる、作風の掴みきれないマイナー深夜アニメが多かったので。

 『連れカノ』にしたって𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖ファンでも完走した人どこまでいるのか。

 まして「異世界~」とかタイトルについてしまうともうお手上げ。

 アニソン縛りが形骸化した惰性のお約束としてしか機能していない。

 

 続いて『東京喰種:Re』のOPやったらしいのですが覚えていません。『約束のネバーランド』の『絶体絶命』聴きたかったな。目当てのアーティスト以外でも微妙に選曲がズレ続けている気がしました。*3

 

 からの、本命『呪術廻戦』2クール目EDテーマ。

 。。。。。。ここはアニメの映像ないんかい!

 やっと、やっと「一般層にも流行りのアニメの主題歌(の、人気はない方)」を当人に歌ってもらえる機会なのに、この肩すかし感。

 

 そして前半のボス、ReoNa登場。

 

20.ReoNa『Weaker』

 (新宿ダンジョン攻略体験施設 THE TOKYO MATRIX『ソードアート・オンラインアノマリー・クエストー』主題歌)

21.ReoNa『VITA』

 (家庭用ゲーム「ソードアート・オンライン Last Recollection」主題歌)

22.ReoNa『ANIMA』

 (TVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』OP)

 

 アニサマ側の「ヒットアニメの曲が少ない」という焦燥感が滲んでいるのか、3曲ともSAO曲。

 1曲目はスクリーンにSAOの歴史の総集編のような映像が流れて目を奪われるのですが、2曲目もSAOなので、1曲目と同じ場面の使い回しが発生。

 ヒット作はSAOかも知れないけど、アニサマでReoNaが求められているのは『シャドーハウス』では?

 個人的にはなんなら『月姫』主題歌が聴きたかった。

 『月姫』アニメじゃなくてゲームじゃんと言われそうですが、このSAO曲も3曲中2曲アニメ主題歌じゃないよ!

 『ないない』と『シャル・ウィ・ダンス?』どっちも聴けないとは想わなかった。

 

 以上で第一部終了。

 全然気分が上がらない自分に蓋をしつつ、ずっと我慢してたトイレダッシュ。

 そしてマスクを替え顔を拭き目薬を差しetc……。

 この日はコロナ対策と熱中症対策Wで頑張りました。

 アニサマ主催側は制作発表のニコ生からコロナ終わったかのような浮かれムードだったので、これは自衛しっかりしようと覚悟していた。*4

 

 第二部。

 

23.GRANRODEO × 蒼井翔太 『CHAINSAW BLOOD』

 (TVアニメ『チェンソーマン』ED1)

 

 自分の中にある漠然とした「仮想敵」=「アニサマ的なアニソン」=「GRANRODEO、TRUE、FlipSide、angela的な存在」で、これはアニメ見始めたのが年齢的にちょっと遅かった事により、「どうしてこう垢抜けない音楽使ってるんだろう」という第一印象が今も根強い為です(流石に数見てると好きなものもあるのですが、と言おうとしたけど無い人は本当に無い)。

 だからこそここからちょっと辛い時間始まるかなと思いきや、ロックをテーマに掲げた今イベントだけあってバンド隊の生演奏は聴き応えあるものですし、何よりメロディーがやけに体に馴染・・・む・・・? チェンソーマンじゃん!

 単なるカラオケを越えたカバーの意地がありましたし、勿論ご本人降臨ではないという絶対的な隔たりは強く感じたものの、休憩を澄ましてある程度心の整理がついた事もあり、ばっちし楽しみました。

 

 ただ呪術EDに続いてここでも映像なし。MAPPAはダメなのかぁと。

 本編でもこの曲はクレジットのみなのですが、ガンダムやSAOで「総集編アリ」にしているので、ここで例えばチェンソーマンの総集編流れたら違ったのになと。

 というかこの日のラインナップだけでも、SAOのように呪術・チェ・コパス・文スト・東リベ・黒バス・はた魔etc……の総集編映像スクリーンに沢山流すだけでもだいぶ「アニソンの祭典」感は上がったのではないかと思ったのですがダメですかね。

 

24.GRANRODEO 『ゼロステップ』

 (TVアニメ『黒子のバスケ』10周年アニバーサリーソング)

25.GRANRODEO 『鉄の檻』

 (TVアニメ『文豪ストレイドッグス』5期OP)

 文スト4期で停まってるので5期OP見るのはこれが初。スタッフクレジットを強調した類いのOPで、大スクリーンに大々的に刻まれる推しボンズスタッフ達の名前。

 「榎戸洋司」「五十嵐卓哉」etc……推したちの名前に向かって全力でペンラを振る謎の時間が生じました。なんだかんだ苦手意識のあったGRANRODEOの楽曲に乗せられていた。

 

26.GRANRODEO 『modern strange cowboy』

 (TVアニメ『NEEDLESS』)

 

 しかしまぁ、いっぱい歌わせてもらえるんですね。

 出演を重ねてアニサマ(さいとーぴー)に認められた人たちの方が楽曲多く歌えるシステムの内輪感、当たり前ですけど、永遠に旬は逃し続けますよ

 きーやんさんのMCも、やはりご本人もある種贔屓されている違和感は自覚しているのか、「低姿勢から盛り上げる」立ち回りの巧さが流石の風格でした。

 

27.Who-ya Extended 『Q-vism』

 (TVアニメ『PSYCHO-PASS3』OP)

28.Who-ya Extended 『VIVID VICE』

 (TVアニメ『呪術廻戦』OP2)

 

 日高のり子さんのドミネーターの声で、お客さんみんな無事、犯罪係数100越え認定いただきました。ありがとうございます。シビュラ、ブッ壊していこうな。

 そして『PSYCHO-PASS3』からの『呪術廻戦』2クール目OP。

 

 ……ここはMAPPAの映像使えるんかい!

 

 人気タイトルが映像付きで続くと雰囲気出て盛り上がって良いのですが、同時に凜として時雨でもEveでもALIでもKingNguでもEGOISTでもキタニタツヤでもなくという所と、「そういえばどっちでもこの2組ペアで起用されてるんだ」という大人の事情が見えてしまったのがノイズではありました。

 

29.三森すずこ×麻倉もも 『ドキドキトキドキトキメキス♡』

30.三森すずこ feat. 大橋彩香 & 太田雅友 『会いたいよ…会いたいよ!』

 

 神楽ひかりこと三森さんのソロパフォーマンスを一度観てみたかった。

 そして𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖コラボ来るならここで『マイペースにマーメイド』のハズ!

 ーーという期待もあったのですが、どちらでもなく、あまり関係性もわからない相手とのコラボパフォーマンスが続く。これもどちらもタイアップ曲ですらなくない?

 へごちんのドラム演奏は流石でした。

 

 一児のママとなり初のアニサマだったはずなみもりんのステージで、しかも麻倉さんとはほぼ絡みなかったらしく、非常に謎です。そしてこの日初めて使われたトロッコは、ここまで最悪のコンディションに耐えてきた当ブロックをスルーするS字蛇行。

 過去のアニソン見ててもみもりん大体『ユニバーページ』歌わされてて(そして真礼さんは『ギミー!レボリューション』)、とうとうソロでもないのかという。

 

 やはり肩すかし状態で待っていたら、、、

 

 スクリーンに流れ出す『オッドタクシー』新録VTR。

 

 トップバッター𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖終わって以降、ここまでずっと仲間外れの気分で見ていた空間が、いきなり勝手知ったる「こちら側」に変わりーー。

 

 ミステリーキッス登場!

 

31.ミステリーキッス 『シュガーレス・キッス』

 (TVアニメ『オッドタクシー』劇中歌)

32.ミステリーキッス 『超常恋現象』

 (TVアニメ『オッドタクシー』劇中歌)

 

 うわ~~~。

 本家オッドタクシーフェスでも見れなかったミステリーキッスのライブをここにて回収完了です。

 あの朗読劇で市村しほがたった3人の視聴者相手に配信してた姿を思い出し、またこの3日前の『WARAIGOE』でオッタクフェスを思い出していたばかりだったので、感極まって全力で「しほりん」コールさせていただきました。

 

 ただそもそもオッタクの映像流れても反応弱かった事、周囲のオタクが「え、よくわからないけど今日のシクレ枠これじゃないよな。。。? メンバー3人中2人普通に今日の出演者なのに。。。?」とザワザワしていたのも事実です。

 流石にオタクなら『オッドタクシー』くらい抑えておけよとは思いますが。

 

 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖といいオッドタクシーといい、この日自分がホームだと感じた場面は「アニサマの外」のルーツを用いた、アニサマに於いてはアウェイな演出で、しかも新規朗読劇が演出として追加されているという点で共通していたところが興味深かったです。

 

 自分がウルトラマンやら知らないアニメの演出でポカーンとしたように、周囲の人達に結構ポカーンとされていた。

 

 例えばなのですがバンナムフェスはーーこれも十全には楽しめませんでしたがーーアーティスト毎の時間が比較的もっと長めで、合う合わないはともかく個々のアーティストのステージを満喫できたり、ブシロフェスはーーこれも好みの音楽はほぼ無かったのですがーーライブ通した一つのブランドとしての一体感は確かにありました。

 この日のアニサマは、出演者がアニサマアニサマと連呼する割りに、アニサマという総体が見えてこなかった印象です。「アニサマ的なアニソン」の箇所だけはたしかにいにしえのオタク達の一体感が生じてはいましたが、明確にそこから漏れた「お客様」も無数に存在していた。それは客席にも、ステージ上にも。

 

 ここでマイマメやらない事が確定し、「え、じゃあ、はるちゃんは・・・?」という消化不良感を𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖ファンは当然抱く訳ですが、アニサマ運営的にはそれでいいという判断なのでしょう。

 またオッタクの映像が流れた瞬間に「PUNPEEとスカート澤部来そう」とは微塵も脳裏に浮かばなかった事、登場したとして会場が沸きそうとは思えなかった事もまた*5アニサマが今のアニソンの流行とは異なる磁場にある、名前に偽りありなコンテンツになってる事の証左だとも思えます。

 Seiyuu Summer Liveだもの。

 

33.OxT 『HIGHEST』

 (TVアニメ『陰の実力者になりたくて!』OP)

34.OxT 『HOLLOW HUNGER』

 (TVアニメ『オーバーロードⅣ』OP)

 

 オーイシ兄さんもやはり「アニサマ的アニソン」の枠に入ると思うのですが、こちらのダルさを吹き飛ばすソウルネスに惹き込まれる瞬間も多々。

 𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖・三森を九九組と別日にしたり、みんな思わず期待してしまったグリッドマンを三日目に分けたり、こういう小手先の配分にもあまり良い印象はありません。

 

35.SCREEN mode 『Cry Baby』

 (TVアニメ『東京リベンジャーズ』OP)

 

 センターステージで、SCREEN modeのボーカルの人が、さも自分の代表曲であるかのように思い入れたっぷりに前口上を置いて、『Cry Baby』をアコースティックVer.で歌い始める。

 マジでキョトンとしました。

 後で知ったのは、SCREEN modeのボーカルは声優の林勇*6、東リベでマイキーを演じているからという事。

 この文脈を知らなかったのは流石に自分が悪いと思いますが、つまりここでもカラオケで、そしてSCREEN modeの曲の時よりここのアコースティックな演奏の方が遙かに良いと思ってしまった。

 

36.蒼井翔太 『PSYCHO:LOGY』

 (TVアニメ『ポプテピピック』2期OP)

37.蒼井翔太 『give me ♡ me』

 (TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・X』ED)

 

 予習してちょっと面白かったポプテピピック2のOP映像も使えなかった模様。

 そして『give me ♡ me』。昨年『はめステ』前に履修したアニソン。

 正直アニメとは全然合って無くて好きじゃなかったのですが――?

 

 曲前、「次の曲は皆さんの得意なコールの数々がフルに使えます」と煽ってひとしきり会場にコーレスの練習をさせる翔太。浸透してない曲に客の期待感を寄せるのが上手い。

 そして「アニサマの掟を破ります」と宣言し、トロッコの前に立つ翔太。

翔太「世界一カワイイ人しか乗れない(つまり女性陣しか乗ってこなかった)この伝説のトロッコ、僕が乗ってもいいですか?」

みんな「いいよーっ」

翔太「僕を世界一可愛いアイドルにしてくださいっ」

 そして始まる翔太コールのトロッコ一周。

 いじけ続けた自分のブロックの前にもやっと来て、この日唯一肉眼で顔を確認出来たアーティストが(本当に一回だけだった)翔太となりました。

 あの時の自分のブロックの全力「翔太」コールの熱狂凄まじかったですよ。

 

 何より、ジェンダーに縛られていたらしい慣習を一つ打破する、とても大事な場面に立ち会えて誇らしかったです。

 

38.大橋彩香 『Please,please!』

 (『政宗くんのリベンジR』OP)

39.大橋彩香 feat.飯塚昌明 『MASK』

40.大橋彩香 『ワガママ MIRROR HEART』

 (『政宗くんのリベンジ』OP)

 

 勿論自分だってオタクの端くれ、へごちんの事は大好きですが、まるでピンとこないまま。

 ここまでは「今風のアニソンを押えられていないことへの後ろめたさと対処」をそこかしこに感じさせては来たのですが、ここら辺からはもう、完全に開き直って、所謂「アニサマ的なアニソン」「ザ・アニサマなノリ」でクライマックスまで突き抜けようとする構成の思惑を感じました。

 旧来のアニサマファンへのサービス。オタク達はめちゃくちゃ沸いていたので、いいのではないでしょうか。

 自分は曲もアニメもノリも何一つピンと来ない時間が続き、疲れて座りました。いや続編も作られてるアニメを知らないのは自分が悪いのですが、二曲目なんかアニソンでもなく内輪の選曲じゃん。

 

41.TRUE『BUTTERFLY EFFECTOR

 (TVアニメ『ひなろじ~from Luck & Logic~』OP)

42.TRUE『Divine Spell

 (TVアニメ『レガリア The Three Sacred Stars』OP)

43.TRUE『アンサンブル』

 (OVA響け!ユーフォニアム ~アンサンブルコンテスト~』主題歌)

 

 TRUEさんも昔から苦手で、京アニ全部見るマンとしては耳に馴染んではいるのですがひたすら「大味だなー」という印象から抜け出せず、特にこの日は知らない曲が続くし上述の通り「クライマックスは完全に旧来のアニサマファン向けだ」と思い込んでしまったのもあって座り込んでしまって、最後の最後に『響け!ユーフォ二アム アンサンブルコンテスト』の映像をスクリーンで見逃すという失態をやらかしました。

 いじけててもいい事ないねカヲルくん。でも休憩も大事。

 ちなみに座ったらUOグルグルオタクの尻しか見えません。

 

 でもクライマックスに『レガリア』に『ひなろじ』……本当にみんなアニメ見てた?

 

 そしてーートリ、我らがあいあい。

 

44.Roselia『ROZEN HORIZON』

45.Roselia『R』

  (劇場版アニメ『BanG Dream! Episode of Roselia Ⅱ:Song I am』劇中歌)

46.Roselia『ZEAL of proud』

 (TVアニメ『カードファイト!! ヴァンガード overDress』OP)

 

 あいあい格好良いなぁとは思いつつ、昨年見たブシロフェスのデジャヴが過ぎっていて、最後をブシロに頼るより他なかったアニサマの限界をひしひしと。

 それでも折角来たんだから最後くらい楽しまないと。振り絞れ体力の限界。

 だって絶対、最後あの曲来るからーー。

 

47.Roselia『FIRE BIRD』

 (『BanG Dream!』TVアニメ2期,3期、劇場版劇中歌)

 

 ララ ラララ ララ ラララ♫ ララ ラララ ララ ラララ♫

 

 全力で歌って跳びはねましたよ。

 こんなに愚痴っておいて帰り道は清々しく「やりきった」感あったのは、どう考えてもこの曲のお陰であったと思います。

 

48.アニサマ出演アーティストDAY.1 『heartbeat-axelator』

 (作詞/作曲」草野華余子)

 

 harmoeちゃんが段差の上にあがってくれたので、ようやく豆粒大で視認できました。

 めっちゃ楽しげに暴れていてほっこり。

 

 こうして自分が感じた問題点をアニサマ内のことに絞ってみると、

 

・流行のアニソンとアニサマ的なアニソンの乖離

・流行のアニソンとアニサマ客層の乖離

・流行のアニソンと乖離しているのに存在するアニソン縛りの枷

アニサマの歴史を大事にして時代に取り残された内輪向けの空気感

・出演アーティストが多すぎて満足に味わえるステージが少ない

・ブシロフェスとの差異化が出来ていない

・一部カラオケ大会になってしまっている

・一部アイドル声優フェスになってしまっている

・アニメの映像流れたり流れなかったりの曖昧さ

・そもそもアニメの数が多すぎて客が全てを把握出来ていない

・アーティスト毎のターンが短すぎてトロッコが使えない(客席の偏り)

・VIP席のハードルが高い

 

 以上になるのかなと。

 一つ一つ解消していくと矛盾も生んでしまうし、個人的には受けつけなかったけど「縦の線」も大事だと思うので、「アニサマ的なアニソン」も大事にした上で、もう少しアーティスト数を絞り1ステージを長くし、そしてこれが出来たらやってるよという話でしょうが、絞った上で「呼ぶアーティストの幅」を増やすと、個人的にはずいぶん参加しやすくなるなと感じました。

 

 今のところ二度目の参加は考えられないし、またこれを機会に闇鍋的なアニソンフェスに参加するのはもう控えようと決意出来たので(異次元フェスは別腹です)、夏の終わりの苦い思い出として良い経験となりました。

 それと、今のアニサマアンチの人達が「あの年は良かった」として挙げる古い回のラインナップ(実際に映像で見た回もある)よりは、少なくとも今の方が音楽的にはまだマシになったようにも思います。

 

 しかし改めて、今回のように目当ての虹ヶ咲は不完全燃焼も良いとこだったにも関わらず、たった一組のパフォーマンスでフェスそのものには満足してしまった、昨年のバンナムフェスの電音部のパフォーマンス、超良かったな。。。色々な要素が奇跡的にマリンスタジアムに噛み合ったからとは言え。

 

*1:ここでQUEEN流した事を伏線に𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖のQUEENに行けたりしなかった?

*2:僕は詳しいんだ、『Angel Beats!』のガルデモみたいな事なんだきっと。完全に第二のLisaを作ろうとしているのが伝わりますがAimerの声質も持ち合わせていて、強いというべきか汎用的で無個性というべきか。

*3:今年はサマソニリアム・ギャラガーのセトリ見て「そんなベタなサービスしてくれるの?」とビックリしたりしたものですが。

*4:アニサマ コロナ」で検索検索

*5:それでも曲披露すれば十分沸いたと思うけど

*6:子役時代に大友克洋『大砲の街』の少年役!